79 / 360
九
しおりを挟む
「あっ! はなせ!」
新手の暴行者にリィウスが抗議の声を高くしたが、そんなものが通じる男たちではない。
「いや! いやだ! 卑怯者!」
「騒ぐなよ。外の女たちが驚いて見に来るかもしれないぞ。ほら、もっと脚を広げろ」
「い、いやだ! ああ! 触るな!」
「聞き分けのない奴だなぁ」
ディオメデスの呆れた声に、メロペが助成を申し出る。
「俺が手伝ってやる」
「あああっ!」
無残に、リィウスは床の上でアウルスによって上半身をいましめられ、メロペによって右脚をあられもなく広げられる。
誰にも見られたくないリィウスの肉体の秘部はディオメデスの目にほぼ明らかになる。だが、最後に闇という名のヴェールがリィウスに加担し、羞恥に気が狂うのを防いでいる。今夜はディオメデスも、加減して最後のヴェールまで剥ぐのは許してやった。
「ああ……可愛いな。まだどこか子どもっぽいが、ちゃんと男じゃないか」
これはもう自分のものだ、という意思表示を込めて、いきなりそこを掴んでやると、リィウスは絶叫した。
「いやだ!」
白い、陸に引きずりあげられた人魚のような裸体が揺れて、男たちの目を楽しませる。
「じっとしていろ」
告げる、というより命じるように言うと、ディオメデスは、さらによく検分するように、調べるように、その細身のリィウスの男の象徴を、今度はやんわりと掴み、反応を待った。
「うう……」
リィウスの美しい顔が屈辱と恥辱にゆがみ、尚いっそう美しくなる。
幸か不幸か、リィウスという人間は、苦しめば苦しむほど美しく見えるようだ。稀に、そんな女や男もいるものなのだとディオメデスは妙に冷静に思っていた。
「うっ……! ううう……!」
リィウスの額に小粒の真珠のような汗が浮かぶのが、うつろう光のもとに見える。
指で扱いてやると、リィウスが、いやいや、と処女のように切なげに首を振る。
その項から匂うような色香がたちのぼり、これがまた男たちの狩猟本能を刺激する。隣のメロペが生唾を飲む音が聞こえそうだ。
高潔で晩熟なリィウスであっても、白蝋のような肉体の内には、やはり熱い血を秘めていたようで、ディオメデスのくわえる刺激には耐えられないようだ。
新手の暴行者にリィウスが抗議の声を高くしたが、そんなものが通じる男たちではない。
「いや! いやだ! 卑怯者!」
「騒ぐなよ。外の女たちが驚いて見に来るかもしれないぞ。ほら、もっと脚を広げろ」
「い、いやだ! ああ! 触るな!」
「聞き分けのない奴だなぁ」
ディオメデスの呆れた声に、メロペが助成を申し出る。
「俺が手伝ってやる」
「あああっ!」
無残に、リィウスは床の上でアウルスによって上半身をいましめられ、メロペによって右脚をあられもなく広げられる。
誰にも見られたくないリィウスの肉体の秘部はディオメデスの目にほぼ明らかになる。だが、最後に闇という名のヴェールがリィウスに加担し、羞恥に気が狂うのを防いでいる。今夜はディオメデスも、加減して最後のヴェールまで剥ぐのは許してやった。
「ああ……可愛いな。まだどこか子どもっぽいが、ちゃんと男じゃないか」
これはもう自分のものだ、という意思表示を込めて、いきなりそこを掴んでやると、リィウスは絶叫した。
「いやだ!」
白い、陸に引きずりあげられた人魚のような裸体が揺れて、男たちの目を楽しませる。
「じっとしていろ」
告げる、というより命じるように言うと、ディオメデスは、さらによく検分するように、調べるように、その細身のリィウスの男の象徴を、今度はやんわりと掴み、反応を待った。
「うう……」
リィウスの美しい顔が屈辱と恥辱にゆがみ、尚いっそう美しくなる。
幸か不幸か、リィウスという人間は、苦しめば苦しむほど美しく見えるようだ。稀に、そんな女や男もいるものなのだとディオメデスは妙に冷静に思っていた。
「うっ……! ううう……!」
リィウスの額に小粒の真珠のような汗が浮かぶのが、うつろう光のもとに見える。
指で扱いてやると、リィウスが、いやいや、と処女のように切なげに首を振る。
その項から匂うような色香がたちのぼり、これがまた男たちの狩猟本能を刺激する。隣のメロペが生唾を飲む音が聞こえそうだ。
高潔で晩熟なリィウスであっても、白蝋のような肉体の内には、やはり熱い血を秘めていたようで、ディオメデスのくわえる刺激には耐えられないようだ。
10
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
【完結】 男達の性宴
蔵屋
BL
僕が通う高校の学校医望月先生に
今夜8時に来るよう、青山のホテルに
誘われた。
ホテルに来れば会場に案内すると
言われ、会場案内図を渡された。
高三最後の夏休み。家業を継ぐ僕を
早くも社会人扱いする両親。
僕は嬉しくて夕食後、バイクに乗り、
東京へ飛ばして行った。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる