王を恨んだ妃 第1章~復讐~

木継 槐

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幼少期~煌の視点~

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その日から俺とセンの間には大きな壁が隔たったように関わりがなくなった。というよりかは、俺が斬の存在を避けるようになったといった方が正しいのかもしれない。

世子せじゃ様、世弟せじぇ様がお目通りを求めています。」
「断る。早く追い払ってしまえ!!」
斬は俺の心中が理解できないのか、毎日俺を遊びや学に誘い、対して俺は取り次ぎの声すらも拒絶した。

そして学すら頭に入れる気の失せた俺は教育係の宦官も部屋に入れなくなった。

しかし俺の剣幕に斬はめげる事なく毎日昼食の後の時間になると部屋に顔を出す。
俺は必死に……ただ必死に追い返した。

斬を追い返す声は外のまで漏れ、徐々に俺の周りのもの達は俺を遠巻きに扱うようになった。それはまるで腫れ物に触らないよう避けすべての者たちは俺を小馬鹿にしたようで、俺はこの広い王室の中で孤独を感じた。

それと比例するように母上の言動はよりキツくなっていった。それも俺にではない。斬の母明慈ミンジェには今まで以上に冷たくあしらい、明慈に仕える者には理由をつけて罰を与え明慈に嫌がらせを続けた。

そのせいで斬はついに俺の部屋に来なくなった。
斬の母、明慈も今や占術の虜になっていると聞いた。
今はひたすら書物に明け暮れているという。

それまで明るかった二人を変えたのは俺と母上だ。

これだけの明慈や斬への行いは父の耳にも届いているはずだった。
なのに父は俺や母上に罰を与えるどころかより丁重に扱うようになった。

母上はどうやらご満悦だったらしいが、俺はその対応が気に入らなかった。
せめて父は俺を唯一叱って戒めてくれる存在とばかり思っていたから。なのにこれではまるで下の者たちと同じ目で俺と母上を見ていると言うことだ。

でもここで斬の存在を許してしまったらきっと母上も俺を真っ直ぐに見てくれなくなる。そうしたら俺はひとりぼっちになってしまう。

俺は母上一人を信じて過ごすしかなかった。



そんなある日の高い時、俺の部屋に一人の男が訪れた。
格好は青い官服だからきっと新しい教育係とでも言うのだろう。
「世子様、お目通り感謝いたします。」

男は口角だけで笑い俺の目を見入った。その目に俺は本能的に気味が悪く感じた。
「俺を品定めにでも来たのか!!」
「いえいえ、滅相もございません。申し遅れました……教育係を仰せつかりました、劉権ユ・ゴンと申します。」

そこまで言うと男はわざとらしく俺の前で顔を伏せた。
しかし久方ぶりの世子らしい扱いに俺は少し舞い上がってしまっていた。
「……うむ。よろしく頼む。」
「はい、世子様……。」
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