王を恨んだ妃 第1章~復讐~

木継 槐

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邪悪な世と不審な王室

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俺の声で、ヨンはバタバタと部屋に飛び込んできた。

謝那シャイナ様ッ……なんと酷い……。」
そして俺の姿を見ると、ヨンは涙を浮かべながら俺の縛りを解いた。

「腕に跡が……。」
「ん?……あぁ、こんなの平気だ。」

サン様ッ「その名はもう呼ぶな!」……すみません。」

俺は自分の腕の跡をもう一つの腕できつく押さえつけた。

燕は、俺の声に縮こまっていた。

「……"飾り花"を燃やしてしまいなさい。」
「はい。……して、王は……?」

「発作で亡くなった。」
「……かしこまりました。」


"発作"という言葉は、暗殺成功の時のために燕と決めた暗号であった。

しかし、王を殺しただけの今……俺達がここにいるのはまずい。
王は朝には発見されてしまうだろう……いや、既に見つかったかもしれない。

俺は、髪飾りを外し、まだ崩すはずもない荷物を持った。

ガンっ……ガンガンッ……
そして、裏口の扉をひいた……が、びくともしなくなっていた。
「ッ……燕、表門を確認して。」

ガンっ……
「……謝那様……。」

心細く聞こえてきた燕の声に、俺は崩れ落ちるしかなかった。

こんなに飾られた部屋は、今の俺達にとってはただの監獄でしかない。

…死ぬ日を待てということか……ッ。

「……申し訳ありません。謝那様……。」
燕は今にも泣き出しそうな顔で俺の体を支えていた。
「お前は悪くない……俺が……俺が煌を潰していれば……ッ。」

「……燦様……。」
また呼ばれた名に、燕を見ると真っ青な顔にその声は今にも消え入りそうで、俺は燕を強く抱きしめ、朝を待った。

煌への憎しみの心をじりじりと燃やしながら。
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