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春
視線
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「芽衣子ー!私、今日お弁当持ってきてないから食堂行ってもいいー?」
午前の授業が終わり、お腹が空いていそいそとカバンからお弁当を取り出していると、りっかから声がかかった。
「うん!もちろん!」
食堂に着いた私たちは生徒でいっぱいの食堂を見渡す。
「あっ、あそこ空いてる!私席取っとくから、りっかはゆっくりきてー!」
「ほんと?ありがとう。」
私はりっかと別れて食堂の奥の方にあるちょうど2つ空いた席に腰掛ける。
本当、食堂って人多いよなあ…
生徒達の話し声、笑い声、食器を洗う音、食堂のおばちゃん達の元気な声…
それらに耳を傾けていると
「?」
ふと視線を感じた気がした。
そちらに目を向けると、私の座っている場所から3つほど離れたテーブル席に座っていた男子生徒と目があった。
彼は私と目が合うと、少し目を見開いたものの、そのまま2、3秒私を見続けた。そして、もう興味がなくなったとでもいうように、ふいっと視線をそらした。
あれは確か…隣のクラスの和田くん?
確かバスケ部の主将で、190㎝はありそうな長身と精悍な顔つきで存在感のある人だ。
でも私、全然話したことないしな。なんだったんだろう?と首をかしげていると、
「お待たせー!」
トレーを持ったりっかが帰ってきたのでとりあえず気にしないことにした。
「あ、ラーメンにしたんだ。美味しそうだね!」
「そうそう!濃いもの食べたい気分でさー。」
そう言うとりっかは、豪快にめんをすする。
「あ、そういえばさ、昨日圭ちゃんに誘われて5/18にバスケの練習試合応援しに行くことにしたんだけど、りっかよかったら一緒に行かない?」
場所はここなんだけど。と付け加えると
「あー、噂の圭ちゃん!行く行くー!」
高校で友達になったりっかはまだ圭ちゃんを見たことがない。
楽しそうに頷くりっかにほっとする。
と、突然
「それ俺も行こうかな。」
目の前からそんな声が聞こえた。
びっくりして前を見ると、
「げ、香澄じゃん。」
私より先にりっかが低い声を出した。
それを聞いた香澄くんこと西野香澄くんは
「おー、熱烈な歓迎。」
ニヒルな笑顔を浮かべて肩をすくめた。
彼はりっかと私と1年の時からずっと同じクラスで割と仲のいい男の子だ。
そして、りっかとは家がご近所の幼なじみだそうだ。
ただ仲がいいのかどうかは分からなくて、りっかは香澄くんにズケズケと遠慮なくものを言い、香澄くんはそれをひょいひょいとかわしていくのが2人のスタイルのようだ。
そして、香澄くんは七瀬くんと行動を共にしている1人だ。
と、いうことは近くに七瀬くんが…?
少しの期待を胸に辺りを見渡すと、
「残念、今は俺1人なんだ。」
香澄くんがにんまりとした笑みを浮かべて私の顔を覗きこんだ。
「え?」
嫌な予感がして思わず顔をひきつらせると、
「だから、明日太はいないんだ。」
わざわざ言い直してくれた香澄くんにさあっと血の気が引く。
「ちょっとあんた!なんで知ってんのよ!」
りっかが香澄くんに食ってかかる。
「なんでって、俺の趣味、人間観察。」
芽衣子ちゃんは、分かりやすいよね。
にこにこと笑いかけられたが、分かりやすいってことは周りの人達にばれているのだろうか…
『は?津島ー?あんな地味なやつ一緒にいても全然楽しくないし!』
ふと、中学の頃に想いを寄せていた同級生の心無い言葉を思い出す。
彼はとても優しかった。でも、あの日、本音を知ってしまった。
もし私が七瀬くんと話したら、七瀬くんも陰でそんなことを言うのだろうか。
そんなことを言う人だと信じたくない。
でも心のどこかで、あの言葉がぐるぐるといつまでも居場所を作って住み着いている。
幻滅されたくない。
見てるだけでいい。少し話せるだけで私は満足だから。
香澄くんは七瀬くんに私の気持ちを教えるのだろうか。そして不釣り合いだと笑うだろうか。
そんな人じゃないことは一緒に過ごしてきた時間が物語っているのに。
友達でさえ疑ってしまう自分に嫌気が指して、でもそれを2人に伝えることはできなくて…
私は香澄くんに曖昧に笑ってみせた。
するとさっきまでの笑顔とは一変し、香澄くんは眉毛を下げて、驚くほど優しく微笑んだ。
「ごめんね。からかいすぎた。だからそんな風に笑わないで。」
香澄くんに優しく頭をなでられる。
…私は今、どんな顔をしているのだろう。
「このことは誰にも言わない。それに…芽衣子ちゃんに好かれてるって、俺は羨ましいけどな。」
まるで私の心を読んだような言葉に驚く。
「え、なんで分かったの…?」
そう聞くと、香澄くんはきょとんとして
「何年友達やってると思ってるの?それに、俺の趣味は?」
「えっと…人間観察?」
「正解!」
パチンと指を鳴らしてウインクをしてみせた香澄くんに思わず笑ってしまう。
「そうそう。芽衣子ちゃんは笑っときな。芽衣子ちゃんの笑顔は本当に素敵だから。」
ふっと真顔になった香澄くんは、言いたいことは終わった、とでもいうように出口に向かって歩いてゆく。
「あの、香澄くんっ!本当にありがとう!」
今日だけじゃない。香澄くんはいつも私が必要としている時に必要な言葉をくれる。
さっき、少しでも彼のことを疑ってしまった自分が恥ずかしい。
香澄くんの背中にそう声をかけると、彼は振り返らずにひらひらと手を振った。
「全くあいつは、いつもいいところ持ってくんだから。」
りっかはあー、やだやだと首を振った。
ご飯を食べたあとの今日の最初の授業は体育だ。雲ひとつない青空のもと、体を動かすのはとても気持ちがいい。
「芽衣子ー!パース!」
「はい!」
クラスメイトからパスをもらったバレーボールを落とさないように慎重に腕で打つ。
「…あれ?」
ボールは打ったはずなのに見当たらない。
と、その直後、
「いった…」
なんと私の頭めがけてボールが落ちてきた。
「あっははははは!ちょっと芽衣子何してるのよ!」
ただ今、相手チームにいるりっかの豪快な笑い声を聞き、みんなにも笑いが伝染する。
そんなみんなにつられて私も笑いがこみ上げてくる。
だがしかし結構痛いな…
私は目線をさまよわせ、唯一心配そうな顔をしてくれている体育の先生を見つけると、頭をさすって校舎を指差した。
すると先生は意味を理解してくれたのか大きく頷いて了承してくれた。
私はグラウンドを横切って保健室へと向かう。女子の隣では、男子がサッカーをしている。
…まただ。
なんとなく視界に入る男子たちの姿。その中でこちらを向いている人がいる気がする。
恐る恐るそちらに目を向けると…
「あ…」
またもや和田くんだった。
なんなんだろう。
彼は感情の読めない表情でこちらをしばらく眺めると、何を思ったのか私の方へと歩いてきた。
え、何?
思わず逃げ腰になってしまう。
気づかないふりして(もう目が合ってしまっているけど)保健室へ向かうか、体育の授業に戻るか、そんなことを迷っているうちに足の長い彼は私の側までやってきてしまった。
うわー、近くで見ると本当に背が高いなあ。
首が伸びるほど顔を上げないと、彼の表情を見ることができない。
でも、どうしたんだろう?
何か私に用事があるのだろうか。
すると和田くんはおもむろに口を開いて
「それ、痛むのか?」
私の頭を指差した。
「え?あ…」
もしかして
「み、見られてた…」
ぽそっとそう呟くと、
「いや、大きな笑い声が聞こえたからつい…」
申し訳なさそうに眉をさげる和田くんに、なんだか私も申し訳なくなる。
「いやー、私、球技がからっきしで…自分の頭に自分の打ったボールをぶつけちゃって…」
自分で言っていてどんどん恥ずかしくなり、あははと乾いた笑い声をあげてしまう。
そんな私を見て、和田くんはますます眉毛をさげてしまう。
おっと、一緒に笑ってくれるかと思ったけど、和田くんは優しい人らしい。
気を使わせてしまった。
「よかったら保健室まで一緒に行こう。」
そう言うと、和田くんは先に歩き始めた。
って
「あの、和田くん…大丈夫だよ?」
少し痛むくらいだから全く問題はないし、本音を言ってしまうとあまり和田くんのこと知らないから気まずいし…
「いや、気にしないでくれ。それに、少し津島さんと話したい。」
そう言った和田くんは私の方を振り向き、私が来るのを待っているようだった。
あ、なるほど和田くんはこっちが本音か。
え、でも何話すんだろう。
少しの不安を抱えながら、私は和田くんの元へ歩いていった。
午前の授業が終わり、お腹が空いていそいそとカバンからお弁当を取り出していると、りっかから声がかかった。
「うん!もちろん!」
食堂に着いた私たちは生徒でいっぱいの食堂を見渡す。
「あっ、あそこ空いてる!私席取っとくから、りっかはゆっくりきてー!」
「ほんと?ありがとう。」
私はりっかと別れて食堂の奥の方にあるちょうど2つ空いた席に腰掛ける。
本当、食堂って人多いよなあ…
生徒達の話し声、笑い声、食器を洗う音、食堂のおばちゃん達の元気な声…
それらに耳を傾けていると
「?」
ふと視線を感じた気がした。
そちらに目を向けると、私の座っている場所から3つほど離れたテーブル席に座っていた男子生徒と目があった。
彼は私と目が合うと、少し目を見開いたものの、そのまま2、3秒私を見続けた。そして、もう興味がなくなったとでもいうように、ふいっと視線をそらした。
あれは確か…隣のクラスの和田くん?
確かバスケ部の主将で、190㎝はありそうな長身と精悍な顔つきで存在感のある人だ。
でも私、全然話したことないしな。なんだったんだろう?と首をかしげていると、
「お待たせー!」
トレーを持ったりっかが帰ってきたのでとりあえず気にしないことにした。
「あ、ラーメンにしたんだ。美味しそうだね!」
「そうそう!濃いもの食べたい気分でさー。」
そう言うとりっかは、豪快にめんをすする。
「あ、そういえばさ、昨日圭ちゃんに誘われて5/18にバスケの練習試合応援しに行くことにしたんだけど、りっかよかったら一緒に行かない?」
場所はここなんだけど。と付け加えると
「あー、噂の圭ちゃん!行く行くー!」
高校で友達になったりっかはまだ圭ちゃんを見たことがない。
楽しそうに頷くりっかにほっとする。
と、突然
「それ俺も行こうかな。」
目の前からそんな声が聞こえた。
びっくりして前を見ると、
「げ、香澄じゃん。」
私より先にりっかが低い声を出した。
それを聞いた香澄くんこと西野香澄くんは
「おー、熱烈な歓迎。」
ニヒルな笑顔を浮かべて肩をすくめた。
彼はりっかと私と1年の時からずっと同じクラスで割と仲のいい男の子だ。
そして、りっかとは家がご近所の幼なじみだそうだ。
ただ仲がいいのかどうかは分からなくて、りっかは香澄くんにズケズケと遠慮なくものを言い、香澄くんはそれをひょいひょいとかわしていくのが2人のスタイルのようだ。
そして、香澄くんは七瀬くんと行動を共にしている1人だ。
と、いうことは近くに七瀬くんが…?
少しの期待を胸に辺りを見渡すと、
「残念、今は俺1人なんだ。」
香澄くんがにんまりとした笑みを浮かべて私の顔を覗きこんだ。
「え?」
嫌な予感がして思わず顔をひきつらせると、
「だから、明日太はいないんだ。」
わざわざ言い直してくれた香澄くんにさあっと血の気が引く。
「ちょっとあんた!なんで知ってんのよ!」
りっかが香澄くんに食ってかかる。
「なんでって、俺の趣味、人間観察。」
芽衣子ちゃんは、分かりやすいよね。
にこにこと笑いかけられたが、分かりやすいってことは周りの人達にばれているのだろうか…
『は?津島ー?あんな地味なやつ一緒にいても全然楽しくないし!』
ふと、中学の頃に想いを寄せていた同級生の心無い言葉を思い出す。
彼はとても優しかった。でも、あの日、本音を知ってしまった。
もし私が七瀬くんと話したら、七瀬くんも陰でそんなことを言うのだろうか。
そんなことを言う人だと信じたくない。
でも心のどこかで、あの言葉がぐるぐるといつまでも居場所を作って住み着いている。
幻滅されたくない。
見てるだけでいい。少し話せるだけで私は満足だから。
香澄くんは七瀬くんに私の気持ちを教えるのだろうか。そして不釣り合いだと笑うだろうか。
そんな人じゃないことは一緒に過ごしてきた時間が物語っているのに。
友達でさえ疑ってしまう自分に嫌気が指して、でもそれを2人に伝えることはできなくて…
私は香澄くんに曖昧に笑ってみせた。
するとさっきまでの笑顔とは一変し、香澄くんは眉毛を下げて、驚くほど優しく微笑んだ。
「ごめんね。からかいすぎた。だからそんな風に笑わないで。」
香澄くんに優しく頭をなでられる。
…私は今、どんな顔をしているのだろう。
「このことは誰にも言わない。それに…芽衣子ちゃんに好かれてるって、俺は羨ましいけどな。」
まるで私の心を読んだような言葉に驚く。
「え、なんで分かったの…?」
そう聞くと、香澄くんはきょとんとして
「何年友達やってると思ってるの?それに、俺の趣味は?」
「えっと…人間観察?」
「正解!」
パチンと指を鳴らしてウインクをしてみせた香澄くんに思わず笑ってしまう。
「そうそう。芽衣子ちゃんは笑っときな。芽衣子ちゃんの笑顔は本当に素敵だから。」
ふっと真顔になった香澄くんは、言いたいことは終わった、とでもいうように出口に向かって歩いてゆく。
「あの、香澄くんっ!本当にありがとう!」
今日だけじゃない。香澄くんはいつも私が必要としている時に必要な言葉をくれる。
さっき、少しでも彼のことを疑ってしまった自分が恥ずかしい。
香澄くんの背中にそう声をかけると、彼は振り返らずにひらひらと手を振った。
「全くあいつは、いつもいいところ持ってくんだから。」
りっかはあー、やだやだと首を振った。
ご飯を食べたあとの今日の最初の授業は体育だ。雲ひとつない青空のもと、体を動かすのはとても気持ちがいい。
「芽衣子ー!パース!」
「はい!」
クラスメイトからパスをもらったバレーボールを落とさないように慎重に腕で打つ。
「…あれ?」
ボールは打ったはずなのに見当たらない。
と、その直後、
「いった…」
なんと私の頭めがけてボールが落ちてきた。
「あっははははは!ちょっと芽衣子何してるのよ!」
ただ今、相手チームにいるりっかの豪快な笑い声を聞き、みんなにも笑いが伝染する。
そんなみんなにつられて私も笑いがこみ上げてくる。
だがしかし結構痛いな…
私は目線をさまよわせ、唯一心配そうな顔をしてくれている体育の先生を見つけると、頭をさすって校舎を指差した。
すると先生は意味を理解してくれたのか大きく頷いて了承してくれた。
私はグラウンドを横切って保健室へと向かう。女子の隣では、男子がサッカーをしている。
…まただ。
なんとなく視界に入る男子たちの姿。その中でこちらを向いている人がいる気がする。
恐る恐るそちらに目を向けると…
「あ…」
またもや和田くんだった。
なんなんだろう。
彼は感情の読めない表情でこちらをしばらく眺めると、何を思ったのか私の方へと歩いてきた。
え、何?
思わず逃げ腰になってしまう。
気づかないふりして(もう目が合ってしまっているけど)保健室へ向かうか、体育の授業に戻るか、そんなことを迷っているうちに足の長い彼は私の側までやってきてしまった。
うわー、近くで見ると本当に背が高いなあ。
首が伸びるほど顔を上げないと、彼の表情を見ることができない。
でも、どうしたんだろう?
何か私に用事があるのだろうか。
すると和田くんはおもむろに口を開いて
「それ、痛むのか?」
私の頭を指差した。
「え?あ…」
もしかして
「み、見られてた…」
ぽそっとそう呟くと、
「いや、大きな笑い声が聞こえたからつい…」
申し訳なさそうに眉をさげる和田くんに、なんだか私も申し訳なくなる。
「いやー、私、球技がからっきしで…自分の頭に自分の打ったボールをぶつけちゃって…」
自分で言っていてどんどん恥ずかしくなり、あははと乾いた笑い声をあげてしまう。
そんな私を見て、和田くんはますます眉毛をさげてしまう。
おっと、一緒に笑ってくれるかと思ったけど、和田くんは優しい人らしい。
気を使わせてしまった。
「よかったら保健室まで一緒に行こう。」
そう言うと、和田くんは先に歩き始めた。
って
「あの、和田くん…大丈夫だよ?」
少し痛むくらいだから全く問題はないし、本音を言ってしまうとあまり和田くんのこと知らないから気まずいし…
「いや、気にしないでくれ。それに、少し津島さんと話したい。」
そう言った和田くんは私の方を振り向き、私が来るのを待っているようだった。
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