せんたくする魚

白い靴下の猫

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ソラニンの芽

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リノを見たせいだろうな、これは。
イリアには自分がおかしくなった原因が明白だった。
精神が安定せず、シュップの相手も耐え難い。
嫌だったから、つい、いつもより多くソラニンの芽を飲んだ。
頭ではわかっていた。多くのんだって仕方ないことくらい。
つい、本当に、つい。気づいたら革袋が空で。
目の前が暗くなって、吐き気がする。筋肉が硬直して引きつれる感じが、痛みを通り越して気持ち悪い。
でもなぜか、体が倒れていかない。
近くに人の気配。
しまった。今いるのが敵だったら、多分二度と目覚めることはないだろう。
とはいえ頑張っても、どうしようもないことはある。殺されてしまえば仕方がない。
バグっ
腹を殴られて、体が折れる。
吐いた。息が詰まって苦しい。
意識が飛び飛びになってはっきりしないが、担ぎ上げられて運びだされているらしい。
目を開けようとあがいていると、口に水を流し込まれたうえに、さらに口に何か突っ込まれて、また吐いた。
浮上に失敗した意識が、深く沈んでいく。

右手が、動かない。
ああ、あの時の夢か。
繰り返すシュップが初めてのしかかってきたときの悪夢。
右の手のひらに、ナイフが軋る感覚を思い出す。
あの時は、手が痛くて。
躰が突き上げられて右手が動くと、傷が広がるから、シュップが腰を振りたくって来る間、ひたすら右手が動かないように衝撃を殺して、体を硬直させて。
必要なことだったから、逃げようとも、防ごうともせず。
ただ、リノが教えてくれたくれたようには、もう剣を握ることはできないだろうと、それが悲しかった記憶が残っている。
同じ夢のはずなのに。今は、なぜ右手をちぎってでも暴れたいと感じるのだろう。
嫌だ、嫌だ、嫌だ。
右手ごと裂けてしまえばいい。
呼吸が荒く小刻みになっていくのが止められない。
気が付くと、狂ったように右手を振り回していた。

「おい!ちょっと待て、やめろって!」
聞き覚えのある声に、イリアの硬くつぶっていた瞼が開く。
視界に移ったのは、ベッドに括り付けられている自分の右手と、なぜだかその右手に覆いかぶさっているリノだった。
「あ・・・」
「あ、じゃねーわ!」
リノが、右手を抑えている。これまで夢に出てきたことがない、大きくなったリノ。
冷や汗が、吹き出す。
この夢にリノの登場は、耐えられない気がする。
かってに声が口をついてでる。
「リノ?・・・敵だったんだ?」

声を出すと、空気の振動がリアルだった。
視界が晴れていく。
それから、冷や汗が肌を伝って、夢ではないのだと納得する。
そういえば意識を失ったのだっけ。
で、気が付くとリノがいて、右手が拘束されていて。
夢うつつでつぶやいた自分の言葉をたどる。
そうか、敵、だったのかぁ。不思議だ。敵だったと思う方が気持ち的には楽みたいだ。

「怒るぞ」
ものすごく低い声で、リノが言った。
リノに幕を引かれるなら、志半ばで折れても仕方がない。自分に言い訳が立つし、罪悪案を持たなくて済む。
もうあきらめてしまえ、むしろ幸いだと停止に陥る脳に、動かない右手が焦燥と不快感を送り込んでくる。
「怒らなくて、いいよ。ひと思いに殺したのじゃダメだったのかな?好きにしていい」

リノに怒気が走る。
「ふざけんな!死のうとしたのお前だろうが!いつの間に俺が殺すことになってんだよ!」
すごい、声で。
リノを見ざるを得ない声で。
イリアの体と精神を覆っていた靄が吹き飛ばされた。

・・・あ。
頭が真っ白とはこういうことか。
ええと。現実では。何してたっけ。
死のうと?してないよ?

毒は飲んだけど、目的は避妊で。
毒の量が多かったから、誤解されたのか。
あれ?ということは、リノは敵じゃなくて、毒吐かそうとしただけ?
そういえば、あんなにソラニンの芽を飲んだにしては、それほど苦しくない。
右手を括ったのも自傷防止とか・・・それは怒るわ。

「ひょっとして、ごめん?」
イリアが謝ってみると、リノは即答した。

「ひょっとしなくても、ごめん、だ!も、いい加減、いい加減、俺のこと信じろ」
リノがイリアに覆いかぶさってキスをしてくる。

うわ。毒物含んだのわかっててそういうことするか。
「体に悪いってば」
イリアは必死で首を振って逃れようとするが、押さえつけられて、どうしようもない。
「こないだ、俺のこと突き飛ばしたのも、そのせいか?なんで、そんなもんしょっちゅう飲む?理由、言えよ!」
リノに何度もキスされて、頭がしびれて、イリアは抵抗できなくなる。
昔は、こんなキスはしなかった。もっと透明なキスだった。
「理由、言え。本当に俺何すっか分かんねーぞ」
リノの声は押し殺したようで。
リノもシュップと同じことをするのだろうか。
右手がうずく。
リノなのに、か、リノだから、か。
「右手、ほどいて」
「イリアの頭が冷えたらすぐほどいてやるよ」
リノの声が冷たくて、イリアは余計に頭が働かなくなる。
それから、心臓が絞られるような感覚。
これが、恐慌状態というものだろうか。
今まで感じたことのない、狂おしいほどの焦り。
「左くくっていいから。逃げないから」
視界が狭まって、呂律も回っていない気がする。
息が苦しい。
右手が、動かないのが悪い。
肩が抜けようが、手がちぎれようが構うものか。
リノが何か叫んでいるけれど聞こえない。
焦りのままに暴れると、手首を縛っている布が血で滑った。

ガスッ
衝撃があって、右手が軽くなる。
目を開けると、ベッドに刺さったナイフが、ロープ代わりの裂かれた布を切断していた。
そしてリノが、イリアの体を羽交い絞めと、抱きしめるの間くらいで拘束している。
耳鳴りが収まっていく。
リノはひどく凶暴な目をしてイリアの右手をみていた。手のひらから甲に向かって貫かれたあと。
「ちくしょ・・」
しばらく荒い息をついた後、リノは、イリアの右手首の周りにまとわりついていた布をほどいた。
イリアが黙って左手を出すと、リノがかすれた小声で怒鳴った。
「いらねーよ!莫迦っ」
それから、ベッドに突っ伏した。

イリアが起きようとすると、リノが自分の腕を上からドスンと乗っけてくるので、そのまま二人で砕かれる前の干し魚のようにベッドに転がっていた。
いくら待っても、リノはシュップのように、イリアを踏みつけてはこなかった。

どれぐらい時間がたっただろう。
幻覚、幻聴なし、心拍数正常。良し。
イリアが聞いた。
「ここ、陸だよね。リノ、船に、帰んなくていいの?」
普通の声に戻っていて、安心する。
「イリアが一緒ならすぐ帰る」
リノのちょっと、すねたような言い方に、もう激情の色はない。
・・・
「パールの方がいいのかな、とかは?」
イリアは一応聞いてみた。
もう本当はどうでもよかったのだけれど。一年で港に戻らないことが、リノの意志の全てだと思って、諦められたはずだったから。
「なんだ、それ。ああーっ。おまっ、何聞いた?あいつらまた俺のこと乳離れできてねーとかなんとか適当なこと言ったか?ちがうからな。あいつが子離れできてねーだけだっ」
「子、離れ?」
ついでに、乳、ばなれ?って恋人同士でするもんだっけ?
「つい最近まで毎度会うたびに、抱きついてほおずりしてきてやがったしっ。そのくせ、エラブがどんだけ頼んだって船にゃ戻らねーわがまま母ぶりなんだぞっ」
ちょっとまて、ちょっと。イリアは混乱で軽くめまいを覚えた。
今のながれでいくと、パールとリノって親子?
親子ったって多分、アミュと宰相みたいな関係だったら、こんなに明るく言わないだろうし・・・ということは、普通の?
「リノって、まさかと思うけど、エラブとパールの子、なの?」
「言うな!なんて思ったかわかるぞ。今。俺のこと、すっごいわがままそうとか思ったろう。気が利かないし、我が強くて、人の話聞かなくて、優しくなさそうとか思ったろう?!」
「お、おもってない。リノはパールを恋人にしたいのかとおもってたし」
「だから、あいつの子煩悩さは・・・え?なんて言った?あ、いや、聞こえた。こ、恋人―?!ど、どうしたんだよ、イリア。宰相見てたらおかしくなっちゃったのか?!おい、大ジョブかよ?気持ち悪いだろ、それ・・・」
リノに揺さぶられて、イリアは頭をガクガクさせた。
「だ、大ジョブ。あ、そういえば、手紙」
昔、ムンドにみせられた手紙をお守り入れから出して、わたす。
『ムンド
お前がついていてやってくれ。
イリアをこっちにこさせるな。
礼は真珠だ。
           リノ 』
「うっわ、なつかしっ。これ、いつのだ?ほら、パールのいる毒虫の島にイリアが入りたがって危なくって・・・」
ああ、そうか。
イリアにはわかった。大昔、好奇心で、こっそりと毒虫の島についていこうとして、ムンドに止められた。
その時のものか。
リノが、ムンドにイリアの見張りを頼むためにおいていった伝言のメモなのだ。
同時に。リノにもわかった。いきなり拉致されて、ひと月意識がなくて、起きた瞬間、リノはパールを選んだと聞かされ、これを見せられたイリアがどう思ったか。
「あいつ・・もっと殴っとけばよかった」
「えっと、まぁ、基本倒されるのが悪いよね。私ちょっと、船下ろされる前変だったし」
ひとりでいるときに意識を刈り取られたのだ。
何をされても仕方がない、とイリアは思う。
いや、アミュとこの国の現状を知る前なら違ったかもしれないが。
「ムンドの嘘に、怒らないんだな・・」
それは、自分と引き離されたことに腹が立たないということだと、イリアは気づいているだろうか。
「へ?」
日常的に毒を飲み、こんなにギリギリの目をしておきながら。ムンドに恨みがないという。
自分に未練がないからだという結論を先延ばしにしたくて、リノは話を戻す。
「あー。船の上陸前、ほんと変だったよな。あれは、なんでだったんだ?」
「もう、恥ずかしくていえないなぁ。頭が花畑だったんだよ。今は、違うから」
かなり苦々しげに反対を向いたイリアにリノが近寄る。
「違うと、どうなるんだろう?今は、触っていいのか?ダメか?」
「・・・」
リノの指がイリアの髪を弄る。
「なんか、ゆえよなー」
リノは昔通りの、優しい声だった。既視感。
「・・・ごめん」
なのにイリアのさっきまでの答えは、優しくなかった。多分今のも。全然既視感をそそらない。
リノがため息をついたのがわかる。
ごめん、せっかく来てくれたのに、こんなで。
リノの指が胸元に降りる。
昔、偽物の焼印をつけた場所。
「ここは、俺のだから。いいよな。」
指に続いて唇が降りてくると、もうイリアはどうしていいかわからなかった。
そんな回路はとっくの昔に切れてしまったと思っていたのに、リノに触れてリノで休みたいと思う気持ちを自覚した。
最悪だ。そんな回路が残っているなんて。
泣いているつもりはないのに、涙がでてとまらない。
確かに、イリアは、リノのものだ。リノが拾い、リノが生かし、リノが守った。
年単位で行き違った今でも、イリアを欲してくれていて、イリアはそれが嬉しい。
でも、自分ときたらどうだろう。
エラブは海民の新しい統合の象徴であり、リノは、エラブを継ぐ。
能力も人望も血筋もそれを指している。強い伴侶に、船で子供を産んでもらえるだけの人間で、エラブの誰もが、ひいてはこれからイリアが開く新しい世界の誰もが、それを望むだろう。
イリアは、もどれない。
右手を潰されて以来、握力が戻らず剣の腕すら落ちた。
よく倒れるようにもなった。
ソラニンの芽のせいで、体が半壊れになっているのだ。
ソラニンの芽は、猛毒だから、短期的な避妊だけでなくて、子供自体生まれにくい体になっていると思う。
生まれないだけなら、いずれほかの女性に伴侶の地位を追われて終わりかもしれない。だが、催奇性が、でてしまったら?
シュップの愛人になったとき、あんな奴のために自分の子供を殺すリスクなど犯すものかと薬を飲み始めた。そして、その薬を半端に使えば催奇性があることも知っていた。
自分の選択の結果、リノとの子やリノに迷惑がかかるなどということは断じてあってはならない。
この体は、リノから盗ったものだけれども、とてももうリノに返せるようなものではないのだ。
毒漬の死んだ体と扱うべきだし、自分で決めたことだ。心だけ生きていて辛いとかぬかす資格もない。
やり遂げなくてはならないことがあり、そう遠くないうちに叶うだろう。
イリアの頭は状況を把握できている。
それなのに、リノに触れたいと思うなど・・・
イリアは自分が到底信用できないことを知った。
イリアは今、とても不安定な位置にいる。
イリアの構想には、エラブ艦隊の協力が必要だった。
宰相が死んで、軍を揺さぶれば、ヒエラルキーの硬直性は幾分マシになるだろう。
しかし、ヒエラルキー自体は崩壊しない。
特に女性がその階層から脱出することは子供を産む限り不可能だ。
だから、イリアは、砂の国自体からの脱出を容易にしてやるつもりだった。
出口と行き先には心当たりがあったし、そこに海民を呼び寄せる仕掛けにも心当たりがあった。だが、その立ち上げには、エラブ艦隊の英知がいる。
イリアは、リノが自分を傷つけたと思っていたから、弱みに漬け込んでエラブかリノにいうことをきかせようぐらいの勢いだった。
それなのに、リノがイリアを傷つけたのではなかった。
イリアがリノから奪ったのだ。
既にないものを返すようなふりをして、このリノに頼み事をするのか。
だが、計画は最終段階を疾走中で、既に止めようがない。
頑張っても自分が死んでしまうなら仕方ないと思っていた。だが、生きている。
生きている限り、アミュの名を信じた人々の命に、イリアは責任があった。それを放り出すことはできない。
イリアは声の震えを押さえて言った。
「ごめん、なさい。頼みがあります」
「断ったこと、ないだろ」
リノは昔通り、何も気負わずにそう答えた。
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