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ぽっちゃり女子×犬系男子10
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「花ちゃんもプラネタリウム来てたんだ!」
そう言って満面の笑みを浮かべる陽介くん。
思わぬ偶然に私も顔がほころぶけど…
「え!花ちゃん!?久しぶりー!」
陽介くんの隣から聞こえたはつらつとした声にそれは苦笑いに変わった。
「マリちゃん、久しぶりだね!」
明るい色のピタリとしたトップスにスキニーパンツをはいたマリちゃん。
シンプルな服装は彼女の美しさとスタイルの良さをよけい引き出しているようで…
気に入って買ったけど、体型を隠すことを前提に着ているフレアスカートを私はそっと触った。
「ねえ、プラネタリウムどうだった?」
興味津々に聞いてくるマリちゃんに
「うーん、すごい綺麗だと思う!」
実は外の獅子座の写真しか見てないの!
そう言うと
「なにそれー!」
おかしそうに笑うマリちゃん。
マリちゃんはとても優しい。美しいだけじゃない。
気さくで、カベを作らない。
私はマリちゃんが大好きだ。
でも…
ずっと仲よさそうに2人の間で揺れている恋人つなぎをしている手に私の心は痛むばかりだ。
どんどんうつむいていく私の顔。
「花ちゃん、体調でも悪い?」
心配そうに、私をのぞき込んだ陽介くんの顔の近さにどきりとする。
「ううん!全然!元気だよー!」
ぱっと顔を上げて、笑顔を見せる。
「それならよかった。千紗ちゃんと一緒に来てるの?」
安心したように笑った陽介くんは千紗を探すようにきょろきょろ視線をさまよわせたあと、私の横に目を向けた。
そして
「?」
陽介くんが浮かべていた柔和な笑みが、ふっと消えた。
その視線の先をたどると、楠田くんがいた。
いつのまにか美々ちゃんを肩車している。
「どうも、昨日ぶりですね。」
陽介くんに向かってぺこりと会釈する楠田くん。
「あ、ああそうだね!」
それににっこりと笑って返した陽介くんは私の方を見た。
「今日は千紗ちゃんと一緒じゃないんだね。」
笑っているけど、感情の読めない無機質な瞳で私を見る陽介くんに、なぜだか心臓が嫌な音を立てる。
うーん…
なんて答えようか迷っていると、突然楠田くんが私の手を取った。
「高瀬さんは今日、僕達とまわる約束をしてくれていたので。」
失礼します。
楠田くんはぺこりと頭を下げると、私の手を握ったまま歩き出した。
え?なんだろうこの展開。
私は戸惑いながらも後ろを振り向くと楽しそうに笑みを浮かべて手を振っているマリちゃんと、ただ無表情でこちらを見ている陽介くんがいた。
そのまま2人からどんどん遠くなっていく距離。
じっと前を見つめたまま進み続ける楠田くんに戸惑っていると、
「花ちゃんはお兄ちゃんのかのじょ?」
相変わらずなポーカーフェイスだけど、その瞳をらんらんと輝かせている美々ちゃんに上から見つめられ、慌てて否定しようとすると、楠田くんが急に足を止めた。
「うわっ!」
結構なスピードで歩いていたので危うく彼の背中にぶつかりそうになる。
「楠田くん…?」
恐る恐る話しかけると、楠田くんは勢いよくこっちを向いた。
そして、今度は私の両手を彼の両手が優しく包み込む。
…?
「…高瀬さん。」
あまりにも真剣な瞳をして、楠田くんが私を見つめるから、私の背筋が自然と伸びる。
「僕、高瀬さんのことが好きなんだ。」
そして、爆弾を落とした。
そう言って満面の笑みを浮かべる陽介くん。
思わぬ偶然に私も顔がほころぶけど…
「え!花ちゃん!?久しぶりー!」
陽介くんの隣から聞こえたはつらつとした声にそれは苦笑いに変わった。
「マリちゃん、久しぶりだね!」
明るい色のピタリとしたトップスにスキニーパンツをはいたマリちゃん。
シンプルな服装は彼女の美しさとスタイルの良さをよけい引き出しているようで…
気に入って買ったけど、体型を隠すことを前提に着ているフレアスカートを私はそっと触った。
「ねえ、プラネタリウムどうだった?」
興味津々に聞いてくるマリちゃんに
「うーん、すごい綺麗だと思う!」
実は外の獅子座の写真しか見てないの!
そう言うと
「なにそれー!」
おかしそうに笑うマリちゃん。
マリちゃんはとても優しい。美しいだけじゃない。
気さくで、カベを作らない。
私はマリちゃんが大好きだ。
でも…
ずっと仲よさそうに2人の間で揺れている恋人つなぎをしている手に私の心は痛むばかりだ。
どんどんうつむいていく私の顔。
「花ちゃん、体調でも悪い?」
心配そうに、私をのぞき込んだ陽介くんの顔の近さにどきりとする。
「ううん!全然!元気だよー!」
ぱっと顔を上げて、笑顔を見せる。
「それならよかった。千紗ちゃんと一緒に来てるの?」
安心したように笑った陽介くんは千紗を探すようにきょろきょろ視線をさまよわせたあと、私の横に目を向けた。
そして
「?」
陽介くんが浮かべていた柔和な笑みが、ふっと消えた。
その視線の先をたどると、楠田くんがいた。
いつのまにか美々ちゃんを肩車している。
「どうも、昨日ぶりですね。」
陽介くんに向かってぺこりと会釈する楠田くん。
「あ、ああそうだね!」
それににっこりと笑って返した陽介くんは私の方を見た。
「今日は千紗ちゃんと一緒じゃないんだね。」
笑っているけど、感情の読めない無機質な瞳で私を見る陽介くんに、なぜだか心臓が嫌な音を立てる。
うーん…
なんて答えようか迷っていると、突然楠田くんが私の手を取った。
「高瀬さんは今日、僕達とまわる約束をしてくれていたので。」
失礼します。
楠田くんはぺこりと頭を下げると、私の手を握ったまま歩き出した。
え?なんだろうこの展開。
私は戸惑いながらも後ろを振り向くと楽しそうに笑みを浮かべて手を振っているマリちゃんと、ただ無表情でこちらを見ている陽介くんがいた。
そのまま2人からどんどん遠くなっていく距離。
じっと前を見つめたまま進み続ける楠田くんに戸惑っていると、
「花ちゃんはお兄ちゃんのかのじょ?」
相変わらずなポーカーフェイスだけど、その瞳をらんらんと輝かせている美々ちゃんに上から見つめられ、慌てて否定しようとすると、楠田くんが急に足を止めた。
「うわっ!」
結構なスピードで歩いていたので危うく彼の背中にぶつかりそうになる。
「楠田くん…?」
恐る恐る話しかけると、楠田くんは勢いよくこっちを向いた。
そして、今度は私の両手を彼の両手が優しく包み込む。
…?
「…高瀬さん。」
あまりにも真剣な瞳をして、楠田くんが私を見つめるから、私の背筋が自然と伸びる。
「僕、高瀬さんのことが好きなんだ。」
そして、爆弾を落とした。
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