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第四部 聖王編
第六十八回
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※本編部分の再開となります。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
さて。
マリーヤとの戦いを終えたイズヴァルト達は、捕虜のことをエドニアの王らに任せ、エルフの船でヒッターチへと向かった。
マリーヤの南にある、南東海のアーワン沿海連合の港を経由し、東の海の最果てにあるレキオスティア島に逗留し、それからヒッターチのオアラポリスを目指すという航路だ。
本来ならばエドニアの東の港湾都市であるギョートクヴィアから、バンドゥー河を渡って海に出るのが近道だ。
だが、いくさに負けたマリーヤが私掠船を出して交通の邪魔をしようと企んでいるとの報を聞き、その航路をたどることにした。
アーワンからレキオスティアを経由しての航路は、おおよそ2カ月近くの旅路となった。その最中で、イズヴァルトはまた、仲間との別れを経験しなければならなくなったのである。
【ギルバート=カツランダルク注:この旅路はサーガでの脚色である。マリーヤとツックバーの歴史書によると、イズヴァルトはマリーヤを陸路で縦断し、シャクラの北にある川港でマレーネ姫らと合流した、と記されている。】
□ □ □ □ □
ホーデンエーネン王国暦で言うところの、359年5月のこと。
イズヴァルトはマリーヤの東端から200キロ以上離れた海に浮かぶ、レキオスティア島に立ち寄っていた。
この島は暖流が流れ、同じ緯度であるクルブリャナより暖かかった。5月だというのにもう暑かった。各地の海水浴場では海に飛び込み涼をを得る、住民や旅行客でいっぱいだった。
「いやあ、ここはまことに、暑いところでござるな!」
イズヴァルトは汗だくだった。動かなくても肌からにじみ出てしまう。レキオスティアが海に囲まれ、空気が暖かく、湿度がとても高いのもあった。
彼はローラや子供達、エルフらと一緒に、島の西にあるザンパール海岸に来ていた。白い砂浜でごった返す人々を眺めながら、寝そべり椅子に横になるローラをうちわで仰ぐ。胸と尻が大きな彼女は、通りかかる男達の視線にさらされていた。
「こうも暑くては、一日中海で泳ぎたくなるでござるな!」
「さようで。このザンパール海岸はレキオスティア本島でも、屈指の名所と言われているそうでございますからな!」」
「うむ! 透き通った紺碧の海がきらきらと輝いていてまことに風光明媚でござるな! うむ、あっちの波打ち際では子供らがかたまっておるでござるな!」
イズヴァルトが指で示す浜辺では、現地民の子供達がしゃがんで楽しそうにおしゃべりをしていた。
しかし彼等は何一つ身に着けていなかった。こともあろうか、尻からなにかをひねり出し、白い砂浜に落としていた。
「あそこはお便所でござったか?」
「どうやらその為のスペースのようですな。見てご覧なさい。大人も用を足しておりますよ」
ローラは右上をあげて示した。大人たちもしゃがんで尻からひねっていた。白い砂の上に黄色い固形物が盛られ、波にさらわれて大海へと流れ込む。
レキオスティア人の便が黄色いのは、料理にウコンという香辛料をたくさん使うからだ。彼らは名産のサトウキビから作った度数が高い酒をよく飲んでいた。ウコンには酔い止めの作用があるから用いられるのだ。
しゃがんで砂の上に便をひねる大人は皆、ふぐりと陰茎がとても発達していた。皮を切る風習もあるが、雁太で美しいフォルムの亀頭である。子どもたちも剥いていた。
レキオスティアはチンゼー大陸の隣にある、アマミクロネシア諸島の影響が強い。かの島々はメジェイド教徒が多く、割礼の風習があった。この土地にはちんちんの皮を切るおこないだけが伝わっていた。大きな亀頭ほど女に好かれるという。
【ギルバート=カツランダルク注:レキオスティア島で毎年行われる美男子コンテストでは、審査の対象に陰茎と陰嚢の大きさが含まれている。つやがあって雁高な亀頭とぶらんぶらんと伸び切っている陰嚢ほど高得点を得られるそうだ。島の子供達は皆、それ用のトレーニングを小さい頃から受けているという。蜜や植物油を塗った陰茎と陰嚢をマッサージするのがそれだ。レキオスティア流の『ちんトレ教室』は、イーガやヨーシデンにも存在している。】
「おいしそうですな……ごくり」
現地人のちんぽを見てローラは喉を鳴らした。それから彼女はイズヴァルトの身体に目を注ぐ。彼は何一つ身に着けていなかった。たくましい筋肉とローラやエルフ達にしゃぶり倒され、ますます成長してしまっている巨根がぶらんと垂れていた。
全裸なのはイズヴァルトや現地の子供達だけでなかった。ローラも、傍で身体を焼いているエルフ達も。あるいは、現地人の大人たちやこの浜辺で遊ぶ観光客たち全員が全裸であった。
レキオスティアでは普通、海水浴の時は全裸で泳ぐ。チンゼーやシマナミスタンに似た文化圏だ。ホーデンエーネンやイーガで身に着けるようなふんどしは無かった。
女達もおっぱいを丸出しにしている。ゆえに、彼女達はきょろきょろと目を動かし、相手の胸の大きさを見比べていた。ローラの見事な『でかぱい』を羨ましがる者もいた。
【ギルバート=カツランダルク注:レキオスティア人とカントニア東部の女性の胸は小ぶりなのが多いという。バスト100センチ以上、と伝えられているローラは、彼女達の羨望と嫉妬の的だっただろう。】
「さて、ローラどの。ひと泳ぎ致そうではござらぬか?」
「はーい!」
イズヴァルトはローラを抱き上げると、嬉しそうに波打ち際へと駆けて行った。腰まで漬かるとローラが呼びかけた。
「私も海に浸かりとうございまする!」
「ははっ! では参るでござる!」
イズヴァルトはローラを頭上にあげると、彼女はエビが跳ねるように背を丸めて飛び込んでいった。
腕と脚が無いから泳げないかと思いきや、腕と腿をうまく使って平泳ぎをする。それと彼女は沈まなかった。乳房と尻にたっぷりとついている脂肪のせいで、何をしなくてもぷかぷかと浮くことができた。
ローラは身体をひねり、背泳ぎを始める。波で大きな乳房が揺らぐのを見て、イズヴァルトは催してしまった。海の中で激しい勃起をしているのを感じつつ、ローラの身体を引き寄せた。
「ローラどの。よろしいでござろうか?」
彼は股間を彼女の太ももに押し付けた。大きくそそり立っているのを感じると、彼女はにんまりと笑いながら抱き着いた。
「すっきりしておかないと、さぞかしお苦しいでしょうなあ?」
「よ、よろしいでござるか?」
ローラに断る気など無かった。抱き着いて大きな乳房をイズヴァルトに押し付けると、抱き上げられた。
そのまま腰を落とすと、海の中で互いの性器が交じり合った。
「はう♡」
イズヴァルトの腰が動き始めた。下腹の入り口から奥が熱くなった。ローラは浜辺を見やると、自分達を伺う男女の姿を目にした。
「ほほう♡ 浜辺の方々は、わたくしたちを見ておられるようで♡」
「そなたのおまんこのせいで、人目など気にならぬでござる……」
「わたくしもでございます……ほおっ♡」
2人は肉欲に身を任せた。イズヴァルトはゆっくりと腰を動かしながら、ローラの豊潤な肉の洞を味わった。
この海浜で2人の行いを咎めようとする者はいなかった。何故なら彼等と同じように、男女の肉交に興じる者がいたからだ。
海の中あるいは波打ち際で身体を絡ませる者や、大きな日傘の中に隠れて貪りあう夫婦。あるいは、こういう浜辺に来る娼婦とその客たちである。
【ギルバート=カツランダルク注:レキオスティア人はアマミクロネシア人のように、万事があけっぴろげである。その土地の空気に感化されるからか、この島を訪れる旅行客も開放的になるそうだ。】
イズヴァルトとローラは互いの唇も貪り始めた。砂浜のほうでじっと見ていたオクタヴィアが、ちっ、と舌打ちした。
「まーたまた『ばかっぷる』ぶりを見せつけているずらな。あいつらちょっとくっつき過ぎずら。これじゃあ『ゆうしゃ』になるための旅じゃなくて、ローラの嬢ちゃんの膣拡張の旅になっちまうずらよ。イナンナさんもそう思うずらな?」
オクタヴィアは振り返って、後ろの寝椅子に座るイナンナに尋ねた。彼女は返事をしなかった。
この女エルフは仕事の真っ最中だった。ウーゴ王子の腰を抱え、その尻穴に舌を挿れて動かし、勃起したペニスを海藻の汁でぬめらせた指で竿と亀頭をしごいていた。肛門を刺激しながらの『ちんトレ』である。
「あう……ううっ……」
舌で尻穴を愛でられ、上向いたペニスをしごかれているウーゴ王子の顔は蕩けきっていた。息はせわしなくてふっくらとした腹が激しく上下していた。
「もっ、もうだめ……!」
王子のペニスからぴゅっ、ぴゅっ、と勢いよく精液が奔った。尻穴から舌を抜いたイナンナは、よだれを垂らしながらうめくウーゴ王子にささやいた。
「いっぺえ出たズラな?」
イナンナの滑らかな腹にかかった精液は大量で、潮風にも負けぬ濃いにおいを放っていた。もうひとしごきされてなおもぴゅっ、と精液を出すペニスを見て、オクタヴィアは褒めてやる。
「ウーゴさんはとってもお元気ずらな! その歳で赤ん坊を孕ませられそうずら!」
「あう……」
「イナンナさん、あんまししごき過ぎないように気を付けろよ? あんまし放ち過ぎると、かえって育たなくなるずら」
「ここまでにしておくズラ」
イナンナはウーゴ王子を抱き上げて海へ向かった。身体を清める為にだ。一度放ったがウーゴ王子のペニスは勃起したままだった。しかも10センチ以上もあった。
2人が去ると、オクタヴィアはその後ろを見た。ウーゴ王子の父親であるピピン王子が浜辺に仰向けになって寝そべり、天に向かってまっすぐと伸びている大きなペニスを、エレナとオリガの姉妹に弄ばせていた。いや、弄ばれていた。
「……エレナちゃん、オリガちゃん」」
「どうしたの、ピピンのお兄ちゃん?」
「そろそろ海に入ろうよ。おちんちんをいじくられているのも飽きたよ」
「オラたちは楽しいズラ!」
エレナとオリガは小さな手で、ピピン王子の大きな陰嚢を揉み、唇と舌で撫でて可愛がっていた。
この巨体の王子からも精液のにおいが漂っていた。エレナとオリガの2人にしゃぶられ、既に二度も放っていたのだ。亀頭からはじんわりと残り汁をこぼしていた。
「エレナ、オリガ、おまんらも海に入れ」
「えー? けつあなにちんちんを挿れてもらってからじゃだめ?」
エレナが尻を振ってみせる。発達してくびれがあった。父につけてもらっている武芸の稽古とお尻の穴を使った性交で鍛えられていたからだ。
「そりゃあいつでもできるずら。この海をもっと楽しめ」
オクタヴィアは他のエルフらと共に立ち上がった。
「おらたち、ちょっくら泳いで来るから、あとからついてこい」
そう言って海のほうに駆けだしていった。自分も、とピピン王子が起き上がろうとすると、エレナとオリガに抱き着かれた。エレナは太ももを王子の勃起にこすりつけながらねだった。
「ピピンおにいちゃん、しりあなに挿れてからにしてよ?」
「そうズラ。オラもエレナちゃんも、おちりがうずうずしてたまんねえズラよ?」
「あはは……仕方ないね」
ピピン王子はせがむエレナから先に招き入れた。抱き着いた格好の彼女の尻穴に亀頭を添え、ゆっくりと挿しこんだ。
「あうーっ……」
「エレナちゃん、1回きりだからね?」
喜びの表情を向けながらエレナがうなずくと、ピピン王子はゆっくりと動かし始めた。
□ □ □ □ □
レキオスティアでイズヴァルト達は、シマーヅの公館で寝泊まりをしていた。この島にはチンゼーからの船がよく着ていたから、あちらの大陸の国々が拠点を置いていた。
滞在から4日目に、シマーヅからの船が入って来た。交易船ではなく軍船だった。ピピンの兄であり第4王子のラゴスが乗っていた。
彼は弟のピピンに、国元からの知らせを届けにカントニアへ向かおうとしていたところであった。悪い知らせだった。
アソマリアで疫病がおこり、デボラとフロウラが産んだピピンとの子が何人か身まかってしまった。それと、病弱だった長兄の死である。
「そんなことが!」
「デボラ殿とフロウラ殿はお前に会いたがっていた。父上もだ。ピピン、旅をやめて一旦チンゼーに戻ってくれまいか?」
ピピンは悩み、イズヴァルトに意見を伺った。この旅はイズヴァルトが『ゆうしゃ』となる手助けと、彼がいずれ起こすであろう、正義の戦いに加わる為でもあったのだ。
「ここは戻られるがよろしかろう。ピピンどの、デボラどのとフロウラどのをお慰めなされるでござるよ?」
「ありがとうございます。しかし、1つだけ、わがままを聞いていただけないでしょうか?」
ピピン王子は意を決してイズヴァルトに頼みを申し入れた。これは我が子を思っての申し出でもあったのだが、さて、どのような頼みであったのか?
その続きについてはまた、次回にて。
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さて。
マリーヤとの戦いを終えたイズヴァルト達は、捕虜のことをエドニアの王らに任せ、エルフの船でヒッターチへと向かった。
マリーヤの南にある、南東海のアーワン沿海連合の港を経由し、東の海の最果てにあるレキオスティア島に逗留し、それからヒッターチのオアラポリスを目指すという航路だ。
本来ならばエドニアの東の港湾都市であるギョートクヴィアから、バンドゥー河を渡って海に出るのが近道だ。
だが、いくさに負けたマリーヤが私掠船を出して交通の邪魔をしようと企んでいるとの報を聞き、その航路をたどることにした。
アーワンからレキオスティアを経由しての航路は、おおよそ2カ月近くの旅路となった。その最中で、イズヴァルトはまた、仲間との別れを経験しなければならなくなったのである。
【ギルバート=カツランダルク注:この旅路はサーガでの脚色である。マリーヤとツックバーの歴史書によると、イズヴァルトはマリーヤを陸路で縦断し、シャクラの北にある川港でマレーネ姫らと合流した、と記されている。】
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ホーデンエーネン王国暦で言うところの、359年5月のこと。
イズヴァルトはマリーヤの東端から200キロ以上離れた海に浮かぶ、レキオスティア島に立ち寄っていた。
この島は暖流が流れ、同じ緯度であるクルブリャナより暖かかった。5月だというのにもう暑かった。各地の海水浴場では海に飛び込み涼をを得る、住民や旅行客でいっぱいだった。
「いやあ、ここはまことに、暑いところでござるな!」
イズヴァルトは汗だくだった。動かなくても肌からにじみ出てしまう。レキオスティアが海に囲まれ、空気が暖かく、湿度がとても高いのもあった。
彼はローラや子供達、エルフらと一緒に、島の西にあるザンパール海岸に来ていた。白い砂浜でごった返す人々を眺めながら、寝そべり椅子に横になるローラをうちわで仰ぐ。胸と尻が大きな彼女は、通りかかる男達の視線にさらされていた。
「こうも暑くては、一日中海で泳ぎたくなるでござるな!」
「さようで。このザンパール海岸はレキオスティア本島でも、屈指の名所と言われているそうでございますからな!」」
「うむ! 透き通った紺碧の海がきらきらと輝いていてまことに風光明媚でござるな! うむ、あっちの波打ち際では子供らがかたまっておるでござるな!」
イズヴァルトが指で示す浜辺では、現地民の子供達がしゃがんで楽しそうにおしゃべりをしていた。
しかし彼等は何一つ身に着けていなかった。こともあろうか、尻からなにかをひねり出し、白い砂浜に落としていた。
「あそこはお便所でござったか?」
「どうやらその為のスペースのようですな。見てご覧なさい。大人も用を足しておりますよ」
ローラは右上をあげて示した。大人たちもしゃがんで尻からひねっていた。白い砂の上に黄色い固形物が盛られ、波にさらわれて大海へと流れ込む。
レキオスティア人の便が黄色いのは、料理にウコンという香辛料をたくさん使うからだ。彼らは名産のサトウキビから作った度数が高い酒をよく飲んでいた。ウコンには酔い止めの作用があるから用いられるのだ。
しゃがんで砂の上に便をひねる大人は皆、ふぐりと陰茎がとても発達していた。皮を切る風習もあるが、雁太で美しいフォルムの亀頭である。子どもたちも剥いていた。
レキオスティアはチンゼー大陸の隣にある、アマミクロネシア諸島の影響が強い。かの島々はメジェイド教徒が多く、割礼の風習があった。この土地にはちんちんの皮を切るおこないだけが伝わっていた。大きな亀頭ほど女に好かれるという。
【ギルバート=カツランダルク注:レキオスティア島で毎年行われる美男子コンテストでは、審査の対象に陰茎と陰嚢の大きさが含まれている。つやがあって雁高な亀頭とぶらんぶらんと伸び切っている陰嚢ほど高得点を得られるそうだ。島の子供達は皆、それ用のトレーニングを小さい頃から受けているという。蜜や植物油を塗った陰茎と陰嚢をマッサージするのがそれだ。レキオスティア流の『ちんトレ教室』は、イーガやヨーシデンにも存在している。】
「おいしそうですな……ごくり」
現地人のちんぽを見てローラは喉を鳴らした。それから彼女はイズヴァルトの身体に目を注ぐ。彼は何一つ身に着けていなかった。たくましい筋肉とローラやエルフ達にしゃぶり倒され、ますます成長してしまっている巨根がぶらんと垂れていた。
全裸なのはイズヴァルトや現地の子供達だけでなかった。ローラも、傍で身体を焼いているエルフ達も。あるいは、現地人の大人たちやこの浜辺で遊ぶ観光客たち全員が全裸であった。
レキオスティアでは普通、海水浴の時は全裸で泳ぐ。チンゼーやシマナミスタンに似た文化圏だ。ホーデンエーネンやイーガで身に着けるようなふんどしは無かった。
女達もおっぱいを丸出しにしている。ゆえに、彼女達はきょろきょろと目を動かし、相手の胸の大きさを見比べていた。ローラの見事な『でかぱい』を羨ましがる者もいた。
【ギルバート=カツランダルク注:レキオスティア人とカントニア東部の女性の胸は小ぶりなのが多いという。バスト100センチ以上、と伝えられているローラは、彼女達の羨望と嫉妬の的だっただろう。】
「さて、ローラどの。ひと泳ぎ致そうではござらぬか?」
「はーい!」
イズヴァルトはローラを抱き上げると、嬉しそうに波打ち際へと駆けて行った。腰まで漬かるとローラが呼びかけた。
「私も海に浸かりとうございまする!」
「ははっ! では参るでござる!」
イズヴァルトはローラを頭上にあげると、彼女はエビが跳ねるように背を丸めて飛び込んでいった。
腕と脚が無いから泳げないかと思いきや、腕と腿をうまく使って平泳ぎをする。それと彼女は沈まなかった。乳房と尻にたっぷりとついている脂肪のせいで、何をしなくてもぷかぷかと浮くことができた。
ローラは身体をひねり、背泳ぎを始める。波で大きな乳房が揺らぐのを見て、イズヴァルトは催してしまった。海の中で激しい勃起をしているのを感じつつ、ローラの身体を引き寄せた。
「ローラどの。よろしいでござろうか?」
彼は股間を彼女の太ももに押し付けた。大きくそそり立っているのを感じると、彼女はにんまりと笑いながら抱き着いた。
「すっきりしておかないと、さぞかしお苦しいでしょうなあ?」
「よ、よろしいでござるか?」
ローラに断る気など無かった。抱き着いて大きな乳房をイズヴァルトに押し付けると、抱き上げられた。
そのまま腰を落とすと、海の中で互いの性器が交じり合った。
「はう♡」
イズヴァルトの腰が動き始めた。下腹の入り口から奥が熱くなった。ローラは浜辺を見やると、自分達を伺う男女の姿を目にした。
「ほほう♡ 浜辺の方々は、わたくしたちを見ておられるようで♡」
「そなたのおまんこのせいで、人目など気にならぬでござる……」
「わたくしもでございます……ほおっ♡」
2人は肉欲に身を任せた。イズヴァルトはゆっくりと腰を動かしながら、ローラの豊潤な肉の洞を味わった。
この海浜で2人の行いを咎めようとする者はいなかった。何故なら彼等と同じように、男女の肉交に興じる者がいたからだ。
海の中あるいは波打ち際で身体を絡ませる者や、大きな日傘の中に隠れて貪りあう夫婦。あるいは、こういう浜辺に来る娼婦とその客たちである。
【ギルバート=カツランダルク注:レキオスティア人はアマミクロネシア人のように、万事があけっぴろげである。その土地の空気に感化されるからか、この島を訪れる旅行客も開放的になるそうだ。】
イズヴァルトとローラは互いの唇も貪り始めた。砂浜のほうでじっと見ていたオクタヴィアが、ちっ、と舌打ちした。
「まーたまた『ばかっぷる』ぶりを見せつけているずらな。あいつらちょっとくっつき過ぎずら。これじゃあ『ゆうしゃ』になるための旅じゃなくて、ローラの嬢ちゃんの膣拡張の旅になっちまうずらよ。イナンナさんもそう思うずらな?」
オクタヴィアは振り返って、後ろの寝椅子に座るイナンナに尋ねた。彼女は返事をしなかった。
この女エルフは仕事の真っ最中だった。ウーゴ王子の腰を抱え、その尻穴に舌を挿れて動かし、勃起したペニスを海藻の汁でぬめらせた指で竿と亀頭をしごいていた。肛門を刺激しながらの『ちんトレ』である。
「あう……ううっ……」
舌で尻穴を愛でられ、上向いたペニスをしごかれているウーゴ王子の顔は蕩けきっていた。息はせわしなくてふっくらとした腹が激しく上下していた。
「もっ、もうだめ……!」
王子のペニスからぴゅっ、ぴゅっ、と勢いよく精液が奔った。尻穴から舌を抜いたイナンナは、よだれを垂らしながらうめくウーゴ王子にささやいた。
「いっぺえ出たズラな?」
イナンナの滑らかな腹にかかった精液は大量で、潮風にも負けぬ濃いにおいを放っていた。もうひとしごきされてなおもぴゅっ、と精液を出すペニスを見て、オクタヴィアは褒めてやる。
「ウーゴさんはとってもお元気ずらな! その歳で赤ん坊を孕ませられそうずら!」
「あう……」
「イナンナさん、あんまししごき過ぎないように気を付けろよ? あんまし放ち過ぎると、かえって育たなくなるずら」
「ここまでにしておくズラ」
イナンナはウーゴ王子を抱き上げて海へ向かった。身体を清める為にだ。一度放ったがウーゴ王子のペニスは勃起したままだった。しかも10センチ以上もあった。
2人が去ると、オクタヴィアはその後ろを見た。ウーゴ王子の父親であるピピン王子が浜辺に仰向けになって寝そべり、天に向かってまっすぐと伸びている大きなペニスを、エレナとオリガの姉妹に弄ばせていた。いや、弄ばれていた。
「……エレナちゃん、オリガちゃん」」
「どうしたの、ピピンのお兄ちゃん?」
「そろそろ海に入ろうよ。おちんちんをいじくられているのも飽きたよ」
「オラたちは楽しいズラ!」
エレナとオリガは小さな手で、ピピン王子の大きな陰嚢を揉み、唇と舌で撫でて可愛がっていた。
この巨体の王子からも精液のにおいが漂っていた。エレナとオリガの2人にしゃぶられ、既に二度も放っていたのだ。亀頭からはじんわりと残り汁をこぼしていた。
「エレナ、オリガ、おまんらも海に入れ」
「えー? けつあなにちんちんを挿れてもらってからじゃだめ?」
エレナが尻を振ってみせる。発達してくびれがあった。父につけてもらっている武芸の稽古とお尻の穴を使った性交で鍛えられていたからだ。
「そりゃあいつでもできるずら。この海をもっと楽しめ」
オクタヴィアは他のエルフらと共に立ち上がった。
「おらたち、ちょっくら泳いで来るから、あとからついてこい」
そう言って海のほうに駆けだしていった。自分も、とピピン王子が起き上がろうとすると、エレナとオリガに抱き着かれた。エレナは太ももを王子の勃起にこすりつけながらねだった。
「ピピンおにいちゃん、しりあなに挿れてからにしてよ?」
「そうズラ。オラもエレナちゃんも、おちりがうずうずしてたまんねえズラよ?」
「あはは……仕方ないね」
ピピン王子はせがむエレナから先に招き入れた。抱き着いた格好の彼女の尻穴に亀頭を添え、ゆっくりと挿しこんだ。
「あうーっ……」
「エレナちゃん、1回きりだからね?」
喜びの表情を向けながらエレナがうなずくと、ピピン王子はゆっくりと動かし始めた。
□ □ □ □ □
レキオスティアでイズヴァルト達は、シマーヅの公館で寝泊まりをしていた。この島にはチンゼーからの船がよく着ていたから、あちらの大陸の国々が拠点を置いていた。
滞在から4日目に、シマーヅからの船が入って来た。交易船ではなく軍船だった。ピピンの兄であり第4王子のラゴスが乗っていた。
彼は弟のピピンに、国元からの知らせを届けにカントニアへ向かおうとしていたところであった。悪い知らせだった。
アソマリアで疫病がおこり、デボラとフロウラが産んだピピンとの子が何人か身まかってしまった。それと、病弱だった長兄の死である。
「そんなことが!」
「デボラ殿とフロウラ殿はお前に会いたがっていた。父上もだ。ピピン、旅をやめて一旦チンゼーに戻ってくれまいか?」
ピピンは悩み、イズヴァルトに意見を伺った。この旅はイズヴァルトが『ゆうしゃ』となる手助けと、彼がいずれ起こすであろう、正義の戦いに加わる為でもあったのだ。
「ここは戻られるがよろしかろう。ピピンどの、デボラどのとフロウラどのをお慰めなされるでござるよ?」
「ありがとうございます。しかし、1つだけ、わがままを聞いていただけないでしょうか?」
ピピン王子は意を決してイズヴァルトに頼みを申し入れた。これは我が子を思っての申し出でもあったのだが、さて、どのような頼みであったのか?
その続きについてはまた、次回にて。
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しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セクスカリバーをヌキました!
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とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る
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旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・
何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。
異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。
ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。
断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。
勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。
ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。
勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。
プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。
しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。
それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。
そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。
これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。
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