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Forever Friends
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尊敬する偉大な料理人、そしてチェスの名手だった祖父が亡くなった。
葬儀が終わったあと僕は父から祖父の遺言についての話を聞かされた。
「遺言で形見はだいたい振り分けが決まってるんだが、ひとつだけ困ったことがあってな…」
父は腕組みをして言った。
「日本へ届けなければいけないものがあるんだ、おそらく公邸料理人時代の知り合いだと思うんだが…」
日本はあまりにも遠い、だけど祖父の遺言は果たさなければいけない…
「店のこともあるから俺が行くわけにはいかないし、フィリップ、お前に頼みたい」
僕はまだ父のお店で修行中の身だ、それに日本の文化には興味があった。
「ただ相手の居場所がよく分からないから『大尉』のところへ行ってみてくれないか、おそらく知ってると思う」
『大尉』とは祖父の親友で元軍人だ、僕も何度か会ったことがあり、『大尉』というのはあだ名で祖父と知り合った頃の階級らしく、実際は少将まで出世して退役、今は警備会社の顧問をしている。
表向きは警備会社だけど実際は民間軍事会社で軍の訓練の支援などの仕事をしているらしい。
僕はさっそく『大尉』に電話してみた。
祖父の訃報はすでに耳に入っていたらしく、お悔やみの言葉とそして明日迎えを寄越すという約束をしてくれた。
翌日家まで黒塗りのリムジンが迎えにきた。
迎えに来てくれた『大尉』の秘書だと言う体格の良い男性は軍隊時代の部下だったそうだ。
そしてリムジンはオフィスのある大きなビルの地下駐車場へ滑り込んだ。
最上階のオフィスに案内されると、『大尉』は笑顔で出迎えてくれた。
「お祖父さんのことは残念だった」
『大尉』と祖父の話をしていて、僕は祖父が本当にたくさんの人に慕われていたんだなと感じた。
「日本へ行くんだって?ジンのところだな、大使館に昔の教え子が駐在してるから手配させよう」
『大尉』はそう言ってくれたが、場所だけ教えて貰えたらあとは自分で…と答えた。
「そうか、わかった」
机の引き出しから紙とペンを取り出していくつかメモしてくれ、そしてもう一枚、駐在武官のかつての教え子に言伝を 認めて渡してくれた。
「大使館でこれを見せるといい」
僕は『大尉』に丁寧にお礼を言いオフィスを出ようとしたとき、
「そうだ、ひとつ言い忘れてた、ジンの奴にチェスに誘われても絶対に受けるな、なにせ欧州チャンピオンだった君のお祖父さんの弟子で互角の腕前だからな、私も勝てた経験はあまり無い…」
そう言って『大尉』はニヤリと笑った。
そうして僕は日本へ旅立つことになった。
出発の日、恋人のローラが空港まで見送りに来てくれた。
「フィリップ、気を付けてね」
搭乗ゲートに入る前、僕はローラの頰を優しく撫でて大丈夫だと言って飛行機に乗り込んだ。
日本まで地球半周の長旅だ、あまり張り切り過ぎても余計に疲れる。
日本のことを書いた本を眺めながらシートを倒してひと眠りすることにした。
やがて飛行機は日本の空港に着陸し、入国手続きを終えた僕はしばらく滞在するホテルへ向かった。
翌朝、大使館へ行き『大尉』の教官時代の教え子の駐在武官に面会して『大尉』からの言伝の手紙を渡した。
彼は大使館員の一人を呼んでメモにある住所への行き方を詳しく教えてくれた。
「困ったことがあればいつでも言ってください」
彼らはそう言って送り出してくれた。
教わった通りに電車の切符を買い、降りる駅を確認して電車に乗って目的の駅まではたどり着いた。
駅前でタクシーに乗ろうとしたのだけど、ドライバーに英語が通じなかった。
大使館で地方都市ではよくあることだと聞いていたけれど、いざ直面するとどうしていいか分からない。
途方に暮れていると背後から流暢な英語で話しかけられた。
『なにかお困りかな?』
振り返るとタクシードライバーと思しき中年男性が立っていた。
「弦さん!このお客さん日本語話せないみたいでさ、すまないけど替わってくれるかい?」
「わかった、まかせとけ」
『何処へ行きたいんだい?』
僕はメモを出してお店の場所とここにいるジンという料理人に会いたい事を告げた。
『その店は知ってるけどジンさんはもう引退して店には出てないんだ、若い料理人が後を継いでるからとりあえず行って話だけでもしてみるかい?』
そう言われて一瞬驚いたが、とにかく行ってみないことには話が進まないから連れて行ってもらうことにした。
しばらく走ってオフィスビルが立ち並ぶ一角の小さなお店の前で車は止まった。
『着いたよ、ここだ、ちょっと待ってな』
そう言って弦太郎と名乗るタクシードライバーはお店の中に入って行った。
しばらくして手招きされて中に入ると僕と変わらないくらいの若い料理人がいた。
『オーナーに電話してみるのでお話しされますか?』
彼は流暢な英語で携帯電話を指し示してそう言った。
やがて電話が繋がって僕に手渡してくれた。
電話の向こうの男性も聴き取りやすい英語を話していた。
今日は来れないので明日の午後改めて会うことにしてホテルまで送ってもらうことになった。
道中、弦太郎から色々なことを教えてもらった。
彼自身英語は話せなかったのだけどこの辺りも外資系の企業が増え、外国人のお客も珍しくなくなってきたのでオーナーの手ほどきで覚え、界隈のタクシードライバーで英語を話せる者がまだ少ないので重宝されているそうだ。
そしてあの若い料理人「翔太郎」はオーナーの血縁ではないらしく、偶然出会ってお店を手伝うことになったそうだった。
ホテルで別れ際に明日予定より早めに迎えに来て欲しいと伝えた。
「翔太郎」の仕事ぶりを見てみたいと思ったからだ。
翌日早めにお店へ行くと翔太郎は驚いていたけれど事情を話すと快くキッチンに入れてくれた。
そしてランチタイムのピークを迎えた頃、僕は居ても立っても居られなくなって翔太郎に手伝うと申し出た。
彼は英語で的確な指示を出してくれ、ランチタイムを無事捌き切った。
「どこの国でもランチタイムのキッチンは戦場なんだね」
そう言って二人で顔を見合わせて笑った。
彼の話す英語はオーナーや弦太郎とは少し違うニュアンスなので、どこで学んだのか聞いてみると、彼の通っていたハイスクールは多言語教育に力を入れていて、そこで学んだのだとか。
お茶を淹れてもらってひと息ついているとオーナーがやって来た。
『おや、ずいぶん仲良くなったみたいだね、料理人に言葉の壁はないねぇ、わたしとレイモンドもそうだったよ』
そう言ってオーナーは笑った。
テーブルに向き合って座り、僕は祖父レイモンドの亡くなる直前からの話を始めた。
そして話が終わり、僕は鞄から古びた木箱を取り出した。
祖父の愛用していたチェスセットだ、僕もこれで祖父からチェスを教わった。
『そうか、彼らしい形見分けだな、わたしにチェスの手ほどきをしてくれたのはレイモンドなんだよ、ありがたく受けとらせていただくよ』
そう言ってオーナーが涙を拭っているのを見て、僕は肩の荷が降りた気がした。
するとオーナーが
『ところでフィリップくん、きみはチェスの心得はあるのかな?』
強くはないけれど祖父から教わっていたと答えると
『結構だ、さっそくこれを使って一手お願いできるかな?』
オーナーはウインクしてチェスボードを広げはじめた。
数日後、帰国する僕を空港まで翔太郎が見送りに来てくれた。
『フィリップ、国は違っても僕たちは同じ料理人だ、お互いにがんばろう』
搭乗ゲートに入る前に翔太郎がそう言って僕たちは握手を交わして別れた。
祖父たちの時代と違って今はインターネットで世界中どこに居ても繋がれる、僕は翔太郎に自分のアドレスを教え、帰国後にお互いの仕事の合間を見てビデオ通話でやりとりを始めた。
仕事の話だけで無く色々な話をするようになり、しばらくして彼がハイスクールからの恋人と結婚すると聞いた。
僕も幼馴染で長年付き合ってきたローラにプロポーズしたばかりだ。
僕はローラに早めのハネムーンを兼ねて日本へ行き、翔太郎の結婚式に参列することを提案した。
ローラは喜んで承諾してくれ、僕は翔太郎にそれを告げると最初は驚いていたが、彼は喜んでくれた。
そして僕たちは日本へ行き、翔太郎の結婚式に出席したあと日本観光を楽しんだ。
帰国してしばらくして今度は僕たちの結婚式に翔太郎は妻のまどかを伴って参列してくれた。
祖父たちの時代から続く海を隔てた友情は僕たちの世代に確実に引き継がれた。
お互い忙しい日々を送っていたある日、翔太郎から興奮気味に報告をもらった。
『フィリップ、聞いてくれ、子供が生まれたよ、女の子だ!』
そう言って彼は赤ちゃんを抱いたまどかの姿を写してくれた。
隣で見ていたローラが真っ先に反応して『かわいい~』と声を上げて『また日本へ行って今度はこの子に会いたいわ』
そう言って笑った。
Forever friends<了>
葬儀が終わったあと僕は父から祖父の遺言についての話を聞かされた。
「遺言で形見はだいたい振り分けが決まってるんだが、ひとつだけ困ったことがあってな…」
父は腕組みをして言った。
「日本へ届けなければいけないものがあるんだ、おそらく公邸料理人時代の知り合いだと思うんだが…」
日本はあまりにも遠い、だけど祖父の遺言は果たさなければいけない…
「店のこともあるから俺が行くわけにはいかないし、フィリップ、お前に頼みたい」
僕はまだ父のお店で修行中の身だ、それに日本の文化には興味があった。
「ただ相手の居場所がよく分からないから『大尉』のところへ行ってみてくれないか、おそらく知ってると思う」
『大尉』とは祖父の親友で元軍人だ、僕も何度か会ったことがあり、『大尉』というのはあだ名で祖父と知り合った頃の階級らしく、実際は少将まで出世して退役、今は警備会社の顧問をしている。
表向きは警備会社だけど実際は民間軍事会社で軍の訓練の支援などの仕事をしているらしい。
僕はさっそく『大尉』に電話してみた。
祖父の訃報はすでに耳に入っていたらしく、お悔やみの言葉とそして明日迎えを寄越すという約束をしてくれた。
翌日家まで黒塗りのリムジンが迎えにきた。
迎えに来てくれた『大尉』の秘書だと言う体格の良い男性は軍隊時代の部下だったそうだ。
そしてリムジンはオフィスのある大きなビルの地下駐車場へ滑り込んだ。
最上階のオフィスに案内されると、『大尉』は笑顔で出迎えてくれた。
「お祖父さんのことは残念だった」
『大尉』と祖父の話をしていて、僕は祖父が本当にたくさんの人に慕われていたんだなと感じた。
「日本へ行くんだって?ジンのところだな、大使館に昔の教え子が駐在してるから手配させよう」
『大尉』はそう言ってくれたが、場所だけ教えて貰えたらあとは自分で…と答えた。
「そうか、わかった」
机の引き出しから紙とペンを取り出していくつかメモしてくれ、そしてもう一枚、駐在武官のかつての教え子に言伝を 認めて渡してくれた。
「大使館でこれを見せるといい」
僕は『大尉』に丁寧にお礼を言いオフィスを出ようとしたとき、
「そうだ、ひとつ言い忘れてた、ジンの奴にチェスに誘われても絶対に受けるな、なにせ欧州チャンピオンだった君のお祖父さんの弟子で互角の腕前だからな、私も勝てた経験はあまり無い…」
そう言って『大尉』はニヤリと笑った。
そうして僕は日本へ旅立つことになった。
出発の日、恋人のローラが空港まで見送りに来てくれた。
「フィリップ、気を付けてね」
搭乗ゲートに入る前、僕はローラの頰を優しく撫でて大丈夫だと言って飛行機に乗り込んだ。
日本まで地球半周の長旅だ、あまり張り切り過ぎても余計に疲れる。
日本のことを書いた本を眺めながらシートを倒してひと眠りすることにした。
やがて飛行機は日本の空港に着陸し、入国手続きを終えた僕はしばらく滞在するホテルへ向かった。
翌朝、大使館へ行き『大尉』の教官時代の教え子の駐在武官に面会して『大尉』からの言伝の手紙を渡した。
彼は大使館員の一人を呼んでメモにある住所への行き方を詳しく教えてくれた。
「困ったことがあればいつでも言ってください」
彼らはそう言って送り出してくれた。
教わった通りに電車の切符を買い、降りる駅を確認して電車に乗って目的の駅まではたどり着いた。
駅前でタクシーに乗ろうとしたのだけど、ドライバーに英語が通じなかった。
大使館で地方都市ではよくあることだと聞いていたけれど、いざ直面するとどうしていいか分からない。
途方に暮れていると背後から流暢な英語で話しかけられた。
『なにかお困りかな?』
振り返るとタクシードライバーと思しき中年男性が立っていた。
「弦さん!このお客さん日本語話せないみたいでさ、すまないけど替わってくれるかい?」
「わかった、まかせとけ」
『何処へ行きたいんだい?』
僕はメモを出してお店の場所とここにいるジンという料理人に会いたい事を告げた。
『その店は知ってるけどジンさんはもう引退して店には出てないんだ、若い料理人が後を継いでるからとりあえず行って話だけでもしてみるかい?』
そう言われて一瞬驚いたが、とにかく行ってみないことには話が進まないから連れて行ってもらうことにした。
しばらく走ってオフィスビルが立ち並ぶ一角の小さなお店の前で車は止まった。
『着いたよ、ここだ、ちょっと待ってな』
そう言って弦太郎と名乗るタクシードライバーはお店の中に入って行った。
しばらくして手招きされて中に入ると僕と変わらないくらいの若い料理人がいた。
『オーナーに電話してみるのでお話しされますか?』
彼は流暢な英語で携帯電話を指し示してそう言った。
やがて電話が繋がって僕に手渡してくれた。
電話の向こうの男性も聴き取りやすい英語を話していた。
今日は来れないので明日の午後改めて会うことにしてホテルまで送ってもらうことになった。
道中、弦太郎から色々なことを教えてもらった。
彼自身英語は話せなかったのだけどこの辺りも外資系の企業が増え、外国人のお客も珍しくなくなってきたのでオーナーの手ほどきで覚え、界隈のタクシードライバーで英語を話せる者がまだ少ないので重宝されているそうだ。
そしてあの若い料理人「翔太郎」はオーナーの血縁ではないらしく、偶然出会ってお店を手伝うことになったそうだった。
ホテルで別れ際に明日予定より早めに迎えに来て欲しいと伝えた。
「翔太郎」の仕事ぶりを見てみたいと思ったからだ。
翌日早めにお店へ行くと翔太郎は驚いていたけれど事情を話すと快くキッチンに入れてくれた。
そしてランチタイムのピークを迎えた頃、僕は居ても立っても居られなくなって翔太郎に手伝うと申し出た。
彼は英語で的確な指示を出してくれ、ランチタイムを無事捌き切った。
「どこの国でもランチタイムのキッチンは戦場なんだね」
そう言って二人で顔を見合わせて笑った。
彼の話す英語はオーナーや弦太郎とは少し違うニュアンスなので、どこで学んだのか聞いてみると、彼の通っていたハイスクールは多言語教育に力を入れていて、そこで学んだのだとか。
お茶を淹れてもらってひと息ついているとオーナーがやって来た。
『おや、ずいぶん仲良くなったみたいだね、料理人に言葉の壁はないねぇ、わたしとレイモンドもそうだったよ』
そう言ってオーナーは笑った。
テーブルに向き合って座り、僕は祖父レイモンドの亡くなる直前からの話を始めた。
そして話が終わり、僕は鞄から古びた木箱を取り出した。
祖父の愛用していたチェスセットだ、僕もこれで祖父からチェスを教わった。
『そうか、彼らしい形見分けだな、わたしにチェスの手ほどきをしてくれたのはレイモンドなんだよ、ありがたく受けとらせていただくよ』
そう言ってオーナーが涙を拭っているのを見て、僕は肩の荷が降りた気がした。
するとオーナーが
『ところでフィリップくん、きみはチェスの心得はあるのかな?』
強くはないけれど祖父から教わっていたと答えると
『結構だ、さっそくこれを使って一手お願いできるかな?』
オーナーはウインクしてチェスボードを広げはじめた。
数日後、帰国する僕を空港まで翔太郎が見送りに来てくれた。
『フィリップ、国は違っても僕たちは同じ料理人だ、お互いにがんばろう』
搭乗ゲートに入る前に翔太郎がそう言って僕たちは握手を交わして別れた。
祖父たちの時代と違って今はインターネットで世界中どこに居ても繋がれる、僕は翔太郎に自分のアドレスを教え、帰国後にお互いの仕事の合間を見てビデオ通話でやりとりを始めた。
仕事の話だけで無く色々な話をするようになり、しばらくして彼がハイスクールからの恋人と結婚すると聞いた。
僕も幼馴染で長年付き合ってきたローラにプロポーズしたばかりだ。
僕はローラに早めのハネムーンを兼ねて日本へ行き、翔太郎の結婚式に参列することを提案した。
ローラは喜んで承諾してくれ、僕は翔太郎にそれを告げると最初は驚いていたが、彼は喜んでくれた。
そして僕たちは日本へ行き、翔太郎の結婚式に出席したあと日本観光を楽しんだ。
帰国してしばらくして今度は僕たちの結婚式に翔太郎は妻のまどかを伴って参列してくれた。
祖父たちの時代から続く海を隔てた友情は僕たちの世代に確実に引き継がれた。
お互い忙しい日々を送っていたある日、翔太郎から興奮気味に報告をもらった。
『フィリップ、聞いてくれ、子供が生まれたよ、女の子だ!』
そう言って彼は赤ちゃんを抱いたまどかの姿を写してくれた。
隣で見ていたローラが真っ先に反応して『かわいい~』と声を上げて『また日本へ行って今度はこの子に会いたいわ』
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