宛兎磨学園の日常

onmayuko1119

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第1章 宛兎磨学園の恐怖

第2話 氷刃百仁華の朝

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 ________チュン、チュピチュピ__________ウッキャァァーー!!!

 さわやかな春のそよ風と、かわいらしい小鳥の囀り(?)で目を覚ます。

 ぅぅうん。もう朝?……きっとまだ大丈夫よね。そうとくれば二度寝を…


 _________________ウッキョェェェェーー!!!!!! コケッコケェェェェェェ!!!!



 いや、うるせぇわ!!嘘でしょ、!?こんなうるっっさい鳥なんているの!?




 _____コォォォォケコッッッッッッッッッッッッコォォオォォォォォォ!!!


 あぁぁぁぁ、頭痛が痛い……………。一体どうなってるのよ…、
 もぉ…、こんなにうるさい中で寝られるわけないわ、二度寝は無しね。

 それで………ここは保健室、、ではないわよね…。どう見ても、私の部屋だもの…。
 それにしてもおかしいわ…私、昨日どうやって帰ってきたのかしら?

 昨日、入学式と始業式の打ち合わせをして、生徒会室の戸締りをして…、それから……?


「……そうだわ、意味のわからない、…あの…アレよ。あの…、アレを見たの、アレよ。」

「…お化けじゃないですかね、お嬢様が見たの。」

「そう!お化けよ!そうそう、それそれ。スッキリしたわー。はっ、宛兎磨学園の七不思議ってほんとの話だったの?!
 ……ってきゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「はぁ…、おはようございます、百仁華お嬢様。お元気そうで何よりです。」

「お、おはよう…。急に話しかけるのやめてもらえるかしら???」

「そろそろ慣れていただきたいです、もう12年の付き合いなんですから。」

「無理よ、私が怖がりなの知っているでしょう?」

「そう、ですね。…もう12年の付き合いですから。」

「ね?私のこれはもう治せないのよ!」

「はぁ、自慢げに言わないでもらえますか?誇れるところではございません。」

「むぅ、腑に落ちない……。ところで、お元気そうで何よりってどういうこと?
 私、どうやって帰ってきたの?……昨日のこと、ほとんど覚えていないの。」

「切り替えの速度がえげつないっすね、お嬢様。
 ……お嬢様は昨日学校で倒れていたんですよ、びっくりしました。もう。
 ですから、あれほど夜の学校にはお気をつけくださいと、何度も言いましたのに。」

「むむむ、だって、あんなお化けが出てくると思わないじゃない!あり得ないわ!」

「まぁ、お嬢様のいいところですよね。……その能天気なところ。
 愛すべきバカとはよく言ったものです。」

「はぁ?貴方ねぇ、誰のおかげでここにいると思っているの?
 この私が能天気ですって……?……………、あながち間違いではないわね。」

「あ、認めるんですね。能天気お嬢様?」

「………。」

「ゴフッッッ」

「愛の鞭、よ。喜びなさい。」

「うぐ……。み、鳩尾に拳を入れるとは…少々愛が足りないのでは?」

「あら、おかわりが欲しいの?もぉ、仕方がないわね…。」

「お、お嬢様、可愛い所作で殴ろうとしないでください…!!」

「こほんっっ!
 ……百仁華お嬢様、ご主人様がいらっしゃいました。お通ししてもよろしいですか?」

「ええ、もちろん構わないわ。」

「っちょ、え゛」
 紀之守が何か言ってるけど、気にしなぁい気にしない。

「おはよう、百仁華。体調は大丈夫かい?今日は始業式だからな。」

「おはようございます、お父様。ええ、もうすっかり元気よ。学校に行くのが楽しみだわ!」

「はは、それは良かった。無理だけはしないように。
 それから………、?どうした紀之守。お前も体調が悪いのか??」

(まぁ、お父様ったら。紀之守に気づくのが少し遅いわ、初めに気づかなくちゃ。
 ふふ、紀之守も可哀想にね…、私たち氷刃家の人間に気に入られてしまったなんて。)

 なんてことを考えていることなどおくびにも出さず、紀之守の声を遮って代わりに答えてやる。

「ふふ、きっと私が元気になって嬉しいのだと思いますわ。」

「な………あ゛っ……!?」

 もちろん、お父様の前だから、紀之守を心配するフリも忘れない。
(見えないように紀之守の手の甲をつねるのも忘れない。)

「そうかそうか。やっぱりお前たちは仲がいいなぁ。いいことだ。
 さ、もうすぐ出発の時間だ。進学式に遅れないようにな。」

「もちろんですわ、お父様。ではまた後ほど。」

「あぁ。」

 お父様が踵を返して私の部屋を出ていく。パタン、とお父様の秘書である館風一颯たちかぜいっさが扉を閉めるのを見届けた後、

「ゴハッ」

「うう…お、お嬢様、ゴリラですか?力強すぎでしょう……。」

「あら、クビにされたいのならハッキリ言ってくれる?お父様に進言して差し上げるわ。」

「すんませんでした!お嬢様のだぁぁい好きな、ル・コワン・ドゥイエのショートケーキワンホール、ご主人様に内緒で買ってきますから!」

「………まぁ、許してやらんこともないわ?」

「よっしゃチョロ!お嬢様ってやっぱ単純…しかも食い意地張ってる………。」

「聞こえてるわ、ワンホール追加。」

「うああああああああああああああああああああああ!!」




 紀之守回収隊の皆さんが来て、無事、紀之守は回収されていった。




 ___________あぁ、そういえば 
 _________________倒れていた私を運んできてくれたのはいったい、誰だったのかしら…?








このエピソードの文字数2,072文字
 


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