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9章
メガネ
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木曜日。
玄関で蓮に会う。
「おはよう。昨日、遅くまで仕事してたんだね。城田がまた嫌がらせしてるんでしょ?」
「おはようございます。昨日は、私が仕事忘れてたんです。今日で水野さんが最後ですね。」
美里はそう言った。
「真中さんって、誰も傷つけないようにしてるよね。」
「そうですか?」
「嫌われたくないとかじゃなくて、自分の事を隠してる。それはそれで、いいんだろうけど、辛くない? 今日の目、ひどいよ。眼鏡掛けてるのは、隠すためなの?」
蓮の言葉に答えられず、
「亜沙美さんは元気にしてますか?」
美里はそう聞いた。
「元気だよ。真中さんの事、いろいろ心配してたよ。ねっ、昨日、梶原となんかあった? 」
美里は笑ってごまかした。
「私が真中さんが残業してるって言っちゃったからさ、きっと城田になんかされてるって、あいつなりに心配したんだろうね。」
昼休み。
一人でお昼を食べていた美里の所に、梶原がきた。
「眠いな。本当。」
梶原はあくびをした。
「誰のせいだよ。」
「梶原くんが100%悪い。」
「真中も悪いよ。」
真由がやってくる。
「真中さん、営業の島課長から電話よ。」
席を立とうとする美里を梶原が止める。
「島課長、出張だよ。」
「あっ、そうだった。あれ、何課長だったのかな?」
場が悪そうな真由に
「必要なら、また電話かかってくるも思いますよ。そういえば、水野さんの見送り、城田さんも行くでしょ?」
真由を追い詰めているような梶原の態度に美里は驚いた。
「私は行かないよ。勝手に辞めていくくせに見送りなんて、甘やかし過ぎだって。」
梶原は真由の話しを聞かずに、蓮を見つけて声を掛ける。
真由と二人きりになった美里は、席を立とうとした。
「美里ちゃん、相川さんと会うことある?」
「ありますけど……。」
「私も一緒に行ってもいい?」
美里は笑ってごまかした。
「美里ちゃんは梶原くんとつきあってるんでしょう? 二人、仲がいいもんね。」
仕事が終わると、美里はいつものレンタルショップに来ていた。相川と、ここで19時に待ち合わせしている。
相川に会ったら、昨日の梶原との事も、きちんと話しをしよう。
先に着いた美里がいつもの棚を見ていると、
「真中。」
梶原が立っていた。
「古い映画ってこれかよ。」
「梶原くんも、借りに来たの?」
美里は梶原が来たので動揺した。
「いや、真中と少し話したくて。」
「明日、会社で話そうよ。」
「これから相川が来るのか。」
「……。」
「ちゃんと断れよ。」
「梶原くん、声大きいよ。ちょっと。」
美里は梶原の手を掴むと、外に連れ出した。
「俺達、もう友達じゃないだろう。」
「……。」
「言いずらいんだったら、俺が言おうか。」
「大丈夫。ちゃんと話す。」
2人が話してるところに、相川がやってきた。梶原はそれに気がつくと、
「真中と別れてくれませんか?」
相川にそう言った。
「美里ちゃん、梶原くんと二人で話しをしたいから、先に帰ってて。梶原くん、家まで送るよ。車の中で話そうよ。」
美里は首を振った。
「相川さんに話したい事があるの。」
美里はそう言ったが
「じゃあ。家で待ってて。梶原くんと話してから、美里の話しを聞くから。」
相川はそう言った。
「相川さん、3人で話しましょうよ。その方が話しは早いし。」
梶原は美里を見たが、美里は相川を見つめていた。
「美里、後で二人で話そう。」
相川はそう言って美里を家に帰らせた。
相川の車の中の2人。
「意味わかりませんよ。一人で先に帰して。それに、俺は真中と話しがしたいんですよ。」
「梶原くんと、二人きりにはさせるつもりはないよ。」
「俺と真中は、もうそういう関係なんで。」
「だから、なに?」
「相川さんと別れて、俺の所に来ようとしてるんですよ。」
「会社で何かあった?」
「城田さんが、嫌がらせしてるんです。あいつ、ずっと無理してて。」
「美里ちゃんと城田さんがモメるような事はないだろう?」
「原因は相川さんですよ。真中を大切に思うなら、城田さんの事、見張ってくださいよ。」
「城田さんへの気持ちはないよ。」
「真中が辛い思いをしてるのを黙って見てるんですか? 俺はもう、見てられないし、そのうちあいつは壊れます。」
「さっきも言ったけど、城田さんとは、これ以上話すつもりはない。」
「簡単に言わないでくださいよ。」
「美里は元々、心を開くまでには、すごく時間がかかるんだ。手を差し伸べても、すぐには掴もうとしない。城田さんの事ばかりじゃない、美里自身もずっと暗闇の中にいる。」
「俺は近くで、守ってやろうと思いますよ。相川さんには、それができない。」
「好きにすればいい。」
「俺に負けたって事でいいですか?」
「梶原くん、美里は答えをもう決めている。」
「わかりました。いいですよ。どっちを選ぶか、その答えを待ってます。」
「どっちも選ばないよ。」
「どうしてですか?」
「そういう子だよ。」
一人、家に着いた美里は、カーテンを閉めようと窓辺に立っていた。どんよりとした空には星が見えない。
自分と同じ様に見えない星を探している人って、いるのかな、そう思い窓を眺めていた。
相川が持ってきた本をパラパラとめくる。
「ただいま。」
帰ってきた相川が、美里を後ろから抱きしめた。
美里の心の中にある氷の塊は、どんなに抱きしめても解けない。
「何、話してたの?」
相川は美里を離そうとしない。
「相川さん。私から話す。」
深呼吸をした相川。
「じゃあ、座って話そうか。」
そう言って、二人はテーブルの前に座る。
「ごめんなさい……。」
「なんで謝るの?」
「私は相川さんと一緒にいられない。」
相川が自分を見つめている。美里は相川と目を合わせる事がができない。
相川は美里の背中に手を置いた。
「自分の背中って見えないじゃない。」
「そうだね。」
美里は相川を見た。
「背中って、実はおしゃべりなんだよね。」
「そう?」
「美里の背中が今何を喋っているか、知りたい?」
「話しなんかしてませんよ。」
「梶原くんと何かあった?」
「……。」
「俺とも梶原くんとも、離れようとしてるだろう。」
「ごめんなさい。」
「いいんだよ。梶原くんと自然な流れでそうなってしまったんなら、今更責めないよ。」
「ごめんなさい。」
「だから、謝らなくていいよ。」
「相川さん、もう……、本当に、ごめんなさい。一緒にはいられません。」
「それが答えなの?」
「……。」
「わかったよ。」
床に落ちている本を相川は手に取った。
「ちゃんと、食べなきゃダメだよ。」
美里の手に涙が落ちた。
相川はその本を持って美里の部屋を出ていった。
相川は美里が一人になる選ぶ事だろうと思っていた。
何もかも捨てたようで、また一つ荷物を抱えている。
大切にしている本がなくなっている事に気がついた時、美里は本当により掛かる場所を探すだろう。
その時、自分はしっかり美里を支えよう。
相川の出ていった部屋で、美里は何もせずに朝を迎えた。枯れるかと思った涙は、どんなに流しても枯れることはなかった。
誰かに寄りかかろうとしまった自分が悪いだけ。
結局、梶原にも電話はしなかった。
これからは、生きている時間を潰して暮らそう。
美里はそう思い、シャワーを浴びた。
玄関で蓮に会う。
「おはよう。昨日、遅くまで仕事してたんだね。城田がまた嫌がらせしてるんでしょ?」
「おはようございます。昨日は、私が仕事忘れてたんです。今日で水野さんが最後ですね。」
美里はそう言った。
「真中さんって、誰も傷つけないようにしてるよね。」
「そうですか?」
「嫌われたくないとかじゃなくて、自分の事を隠してる。それはそれで、いいんだろうけど、辛くない? 今日の目、ひどいよ。眼鏡掛けてるのは、隠すためなの?」
蓮の言葉に答えられず、
「亜沙美さんは元気にしてますか?」
美里はそう聞いた。
「元気だよ。真中さんの事、いろいろ心配してたよ。ねっ、昨日、梶原となんかあった? 」
美里は笑ってごまかした。
「私が真中さんが残業してるって言っちゃったからさ、きっと城田になんかされてるって、あいつなりに心配したんだろうね。」
昼休み。
一人でお昼を食べていた美里の所に、梶原がきた。
「眠いな。本当。」
梶原はあくびをした。
「誰のせいだよ。」
「梶原くんが100%悪い。」
「真中も悪いよ。」
真由がやってくる。
「真中さん、営業の島課長から電話よ。」
席を立とうとする美里を梶原が止める。
「島課長、出張だよ。」
「あっ、そうだった。あれ、何課長だったのかな?」
場が悪そうな真由に
「必要なら、また電話かかってくるも思いますよ。そういえば、水野さんの見送り、城田さんも行くでしょ?」
真由を追い詰めているような梶原の態度に美里は驚いた。
「私は行かないよ。勝手に辞めていくくせに見送りなんて、甘やかし過ぎだって。」
梶原は真由の話しを聞かずに、蓮を見つけて声を掛ける。
真由と二人きりになった美里は、席を立とうとした。
「美里ちゃん、相川さんと会うことある?」
「ありますけど……。」
「私も一緒に行ってもいい?」
美里は笑ってごまかした。
「美里ちゃんは梶原くんとつきあってるんでしょう? 二人、仲がいいもんね。」
仕事が終わると、美里はいつものレンタルショップに来ていた。相川と、ここで19時に待ち合わせしている。
相川に会ったら、昨日の梶原との事も、きちんと話しをしよう。
先に着いた美里がいつもの棚を見ていると、
「真中。」
梶原が立っていた。
「古い映画ってこれかよ。」
「梶原くんも、借りに来たの?」
美里は梶原が来たので動揺した。
「いや、真中と少し話したくて。」
「明日、会社で話そうよ。」
「これから相川が来るのか。」
「……。」
「ちゃんと断れよ。」
「梶原くん、声大きいよ。ちょっと。」
美里は梶原の手を掴むと、外に連れ出した。
「俺達、もう友達じゃないだろう。」
「……。」
「言いずらいんだったら、俺が言おうか。」
「大丈夫。ちゃんと話す。」
2人が話してるところに、相川がやってきた。梶原はそれに気がつくと、
「真中と別れてくれませんか?」
相川にそう言った。
「美里ちゃん、梶原くんと二人で話しをしたいから、先に帰ってて。梶原くん、家まで送るよ。車の中で話そうよ。」
美里は首を振った。
「相川さんに話したい事があるの。」
美里はそう言ったが
「じゃあ。家で待ってて。梶原くんと話してから、美里の話しを聞くから。」
相川はそう言った。
「相川さん、3人で話しましょうよ。その方が話しは早いし。」
梶原は美里を見たが、美里は相川を見つめていた。
「美里、後で二人で話そう。」
相川はそう言って美里を家に帰らせた。
相川の車の中の2人。
「意味わかりませんよ。一人で先に帰して。それに、俺は真中と話しがしたいんですよ。」
「梶原くんと、二人きりにはさせるつもりはないよ。」
「俺と真中は、もうそういう関係なんで。」
「だから、なに?」
「相川さんと別れて、俺の所に来ようとしてるんですよ。」
「会社で何かあった?」
「城田さんが、嫌がらせしてるんです。あいつ、ずっと無理してて。」
「美里ちゃんと城田さんがモメるような事はないだろう?」
「原因は相川さんですよ。真中を大切に思うなら、城田さんの事、見張ってくださいよ。」
「城田さんへの気持ちはないよ。」
「真中が辛い思いをしてるのを黙って見てるんですか? 俺はもう、見てられないし、そのうちあいつは壊れます。」
「さっきも言ったけど、城田さんとは、これ以上話すつもりはない。」
「簡単に言わないでくださいよ。」
「美里は元々、心を開くまでには、すごく時間がかかるんだ。手を差し伸べても、すぐには掴もうとしない。城田さんの事ばかりじゃない、美里自身もずっと暗闇の中にいる。」
「俺は近くで、守ってやろうと思いますよ。相川さんには、それができない。」
「好きにすればいい。」
「俺に負けたって事でいいですか?」
「梶原くん、美里は答えをもう決めている。」
「わかりました。いいですよ。どっちを選ぶか、その答えを待ってます。」
「どっちも選ばないよ。」
「どうしてですか?」
「そういう子だよ。」
一人、家に着いた美里は、カーテンを閉めようと窓辺に立っていた。どんよりとした空には星が見えない。
自分と同じ様に見えない星を探している人って、いるのかな、そう思い窓を眺めていた。
相川が持ってきた本をパラパラとめくる。
「ただいま。」
帰ってきた相川が、美里を後ろから抱きしめた。
美里の心の中にある氷の塊は、どんなに抱きしめても解けない。
「何、話してたの?」
相川は美里を離そうとしない。
「相川さん。私から話す。」
深呼吸をした相川。
「じゃあ、座って話そうか。」
そう言って、二人はテーブルの前に座る。
「ごめんなさい……。」
「なんで謝るの?」
「私は相川さんと一緒にいられない。」
相川が自分を見つめている。美里は相川と目を合わせる事がができない。
相川は美里の背中に手を置いた。
「自分の背中って見えないじゃない。」
「そうだね。」
美里は相川を見た。
「背中って、実はおしゃべりなんだよね。」
「そう?」
「美里の背中が今何を喋っているか、知りたい?」
「話しなんかしてませんよ。」
「梶原くんと何かあった?」
「……。」
「俺とも梶原くんとも、離れようとしてるだろう。」
「ごめんなさい。」
「いいんだよ。梶原くんと自然な流れでそうなってしまったんなら、今更責めないよ。」
「ごめんなさい。」
「だから、謝らなくていいよ。」
「相川さん、もう……、本当に、ごめんなさい。一緒にはいられません。」
「それが答えなの?」
「……。」
「わかったよ。」
床に落ちている本を相川は手に取った。
「ちゃんと、食べなきゃダメだよ。」
美里の手に涙が落ちた。
相川はその本を持って美里の部屋を出ていった。
相川は美里が一人になる選ぶ事だろうと思っていた。
何もかも捨てたようで、また一つ荷物を抱えている。
大切にしている本がなくなっている事に気がついた時、美里は本当により掛かる場所を探すだろう。
その時、自分はしっかり美里を支えよう。
相川の出ていった部屋で、美里は何もせずに朝を迎えた。枯れるかと思った涙は、どんなに流しても枯れることはなかった。
誰かに寄りかかろうとしまった自分が悪いだけ。
結局、梶原にも電話はしなかった。
これからは、生きている時間を潰して暮らそう。
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