偏食王子は食用奴隷を師匠にしました

白い靴下の猫

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73☆サンギ野郎パライ

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中央が、ユオの悲鳴で多種多様な魔獣を呼び寄せながら潰走したことで、人々の不満は最高潮に達していた。

これまで国境街が、中央の横暴に反抗できなかったのは、中央には、千年揺らがぬと言われた精鋭部隊があったから。
普通の人間とは隔絶した能力者の一団で、中央軍や警察組織の指揮権だけでなく、司法の統制権まで握る、王直属の部隊『セズ』だ。

ところが、このセズの能力者数人が、一瞬にして、捻られたという噂が立っている。王が息子たちに調査明らかにしろと命じたが、犯人を追ったサンとカイが、逆に能力を奪われてしまった、という怪談話までついてくる勢い。

セズの失墜は、王権の失墜。

人々は、クェリテ関係者の仕業だと噂している。そうであって欲しいと願っているというべきかもしれない。

クェリテが中央を乗っ取るのではないかとか、現政権を潰すなら手を貸すと言う他国が出たとか。クェリテが動く前から、世論は醸成済み。
セズを捻ったクェリテに助太刀いたすとばかりに傭兵や能力者がなだれ込んでくるようになった。

おかげでキルヤは大忙し。
単身クェリテに乗り込み、大厄災を操って魔獣を追い払ったキルヤの功績は大きく、その後も討伐軍をクェリテに一歩も立ち入らせていない。たとえカイ派であってもだ。

そんなおいしい広告塔を国境街の人々が逃がすはずもなく、移住1週間ですっかりクェリテの人扱い、数週間で誰もが認める上層部。

人が増え、連携が増え、武器にせよ食料にせよ情報にせよ、飛ぶように売れた。よく言えば活気にあふれたともいえるが、光もあれば影が出る。
なだれ込んでくる人間は、相対的にならず者が多い計算。治安としては壮絶に悪化した。

悪党だからと言って、馬鹿とは限らない。クェリテの上層部やキルヤにしたら、心底面倒くさい状況だった。

・・・

どういう取引だよ。

キルヤはため息をつき、最終的には、ユオの提案を断れないとわかっていながらも抵抗してみる。

「いい加減にしとけよ、ユオ?他人に説教できるような生き方してねーけどな、こーゆーもんは継続的につかうもんじゃねーの!」

ユオは、遮断薬をねだりに来ていた。どうやら、思った以上に効果があったようだが、常備薬にしようとする当たりで、普段の生活が心配になってくる。

「そうおっしゃらずに。お礼に目障りな犯罪集団潰しますから!どれにします?電磁強制を使って拉致や強姦を楽しんでるグループ?それとも廃油を食用に詐欺販売してる奴ら?」

ちくしょう、交渉上手め。

キルヤは、窓から見えるのがわかっていながら、ユオにキスをし、ユオも分っていながら受け入れた。
おかげでさまで、ユナがキルヤの女だという噂が広まり、まぁ、犯罪者が釣れるわ釣れるわ。

剣を置いてはや数年。非力なユナを拉致っただけで、キルヤの弱みを握れるなら、これほど楽な手口はないわけで、ユナが囮になってくれさえすれば、大抵の犯罪グループが釣れてしまう。
ユオの周りを警戒させて捕獲した犯罪者はすでに二桁にのった。

「たしかに手を焼いているがな。これ以上お前を囮に出したら、サフラが黙ってないだろうが」

キルヤから見れば、未だにユオの剣の腕は健在で、そこらの犯罪者に後れを取るとは思わない。が、実力を発揮する以前に、サフラが、リスクというリスクを排除しに来る。

正直、あの扉にガチガチにまかれていた鎖を思い出すと、ため息しか出てこない。

「かわいくおねだりでもしますよ。ご心配なく」

そう言って、ユオは、とても上手なウィンクをひとつかました。
あーあ、追加の問題もかなり深刻。こいつ、自分がどれほど男を寄せる見かけになったかわかってないわ。

幼児体系のブラコン認識されていた時期でさえ、そこそこ狙われていたと聞くのに、壮絶にきれいになったこいつを外に出して大丈夫か?  
いや、むしろ釣果にユオにのぼせた男どもが混ざり始める前にカタをつけるべき?

「サフラが我慢できる範囲でな」

そう言って、錠剤の入った箱ごと渡す。金銭に換算するなら安すぎる報酬だ。

「丸ごと?!気前いー。じゃ、私も温存無しで支払いを。廃油詐欺のグループの方、廃油の瓶詰めアジトが、ピノアさんの厨房近くで目障りだったので、さっきふんじばってきました」

「もう?!」

タイミング的に、サフラを無視した独断だ。あわてて側近をひとり呼び、ユオに聞いた場所に向かわせている間にも、ユオは新たな情報をぶち込んでくる。

「強姦グループの方先に潰したかったんですけど、報連相いりそうで」

確かにユオなら、強姦グループに行きあたった瞬間タコ殴りにしそうだ。

「なんで、後回しにしたんだ?」

そう聞くと、ユオは口を酸っぱめにすぼめた。

「私たちが、サンギ野郎って呼んでいたクズ、覚えています?」

自分の眉間にしわが寄ったのがわかる。

「ああ」

サンギ、というのは、とても酸っぱい、小さな赤い実で、そのままで香辛料に使ったり、大量にタンクに詰めて発酵させて虫よけにしたりする。

で、ユオがサンギ野郎、と呼ぶのは、一時期セズにいたこともある能力者で、サン家に住み込んで私兵団長をしていたパライを指す。
サフラの乳母を直接的に殺した男で、加虐嗜好者で、文句のつけようのないクズだった。
それでも、奴だけが乳母を殺したと言えないところが複雑なのだが。

「多分、ですけど、あいつが頭です」

質の悪いやつが出張って来たものだ。
子どもでも、女でも、めちゃくちゃに甚振って殺せるのが自慢で、特技は拷問だと豪語していたパラノイア。
サンの屋敷に迷い込んだだけの子どもの皮を剥いで、蜜漬けにし、生きたまま虫に食わせるという事件を起こし、民衆のイメージに配慮したサンに解雇されている。
それでも王を含めた中央人材の弱みを相当数握っているといわれていて、未だにセズの重鎮だ。

「マジか・・・。サフラには?」

「伝えていません。言ったとたん、生け捕りが不可能になりそうで」

「そりゃまぁ、生きてりゃ、王にでもセズにでも売れるからな」

あのクラスの能力者になると、ふんじばってきました、じゃすまない。
殺してしまうならともかく、捕らえておくとなると相当な労力がいるし、そもそも存在自体が毒物みたいな人間だ。
かかわったが最後、挑発され、目から耳から毒を注ぎ込まれること請け合い。

特にサフラの場合は、暴発必至というか、抑えろと言うのすらはばかられる。

もう10年ほども昔になるだろうか。
サフラが、ユオと出会う前。

カイ派のはねっ返りが、パライの守るサンの屋敷内に、サフラを投げ込むという事件があった。

食虫植物の捕虫袋扱いだ。
放り込んでおけばパライが勝手に始末をつけるさ、と。

その陰惨な罠に投げ込まれたサフラは、獲物を前に涎を垂らすパライと、庭に放たれた軍用犬を避けるため、サンギの発酵タンクに隠れた。

今考えても、子どもが良くもそんなところに隠れようとしたと思う。
発酵するサンギから出るガスはひどい刺激臭がして、びらんガスや催涙ガスとして戦闘用に改良できないかという話が真面目に上がったことがある位だ。

大人が立てない位の釣瓶用の板を足場にして、落ちたら全身が焼け爛れるサンギの液が数メートルもの深さで溜められたタンクの内側に、10時間以上隠れ続けたそうだ。

一方、乳母は、サフラがパライの屋敷に投げ込まれたと知っても諦めなかった。
夜中にサンの屋敷に忍び込み、タンクから這い出したサフラを見つけ、ガスで目をやられたサフラを抱きかかえて壁を越えた。

もちろん、無傷ではすまなかった。乳母の体には、人間狩りを楽しんで、急所をはずして撃ったことが丸わかりなボウガンの矢やスリングの弾が数十刺さった。

脱出した時のサフラは、手足も顔も皮膚が真っ赤で、目は殆んど開かなかったと聞く。
それでも、咽喉の粘膜の方を集中して守ったのだと、サフラは乳母に自慢したそうだ。

乳母は、ぬるいお風呂とホットミルクでサフラを暖めながら、
『痛くても頑張って、目を洗ってください。100回洗えたら、ご褒美にクレープを焼きましょうね』そう励まし続けた。

だが、やっと目が開けられるようになったサフラが見たものは、血まみれの、瀕死の乳母だった。

駆け寄ったサフラに、すぐにクレープが焼けないことを謝って。
たくさん生きたら、プレゼントをもって、迎えに来ると。その時にまとめてたくさん褒めると言って死んだという。

サフラは未だにサンギの実をつかわないし、サフラをパライに始末させようとしたカイ派にも、それに乗って乳母を嬲り殺したサン派にも、実行犯のサンギ野郎にも、サフラが与することはない。

キルヤにとって、それは自明のことだった。

「サンギ野郎、か。あんな安い薬が対価で手を出せるような相手じゃないな。危ないからお前ははずれて・・・」

け。
まさに、そんな目つきで、ユオが言葉を遮った。

「放置はもっとあり得ませんね。あいつ、多分、サフラ釣りも兼ねてる」

「あー・・・」

それは、ありうる。

「わざわざサフラのいそうな場所で、7才のサフラがつけられていたのと同じ型の電磁強制機を、拉致強姦のレシピ付きでばらまいて稼いでれば、そのうち釣れますよねぇ」

「ま、釣れるな。だからって、お前、サフラにだまって出る気か?」

サフラの炙り出しを狙った中央の紐付き犯罪者が、強姦被害者を量産していているのを、ユオがだまって見ているタイプじゃないのは分かる。
が、九死に一生を得て、体もまだ万全じゃない。

「金色に燃えるオブジェが欲しいなら、サフラに声かけますけど?」

それはそれで悩ましい。
確かにサフラならサンギを燃やせる。
だが、王を強硬な窮鼠にするか、脅して懐柔に持ち込めるかで、今後流れる血の量は格段に変わるわけで。
パライを殺せば窮鼠路線、逆に生け捕れば懐柔路線が見えてくる。

それでも。

「・・・無理に、生かさなくていい」

ユオを危険にさらすくらいなら、殺してしまった方がいい。サフラがパライを殺すだけなら楽勝だ。なんの危険もない。

「優しいですねぇ。キルヤ様は、パライに勝てます?」

パライとやりあったことはないが、パライは極端に物理的な攻撃型に偏った能力者だ。対面して至近で精神誘導系の能力をねじ込めば、まず堕とせると思うけど。

「俺の能力が、精神誘導系に特化しているとバレていいならな」

「ですよねー」

一般的には、能力者は、物理攻撃系、精神誘導系、特殊系に三分され、発現するのは、そのうちの1つだ。特殊系は珍しい上、そのほとんどは治癒能力者。需要も高いので、なかなか治癒師以外の職業は選ばせてもらえない。

要するに、物理攻撃系か精神誘導系かが発現すれば、他の能力者ではないと周りが勝手に思いこむ。
世間的なカイ派キルヤのイメージは、物理攻撃系の能力者扱いだ。特別優れているわけでもなく、馬鹿にされるほどでもない。当主に可愛がられまくる遊び人の三男坊に、お似合いのレベル。
そのおかげで、警戒されることも、担ぎ出されることも、期待されることもなく、長いこと好き勝手に生きて来た。

が、特殊系の中には、治癒師以外にもいるのだ。空間や時間を曲げる能力者だの、誘導どころか複数人でも幻覚に閉じ込められる程の精神攻撃能力者だの、次元を創り出せる能力者だの。「その他」特殊系は、複数の能力を併発するのが特徴で、お互い、というか、同類がすぐにわかる。放蕩貴族のキルヤと、極貧幼児のサフラに疎通があったのもそのせいだ。

そして、サフラとキルヤだけでなく、ユオやピノアも「その他」特殊系。

コウラはキルヤの指先から揺らぎ出る青い気を見てすぐに悟ったし、
初対面のピノアも「あー、キルヤ様って『そう』なんですね~」と、ひと目で納得したせいで、クェリテの自警団は何の葛藤もなくキルヤの麾下にはいった。

パライが『そう』だと感じたことはない。

「キルヤ様、バレたら次代の王に担がれそう・・ってか、今担がれていない理由って、ほぼ物理攻撃系の能力が控えめだからの一点頼り?逃げ切れないのでは?」

「ここまで民衆が『中央に厄災は凌げない』って確信してると知らなかったからなぁ・・」

も、ため息しか出ない。

「どう、します?①中央との間に血の雨覚悟で殺す、②王になる覚悟で大っぴらに生け捕る、③私がこっそり生け捕る、④無視する。で、多分④は無理です」

「・・・なぜだ?」

①②は安全だが代償が高く、③は危険。いっそ拉致対策だけ強化して、④を選んでやろうかと思ったのだが。

「まだ、コウラまで上がっていませんが、国境街共通のガーディアンルートでセズの通告が来まして。クェリテのガーディアンが厄災を囲ってると決めつけての宣戦布告、でした」

「は?サフラ不問で?クェリテのガーディアンに直接?」

「ええ。キルヤ様が使った大厄災が『欲しい』そうです。厄災の使い道なんて、恐怖政治の脅し用位でしょう?そんな武器、王様、いります?」

王にとっては、使えない武器だ。パライが、クェリテのガーディアンに厄災使いが居るとリークしたところで、そうかの一言で終わりそう。

自作自演で退治して見せるのに二番煎じではドラマ性が足りない。
力を見せつけたくても、国内に出した段階で愚王確定だし、他の国にケンカを売るような体力も名分も人材もない。

「いらんな。王の紐付きのパライが、王に不要な武器を欲しがっているわけか」

「ええ。両面待ちですかねぇ。サフラか厄災かどちらか釣れれば、王を御すネタになるから?」

パライ自身は、好き勝手に弱者を切り刻む嗜好が満たされていれば満足で、王になるより王の処刑人になって、バラしかたを自慢している方が幸せなタイプだ。
中央の覇権がここまで揺らげば、次の寄生先を探し始めても不思議ではない。

「裏に誰かいるってか」

王を下ろすネタが欲しい買主?
そりゃ、サフラでも厄災使いでも、わかりやすく王子たちの力を凌駕していればネタの価値は同じだろう。

「キルヤ様だったら自然ですけど、ちがいますしねぇ」

「おまえな・・って、あー、俺の父親がバックだと思っているのか?」

パライのバックが誰だか、ユオにだって確信はない。が、パッと思いつくのはキルヤの父親。

キルヤを溺愛していた父親ならば、力を失ったカイ王子と瓦解したカイ派を担ぐよりも、半壊したセズ頼りの王を復権させるよりも、キルヤ王が良い。
王都が焦土と化してクェリテ中心の小国になろうが、最悪自分に利が無かろうが、キルヤが王ならそれでいいという考え方だってある。面倒くさい親の愛ってやつで。

「真実がどうかはこの際大した問題ではなくて。たとえ嘘でも、切羽詰まったらパライはそう言うと思いませんか?」

実際、キルヤが王になるのは、悪くない案だ。
ただそれは、パライやらカイ派やらを排除できる場合に限る。

サフラは乳母を殺したパライを絶対に許せないし、キルヤとサフラに亀裂があるとすればそこ。

パライは自分がサフラの心の琴線を引きちぎれることを知っている。よだれを垂らしながら最大限利用しようとしてくるに決まっている。

「吐き気がしてきた・・・」

「わかりますとも」

「で、初めの提案か」

「です。耳にどんな毒を流されても想定内な私がヤツを生け捕って、脳の一部をぶっ壊し、せん妄全開の信頼できないキャラにかえて王様に返しちゃう③にしません?」

「狂人だってことにするのか?」

「『買主』の勢い削ぎたいですし、王様的にも許容範囲では?」

「・・・分かった。耳に毒を流されても大丈夫なのは、俺もだな。一緒するわ。お前にケガさせたら、パライ不問でサフラに殺される自信があるぞ」

えー、邪魔なんだけどな、と言わんばかりに嫌そうな顔をするユオを無視。体調万全でもないくせにひとりで行かせられようはずもない。

とりあえずパライにかかりきりになる時間を作るためには、急ぎの仕事を誰かに押し付けてこなくては。立ち上がった背後を、しぶしぶ感丸出しの「了解です」というユオの声が追いかけてきて、昔から変わらないな、と笑ってしまう。

サフラよりも俺の方が先にプロポーズしているのだが、覚えちゃいないのだろうなぁ。
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