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第九章
呪われた絵 3
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今日は老齢に至ったある騎士の離任式である。リリアーナも、二人の姉と一緒に式典に参加していた。
カイトはリリアーナの騎士でフィアンセである為に、以前よりも近く、リリアーナのすぐ後ろに立ち並んでいる。リリアーナの顔色が悪いのが気になった。式典が後半に差し掛かった時、リリアーナの身体が揺れて、膝から崩れ落ちた。完全に倒れる前にカイトが抱きとめる。しゃがんだままアレクセイと目を合わせ頷きあうと、リリアーナを横に抱き上げ、ざわめく会場の中を医務室へと急ぎ退場した。
「じいや、リリアーナ様が式典の途中で倒れた! すぐに診てくれ!」
奥からじいやが出て来て、ベッドを指差した。
「そこに寝かせろ」
閉じた目を指で開いて覗き込んだり、脈を測ったりと、色々と調べ上げた結果。
「身体が衰弱しておるな」
「衰弱・・・?」
「ああ、睡眠も取れてないようだ」
「そんな馬鹿な。10時にはいつもベッドに入っている筈なのに」
しかし、見下ろすリリアーナの顔色は確かに悪く、少し痩せたように見える。
「このまま寝かせておいて、フランチェスカに普段の様子を聞いてきたらどうだ?」
そのフランチェスカが心配してちょうど入って来た。
「いつも10時には寝てるし、食べる量は同じなんだけど、最近なぜか疲れていらっしゃるの。すぐにうたた寝を始めるし」
それはカイトも感じた事だ。休日に一緒に居る時でも、カイトに寄り掛かって寝ている事が多くなった。夜によく眠れていないのだろうか。
「カイト・・・」
リリアーナが目を覚ました。
「気分は? 式典の途中で倒れたんだ」
屈んでリリアーナの右手を両手で包み込むと、その手に何かの跡を見つけた。
「目の前が真っ暗になったのは覚えているんだけど・・・気分は少しいいわ。でも、なんか妙に疲れていて」
「リリアーナ、この手の跡は?」
「これ・・・? 何だったかしら・・・思い出せないの」
「もしかして小鳥に突かれたんじゃないのか?」
カイトは昨夜、またお茶会の夢を見ていた。今日は式典で朝から忙しかった為に、リリアーナの様子を確認しに行く事ができず、不安を感じていたのだ。
リリアーナが目を見開く。
「そう、私がお茶を飲むのを防いでくれて! それで・・・駄目だわ、思い出せない・・・」
「お茶やお菓子に何故今まで手をつけていないか、小鳥が邪魔をした訳も・・・何か思い付かないか?」
「カイトもあの夢を見たの?」
「ああ、俺はまだ二度目で、見ているだけの存在だったけど、君は何度もあの場所を訪れているようだった」
リリアーナが泣きそうになった。
「分からない・・・カイト、お願い! ずっと傍に居て、私怖いの! 行ったまま、帰ってこれなくなりそうで――」
しがみついてきたリリアーナを優しくそっと抱き締める。
「大丈夫、傍にいるから。安心して、今はとにかく眠るんだ」
リリアーナは『眠るのが怖い』と言いながらも、カイトが手を握ると疲れているのかすぐに眠ってしまった。カイトは手を握ったまま、じいやとフランチェスカに自分の考えを伝える。
「今日から夜はリリアーナ様のベッドの傍で、寝ずの番をしようと思う」
「私も付き合うわ。フィアンセとはいえ、男一人じゃまずいでしょう?」
「ありがとう。フラン」
「何てことないわよ。私も姫様が心配ですもの」
カイトはリリアーナに向き直ると、その青白い顔に視線を落とした。多分、これはあの絵が関係しているのだろう。リリアーナが訪れているあの場所に、現実の自分は入っていけるのだろうか? もし夢で見るだけしかできない場所だったら・・・いや、悲観するのはやめよう。今は自分のできる事をやるだけだ。
その夜。リリアーナのベッドの横のカウチでカイトとフランチェスカが並んで座った。二人が立って見下ろしていたのでリリアーナが、座るように勧めたのだ。ベッドに横になったリリアーナが、面白そうな顔をして見ている。
「二人が改まって並んで座っている光景って、何だか笑ってしまうし、見られていると寝にくいわ」
「じゃあ、後ろを向いていましょうか?」
「俺は目を離したくない」
結果、カウチをベッドから少し離す事になった。やがてリリアーナは寝入り、その晩は何事も無く過ぎる。二晩目も何も無く、そして三晩目――。
(順調にいけば、明日はカエレス様が来てくれる筈だこのまま何もなければいいが・・・)ここ二晩はリリアーナもぐっすり眠れているようで、疲れが少し回復したように見える。カイトとフランチェスカは明け方まで寝ないように昼に仮眠を取って、コーヒーもポットいっぱいに用意していた。
辺りは静まり返り、警護や見回りの者達意外は寝静まった夜中の一時。カイトが異変に気が付いた。
静か過ぎる――
風や、木々のざわめく音、コマドリの鳴き声もが時が止まったように聞こえなくなった。横を見ると、フランチェスカも眠ってしまっている。起こそうと手を伸ばした時に、廊下に通じる扉がゆっくりと開く音が響いた。
足音も何も聞こえない・・・この様子から察するに、警護の者ではないだろう。カイトは咄嗟に寝た振りをした。寝室の扉が開き、何かが羽ばたく音がする。薄目を開いて様子を伺うと、リリアーナの枕元に、ナイチンゲールが下り立った。そのナイチンゲールには見覚えがある。
(夢の中ではよく分からなかったが、あの小鳥はナイチンゲールだったのか)
カイトが見ていると、ナイチンゲールがさえずり始めた。大変美しい鳴き声である。
その鳴き声に誘われるようにリリアーナがゆっくりと起き上がった。焦点の合っていない目で、飛び立ったナイチンゲールの後をついて行く。カイトが思わず身じろぎすると、ナイチンゲールがこちらを向いた。同じ場所で羽ばたきながら止まっている。
気付かれたか――!?
息を潜めて寝た振りを続けていると、カイトに向かってさえずった。まるで『ついて来い』と言っているようだ。リリアーナが寝室から出たところで、すぐにフランチェスカを起こしてみる。目を覚まさないと思われたが、意外に簡単に目を開けた。
「カイト」
「しっ」
簡単に経緯を説明し、二人でリリアーナの後を追う。入り口に立っている警護の者達は、立ったまま眠っていた。
「酷いわ、私の姫様が――」
フランチェスカが顔を歪めている。
「どうした?」
「お願い、ガウンを取りに行かせて。寝巻き一枚で外を歩かせられない」
「そこか! お願いだから、今は我慢してくれ――」
(まあ、お陰で緊張はほぐれたか)
ナイチンゲールとリリアーナは階段を下り、絵画室へと向かっている。絵画室の前に立つと、鍵がかかっている筈の扉がゆっくりと開いた。次に保管庫の前に立つ。やはりまた開いた。開いた扉の陰に隠れて覗き込むと、あの家に明かりが点いていた。
ナイチンゲールが吸い込まれるように絵の中に入っていく。その後を追うようにリリアーナが右手を上げて絵に触れると吸い込まれていった。カイトもフランチェスカも絵に駆け寄り、躊躇わずにすぐに触れる。
――後には明かりの消えた絵だけが取り残された。
カイトはリリアーナの騎士でフィアンセである為に、以前よりも近く、リリアーナのすぐ後ろに立ち並んでいる。リリアーナの顔色が悪いのが気になった。式典が後半に差し掛かった時、リリアーナの身体が揺れて、膝から崩れ落ちた。完全に倒れる前にカイトが抱きとめる。しゃがんだままアレクセイと目を合わせ頷きあうと、リリアーナを横に抱き上げ、ざわめく会場の中を医務室へと急ぎ退場した。
「じいや、リリアーナ様が式典の途中で倒れた! すぐに診てくれ!」
奥からじいやが出て来て、ベッドを指差した。
「そこに寝かせろ」
閉じた目を指で開いて覗き込んだり、脈を測ったりと、色々と調べ上げた結果。
「身体が衰弱しておるな」
「衰弱・・・?」
「ああ、睡眠も取れてないようだ」
「そんな馬鹿な。10時にはいつもベッドに入っている筈なのに」
しかし、見下ろすリリアーナの顔色は確かに悪く、少し痩せたように見える。
「このまま寝かせておいて、フランチェスカに普段の様子を聞いてきたらどうだ?」
そのフランチェスカが心配してちょうど入って来た。
「いつも10時には寝てるし、食べる量は同じなんだけど、最近なぜか疲れていらっしゃるの。すぐにうたた寝を始めるし」
それはカイトも感じた事だ。休日に一緒に居る時でも、カイトに寄り掛かって寝ている事が多くなった。夜によく眠れていないのだろうか。
「カイト・・・」
リリアーナが目を覚ました。
「気分は? 式典の途中で倒れたんだ」
屈んでリリアーナの右手を両手で包み込むと、その手に何かの跡を見つけた。
「目の前が真っ暗になったのは覚えているんだけど・・・気分は少しいいわ。でも、なんか妙に疲れていて」
「リリアーナ、この手の跡は?」
「これ・・・? 何だったかしら・・・思い出せないの」
「もしかして小鳥に突かれたんじゃないのか?」
カイトは昨夜、またお茶会の夢を見ていた。今日は式典で朝から忙しかった為に、リリアーナの様子を確認しに行く事ができず、不安を感じていたのだ。
リリアーナが目を見開く。
「そう、私がお茶を飲むのを防いでくれて! それで・・・駄目だわ、思い出せない・・・」
「お茶やお菓子に何故今まで手をつけていないか、小鳥が邪魔をした訳も・・・何か思い付かないか?」
「カイトもあの夢を見たの?」
「ああ、俺はまだ二度目で、見ているだけの存在だったけど、君は何度もあの場所を訪れているようだった」
リリアーナが泣きそうになった。
「分からない・・・カイト、お願い! ずっと傍に居て、私怖いの! 行ったまま、帰ってこれなくなりそうで――」
しがみついてきたリリアーナを優しくそっと抱き締める。
「大丈夫、傍にいるから。安心して、今はとにかく眠るんだ」
リリアーナは『眠るのが怖い』と言いながらも、カイトが手を握ると疲れているのかすぐに眠ってしまった。カイトは手を握ったまま、じいやとフランチェスカに自分の考えを伝える。
「今日から夜はリリアーナ様のベッドの傍で、寝ずの番をしようと思う」
「私も付き合うわ。フィアンセとはいえ、男一人じゃまずいでしょう?」
「ありがとう。フラン」
「何てことないわよ。私も姫様が心配ですもの」
カイトはリリアーナに向き直ると、その青白い顔に視線を落とした。多分、これはあの絵が関係しているのだろう。リリアーナが訪れているあの場所に、現実の自分は入っていけるのだろうか? もし夢で見るだけしかできない場所だったら・・・いや、悲観するのはやめよう。今は自分のできる事をやるだけだ。
その夜。リリアーナのベッドの横のカウチでカイトとフランチェスカが並んで座った。二人が立って見下ろしていたのでリリアーナが、座るように勧めたのだ。ベッドに横になったリリアーナが、面白そうな顔をして見ている。
「二人が改まって並んで座っている光景って、何だか笑ってしまうし、見られていると寝にくいわ」
「じゃあ、後ろを向いていましょうか?」
「俺は目を離したくない」
結果、カウチをベッドから少し離す事になった。やがてリリアーナは寝入り、その晩は何事も無く過ぎる。二晩目も何も無く、そして三晩目――。
(順調にいけば、明日はカエレス様が来てくれる筈だこのまま何もなければいいが・・・)ここ二晩はリリアーナもぐっすり眠れているようで、疲れが少し回復したように見える。カイトとフランチェスカは明け方まで寝ないように昼に仮眠を取って、コーヒーもポットいっぱいに用意していた。
辺りは静まり返り、警護や見回りの者達意外は寝静まった夜中の一時。カイトが異変に気が付いた。
静か過ぎる――
風や、木々のざわめく音、コマドリの鳴き声もが時が止まったように聞こえなくなった。横を見ると、フランチェスカも眠ってしまっている。起こそうと手を伸ばした時に、廊下に通じる扉がゆっくりと開く音が響いた。
足音も何も聞こえない・・・この様子から察するに、警護の者ではないだろう。カイトは咄嗟に寝た振りをした。寝室の扉が開き、何かが羽ばたく音がする。薄目を開いて様子を伺うと、リリアーナの枕元に、ナイチンゲールが下り立った。そのナイチンゲールには見覚えがある。
(夢の中ではよく分からなかったが、あの小鳥はナイチンゲールだったのか)
カイトが見ていると、ナイチンゲールがさえずり始めた。大変美しい鳴き声である。
その鳴き声に誘われるようにリリアーナがゆっくりと起き上がった。焦点の合っていない目で、飛び立ったナイチンゲールの後をついて行く。カイトが思わず身じろぎすると、ナイチンゲールがこちらを向いた。同じ場所で羽ばたきながら止まっている。
気付かれたか――!?
息を潜めて寝た振りを続けていると、カイトに向かってさえずった。まるで『ついて来い』と言っているようだ。リリアーナが寝室から出たところで、すぐにフランチェスカを起こしてみる。目を覚まさないと思われたが、意外に簡単に目を開けた。
「カイト」
「しっ」
簡単に経緯を説明し、二人でリリアーナの後を追う。入り口に立っている警護の者達は、立ったまま眠っていた。
「酷いわ、私の姫様が――」
フランチェスカが顔を歪めている。
「どうした?」
「お願い、ガウンを取りに行かせて。寝巻き一枚で外を歩かせられない」
「そこか! お願いだから、今は我慢してくれ――」
(まあ、お陰で緊張はほぐれたか)
ナイチンゲールとリリアーナは階段を下り、絵画室へと向かっている。絵画室の前に立つと、鍵がかかっている筈の扉がゆっくりと開いた。次に保管庫の前に立つ。やはりまた開いた。開いた扉の陰に隠れて覗き込むと、あの家に明かりが点いていた。
ナイチンゲールが吸い込まれるように絵の中に入っていく。その後を追うようにリリアーナが右手を上げて絵に触れると吸い込まれていった。カイトもフランチェスカも絵に駆け寄り、躊躇わずにすぐに触れる。
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