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ルルちゃんの部屋まで、私たちは並んで歩いて帰った。会話はなかった。私はずっと、ミシマに本当に故意はなかったのだろうかと、そのことばかりを考えていた。ミシマにとって、ルルちゃんは世界で一番傷つけたりしたくない人のはずで、でも、それを傷つけずにはいられない。そんなふうになったら、きっとずっと苦しいだろう。
ミシマとルルちゃんがなにを考えていたのかは分からない。ミシマは、じっと前を向いていた。ただ、一心に正面を向いて黙り込んでいた。ルルちゃんは、もう泣きはしなかったけれど、時々目を潤ませては俯き、涙が落ち着いたら前に向き直ることを繰り返していた。
ルルちゃんの部屋につくと、ルルちゃんはいつものように奥の寝室に入って行った。部屋着に着替えるのだ。いつもなら一分しないで出てくるはずなのに、今日の着替えは長かった。ソファに座った私と、ソファの肘掛に腰を引っかけたミシマは、黙ったままルルちゃんを待った。居心地の悪い沈黙だった。それならそんなにくっついて座っていなければいいと思いもするのだけれど、いつもと違うことをするのが怖かった。そこからなにもかもがずれていってしまいそうで。
「……三人でいられないのかな。」
ルルちゃんを待って数分経った頃、私が沈黙に耐えられずに、ひそめた声でミシマに言った。小さいはずの声は、静かな部屋の中で妙に響いて変な感じがした。
ミシマは私を軽く見下ろすと、微かに唇を曲げた。それは、笑みのようにも見える表情だった。
「3Pしたいってこと?」
さらりと吐き出された言葉に、私は心底びっくりして、弾かれたようにミシマを見上げた。ミシマは平然とした顔で私を見下ろしており、視線がかちんとかみ合った。
「そんなこと、言ってないよ。」
唖然としたままの私の言いように、ミシマは間髪入れずに返した。
「でも、ルルはそういう意味であんたのことが好きだし、俺はそういう意味でルルが好きだぞ。あんたは?」
あんたは? と訊かれても、なにも答えられなかった。私はどういう意味でミシマが好きなのか。それは簡単なことのようでいて、曖昧に濁ってしまっていた。元彼を思い出しても、彼とそういうことがしたくて付き合っていたようには思われなかったし、ミシマだってそうだろう、と思ったのは一瞬で、でも、私はミシマに触ってほしい、と思いもした。頭の中は混乱してぐちゃぐちゃだった。
ミシマとルルちゃんがなにを考えていたのかは分からない。ミシマは、じっと前を向いていた。ただ、一心に正面を向いて黙り込んでいた。ルルちゃんは、もう泣きはしなかったけれど、時々目を潤ませては俯き、涙が落ち着いたら前に向き直ることを繰り返していた。
ルルちゃんの部屋につくと、ルルちゃんはいつものように奥の寝室に入って行った。部屋着に着替えるのだ。いつもなら一分しないで出てくるはずなのに、今日の着替えは長かった。ソファに座った私と、ソファの肘掛に腰を引っかけたミシマは、黙ったままルルちゃんを待った。居心地の悪い沈黙だった。それならそんなにくっついて座っていなければいいと思いもするのだけれど、いつもと違うことをするのが怖かった。そこからなにもかもがずれていってしまいそうで。
「……三人でいられないのかな。」
ルルちゃんを待って数分経った頃、私が沈黙に耐えられずに、ひそめた声でミシマに言った。小さいはずの声は、静かな部屋の中で妙に響いて変な感じがした。
ミシマは私を軽く見下ろすと、微かに唇を曲げた。それは、笑みのようにも見える表情だった。
「3Pしたいってこと?」
さらりと吐き出された言葉に、私は心底びっくりして、弾かれたようにミシマを見上げた。ミシマは平然とした顔で私を見下ろしており、視線がかちんとかみ合った。
「そんなこと、言ってないよ。」
唖然としたままの私の言いように、ミシマは間髪入れずに返した。
「でも、ルルはそういう意味であんたのことが好きだし、俺はそういう意味でルルが好きだぞ。あんたは?」
あんたは? と訊かれても、なにも答えられなかった。私はどういう意味でミシマが好きなのか。それは簡単なことのようでいて、曖昧に濁ってしまっていた。元彼を思い出しても、彼とそういうことがしたくて付き合っていたようには思われなかったし、ミシマだってそうだろう、と思ったのは一瞬で、でも、私はミシマに触ってほしい、と思いもした。頭の中は混乱してぐちゃぐちゃだった。
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