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5章
夏の色
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救急車のサイレンの音が聞こえた。
蝉の声や、草が揺れる音を聞いていた夏の夜は、ずっと遠い昔の様に感じる。
どこかでイベントをやっていたのか、なんの前触れもなく上がった花火を、凪は会社の窓から眺めていた。
自分はいつも窓を眺めていた。
それは現実から逃げる様に外を見ていた事もあったし、いつもと同じ景色を見て、安心している時もあった。
外と中を分けてるのは、薄いガラス一枚なんだよね。
暗闇の窓に映った疲れた自分の顔は、15歳の頃の自分とはまるで別人のようだった。
いつもと変わらず残業をして、食事をしながら、ネットでユニフォームを注文した。
バトミントンの試合に出るためには、公式のシャツやパンツを準備しなくてはいけない。
平岡と1年に一度出場する町の大会は、わりとルールが緩かったし、高校の頃から着ている練習着を着て、その時は出場する。自分達はせいぜい進めて2回戦。その後は大会の手伝いを行い、平岡と親しい人達は、反省会と称して飲みに出掛ける。人付き合いの苦手な自分は、平岡の誘いを断るため、いつもいろいろな嘘をつく。
日曜日は渡会が一緒だと思うと、少しでも長い時間隣りにいたい。普段は選ばない明るい色のシャツを選び、大人の女性になったんだと思わせない。
そうだ、どうしよう。
凪は腕を触った。
足もそうだ。
うぶ毛なんて見えてたら、きっと幻滅するんだろうな。
明日、脱毛クリーム、買ってこようかな。
止まっていた時間が動き出したようだった。色のない世界が、だんだんと色付き始めた様だった。
髪、どうしよう。
渡会くんはどんな髪型が好きなのかな。
木曜日。
平岡とバトミントンの練習にきていた。渡会に少しでもいいところを見せようと、凪は積極的に練習をしていた。
「お前、なんのスイッチが入ったんだ?」
平岡が言った。
「別にスイッチなんて入ってませんけど。」
凪は汗を拭い、ラケットをカバンに閉まった。
「お疲れ様でした。」
玄関にむかって歩き出した凪。
「渡会さん、これ日曜日の場所と時間。」
練習を仕切っている年配の男性から、大会の案内を渡された。
それは、渡会から誘われた大会と同じものだった。
「あの、私、出るなんて返事はしてなくて。」
「あれ~?平岡とエントリーしてるけどな。」
凪の隣りに平岡がやってきた。
「先月、ちゃんと話しをしただろう。」
記憶を辿って、平岡との会話を思い出す。
「平岡さん、ごめん。私、別の人と出る約束もしてて。」
凪は平岡の前で手を合わせた。
「おい!そいつに無理だって話しておけよ。」
平岡が凪の手をつかむ。
「平岡、渡会さんが2つ掛け持ちすればいいんだし、試合が重なったら、あの中の誰かがお前と出てやるよ。」
男性はそう言って、帰り支度をしている女子大学生の集団を指さした。
「わかりました…。」
納得はしたけれど、平岡は不機嫌だった。
ちょっと気持ちがモヤモヤしていたけれど、家に着くと、渡会からのラインに顔がほころんだ。
“明日練習にこない?試合が近いからって、サークルの人が体育館を抑えてくれたんだ”
渡会のラインに、
“行きたい”
凪はすぐに返信した。
“じゃあ、19時に待ってるから”
その後すぐに送られてきた体育館の住所は、2年前に改修された町の体育館だった。郊外にあるその体育館は、少し小さくて、今は小学生の練習場所として使われている。
平岡からバトミントンの練習に誘われた頃は、まだ少ない人数で活動しており、改装前のその体育館でも十分な広さだった。少しずつ人数が増えて、その場所では手狭になってきたというので、昨年から今の練習場所へ移動をした。
あの頃は、静かな体育館の中で、シャトルを打ち合う音だけが聞こえていた。駆け引きなんてなくてもいい。ただ、同じ場所にシャトルを返して、同じ場所でシャトルを受ける。繰り返す放物線が、少しずつ現実の喧騒から自分を遠ざけてくれるようで、凪は夢中になっていた。
いつの間にか笑い声や大きな声が体育館に響くようになる。人が増える度に、なんとなくその輪に入れず、いつも平岡の近くにいるようになった。
家に着いた。シャワーを浴びて、そのまま眠るつもりだったけど、練習の帰りに買ってきた除毛クリームを袋から出して、凪はもう一度お風呂場へむかった。
これを塗って、10分も待つのか。
説明書を読み終えると、腕や足にたっぷりクリームをつけるた。そしてついでに、顔にもお面の様なパックをあてる。
女って、ほんと面倒くさい。
凪はそう思いながらも、渡会が自分に触れてくれる事を想像して、肌がさっきからソワソワしている。
換気扇の回っている浴室は、半分裸の様な自分には少し寒い。なかなか進まない時計を見つめながら、明日の仕事の段取りを考える事にした。
頼まれていた仕事は、午前中で終わらせよう。なるべく課長と目を合わせないようにして、なんとか残業をしないで帰りたい。羽田と話すと仕事が中断してしまうから、なるべく話し掛けられないために、資料室で少し時間を潰そうかな。
ようやく10分が経った。
クリームが塗ってある腕や脚の部分を、専用のヘラで剃るようにクリームを剥がしていくと、自分では大した事ないと思っていたけれど、クリームに包まれたうぶ毛がけっこう取れてきた。
クリームのべとつきを取るために、凪が腕や足にシャワーを掛けた。無防備な肌が、少しヒリヒリとした痛みを訴える。今まで感じたことの無い変な違和感があったけれど、これを乗り越えなければ、大人の女になれないと、自分に言い聞かせた。
凪はベットに入り、さっきまで掛けていたタオルケットを首まで引っ張り上げると、それが肌にサワサワと当たった。
平岡の不機嫌そうな顔が少し気になりつつ、渡会の事を思い速くなった鼓動が、凪にはなんともいえない心地よさを感じさせた。
次の日の朝。
夕べのうちに机の上に置かれていた伝票を、凪は見ていた。
「渡会、これ明日まで頼むな。」
こんなにたくさんの伝票を、一体誰がいつから溜め込んでいたのだろう。
「佐伯が産休に入る前に、ちゃんと確認すべきだった。」
課長は隣りの主任にそう言った。
「てっきり、終わってるもんだと思ってましたから。」
凪の机にある伝票を指さして、主任がため息混じりに言った。
「夕べ、業者から連絡が入ってな。急ぐものは俺と山本くんで片付けたんだ。これは先月からの分。悪いけど渡会、こっちを優先して片付けくれ。」
課長が言った。
「わかりました。」
いつもよりもゆっくりした口調で話す課長は、そうとう怒りを堪えているんだろう。
凪は時計を見た。
今から取りかかれば、そんなに時間は掛からない。提出するように言われてた資料作りも、なんとか定時まで終わらせてみせる。
凪はお昼休みも取らないで、ぶっ通しで作業をしていた。
羽田が何かを話したがっていたが、そんな余裕なんてない凪は、なるべく羽田を見ないように努めた。
「おい!」
昼休みの終わり掛けた頃、平岡が凪を呼んだ。
「お前、双子だったのか?」
「は?えっ?」
廊下の隅で見せられた試合のトーナメント表には、渡会直と渡会凪の名前が並んで載っていた。
「違います。それは偶然。」
「偶然って、どういう事だよ。」
平岡は昨日に続いてイライラしている。
「この人が、この前間違えたラケットの主。」
凪は渡会直の名前を指さした。
「久しぶりに会って、運命なんか感じてるんじゃないのか?昨日から、なんかお前ソワソワしてるよな。」
「そんな事ないですよ。」
「ふ~ん。それより、このままいけばどこかで被るだろう?その時は俺と出るって事でいいよな。」
「いいえ。この人と出ます。」
「おい、渡会。それはちょっと冷たくないか?俺達もう3年になるんだよ。この前会ったやつにホイホイ乗り換えるなんて、お前どうかしてるよ。」
通りがかりの人が、自分達の会話をチラチラと聞いている。
「平岡さん、声が大きい。」
凪は口に人差し指を当てて、声を小さくするように伝えた。
「だってさぁ、こんな裏切りってあるかよ。この前、急に辞めるなんて言い出したのは、きっとこいつとペアを組むからだろう。俺の3年間、返してくれよ。」
平岡の声はますます大きくなっていく。
「仕事に戻ります。」
凪が席に戻ると、周りがこっちを見ている。自分の顔が赤くなっていくのがわかる。何より、羽田の視線が痛かった。
「渡会、今日の2時までだからな!」
課長が凪の肩にグッと手を乗せた。
「大丈夫です。もうすぐ終わりますから。」
凪はパソコンにむかった。
「浮かれてると、ミスするからな。気をつけろ。」
「はい。」
自分が何をしたっていうのだろう。
誤解を解くにも、誤解される事をしたつもりもない。今しばらく、平岡とは会いたくないだけ。
夕方。
凪はそっと席を立った。
課長はこちらを見ていたが、今日は何も言わなかった。
蝉の声や、草が揺れる音を聞いていた夏の夜は、ずっと遠い昔の様に感じる。
どこかでイベントをやっていたのか、なんの前触れもなく上がった花火を、凪は会社の窓から眺めていた。
自分はいつも窓を眺めていた。
それは現実から逃げる様に外を見ていた事もあったし、いつもと同じ景色を見て、安心している時もあった。
外と中を分けてるのは、薄いガラス一枚なんだよね。
暗闇の窓に映った疲れた自分の顔は、15歳の頃の自分とはまるで別人のようだった。
いつもと変わらず残業をして、食事をしながら、ネットでユニフォームを注文した。
バトミントンの試合に出るためには、公式のシャツやパンツを準備しなくてはいけない。
平岡と1年に一度出場する町の大会は、わりとルールが緩かったし、高校の頃から着ている練習着を着て、その時は出場する。自分達はせいぜい進めて2回戦。その後は大会の手伝いを行い、平岡と親しい人達は、反省会と称して飲みに出掛ける。人付き合いの苦手な自分は、平岡の誘いを断るため、いつもいろいろな嘘をつく。
日曜日は渡会が一緒だと思うと、少しでも長い時間隣りにいたい。普段は選ばない明るい色のシャツを選び、大人の女性になったんだと思わせない。
そうだ、どうしよう。
凪は腕を触った。
足もそうだ。
うぶ毛なんて見えてたら、きっと幻滅するんだろうな。
明日、脱毛クリーム、買ってこようかな。
止まっていた時間が動き出したようだった。色のない世界が、だんだんと色付き始めた様だった。
髪、どうしよう。
渡会くんはどんな髪型が好きなのかな。
木曜日。
平岡とバトミントンの練習にきていた。渡会に少しでもいいところを見せようと、凪は積極的に練習をしていた。
「お前、なんのスイッチが入ったんだ?」
平岡が言った。
「別にスイッチなんて入ってませんけど。」
凪は汗を拭い、ラケットをカバンに閉まった。
「お疲れ様でした。」
玄関にむかって歩き出した凪。
「渡会さん、これ日曜日の場所と時間。」
練習を仕切っている年配の男性から、大会の案内を渡された。
それは、渡会から誘われた大会と同じものだった。
「あの、私、出るなんて返事はしてなくて。」
「あれ~?平岡とエントリーしてるけどな。」
凪の隣りに平岡がやってきた。
「先月、ちゃんと話しをしただろう。」
記憶を辿って、平岡との会話を思い出す。
「平岡さん、ごめん。私、別の人と出る約束もしてて。」
凪は平岡の前で手を合わせた。
「おい!そいつに無理だって話しておけよ。」
平岡が凪の手をつかむ。
「平岡、渡会さんが2つ掛け持ちすればいいんだし、試合が重なったら、あの中の誰かがお前と出てやるよ。」
男性はそう言って、帰り支度をしている女子大学生の集団を指さした。
「わかりました…。」
納得はしたけれど、平岡は不機嫌だった。
ちょっと気持ちがモヤモヤしていたけれど、家に着くと、渡会からのラインに顔がほころんだ。
“明日練習にこない?試合が近いからって、サークルの人が体育館を抑えてくれたんだ”
渡会のラインに、
“行きたい”
凪はすぐに返信した。
“じゃあ、19時に待ってるから”
その後すぐに送られてきた体育館の住所は、2年前に改修された町の体育館だった。郊外にあるその体育館は、少し小さくて、今は小学生の練習場所として使われている。
平岡からバトミントンの練習に誘われた頃は、まだ少ない人数で活動しており、改装前のその体育館でも十分な広さだった。少しずつ人数が増えて、その場所では手狭になってきたというので、昨年から今の練習場所へ移動をした。
あの頃は、静かな体育館の中で、シャトルを打ち合う音だけが聞こえていた。駆け引きなんてなくてもいい。ただ、同じ場所にシャトルを返して、同じ場所でシャトルを受ける。繰り返す放物線が、少しずつ現実の喧騒から自分を遠ざけてくれるようで、凪は夢中になっていた。
いつの間にか笑い声や大きな声が体育館に響くようになる。人が増える度に、なんとなくその輪に入れず、いつも平岡の近くにいるようになった。
家に着いた。シャワーを浴びて、そのまま眠るつもりだったけど、練習の帰りに買ってきた除毛クリームを袋から出して、凪はもう一度お風呂場へむかった。
これを塗って、10分も待つのか。
説明書を読み終えると、腕や足にたっぷりクリームをつけるた。そしてついでに、顔にもお面の様なパックをあてる。
女って、ほんと面倒くさい。
凪はそう思いながらも、渡会が自分に触れてくれる事を想像して、肌がさっきからソワソワしている。
換気扇の回っている浴室は、半分裸の様な自分には少し寒い。なかなか進まない時計を見つめながら、明日の仕事の段取りを考える事にした。
頼まれていた仕事は、午前中で終わらせよう。なるべく課長と目を合わせないようにして、なんとか残業をしないで帰りたい。羽田と話すと仕事が中断してしまうから、なるべく話し掛けられないために、資料室で少し時間を潰そうかな。
ようやく10分が経った。
クリームが塗ってある腕や脚の部分を、専用のヘラで剃るようにクリームを剥がしていくと、自分では大した事ないと思っていたけれど、クリームに包まれたうぶ毛がけっこう取れてきた。
クリームのべとつきを取るために、凪が腕や足にシャワーを掛けた。無防備な肌が、少しヒリヒリとした痛みを訴える。今まで感じたことの無い変な違和感があったけれど、これを乗り越えなければ、大人の女になれないと、自分に言い聞かせた。
凪はベットに入り、さっきまで掛けていたタオルケットを首まで引っ張り上げると、それが肌にサワサワと当たった。
平岡の不機嫌そうな顔が少し気になりつつ、渡会の事を思い速くなった鼓動が、凪にはなんともいえない心地よさを感じさせた。
次の日の朝。
夕べのうちに机の上に置かれていた伝票を、凪は見ていた。
「渡会、これ明日まで頼むな。」
こんなにたくさんの伝票を、一体誰がいつから溜め込んでいたのだろう。
「佐伯が産休に入る前に、ちゃんと確認すべきだった。」
課長は隣りの主任にそう言った。
「てっきり、終わってるもんだと思ってましたから。」
凪の机にある伝票を指さして、主任がため息混じりに言った。
「夕べ、業者から連絡が入ってな。急ぐものは俺と山本くんで片付けたんだ。これは先月からの分。悪いけど渡会、こっちを優先して片付けくれ。」
課長が言った。
「わかりました。」
いつもよりもゆっくりした口調で話す課長は、そうとう怒りを堪えているんだろう。
凪は時計を見た。
今から取りかかれば、そんなに時間は掛からない。提出するように言われてた資料作りも、なんとか定時まで終わらせてみせる。
凪はお昼休みも取らないで、ぶっ通しで作業をしていた。
羽田が何かを話したがっていたが、そんな余裕なんてない凪は、なるべく羽田を見ないように努めた。
「おい!」
昼休みの終わり掛けた頃、平岡が凪を呼んだ。
「お前、双子だったのか?」
「は?えっ?」
廊下の隅で見せられた試合のトーナメント表には、渡会直と渡会凪の名前が並んで載っていた。
「違います。それは偶然。」
「偶然って、どういう事だよ。」
平岡は昨日に続いてイライラしている。
「この人が、この前間違えたラケットの主。」
凪は渡会直の名前を指さした。
「久しぶりに会って、運命なんか感じてるんじゃないのか?昨日から、なんかお前ソワソワしてるよな。」
「そんな事ないですよ。」
「ふ~ん。それより、このままいけばどこかで被るだろう?その時は俺と出るって事でいいよな。」
「いいえ。この人と出ます。」
「おい、渡会。それはちょっと冷たくないか?俺達もう3年になるんだよ。この前会ったやつにホイホイ乗り換えるなんて、お前どうかしてるよ。」
通りがかりの人が、自分達の会話をチラチラと聞いている。
「平岡さん、声が大きい。」
凪は口に人差し指を当てて、声を小さくするように伝えた。
「だってさぁ、こんな裏切りってあるかよ。この前、急に辞めるなんて言い出したのは、きっとこいつとペアを組むからだろう。俺の3年間、返してくれよ。」
平岡の声はますます大きくなっていく。
「仕事に戻ります。」
凪が席に戻ると、周りがこっちを見ている。自分の顔が赤くなっていくのがわかる。何より、羽田の視線が痛かった。
「渡会、今日の2時までだからな!」
課長が凪の肩にグッと手を乗せた。
「大丈夫です。もうすぐ終わりますから。」
凪はパソコンにむかった。
「浮かれてると、ミスするからな。気をつけろ。」
「はい。」
自分が何をしたっていうのだろう。
誤解を解くにも、誤解される事をしたつもりもない。今しばらく、平岡とは会いたくないだけ。
夕方。
凪はそっと席を立った。
課長はこちらを見ていたが、今日は何も言わなかった。
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