きみとの距離

ぺっこ

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解決

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「津島さんは北高に弟がいるか?」

しばらく無言で歩き続けたあと、和田くんはおもむろに口を開いた。

「うん!いるよー!」

すごい、なんで知っているんだろう。
首を傾げながらも頷く。

「実はな、俺の弟も北高の1年でバスケ部なんだ。昨日話していたら、今日は仲の良い部員の家に遊びに行くと言っていてな。その部員のお姉さんがうちの3年だっていうから名前を聞いたら津島と言うと聞いて…」

静かに話す和田くんに、私はああなるほどと合点した。

「そうなんだ!うちの弟、圭っていうんだけど、まさか和田くんの弟さんと友達だったなんてねー!」

世間って狭いね、と言うと和田くんは同意するようにうんうんと頷く。

「だから津島さんに弟をよろしくと言うだけのつもりがなんだかタイミングがよく分からなくて…不快な思いをさせて悪かった。」

また申し訳なさそうに眉をさげる和田くんに、私はぶんぶんを手を振った。

「全然だよ!いや、でもわざわざありがとう。和田くんの弟さんに会えるの楽しみだなあ。」

今日目がよく合うと思ったのはこれか。和田くんの律儀すぎるところに驚きながらもお礼を言うと、彼はほっとしたように笑った。

うわっ!笑った!
若干つり気味の切れ長の目が糸のように細くなる和田くんの笑顔は普段の彼からは想像できないほどかわいかった。

「じゃあ、俺はこれで。」

話をしていると、いつの間にか保健室の前まで来ていた。

「うん、ありがとう!」

そう言って手を振ると、和田くんも微笑みながら手を挙げてくれた。

わー、なんだかとってもいい人だったな。
高校生活3年目に突入し、思わぬことで知り合いが増えたことを素直に嬉しいなと思った。


保健室の扉を軽くノックして入る。

「失礼します。」

ガラガラと扉を開けると、そこには思わぬ人が座っていた。
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