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第十章
私を呼んで 5 クッキー食べ放題
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「ベイゼル! すぐ彼女を! ポーレットをここへ――」
入れ替わりに入ってきたベイゼルが姿勢を正すと、カイトは一瞬考えた後に呟いた。
「いや、まだ動揺しているだろうし・・・」
思い直して机を回り、椅子に腰を掛けてベイゼルに顔を向ける。
「スケジュールの話だったな」
「はい、旦那様」
引き出しからスケジュール帳を出して目の前で広げると、予定を目で追い始めた。顔を上げずにベイジルに質問をする。
「ポーレットはお前の推薦で入ったと聞いているが」
「さようでございます」
「彼女の素性は?」
「もとは貴族のご令嬢のようです」
「もとはという事は・・・」
「はい、没落した貴族のようです。前にご奉公していた旦那様に『友人の娘だからどこか良い勤め口はないか』と相談されまして、ちょうどメイドも足りておりませんでしたし、奥様も快く承諾して下さいましたので」
「ポーレットの年齢は?」
「16歳でございます」
カイトが顔を顰めた。
「そんな子供だったのか・・・」
「旦那様、一言申し上げてもよろしいでしょうか?」
「ああ、いいぞ。何だ?」
「私は旦那様の道徳心を心より信頼しております」
返事がないので、ベイジルが視線を落とすとカイトが机に突っ伏している。
「どうなさいましたか?」
「お前の一言が一番効いた」
気を取り直すように頭を上げると、スケジュール帳を閉じた。
「明日から暫くの間は、ここで溜まっていた仕事を片付けることにする」
「かしこまりました。他にご用はありますでしょうか?」
「特にはない。もう下がっていい」
「はい、失礼いたします」
カイトは立ち上がると、小さめのバルコニーに通じるガラス戸を開けて風を入れた。
さぞ怖かったことだろう、可哀想なことをした。自分があのような事をしでかすとは思ってもいなかった。
あの時の自分は一体どうしたのだろう――
ぎゅっと拳を握り締め、その腕を見下ろす。
無意識の内にこの腕が動いていた。そして彼女を抱きしめた時に身体の芯が歓喜に打ち震えたのを覚えている。
何を血迷っているんだ俺は! 彼女は16歳、それに対して自分は22歳。少女に手を掛けたという現実にうんざりとして、後日謝らなくてはと思い直した。
リリアーナは泣きながら廊下を駆けていた。
思い出してくれたと思ったのに――
そう簡単にはいかないと思いつつも、一瞬希望を、強い希望を持ってしまった。
人にぶつかりそうになり、両肩を相手に押さえられる。
「どうしたの? 危ないわね」
リディス!!
「お、奥様・・・申し訳ありません」
現場を見られたわけではないのに、ついうろたえてしまい下を向く。
これではかえって怪しまれてしまう――
そう思ったその時に
「旦那様に怒られたの? 泣くほどなんて・・・カイトにしては珍しいわね」
リリアーナの泣いてぐしゃぐしゃの顔や、そのうろたえぶりを見て勘違いをしてくれたようだ。
「さっき、ガートルードに言われていたのが聞こえたのよ。大丈夫。そんな事で首にしたりしないから、安心しなさい」
「え、あの・・・そうではなくて」
「いいから、任せておいて。ベイジルが気に入るなんて滅多にない事なんだから。私が旦那様に上手く言っておくわ」
「あ・・・はい、奥様ありがとうございます」
説明を聞くつもりもなさそうなので、取り敢えずはお辞儀をしてその場を離れた。
裁縫室に戻ると、繕い仲間が口々に叫んだ。
「どうしたの、ポーレット! たかが薔薇ぐらいでそんなに怒られたの!?」
「私、そんなに酷い顔をしている?」
一人が手鏡を渡してくれた。覗き込んで、成る程・・・と思う。目は赤く腫れているし、鼻も赤く、顔は涙でぐしゃぐしゃだ。
「さっき、ちゃんと拭いたのに」
カイトが貸してくれたハンカチでまた拭き始めたが、もうびしょびしょなので用を足していない。グリセルダが自分のハンカチを貸してくれた。
「旦那様、ちょっと酷くない? いい方だと思っていたのに」
「違うの! 薔薇の件は褒められたの。ただ旦那様が亡くなった兄さんに似ていたので、思わず涙ぐんだら優しくして下さって、そうしたら涙が止まらなくなって・・・」
まあ、あながち嘘ではない。
「そうだったの・・・お兄さんを亡くしているのね」
今度はグリセルダが優しくハグしてくれた。
「食堂に行きましょう。お茶の時間よ」
使用人にもお茶の時間が設けてある。主人のお茶出しが終わった後の16時からが休憩を兼ねたティータイムだ。
食堂に入りカップに紅茶を注ぐと、クッキーが載っている小皿を持って空いている席に皆で座った。
「ポーレット」
ベイジルが離れた席から手招きをしている。すぐに立ち上がって傍まで行くと
「口を開けて」と言われた。
キョトンとして口を開けると、クッキーを口に放り込まれた。
「美味しいか?」
もとは姫様 `返事は飲みこんでから ‘ と一生懸命もぐもぐと口を動かす。ごっくん、と飲みこんでから
「美味しいです」と嬉しそうに笑う。
(私が泣いていたから慰めてくれている。やっぱりベイジルさんは優しい)と思っていると。
「ずるい!」
ポーレットの繕い仲間から――特にグリセルダから声が上がった。
「何だ? グリセルダお前もクッキーが欲しいのか?」
「違います!」
グリセルダは片手に自分の小皿を持って近付いてくると、わくわくした顔でポーレットに話しかけた。
「ポーレット、あーんして」
ポーレットが言われた通りにあーんとすると、今度はグリセルダがクッキーを口に入れる。
「美味しい?」
また一生懸命、口をもぐもぐと動かして飲みこんだ。
「うん、美味しい」
その様子を見ていた他の使用人達が騒ぎ始める。
「な、何か、可愛い」
「私もあげたい!」
小皿片手に列を作った。
「お前達・・・ポーレットは公園のリスじゃないんだぞ」
「リスよりも可愛いですよ、一生懸命もぐもぐしているところなんて特に」
「それより、ベイジルさんに言われて口を開けるってすごくない?」
しまいには男性の使用人達も並び始めた。ポーレットがとうとう根を上げる。
「もう、お腹いっぱいです」
「ほら、お前達! 仕事の時間だ!」ベイジルが手を叩くと、みんな残念そうに散って行った。
「悪かったなポーレット、こんな事になるとは思わなかった」
「大丈夫です。ベイジルさんはきっと慰めてくれたんですよね? 私、嬉しかったです」
ポーレットが微笑むと、グリセルダが抱きついてきた。
「あんた! 本当にいい子ーーー!! でも、時間がないわ、移動よ!」
ポーレットが驚いて目を丸くしていると、引きずられるように次の仕事場に連れて行かれた。
「リリアーナ様が、あんなに皆に愛されて・・・」
「あれは愛されているというのか? わしには餌付けされているようにしか見えなかったが」
「もう、カエレス様。愛されている事には変わりないから、いいんです」
「まあ、いい具合には溶け込めたようだな」
スティーブがカイトの右手に触れながら考え深げに口にした。
「さっきのカイトはどうしたんだろうな? 深いところではリリアーナ様を覚えていたみたいだけど」
「多分その通りだ。意識の奥底で深く眠っていた記憶が、ポーレットであるリリアーナに触れて、一時的に覚醒したんだろう」
「また触れたら思い出しますか?」
「・・・それだけは何とも言えんな。偶然だったのかもしれないし、リディスも相当力を込めて記憶を封印していそうだし」
ヴィジョンを見ていたフランチェスカが振り返った。
「カイト、本来より歳が上ですよね?」
「これも何か意味があるのだと思う。多分そのうち分かってくるだろう」
スティーブがカイトとリリアーナの姿をじっと見ている。
「スティーブどうかしたの?」
「眠っている時にカイトの手がリリアーナ様に絡まないなんて」
「うん」
「こんなの・・・カイトらしくないな・・・」
「スティーブ・・・」
フランチェスカの手がスティーブの肩に優しくのった。
入れ替わりに入ってきたベイゼルが姿勢を正すと、カイトは一瞬考えた後に呟いた。
「いや、まだ動揺しているだろうし・・・」
思い直して机を回り、椅子に腰を掛けてベイゼルに顔を向ける。
「スケジュールの話だったな」
「はい、旦那様」
引き出しからスケジュール帳を出して目の前で広げると、予定を目で追い始めた。顔を上げずにベイジルに質問をする。
「ポーレットはお前の推薦で入ったと聞いているが」
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「彼女の素性は?」
「もとは貴族のご令嬢のようです」
「もとはという事は・・・」
「はい、没落した貴族のようです。前にご奉公していた旦那様に『友人の娘だからどこか良い勤め口はないか』と相談されまして、ちょうどメイドも足りておりませんでしたし、奥様も快く承諾して下さいましたので」
「ポーレットの年齢は?」
「16歳でございます」
カイトが顔を顰めた。
「そんな子供だったのか・・・」
「旦那様、一言申し上げてもよろしいでしょうか?」
「ああ、いいぞ。何だ?」
「私は旦那様の道徳心を心より信頼しております」
返事がないので、ベイジルが視線を落とすとカイトが机に突っ伏している。
「どうなさいましたか?」
「お前の一言が一番効いた」
気を取り直すように頭を上げると、スケジュール帳を閉じた。
「明日から暫くの間は、ここで溜まっていた仕事を片付けることにする」
「かしこまりました。他にご用はありますでしょうか?」
「特にはない。もう下がっていい」
「はい、失礼いたします」
カイトは立ち上がると、小さめのバルコニーに通じるガラス戸を開けて風を入れた。
さぞ怖かったことだろう、可哀想なことをした。自分があのような事をしでかすとは思ってもいなかった。
あの時の自分は一体どうしたのだろう――
ぎゅっと拳を握り締め、その腕を見下ろす。
無意識の内にこの腕が動いていた。そして彼女を抱きしめた時に身体の芯が歓喜に打ち震えたのを覚えている。
何を血迷っているんだ俺は! 彼女は16歳、それに対して自分は22歳。少女に手を掛けたという現実にうんざりとして、後日謝らなくてはと思い直した。
リリアーナは泣きながら廊下を駆けていた。
思い出してくれたと思ったのに――
そう簡単にはいかないと思いつつも、一瞬希望を、強い希望を持ってしまった。
人にぶつかりそうになり、両肩を相手に押さえられる。
「どうしたの? 危ないわね」
リディス!!
「お、奥様・・・申し訳ありません」
現場を見られたわけではないのに、ついうろたえてしまい下を向く。
これではかえって怪しまれてしまう――
そう思ったその時に
「旦那様に怒られたの? 泣くほどなんて・・・カイトにしては珍しいわね」
リリアーナの泣いてぐしゃぐしゃの顔や、そのうろたえぶりを見て勘違いをしてくれたようだ。
「さっき、ガートルードに言われていたのが聞こえたのよ。大丈夫。そんな事で首にしたりしないから、安心しなさい」
「え、あの・・・そうではなくて」
「いいから、任せておいて。ベイジルが気に入るなんて滅多にない事なんだから。私が旦那様に上手く言っておくわ」
「あ・・・はい、奥様ありがとうございます」
説明を聞くつもりもなさそうなので、取り敢えずはお辞儀をしてその場を離れた。
裁縫室に戻ると、繕い仲間が口々に叫んだ。
「どうしたの、ポーレット! たかが薔薇ぐらいでそんなに怒られたの!?」
「私、そんなに酷い顔をしている?」
一人が手鏡を渡してくれた。覗き込んで、成る程・・・と思う。目は赤く腫れているし、鼻も赤く、顔は涙でぐしゃぐしゃだ。
「さっき、ちゃんと拭いたのに」
カイトが貸してくれたハンカチでまた拭き始めたが、もうびしょびしょなので用を足していない。グリセルダが自分のハンカチを貸してくれた。
「旦那様、ちょっと酷くない? いい方だと思っていたのに」
「違うの! 薔薇の件は褒められたの。ただ旦那様が亡くなった兄さんに似ていたので、思わず涙ぐんだら優しくして下さって、そうしたら涙が止まらなくなって・・・」
まあ、あながち嘘ではない。
「そうだったの・・・お兄さんを亡くしているのね」
今度はグリセルダが優しくハグしてくれた。
「食堂に行きましょう。お茶の時間よ」
使用人にもお茶の時間が設けてある。主人のお茶出しが終わった後の16時からが休憩を兼ねたティータイムだ。
食堂に入りカップに紅茶を注ぐと、クッキーが載っている小皿を持って空いている席に皆で座った。
「ポーレット」
ベイジルが離れた席から手招きをしている。すぐに立ち上がって傍まで行くと
「口を開けて」と言われた。
キョトンとして口を開けると、クッキーを口に放り込まれた。
「美味しいか?」
もとは姫様 `返事は飲みこんでから ‘ と一生懸命もぐもぐと口を動かす。ごっくん、と飲みこんでから
「美味しいです」と嬉しそうに笑う。
(私が泣いていたから慰めてくれている。やっぱりベイジルさんは優しい)と思っていると。
「ずるい!」
ポーレットの繕い仲間から――特にグリセルダから声が上がった。
「何だ? グリセルダお前もクッキーが欲しいのか?」
「違います!」
グリセルダは片手に自分の小皿を持って近付いてくると、わくわくした顔でポーレットに話しかけた。
「ポーレット、あーんして」
ポーレットが言われた通りにあーんとすると、今度はグリセルダがクッキーを口に入れる。
「美味しい?」
また一生懸命、口をもぐもぐと動かして飲みこんだ。
「うん、美味しい」
その様子を見ていた他の使用人達が騒ぎ始める。
「な、何か、可愛い」
「私もあげたい!」
小皿片手に列を作った。
「お前達・・・ポーレットは公園のリスじゃないんだぞ」
「リスよりも可愛いですよ、一生懸命もぐもぐしているところなんて特に」
「それより、ベイジルさんに言われて口を開けるってすごくない?」
しまいには男性の使用人達も並び始めた。ポーレットがとうとう根を上げる。
「もう、お腹いっぱいです」
「ほら、お前達! 仕事の時間だ!」ベイジルが手を叩くと、みんな残念そうに散って行った。
「悪かったなポーレット、こんな事になるとは思わなかった」
「大丈夫です。ベイジルさんはきっと慰めてくれたんですよね? 私、嬉しかったです」
ポーレットが微笑むと、グリセルダが抱きついてきた。
「あんた! 本当にいい子ーーー!! でも、時間がないわ、移動よ!」
ポーレットが驚いて目を丸くしていると、引きずられるように次の仕事場に連れて行かれた。
「リリアーナ様が、あんなに皆に愛されて・・・」
「あれは愛されているというのか? わしには餌付けされているようにしか見えなかったが」
「もう、カエレス様。愛されている事には変わりないから、いいんです」
「まあ、いい具合には溶け込めたようだな」
スティーブがカイトの右手に触れながら考え深げに口にした。
「さっきのカイトはどうしたんだろうな? 深いところではリリアーナ様を覚えていたみたいだけど」
「多分その通りだ。意識の奥底で深く眠っていた記憶が、ポーレットであるリリアーナに触れて、一時的に覚醒したんだろう」
「また触れたら思い出しますか?」
「・・・それだけは何とも言えんな。偶然だったのかもしれないし、リディスも相当力を込めて記憶を封印していそうだし」
ヴィジョンを見ていたフランチェスカが振り返った。
「カイト、本来より歳が上ですよね?」
「これも何か意味があるのだと思う。多分そのうち分かってくるだろう」
スティーブがカイトとリリアーナの姿をじっと見ている。
「スティーブどうかしたの?」
「眠っている時にカイトの手がリリアーナ様に絡まないなんて」
「うん」
「こんなの・・・カイトらしくないな・・・」
「スティーブ・・・」
フランチェスカの手がスティーブの肩に優しくのった。
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