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4、
自首
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その後、僕が影子さんを連れて行こうと思ったものの、未成年では市類の一つも記入できないらしく、慌てて母さんに電話をかけた。
「もしもし!母さん!!」
「あら、宗太。施設には無事着けた?」
「うん、影子さんにも会ったよ。」
「そうなの?!影子ちゃんは元気にしてる?!」
電話越しでも母さんが影子さんを心配していたことが分かった。
「うん、今目の前にいる。それでね、母さん。今からここに来れる?」
「もちろん。でも行ってもいいのかしら?」
「来て!その……僕じゃ書類書けないから。」
「フフッ、分かったわ。すぐに家出るけど20分くらいかかるから待っててね?」
歯がゆさを声に乗せると、母さんはくすっと笑って電話を切った。
それから予定通り20分後についた母さんはすぐに影子さんを引き取る手続きを始めた。
とはいっても、施設から引き取るには里親制度というものを使うらしく、一日では解決しないと聞かされた。
細かいルールはいっぱいあるみたいだけど大まかにいえば、『この家なら育てられる』と認められないといけないみたいで、僕たちは許可通知が来るのを待つ形になった。
「希望があればお宅に引っ越し手続きをすることはできますが、いかがいたしますか?」
百合子さんは書類をクリアファイルに入れながら聞いてくれたものだから、僕も母さんも即懇願の返事をした。
そのかいもあって、1週間ほどかけて引っ越しの準備を進めてくれるらしい。
もちろん僕も手伝うことになったけど、影子さんの荷物は驚くほど少なくて予定より早く田中家に影子さんが住めるようになった。
影子さんは最後に施設に挨拶をしてから来るといって、施設に戻っていった。
家に入ると、影子さんの荷物が整理されて家のいたるところに置かれている。
キッチンにも洗面所にも、空いていた部屋にも影子さんの形跡がある。
まるで元からいたみたいだ……。
僕は僕は次の日の朝を楽しみに眠りについた。
・・・・・・・・・・・・・
次の日僕が目を覚ますと、うっかり影子さんが来る時間を過ぎていて大慌てで部屋を飛び出した。
キッチンからは母さんの鼻歌が聞こえている。
「おはよ、母さん。」
「あら、おはよう。」
「影子さんは?」
「まだ来ないわね……予定の時間は過ぎたけど……何かあったのかしら。」
なんだろ……デジャブを感じる……まさか!
僕は咄嗟に玄関を出てポストを開けた。
あってほしくなかった……僕の目に3つ折りされた便箋が映った。
便箋を開くと、そこに1行だけ言葉がつづられていた。
『きれいになってからもう一度会いに行きます。』
「宗太?!どうしたの?!」
玄関から出てきた母さんは後ろから僕の肩をつかんだ。
声にならない僕は母さんに便箋を渡した。
それを見た母さんは絶句して固まってしまった。
「母さん……影子さん、行っちゃった。」
「……えぇ……何で気づけなかったのかしら……。」
「」
何故か僕の中で驚きはなかった。
本当は影子さんが時間通りに来てない時点で分かってた。
あれだけ心優しくて正義感が強い人、このままここに来るわけなかったんだ。
僕は家に飛び込んでリビングに置きっぱなしだったスマホで通話を開いた。
一番に応答したのは悠一だった。
「朝からどうした?」
「影子さんが……警察に行っちゃったかもしれない。」
「……何?」
「便箋がポストに入ってて……」
「待ってろ。今行く。他の奴らには言ったのか?」
「まだ……。」
「分かった。いいか、今は電話切るなよ、お前の母ちゃんにも聞こえるようにスピーカーにしとけ。いいな?」
「うん。」
僕の言葉に悠一はがたがたと背後で音を立てながら通話をつなぎ続けてくれていた。
「もしもし!母さん!!」
「あら、宗太。施設には無事着けた?」
「うん、影子さんにも会ったよ。」
「そうなの?!影子ちゃんは元気にしてる?!」
電話越しでも母さんが影子さんを心配していたことが分かった。
「うん、今目の前にいる。それでね、母さん。今からここに来れる?」
「もちろん。でも行ってもいいのかしら?」
「来て!その……僕じゃ書類書けないから。」
「フフッ、分かったわ。すぐに家出るけど20分くらいかかるから待っててね?」
歯がゆさを声に乗せると、母さんはくすっと笑って電話を切った。
それから予定通り20分後についた母さんはすぐに影子さんを引き取る手続きを始めた。
とはいっても、施設から引き取るには里親制度というものを使うらしく、一日では解決しないと聞かされた。
細かいルールはいっぱいあるみたいだけど大まかにいえば、『この家なら育てられる』と認められないといけないみたいで、僕たちは許可通知が来るのを待つ形になった。
「希望があればお宅に引っ越し手続きをすることはできますが、いかがいたしますか?」
百合子さんは書類をクリアファイルに入れながら聞いてくれたものだから、僕も母さんも即懇願の返事をした。
そのかいもあって、1週間ほどかけて引っ越しの準備を進めてくれるらしい。
もちろん僕も手伝うことになったけど、影子さんの荷物は驚くほど少なくて予定より早く田中家に影子さんが住めるようになった。
影子さんは最後に施設に挨拶をしてから来るといって、施設に戻っていった。
家に入ると、影子さんの荷物が整理されて家のいたるところに置かれている。
キッチンにも洗面所にも、空いていた部屋にも影子さんの形跡がある。
まるで元からいたみたいだ……。
僕は僕は次の日の朝を楽しみに眠りについた。
・・・・・・・・・・・・・
次の日僕が目を覚ますと、うっかり影子さんが来る時間を過ぎていて大慌てで部屋を飛び出した。
キッチンからは母さんの鼻歌が聞こえている。
「おはよ、母さん。」
「あら、おはよう。」
「影子さんは?」
「まだ来ないわね……予定の時間は過ぎたけど……何かあったのかしら。」
なんだろ……デジャブを感じる……まさか!
僕は咄嗟に玄関を出てポストを開けた。
あってほしくなかった……僕の目に3つ折りされた便箋が映った。
便箋を開くと、そこに1行だけ言葉がつづられていた。
『きれいになってからもう一度会いに行きます。』
「宗太?!どうしたの?!」
玄関から出てきた母さんは後ろから僕の肩をつかんだ。
声にならない僕は母さんに便箋を渡した。
それを見た母さんは絶句して固まってしまった。
「母さん……影子さん、行っちゃった。」
「……えぇ……何で気づけなかったのかしら……。」
「」
何故か僕の中で驚きはなかった。
本当は影子さんが時間通りに来てない時点で分かってた。
あれだけ心優しくて正義感が強い人、このままここに来るわけなかったんだ。
僕は家に飛び込んでリビングに置きっぱなしだったスマホで通話を開いた。
一番に応答したのは悠一だった。
「朝からどうした?」
「影子さんが……警察に行っちゃったかもしれない。」
「……何?」
「便箋がポストに入ってて……」
「待ってろ。今行く。他の奴らには言ったのか?」
「まだ……。」
「分かった。いいか、今は電話切るなよ、お前の母ちゃんにも聞こえるようにスピーカーにしとけ。いいな?」
「うん。」
僕の言葉に悠一はがたがたと背後で音を立てながら通話をつなぎ続けてくれていた。
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