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25 マッドさんはマッドなのか?
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クルラのことをマッドさんに相談したのも3年前。
「マッドさん、相談があるんだけど」
「はい、なんでしょう、あかりさん?」
「シューバが女の子と同居をはじめたの。まぁ、敷地内って言うだけで彼女は離れに住んでるけど」
「恋愛相談?」
「誰がマッドさんに恋愛相談するのよ。そうじゃなくて、キュニ人だって言っているけど多分タキュとキュニのハーフで」
「遺伝子操作 相談?」
「どういう相談よ。そうじゃなくて、多分年齢が16~18才で」
「美容整形そうだ・・」
「真面目に聞いて。名前がクルラなの!」
「・・・」
あかりがカウルに頼まれて動かしていたなりすましアカウント。
結局、最後はあかりが未読のメッセージを全部開けた。
その中に、マッドからカウルへあてたメッセージがあった。
『すまない。手を尽くしたが、クルラの手がかりを見つけることはできなかった。金はもう受け取れない』
そのメッセージの後、マッドへの送金は着金拒否の記録がつくようになった。
マッドの顔から、いつもの人を喰ったような色が消えて、初めて見る表情が顔を出す。
悲し気で、優し気で、なのに、それがだれにも届かないのを当たり前だと思っている、透明な表情。
「マッドさんは、カウルさんから、クルラのこと頼まれていたのよね?あの子、だれ?カウルさんの子とか?」
マッドはゆっくり息を吐いてから、答えた。
「・・・カウルのアカウントを操っていたのは、君か、あかりさん。カウルは、優にベタぼれだったし、相手の女性もそういう人じゃない。違うよ、カウルの子じゃない。ただ、証明が、今となってはほぼ無理なだけ」
「・・デジュの、子ってこと?」
カウルとデジュは1卵生双生児だ。好き放題サンプルが取れて、メチル化の具合だのまで調べられるならともかく、限られたサンプルで普通の親子鑑定をしても差は出ない。
「クルラの母親は、デジュの元妻だ。ご多分に漏れず、民族融和割のための政略結婚で、ひどい扱いをされていたからカウルがこっそり世話を焼いていた。だが、産後どんどん体調が悪化してね。数年たったころには、こっそり世話を焼くぐらいでは死亡確定で、キレたカウルが私のところに連れ込んだ。命はとりとめたんだが、デジュが妻とカウルと不貞を疑い、子どもはカウルの子だと大騒ぎした挙句、どこへとも告げないまま、子どもごと下げ渡した。当然私とカウルには極秘で」
「下げ渡し・・・ウチの鬼門だわね。クルラは、キュニの部族長会の世話役レノのとこに居たみたい。長老って呼ばれてる奴。下げ渡し先がレノだった可能性はある?」
「デジュはキュニにツテが多かったから、相手がレノであっても不思議ではない。が、私が調べた限りではレノに娘はいない」
「娘扱いは、されていなかったと思う。シューバが言うには、まだ6~7歳の頃から、父親の拷問用の別荘によく連れてこられて、数人がかりで甚振られてたって」
「・・・下種がっ」
激烈な感情を一瞬表情に閃かせて、吐き捨てるマッドをみて、あかりはほっとする。
世間ではマッドサイエンティストだ、サイコパスだ、危険人物だといわれているが、この相談相手は存外まともなのだ。
少なくとも、ホゴラシュ的な差別主義者ではない。
マッドはホゴラシュ人のようなそうでないような微妙な出自だ。両親はセジスタン人で、セジスタン地区の病院で医師をしていたらしく、ぼーっとセジスタン地区に出生届を出したら、ぼーっとセジスタンとホゴラシュの二重国籍になっており、特にどちらから返せと言われたこともないという。
「キュニの紐付きだってわかっていても、保護一択よね。さとるとますみ君の従妹だわ」
「カウルの最後の頼みで、私の未練です。教えてくれて感謝します。私が預かりましょうか」
「んー」
「信用、できませんか?」
ちょっとしんみりな感じでマッドが聞くので、あかりは意外そうな顔でききかえしてしまう。
「へ?なんで?私ってば、メイの時からずっとマッドさんには頼りにしまくりじゃない」
「あかりさん、私が、カウルをパーツにばらしたんじゃないかと、疑っているでしょう?」
今更?!
デジュがなりすましアカウントに送ってきた脅迫メールは、切り刻まれ、パーツにばらされたカウルさんの映像がついていた。
たしかに、『ああ、カウルさんの耳はずしたのマッドさんだったんだ』と呟いたことはある。
あれは、カウルさんの、恋人の優にゴッホの真似してお耳のプレゼント♪とかいう、ふざけた企画を知ったから。誰か止めろよ、ってか、そもそも協力したの誰だよ、って思っていた時に、マッドさんを知り、あーこいつだ、と悟って、思わず漏れた。
それでも。マッドさんは、切り落とされた耳でも腕でもつなぐことができる熟練者だが、無意味に刻みっぱなしを作るひとではないと、あかりは知っている。
そんな誤解されていると思ったら、言い訳するとか訂正するとか、なかったわけ?
そんな風に返しそうになったが、顔を見てやめる。この人はどうやら本当にそう思われていると思っていたらしいとわかったから。
あかりとしては、30過ぎた大人に対してやるのもどうかと思ったが、こういう時はやっぱり慣れた方法で。
同年代にやるように、あかりは相手の顔を両手で挟み込んで、あかりの目から逃げられないようにして、ゆっくりしゃべる。
「疑ってない。あなたお金に律儀だし。カウルさんが耳を切った時と、デジュと腕から先を取り換えた時は、カウルさんからあなたへの入金記録があったからわかっただけ。あなたは、カウルさんに頼まれたことしかやってない。どうせカウルさんと、仲よかったんでしょ?」
「・・・あかりさん、あなた、男殺しですねぇ」
マッドがそういって笑うので、あかりは彼の顔をポイっと離して、声音も戻す。
「シューバに踏み込みきれない私への嫌みかしら?!ま、話をもどすと、よ、クルラをあなたに預けないのは疑っているからじゃなくて。クルラが激しく歪んでいるかもしれないっていうから。しばらくシューバが様子見たほうがいいのかなって思ってさ」
「歪んでいる?」
「うん。サディストってさ、性的な方面だけにいるわけじゃないわよね。性的な方面じゃないとすると、どんな満足が欲しいのかしら」
「まぁ、全般的に肥大化した自己の充足が目的とかいわれています、かねぇ」
うげ、そんなもん満たすんじゃねぇよ、気色悪い。
あかりは精神的にえずきそうになって顔をしかめる。
「シューバが6~7才になる頃までは、レノたちも一般的な性的サディストにみえたんだって。でも、その後、奴らの男性機能が死んで、どんどん性的な要素が抜けて、支配性が前面になったから、クルラも多分、洗脳みたいなこと、されてると思うって」
「シューバが6~7才?シューバの母親が死んだ頃ですかね」
それっがきっかけか?とでも聞くように、マッドの目が細まる。
「ん-、多分その周辺に心理的なトラップがあると私も思う。シューバは『クルラの』洗脳っていうけど、シューバもそのころの記憶、怪しいのよ。2人とも同じようなところで記憶が飛ぶ」
「6~7才の記憶なんてふつう怪しくないですか?」
「思い出そうとすると、仲よく冷や汗だらだらになる?私はそんなのないわよ」
「そりゃ・・・脳内、触られていますね。ってシューバは、その状態でクルラ抱えるつもりですか。あなたにどっぷりなのに、このキュニ人の嫁とれコールの中で、洗脳の中身も知らずに、レノの紐付きを?」
「う、ん。あと多分、クルラは、違法な薬への依存もあると思うって」
マッドは、すっぱいものをたらふく口に詰めたような顔で頭を抱えた。
「どうします?」
「どうしよう?」
結論から言うと、マッドとあかりは、この件について深く話し合うことはできなかった。
あかりへの攻撃がそれどころではなくなり、日本への帰国を余儀なくされたからだ。
「マッドさん、相談があるんだけど」
「はい、なんでしょう、あかりさん?」
「シューバが女の子と同居をはじめたの。まぁ、敷地内って言うだけで彼女は離れに住んでるけど」
「恋愛相談?」
「誰がマッドさんに恋愛相談するのよ。そうじゃなくて、キュニ人だって言っているけど多分タキュとキュニのハーフで」
「遺伝子操作 相談?」
「どういう相談よ。そうじゃなくて、多分年齢が16~18才で」
「美容整形そうだ・・」
「真面目に聞いて。名前がクルラなの!」
「・・・」
あかりがカウルに頼まれて動かしていたなりすましアカウント。
結局、最後はあかりが未読のメッセージを全部開けた。
その中に、マッドからカウルへあてたメッセージがあった。
『すまない。手を尽くしたが、クルラの手がかりを見つけることはできなかった。金はもう受け取れない』
そのメッセージの後、マッドへの送金は着金拒否の記録がつくようになった。
マッドの顔から、いつもの人を喰ったような色が消えて、初めて見る表情が顔を出す。
悲し気で、優し気で、なのに、それがだれにも届かないのを当たり前だと思っている、透明な表情。
「マッドさんは、カウルさんから、クルラのこと頼まれていたのよね?あの子、だれ?カウルさんの子とか?」
マッドはゆっくり息を吐いてから、答えた。
「・・・カウルのアカウントを操っていたのは、君か、あかりさん。カウルは、優にベタぼれだったし、相手の女性もそういう人じゃない。違うよ、カウルの子じゃない。ただ、証明が、今となってはほぼ無理なだけ」
「・・デジュの、子ってこと?」
カウルとデジュは1卵生双生児だ。好き放題サンプルが取れて、メチル化の具合だのまで調べられるならともかく、限られたサンプルで普通の親子鑑定をしても差は出ない。
「クルラの母親は、デジュの元妻だ。ご多分に漏れず、民族融和割のための政略結婚で、ひどい扱いをされていたからカウルがこっそり世話を焼いていた。だが、産後どんどん体調が悪化してね。数年たったころには、こっそり世話を焼くぐらいでは死亡確定で、キレたカウルが私のところに連れ込んだ。命はとりとめたんだが、デジュが妻とカウルと不貞を疑い、子どもはカウルの子だと大騒ぎした挙句、どこへとも告げないまま、子どもごと下げ渡した。当然私とカウルには極秘で」
「下げ渡し・・・ウチの鬼門だわね。クルラは、キュニの部族長会の世話役レノのとこに居たみたい。長老って呼ばれてる奴。下げ渡し先がレノだった可能性はある?」
「デジュはキュニにツテが多かったから、相手がレノであっても不思議ではない。が、私が調べた限りではレノに娘はいない」
「娘扱いは、されていなかったと思う。シューバが言うには、まだ6~7歳の頃から、父親の拷問用の別荘によく連れてこられて、数人がかりで甚振られてたって」
「・・・下種がっ」
激烈な感情を一瞬表情に閃かせて、吐き捨てるマッドをみて、あかりはほっとする。
世間ではマッドサイエンティストだ、サイコパスだ、危険人物だといわれているが、この相談相手は存外まともなのだ。
少なくとも、ホゴラシュ的な差別主義者ではない。
マッドはホゴラシュ人のようなそうでないような微妙な出自だ。両親はセジスタン人で、セジスタン地区の病院で医師をしていたらしく、ぼーっとセジスタン地区に出生届を出したら、ぼーっとセジスタンとホゴラシュの二重国籍になっており、特にどちらから返せと言われたこともないという。
「キュニの紐付きだってわかっていても、保護一択よね。さとるとますみ君の従妹だわ」
「カウルの最後の頼みで、私の未練です。教えてくれて感謝します。私が預かりましょうか」
「んー」
「信用、できませんか?」
ちょっとしんみりな感じでマッドが聞くので、あかりは意外そうな顔でききかえしてしまう。
「へ?なんで?私ってば、メイの時からずっとマッドさんには頼りにしまくりじゃない」
「あかりさん、私が、カウルをパーツにばらしたんじゃないかと、疑っているでしょう?」
今更?!
デジュがなりすましアカウントに送ってきた脅迫メールは、切り刻まれ、パーツにばらされたカウルさんの映像がついていた。
たしかに、『ああ、カウルさんの耳はずしたのマッドさんだったんだ』と呟いたことはある。
あれは、カウルさんの、恋人の優にゴッホの真似してお耳のプレゼント♪とかいう、ふざけた企画を知ったから。誰か止めろよ、ってか、そもそも協力したの誰だよ、って思っていた時に、マッドさんを知り、あーこいつだ、と悟って、思わず漏れた。
それでも。マッドさんは、切り落とされた耳でも腕でもつなぐことができる熟練者だが、無意味に刻みっぱなしを作るひとではないと、あかりは知っている。
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そんな風に返しそうになったが、顔を見てやめる。この人はどうやら本当にそう思われていると思っていたらしいとわかったから。
あかりとしては、30過ぎた大人に対してやるのもどうかと思ったが、こういう時はやっぱり慣れた方法で。
同年代にやるように、あかりは相手の顔を両手で挟み込んで、あかりの目から逃げられないようにして、ゆっくりしゃべる。
「疑ってない。あなたお金に律儀だし。カウルさんが耳を切った時と、デジュと腕から先を取り換えた時は、カウルさんからあなたへの入金記録があったからわかっただけ。あなたは、カウルさんに頼まれたことしかやってない。どうせカウルさんと、仲よかったんでしょ?」
「・・・あかりさん、あなた、男殺しですねぇ」
マッドがそういって笑うので、あかりは彼の顔をポイっと離して、声音も戻す。
「シューバに踏み込みきれない私への嫌みかしら?!ま、話をもどすと、よ、クルラをあなたに預けないのは疑っているからじゃなくて。クルラが激しく歪んでいるかもしれないっていうから。しばらくシューバが様子見たほうがいいのかなって思ってさ」
「歪んでいる?」
「うん。サディストってさ、性的な方面だけにいるわけじゃないわよね。性的な方面じゃないとすると、どんな満足が欲しいのかしら」
「まぁ、全般的に肥大化した自己の充足が目的とかいわれています、かねぇ」
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「シューバが6~7才になる頃までは、レノたちも一般的な性的サディストにみえたんだって。でも、その後、奴らの男性機能が死んで、どんどん性的な要素が抜けて、支配性が前面になったから、クルラも多分、洗脳みたいなこと、されてると思うって」
「シューバが6~7才?シューバの母親が死んだ頃ですかね」
それっがきっかけか?とでも聞くように、マッドの目が細まる。
「ん-、多分その周辺に心理的なトラップがあると私も思う。シューバは『クルラの』洗脳っていうけど、シューバもそのころの記憶、怪しいのよ。2人とも同じようなところで記憶が飛ぶ」
「6~7才の記憶なんてふつう怪しくないですか?」
「思い出そうとすると、仲よく冷や汗だらだらになる?私はそんなのないわよ」
「そりゃ・・・脳内、触られていますね。ってシューバは、その状態でクルラ抱えるつもりですか。あなたにどっぷりなのに、このキュニ人の嫁とれコールの中で、洗脳の中身も知らずに、レノの紐付きを?」
「う、ん。あと多分、クルラは、違法な薬への依存もあると思うって」
マッドは、すっぱいものをたらふく口に詰めたような顔で頭を抱えた。
「どうします?」
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結論から言うと、マッドとあかりは、この件について深く話し合うことはできなかった。
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