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ラッキーアイテムは・・・
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「ぬわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
朝の HR 前前の教室で突如として叫び出す、優希と言う名の男がいた。
「どうしたんだい優希君!朝の占い最下位だったのかい?!」
「まったく!そんな訳ないだろう!あれだろ!大切に育ててたマンボウが死んでしまったのだろう!」
毎度の事ながら優希とは雲泥の差のようにテンションの違う瞬と隼人が絡んできた。
「うぅ、あの後何も無いんだよぉ。そしてまた音楽があるのだよぉぉ。」
『WOW.』
2人の声が揃った。
「じゃっ、僕らはこれでー。」
コソッと逃げようとする瞬の袖をガシッと掴んだ優希の目には、
「何も見えん。」
コンタクトが入っていなかった。
「はーい、優希君コンタクトを入れに鏡まで行きましょうねー。」
少し声を高めに園児を率いるように連れて行った。道中、
「占いは1位だったし、マンボウは498cmでスマホの中で生きてる。」
と呟いた。
「ラッキーアイテムはなんだった?」
と隼人が聞くと、
「分からんけど、ギターだった。」
『ほぉ~。』
とだけ頷ける2人だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
1限目 音楽
「ほらぁ、堀田君!目線上げてー!」
いつも通り授業の始まりでは歌を歌う。優希に声をかける先生。いつもの光景だ。
「はいっ!じゃあ今日からはギターの授業に入っていきましょうか!」
先生が手をパンッと叩きながら言う。
「ギター…今日どっかで聞いたような。」
ギターという単語が優希の頭の中で引っかかっていた。
1人1本ギターを持つと各々の席へと座る。1年からやっているからか、軽くコードをおさらいするだけで曲の練習へと入っていく。
「あら!堀田君、ギターは上手なのね!」
他は思い出しながら進める中、流れるような指で弾いている。
「うっ、すぅーーーー。」
照れているか本性は分からないまま、返事だけをした優希だった。
「はいっ!じゃあここからは自由にするから周りの子と一緒にやったり、防音室使ってもいいわよー!」
ぞろぞろと皆が席を立って動き回り、集まり始める。鑑賞の時と同じような風景だ。ただ、鑑賞の時と違う事が1つ。優希の元に人が集まってい事だ!
「これどうやって弾くのー。」
「どこ押さえればいいのー。」
クラスの半数以上が優希の周りに集まっていて、優希の周りはごった返していた。
音楽室内は自由になった生徒達の声や、ギターの音でガヤガヤとしていた。しかし、隅の方の席に座る女子生徒を除いては。
「そ、そこは、中指を少し引いて押さえるとバランス取りやすいですよ…。」
優希がスっと声をかける。
「あ、ありがとう。」
声こそ小さいが、オーラは大きい。キラキラとしたイケメンの雰囲気。そう!穂乃果だった!その流れから一緒に練習をする2人だった。
「いやー、まさか堀田君に教わることになるとは、思わなかったよー。」
「そうですかねー。」
「うん、だってめっちゃ歌下手じゃん(笑)」
グサッ!っと確実に優希の心に刺さった。
「しかもずっと敬語でしょ?まさかそっちから来るなんてね~」
砕ける音がした。 RP が0へと近づいているのが分かった。
「ま、まぁギター教えてくれたのは嬉しかったけど。」
さっきまでの威勢のいい言い方とは正反対のように少し小さい声でボソッと呟いた穂乃果だった。
「え……それって!」
「で、ここはどう弾くの?」
何も無かったかのように、まるで優希の声など聞こえていないような穂乃果だった。
ついさっきまでのガヤガヤとしていた教室とは違って、各々が各々と練習をしていた。隅の方で椅子を向かい合わせながらする2人も同じだった。
「占毎日見るようにしよっ。」
朝の HR 前前の教室で突如として叫び出す、優希と言う名の男がいた。
「どうしたんだい優希君!朝の占い最下位だったのかい?!」
「まったく!そんな訳ないだろう!あれだろ!大切に育ててたマンボウが死んでしまったのだろう!」
毎度の事ながら優希とは雲泥の差のようにテンションの違う瞬と隼人が絡んできた。
「うぅ、あの後何も無いんだよぉ。そしてまた音楽があるのだよぉぉ。」
『WOW.』
2人の声が揃った。
「じゃっ、僕らはこれでー。」
コソッと逃げようとする瞬の袖をガシッと掴んだ優希の目には、
「何も見えん。」
コンタクトが入っていなかった。
「はーい、優希君コンタクトを入れに鏡まで行きましょうねー。」
少し声を高めに園児を率いるように連れて行った。道中、
「占いは1位だったし、マンボウは498cmでスマホの中で生きてる。」
と呟いた。
「ラッキーアイテムはなんだった?」
と隼人が聞くと、
「分からんけど、ギターだった。」
『ほぉ~。』
とだけ頷ける2人だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
1限目 音楽
「ほらぁ、堀田君!目線上げてー!」
いつも通り授業の始まりでは歌を歌う。優希に声をかける先生。いつもの光景だ。
「はいっ!じゃあ今日からはギターの授業に入っていきましょうか!」
先生が手をパンッと叩きながら言う。
「ギター…今日どっかで聞いたような。」
ギターという単語が優希の頭の中で引っかかっていた。
1人1本ギターを持つと各々の席へと座る。1年からやっているからか、軽くコードをおさらいするだけで曲の練習へと入っていく。
「あら!堀田君、ギターは上手なのね!」
他は思い出しながら進める中、流れるような指で弾いている。
「うっ、すぅーーーー。」
照れているか本性は分からないまま、返事だけをした優希だった。
「はいっ!じゃあここからは自由にするから周りの子と一緒にやったり、防音室使ってもいいわよー!」
ぞろぞろと皆が席を立って動き回り、集まり始める。鑑賞の時と同じような風景だ。ただ、鑑賞の時と違う事が1つ。優希の元に人が集まってい事だ!
「これどうやって弾くのー。」
「どこ押さえればいいのー。」
クラスの半数以上が優希の周りに集まっていて、優希の周りはごった返していた。
音楽室内は自由になった生徒達の声や、ギターの音でガヤガヤとしていた。しかし、隅の方の席に座る女子生徒を除いては。
「そ、そこは、中指を少し引いて押さえるとバランス取りやすいですよ…。」
優希がスっと声をかける。
「あ、ありがとう。」
声こそ小さいが、オーラは大きい。キラキラとしたイケメンの雰囲気。そう!穂乃果だった!その流れから一緒に練習をする2人だった。
「いやー、まさか堀田君に教わることになるとは、思わなかったよー。」
「そうですかねー。」
「うん、だってめっちゃ歌下手じゃん(笑)」
グサッ!っと確実に優希の心に刺さった。
「しかもずっと敬語でしょ?まさかそっちから来るなんてね~」
砕ける音がした。 RP が0へと近づいているのが分かった。
「ま、まぁギター教えてくれたのは嬉しかったけど。」
さっきまでの威勢のいい言い方とは正反対のように少し小さい声でボソッと呟いた穂乃果だった。
「え……それって!」
「で、ここはどう弾くの?」
何も無かったかのように、まるで優希の声など聞こえていないような穂乃果だった。
ついさっきまでのガヤガヤとしていた教室とは違って、各々が各々と練習をしていた。隅の方で椅子を向かい合わせながらする2人も同じだった。
「占毎日見るようにしよっ。」
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