マジメ御曹司を腐の沼に引き摺り込んだつもりが恋に堕ちていました

田沢みん

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13、痛くて苦しくて気持ちイイ (3)*

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「んっ……ううっ……」

 思わず顔を顰めると、透の動きが止まった。

「痛い?」
「痛……くは無いですケド……ミシミシッとこじ開けられる感じが凄いのデス……」

 全部入ったのかと聞くと、とんでもない、まだ先っぽだけだと言う。

「先っぽというと……カリの部分までデスネ。まだ本当に先っちょではないデスカ!なのにこの圧迫感、本当にデカチンなのデスネ!」

「うん……なんか、デカチンでごめん……」

 申し訳なさそうに言われて逆に申し訳なくなった。


「トオル、私は痛くても良いって言ったデショ。痛いのも苦しいのもトオルとなら大丈夫デス。さあ、続きをしまショ」

 透の首に腕を回して引き寄せると、自分から舌を挿し入れて激しく口づけた。
 歯列をなぞり、舌を吸い、唇を甘噛みする。
 お互いに顔の角度を変えながら、ひたすら唇を貪り続ける。

 そうしているうちに身体の奥が疼き始め、再び愛液が溢れてくるのを感じた。

「んっ……ふ……はっ…」

 中途半端に繋がっているのが焦れったい。
 もっと奥で感じたくて脚をモジモジさせたら、それに気付いた透が少し腰を進めてきた。

 ズッ……

「は……あっ……」
「ゆっくり挿れるよ」
「ダイジョブ……デス」

 背中に腕を回し、ギュッと抱きつく。

 透は小刻みに腰を揺らしながら、本当に少しずつ、ゆっくりゆっくりと、奥に進んで来る。

「はっ……狭いな……押し戻されそう」
「もっと…一気に来てクダサイ……」

「痛くしたくないから……」
「大丈夫……それよりも、早くトオルと一つになりたい……」
「ヨーコ……っ!」

 ズンッ!

「ああっ!」

 ギリギリまで引き抜いたそれを、最奥まで突き刺された。
 ジンジンとした痛みと圧迫感に息が止まる。

「は……っ…っ……」
「大丈夫? 今……全部、入った……」

「全部?……」
「うん、俺がヨーコのナカにいる……」

ーーああ、これで本当にトオルと結ばれた……。

 過去の嫌な思い出も痛みも全て、この瞬間に消し飛んだ。

 今あるのは、好きな人と一つになれた喜びと満足感。
 ブワッと胸いっぱいの感動で満たされて、嬉しくて……。
 透にしがみついて、「ふぇ~ん」と泣いた。

 焦った透がナカから引き抜こうとしたけれど、両脚で彼の腰をガッチリとホールドして捕まえた。

「せっかく入ったばかりなのに、出ちゃダメなのデス」
「だけど泣いてるし……」
「コレは嬉し泣きなのデスヨ。嫌なのでも嘘泣きでも無いのデス」

 彼の前では我慢も嘘泣きも必要ない。
 自分の気持ちを素直に曝け出して、心のままに怒って泣いて、笑えばいい。


「トオル……私は今、とても幸せデス」
「俺も……天国にいるみたいだ……」

「まだ死んじゃ駄目ですヨ」
「そうだな……まだヨーコのナカでイってないしな」
「イってクダサイ。イっても死んじゃ駄目ですヨ」

 透はフッと目を細めると、「分かった……俺だけじゃ嫌だ。一緒にいこ」と指先で頬の涙を拭い、短いキスを落とした。

 それを合図に、ゆっくり抽送を開始する。
 ナカを解すように、なだめるかのように、慎重に抜き差しを繰り返し、時々奥を抉り、掻き混ぜるようにした。

「あっ……は…ぁ……あん……」

 徐々に自分が解れて来るのが分かる。
 ジンジンとした痛みがジワジワとした甘い痺れに変わり、ナカの潤いが増すにつれて、トオルの漲りの動きもスムーズになる。

 ヌチャッ……クチュッ……と粘着質な音が聞こえて来る。
 その音の淫靡さに官能が煽られて、ますます愛液が溢れ出す。

「は……っ…ヨーコのナカ、暖かくて気持ちいい……」
「私も気持ちい……デス……」

「ずっと入ってたいのに、すぐにイきたい……頭が沸騰しておかしくなりそうだ……」
「あっ……ん……何度でも……イきマショ……一緒に……」

「ヨーコ……一緒に…っ!」
「ああっ!」

 ズンッ!……パンッ、パンッ、パンッ…

 大きなグラインドで何度も子宮口を突き上げられる。
 大きくなった透自身に擦られて押し広げられて、カリでイイところを引っ掻かれて……隘路全体が喜びで打ち震える。

「ああ、凄い締め付けだ……っ。もう……」
「私も、もう……あっ、ああっ……駄目…っ」

 フィニッシュとばかりに強く腰を打ち付けられ、ギュッとキツく抱きしめられて……。
 耳元で「うっ…」という低い呻きが聞こえたと同時に、ナカでドクンと透が跳ねた。

 ビクンビクンと数回に渡る収縮を繰り返し、お互いの息が整った頃に、漸くゆっくりと身体が離れて行く。

 ズルッとソレが引き抜かれた途端、半身を奪われたような寂しさを感じた。
 彼もそれは同じだったようで、ゴムの処理を済ませてすぐに上から顔を覗き込んでキスを落とし、ヨーコを抱き締めたままゴロンと仰向けになる。

「ああ、愛しすぎる……」

 誰に言うでもなく呟くと、その胸に愛する彼女の顔を押し付け掻き抱く。


 ヨーコは汗ばんだ胸板に頬をピッタリ寄せながら、世界中の誰よりも一番深くて近い存在になった人の鼓動に耳を澄ませる。

 トクン、トクン、トクン……。

 ゆっくりと呼吸を繰り返しているうちに、2人の心音も汗も吐息も溶け合って重なって混ざり合い、一つになった。

「ヨーコ、大丈夫? 痛む?」

 労わるように髪を優しく撫でる手を捕まえ、その指先に唇を充てる。

「ん……まだ少し。でも、それで良いのデス」

 痛くて苦しくて気持ちイイ……そして、何故だか泣きたいような、神様に感謝したいような、そんな夜。

 初めての経験にすっかり疲れ切った2人は、ピッタリくっついてお互いの呼吸と体温を感じながら、幸せな夢の世界へといざなわれたのだった。
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