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真実の目 弐
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「君はあの日、家も!親も!すべて失った!!」
「やめろぉおおおお!!!!!!」
掴みかかった腕は今までのように力が残っていて、それ以外があまりに貧相で現実を突き付けられた。
百目鬼は俺に首を絞められても表情を変えることはない。
「こんなことをしても僕には通じないってわかっているだろう?」
「黙れ!!」
俺が力を強めると、百目鬼は俺の両手を片手だけで簡単に掴んで上に引き上げた。
足は浮き上がり百目鬼の顔が少し下にある。
おかげで気が付いた。
こいつの背が俺の軽く体3つ上ほどの高さがあるのだと。
「ッ……。」
「抵抗しない方がいい、肩が抜けてしまうよ。」
地面に下ろされると俺はやっと腰を入れて百目鬼を睨み上げた。
「なんで俺なんだ……?なんでッ!!……俺を助けたんだ……。」
「君の心が“生きる事”を選んだからさ。」
「俺の……心?」
「君はもう死を受け入れようとしていた……そう思っているはずだ。しかし君の心が僕をこの家に引き寄せた。それに導かれて家に入ると君は僕の姿を逃さないように僕の足を抑え込んだ。……記憶はないだろうけどね。」
確かに俺は気を失った後、何も覚えてはいなかった。
俺は百目鬼の言葉になお耳を傾けた。
「僕は君に問うた。『どうありたいのか?』と。すると君は縋りついた腕に力を入れて『誰よりも生きたい。』と、そう答えた。だから僕は君と共鳴した。」
「共鳴……なんだそれ?」
「僕の力を使って君の人生を作り替えたんだよ。家も、家族構成も、対人関係も……ぜ~んぶ、ね。」
「全部?!」
そんなことがこいつの力だけで可能なのか?
しかもこんなに
「ただ一つだけ……、君の記憶は塗り変えるの大変だったよ。……これが無かったらね。」
百目鬼は俺の首にかかったネックレスを引き上げた。
「これが何だよ?」
「このネックレスには妖術を詰めておける力があるみたいでね……。これは誰かからの貰い物かな?」
「まぁ、姉貴が死ぬ間際に……。」
「なるほどね……。だからお姉さんは君に託したんだね。」
「どういうことだよ。ッまさかお前……姉貴に会ったことあったのか?!」
「まさか、ただあの日君が握りしめていたってだけさ。ただ、ここに力を籠めさえすれば君の周りを作り替えるほどの力は解放できた。」
「そんなこと……。」
「ありえないとは言えないはずだよ?君も見たんだからね。」
何だよ……それ。
「やめろぉおおおお!!!!!!」
掴みかかった腕は今までのように力が残っていて、それ以外があまりに貧相で現実を突き付けられた。
百目鬼は俺に首を絞められても表情を変えることはない。
「こんなことをしても僕には通じないってわかっているだろう?」
「黙れ!!」
俺が力を強めると、百目鬼は俺の両手を片手だけで簡単に掴んで上に引き上げた。
足は浮き上がり百目鬼の顔が少し下にある。
おかげで気が付いた。
こいつの背が俺の軽く体3つ上ほどの高さがあるのだと。
「ッ……。」
「抵抗しない方がいい、肩が抜けてしまうよ。」
地面に下ろされると俺はやっと腰を入れて百目鬼を睨み上げた。
「なんで俺なんだ……?なんでッ!!……俺を助けたんだ……。」
「君の心が“生きる事”を選んだからさ。」
「俺の……心?」
「君はもう死を受け入れようとしていた……そう思っているはずだ。しかし君の心が僕をこの家に引き寄せた。それに導かれて家に入ると君は僕の姿を逃さないように僕の足を抑え込んだ。……記憶はないだろうけどね。」
確かに俺は気を失った後、何も覚えてはいなかった。
俺は百目鬼の言葉になお耳を傾けた。
「僕は君に問うた。『どうありたいのか?』と。すると君は縋りついた腕に力を入れて『誰よりも生きたい。』と、そう答えた。だから僕は君と共鳴した。」
「共鳴……なんだそれ?」
「僕の力を使って君の人生を作り替えたんだよ。家も、家族構成も、対人関係も……ぜ~んぶ、ね。」
「全部?!」
そんなことがこいつの力だけで可能なのか?
しかもこんなに
「ただ一つだけ……、君の記憶は塗り変えるの大変だったよ。……これが無かったらね。」
百目鬼は俺の首にかかったネックレスを引き上げた。
「これが何だよ?」
「このネックレスには妖術を詰めておける力があるみたいでね……。これは誰かからの貰い物かな?」
「まぁ、姉貴が死ぬ間際に……。」
「なるほどね……。だからお姉さんは君に託したんだね。」
「どういうことだよ。ッまさかお前……姉貴に会ったことあったのか?!」
「まさか、ただあの日君が握りしめていたってだけさ。ただ、ここに力を籠めさえすれば君の周りを作り替えるほどの力は解放できた。」
「そんなこと……。」
「ありえないとは言えないはずだよ?君も見たんだからね。」
何だよ……それ。
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