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邪悪な世と不審な王室
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王の部屋の前には既に斬、センの妃の謝琵、そして煌が立っていた。
王様の死体は既に床ごと外に運び出されていた。
「……謝那。」
煌は俺にいち早く気が付き、静かに手招きをした。
「ッ……王様……なんてこと……。」
俺は煌の横についてわざとらしく驚いて見せた。
「フッ、そなたが仕留めた獲物だな。」
「ッ!?」
思わず見上げると煌は俺にだけ聞こえるように話していたのか、ニヤリと口角をあげた。
……わざとだ……。煌はわざと俺の腸を煮え繰り返しているとしか思えない。
しかし今の俺は下唇を噛み締めるしかなかった。
昨日の夜から噛んでいたところからは、血がにじみ出てきていた。
俺は耐えられないとばかりにその場から振り返った。
すると、後ろから王妃様が足早に姿を現した。
「謝那妃、どうかしましたか?」
「……その……人の死んだ姿を見るのが初めてで……気分がすぐれなくなって。」
俺は血のにじむ唇を袖で覆って、吐き気を演じた。
「そうですか……では、急いで医官を呼びましょう。」
「……。」
まずい……。
今呼ばれては、逃げ場を失ってしまう……。
俺は次の言葉を頭で巡らせていた。
「いえ、早く部屋に連れていきます。」
そう答えたのは、俺の横で薄ら笑いを浮かべていたはずの煌だった。
「……そうですか……体を大事になさい。」
「はい。」
俺は煌の腕に導かれて部屋へ行く道を急いだ。
王様の死体は既に床ごと外に運び出されていた。
「……謝那。」
煌は俺にいち早く気が付き、静かに手招きをした。
「ッ……王様……なんてこと……。」
俺は煌の横についてわざとらしく驚いて見せた。
「フッ、そなたが仕留めた獲物だな。」
「ッ!?」
思わず見上げると煌は俺にだけ聞こえるように話していたのか、ニヤリと口角をあげた。
……わざとだ……。煌はわざと俺の腸を煮え繰り返しているとしか思えない。
しかし今の俺は下唇を噛み締めるしかなかった。
昨日の夜から噛んでいたところからは、血がにじみ出てきていた。
俺は耐えられないとばかりにその場から振り返った。
すると、後ろから王妃様が足早に姿を現した。
「謝那妃、どうかしましたか?」
「……その……人の死んだ姿を見るのが初めてで……気分がすぐれなくなって。」
俺は血のにじむ唇を袖で覆って、吐き気を演じた。
「そうですか……では、急いで医官を呼びましょう。」
「……。」
まずい……。
今呼ばれては、逃げ場を失ってしまう……。
俺は次の言葉を頭で巡らせていた。
「いえ、早く部屋に連れていきます。」
そう答えたのは、俺の横で薄ら笑いを浮かべていたはずの煌だった。
「……そうですか……体を大事になさい。」
「はい。」
俺は煌の腕に導かれて部屋へ行く道を急いだ。
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