偏食王子は食用奴隷を師匠にしました

白い靴下の猫

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84☆嫉妬計画

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つっまんないなー。
ユオ本体は、前より食べるから当面死にゃしないだろうし、転移紋はクレーム係さんが消してくれる約束だし、最近の私は本体が暴れても取り押さえられるんじゃないかって位に絶好調だし?

んじゃ何が問題かというと。

サフラがねー。戻んないの。
毎日抱っこで寝てるのに、手だしてこないどころか、目そらすんだよ?

私のほうは、サフラが転移紋システムを見つけてくれたおかげで、クレーム係さんと一緒に法の抜け穴つつけたんだぜって自慢して、少なくともクローンだからって理由で早死にすることはなくなったのを一緒に喜んで、って、楽しみ予定が目白押しだったのに。出鼻くじかれた。

彼の腕にあたまをすりすりしてみと、抱き寄せてはくれる。
頭もなぜて、額にキスしてくれる。でもそれだけ。
うつうつもやもやしちゃって、最悪泣いてたりするもんね。

ビビってるんだと思う。
ユオの体は、傷が多すぎる心にやすやすと引きずられるから。
疲れ果てたユオが、ここに留まらないと決めたら、どうしようって。

そりゃ、転移紋が消えたって、疲れすぎれば死ぬけどさ。
もやもやしててもユオは癒えないっての。リフレッシュって大事じゃない?

って思う端から、ユオが自分の生命力を捨てに行く。
あー、もー。
この癖が治ればなー。もうちょっと強気に出られるんだけど。

焼き孔あったときは、自分の生命力を捨てちゃうのにも意味があったと思う。力の生産や蓄積ができない体にされた後もクレーム係さんの粗品由来で力の供給が続いて年中アンバランスだったから。しかも下手にキャパオーバーの力が溜まって腎臓裏から抜けるときには、大出血とあの氷で内臓を搔きむしられるような最悪の不快感を伴った。

何年もそんなだったから、ユオは生命力が満ちていく感覚であの不快感を反芻する。
そして、生命力が尽きれば死ぬってのに、ちょびっと溜まるたびにパブロフの犬よろしく、せっせと力を捨てに行く。

でも下世話な話、サフラとエッチ三昧だったときは、大丈夫だったの。サフラがぶちまける金色の力なんてもう生命力のコンデンスミルク。満ちていく、なんて過程すっ飛ばして満タン。しかもこぼれようが溺れようが、惜しげもなくぶっ込まれてくるんだから、空っぽのタンクに少しづつ力が満ちていく感覚、なんて無縁で、ユオが生命力を自分で捨てる癖も発動しなかった。

おかげで、止まっていた第二次性徴まですくすく。胸なんてもう生物種変わったんじゃないかってレベルに発達したし、キルヤ様にも美女認定もらった。

それが今や、力のタンクはとほほな空っぽ具合。ごはん沢山食べたくらいで生命力捨てに行ってんじゃないわよ。元気になんないじゃない!

んー、サフラの嫉妬心煽ったら詰まり解消してもやもや消えないかしら。

前はね、サフラの抱き方って波があった。
サフラの心が安定している時には、そりゃぁもう甘々なくせに、ユオがパトロールとかでキルヤ様と居る時間が長くなると嫉妬おばけになって、ユオが泣くまではなれない。

そうなると、ユオはキルヤ様の遮断薬が手放せなくなるから、悪循環なのだけれど、金色の力のぶちまけ量で行けば嫉妬お化けの時がダントツ。それに、サフラが濁流のようにユオになだれ込んでカタルシス状態になるのを見るのは、私の楽しみだったりした。

嫉妬、嫉妬でしょ、嫉妬・・・だめだ、私はサフラびいきだけど、それを封印したって、客観的にユオと釣り合うお相手が想像できない。・・・一人を除いて。

キルヤ様かぁ。
可愛くなさすぎて追っ払っちゃったけど、正直、あの人くらいしか、当て馬にすらならないんだよなぁ。
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