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酔っ払いモモンガ、捕獲される 1
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後悔先に立たず。
酒の上の過ちが、柚香の人生を変えるキッカケになるなど誰が予測できだろうか。
酔って憧れの酒場に乗り込んだ所から先、記憶が曖昧だ。
そして気づけばベットの上、なんて。
ーーーやらかした。
めっちゃくちゃ、やらかした……!!
ズキズキと痛む頭を抑え、昨日からお世話になりっぱなしの、羽毛のようなふかふかしたベットを悲壮な目で見つめる。
着ているものもやたらとヒラヒラした下着のようなネグリジェだし、痛む頭は二日酔いのせいとして、体がギシギシと痛むのはなぜなのか。
しかも落とした覚えもないのに化粧はしっかり落とされ、何故か肌からはいい匂いが漂う。
ほんのり香るこれはまさかーー柚子?
柚香ていう名前にちなんでというのは流石に無理があるし、ただの偶然だとは思うが、いささか出来すぎている感は否めない。
果たして普通の成人男性宅に、こんなものが常備されているものなのか。
「女子力の高いイケオジ……?それとも奥さんのーーとか」
自分で考えておきながら、その考えにぞっとした。
泥棒猫と呼ばれる覚悟は出来てない。
記憶が曖昧とはいえ、状況を考えればお相手はあのオーナーとしか考えられないわけだが……。
「そんな不誠実なことをするような人には見えなかったよね……?」
たがそれは希望的観測であって、人は見かけによらないとも言うし、単に恋に目がくらんでいた可能性も考えられる。
正気に戻った今、薄っすらと記憶に残るのは、男の熱い息遣いと体温。
そして、彼に従属し、与えられるがまま快楽を貪った自らの痴態……。
思い出すだけで顔が赤くなり、今すぐ地面に穴をほって埋まりたくなる。
憧れのイケオジは、間近で見ても凄かったし、ベットの上でも凄かった。
そういうことだと無理に自分を納得させ、はぁ……と熱くなる顔面を両手で覆い隠した。
「ま、まぁでも、いかにもモテモテっぽかったし、一夜のお遊び……って奴だよね?」
あのレベルの顔面なら、むしろ相手にしてもらえただけで伏して拝むべきだろう。
いい大人同士、独身者であると信じるならば、他に恥じるべきことは何もない。
いい思い出になったと思ってここは。
「ーーー逃げよう」
三十六計逃げるに如かず、さて私の服は一体どこへ行ったろうかとキョロキョロあたりを見渡すか、それらしきものは見当たらない。
あれでもとっておきの日に着ようと思って買った一張羅だ。
できる限り回収して帰りたいのだが。
そもそも今は昼なのか夜なのか。
明かりはついているものの、窓のない部屋では外の様子がさっぱりわからない。
そして昨日のあれは一体どれくらいの長さで続けられたものなのかーー。
「ううっ。我ながらすごい初体験しちゃった…。忘れられずにビッチになってらどうしよう」
初体験は痛いものだとよく聞くが、全くそんなことはなかった。
勿論あらぬ場所を広げられた衝撃はあったが、それもほんの触りだけ。
あまりの快楽に「もうやめて」という泣き言をあげれば、それを笑顔で叩き落され。
丁寧に丁寧に快楽の種を植え付けられ、全身を触れられるだけで気持ちよくて。
考えるだけで体の芯が疼き、とろりとした何かが下着を濡らすような……。
そこまで考え、衝撃が走った。
ーーえ、まさか?
「ひ、避妊はしてるよね??」
処女であったとしても知識がないわけではない。
恐ろしくて確かめる勇気がないが、まさか。
「うう~~!!」
ことと次第によっては一大事だ。
確認しないわけにも行かない。
おぼろげに中出しはしない、というようなことを言っていた記憶はあるが、それだってどこまで信じていいものが。
そーっと指を一本下着の中に潜らせ、膣の中に潜り込ませる。
心なしか柔らかい気はするが、特にこれといった痛みはない。
「ん…っ」
中に入れた指を軽くかき混ぜ、引き抜く。
「中出しはされてない……」
はっきりとはわからないが、自分の体液以外のものが出てくる気配はない。
既に中を洗われた可能性もあるが、そこまで気が回る位なら、そもそも避妊を怠るような真似は絶対しないだろう。
ーーしないと、信じたい。
はぁと息を付きつつ、念のために帰ったら婦人科でアフターピルを、と。
そこまで考え、はっと一気顔色が変わった。
洋服どころじゃない。
「スマホは⁉」
ポケットにあったはずのスマホがどこにもない。
服はともかくスマホがないのは完全にアウトだ。
「う~う~どうしよ!?」
意味もなく唸り頭を抱えたその時。
固く閉ざされていた寝室の扉が開いた。
酒の上の過ちが、柚香の人生を変えるキッカケになるなど誰が予測できだろうか。
酔って憧れの酒場に乗り込んだ所から先、記憶が曖昧だ。
そして気づけばベットの上、なんて。
ーーーやらかした。
めっちゃくちゃ、やらかした……!!
ズキズキと痛む頭を抑え、昨日からお世話になりっぱなしの、羽毛のようなふかふかしたベットを悲壮な目で見つめる。
着ているものもやたらとヒラヒラした下着のようなネグリジェだし、痛む頭は二日酔いのせいとして、体がギシギシと痛むのはなぜなのか。
しかも落とした覚えもないのに化粧はしっかり落とされ、何故か肌からはいい匂いが漂う。
ほんのり香るこれはまさかーー柚子?
柚香ていう名前にちなんでというのは流石に無理があるし、ただの偶然だとは思うが、いささか出来すぎている感は否めない。
果たして普通の成人男性宅に、こんなものが常備されているものなのか。
「女子力の高いイケオジ……?それとも奥さんのーーとか」
自分で考えておきながら、その考えにぞっとした。
泥棒猫と呼ばれる覚悟は出来てない。
記憶が曖昧とはいえ、状況を考えればお相手はあのオーナーとしか考えられないわけだが……。
「そんな不誠実なことをするような人には見えなかったよね……?」
たがそれは希望的観測であって、人は見かけによらないとも言うし、単に恋に目がくらんでいた可能性も考えられる。
正気に戻った今、薄っすらと記憶に残るのは、男の熱い息遣いと体温。
そして、彼に従属し、与えられるがまま快楽を貪った自らの痴態……。
思い出すだけで顔が赤くなり、今すぐ地面に穴をほって埋まりたくなる。
憧れのイケオジは、間近で見ても凄かったし、ベットの上でも凄かった。
そういうことだと無理に自分を納得させ、はぁ……と熱くなる顔面を両手で覆い隠した。
「ま、まぁでも、いかにもモテモテっぽかったし、一夜のお遊び……って奴だよね?」
あのレベルの顔面なら、むしろ相手にしてもらえただけで伏して拝むべきだろう。
いい大人同士、独身者であると信じるならば、他に恥じるべきことは何もない。
いい思い出になったと思ってここは。
「ーーー逃げよう」
三十六計逃げるに如かず、さて私の服は一体どこへ行ったろうかとキョロキョロあたりを見渡すか、それらしきものは見当たらない。
あれでもとっておきの日に着ようと思って買った一張羅だ。
できる限り回収して帰りたいのだが。
そもそも今は昼なのか夜なのか。
明かりはついているものの、窓のない部屋では外の様子がさっぱりわからない。
そして昨日のあれは一体どれくらいの長さで続けられたものなのかーー。
「ううっ。我ながらすごい初体験しちゃった…。忘れられずにビッチになってらどうしよう」
初体験は痛いものだとよく聞くが、全くそんなことはなかった。
勿論あらぬ場所を広げられた衝撃はあったが、それもほんの触りだけ。
あまりの快楽に「もうやめて」という泣き言をあげれば、それを笑顔で叩き落され。
丁寧に丁寧に快楽の種を植え付けられ、全身を触れられるだけで気持ちよくて。
考えるだけで体の芯が疼き、とろりとした何かが下着を濡らすような……。
そこまで考え、衝撃が走った。
ーーえ、まさか?
「ひ、避妊はしてるよね??」
処女であったとしても知識がないわけではない。
恐ろしくて確かめる勇気がないが、まさか。
「うう~~!!」
ことと次第によっては一大事だ。
確認しないわけにも行かない。
おぼろげに中出しはしない、というようなことを言っていた記憶はあるが、それだってどこまで信じていいものが。
そーっと指を一本下着の中に潜らせ、膣の中に潜り込ませる。
心なしか柔らかい気はするが、特にこれといった痛みはない。
「ん…っ」
中に入れた指を軽くかき混ぜ、引き抜く。
「中出しはされてない……」
はっきりとはわからないが、自分の体液以外のものが出てくる気配はない。
既に中を洗われた可能性もあるが、そこまで気が回る位なら、そもそも避妊を怠るような真似は絶対しないだろう。
ーーしないと、信じたい。
はぁと息を付きつつ、念のために帰ったら婦人科でアフターピルを、と。
そこまで考え、はっと一気顔色が変わった。
洋服どころじゃない。
「スマホは⁉」
ポケットにあったはずのスマホがどこにもない。
服はともかくスマホがないのは完全にアウトだ。
「う~う~どうしよ!?」
意味もなく唸り頭を抱えたその時。
固く閉ざされていた寝室の扉が開いた。
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