見習い死神のミスにより死んだボク、神様から授かったクラフトスキルを駆使して見習い死神と一緒に異世界のんびりスローライフを目指します!

紅藤蒼羽

文字の大きさ
1 / 1

死は突然に

しおりを挟む
しくしく、と誰かの泣き声が聞こえる
なぜ泣いているのだろう?何を悲しんでいるのだろう?
そう思いつつも、眠気が襲い瞼を閉じた



目が覚めると見知らぬ場所に居た

ここは何処だろう?と思い当たりを見回すと目の前の扉が目に付いた

扉を見つめていると、"コンコン"とノックの音が聞こえ"ギィ"っと扉が開く音がした

「あぁ、起きていたんだね。どこか痛いところは無いかな?」

……やけに神々しい人が来たな。どちら様だろうか?

「僕はレシィーウ。君達人間が神と呼ぶ存在だよ」

えっ!?今、ボク声に出してた……?

「ふふっ、ここは所謂神域と呼ばれる場所だから、声に出していなくても僕には君の考えている事ある程度はが分かるんだよ、あとコイツ誰って顔してたし」

「なんかごめん……。って言うか百歩譲ってキミが神だとして、ボクに何の用?」

ボクがそう訪ねると、レシィーウはどこかしょんぼりした顔で告げた

「実は君に伝えないといけないことがあるんだ……」

「西園寺 澪(さいおんじ みお)さん、君は本日亡くなりました。本来であれば、亡くなった人間の魂は僕に会うことはありません。天国に行って転生するまで過ごすか、地獄に落ちて生前の罪を長い年月をかけて償うか、時空の狭間で魂が消失するまでさ迷って貰うんだ。だけど君はこちら側のミスが原因で無くなってしまった為、ここに来て貰ったんだ」

……ボク死んだのか、ようやく死ねたのか。彼らからしたらボクの死は想定外のことだったのだろう
でも、ボクは死んだことの悲しさより嬉しさの方が勝っている

「何だか嬉しそうだね、君?死んだのが悲しくは無いの?」

「今は悲しさより嬉しさの方が勝ってる、これでようやく両親を解放してあげられるんだから」

ボクがそう告げると、レシィーウは驚いた顔をした

澪は生まれつき不治の病を患っていた
その為、生まれてから人生の殆どを病室で過ごしていた
澪の両親は仕事が忙しく、誕生日やクリスマスなどの祝い事の日ですら見舞いに来ることは無かった為、澪は『自分が居なければ両親は幸せになれる』『自分にお金をかけなくて済む』『幸せな家庭を築くことが出来る』と思いながら生きていたため、死んだという事実に悲しみよりも嬉しさの方が勝っていたのだ

「う、嬉しい……?悲しいじゃ無くてですか……?」

声がした方を見る
するとレシィーウが入ってきた扉の外に、フードを目深に被り背中に大きな鎌を背をった子どもが立っていた
前に読んだ本に出てきた"死神"みたいな見た目だなぁと思いながら、澪は子どもを見つめていた
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

婚約破棄され、平民落ちしましたが、学校追放はまた別問題らしいです

かぜかおる
ファンタジー
とある乙女ゲームのノベライズ版悪役令嬢に転生いたしました。 強制力込みの人生を歩み、冤罪ですが断罪・婚約破棄・勘当・平民落ちのクアドラプルコンボを食らったのが昨日のこと。 これからどうしようかと途方に暮れていた私に話しかけてきたのは、学校で歴史を教えてるおじいちゃん先生!?

スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~

白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」 マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。 そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。 だが、この世には例外というものがある。 ストロング家の次女であるアールマティだ。 実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。 そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】 戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。 「仰せのままに」 父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。 「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」 脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。 アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃 ストロング領は大飢饉となっていた。 農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。 主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。 短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。

ハイエルフの幼女に転生しました。

レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは 神様に転生させてもらって新しい世界で たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく 死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。 ゆっくり書いて行きます。 感想も待っています。 はげみになります。

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

【完結】ポーションが不味すぎるので、美味しいポーションを作ったら

七鳳
ファンタジー
※毎日8時と18時に更新中! ※いいねやお気に入り登録して頂けると励みになります! 気付いたら異世界に転生していた主人公。 赤ん坊から15歳まで成長する中で、異世界の常識を学んでいくが、その中で気付いたことがひとつ。 「ポーションが不味すぎる」 必需品だが、みんなが嫌な顔をして買っていく姿を見て、「美味しいポーションを作ったらバカ売れするのでは?」 と考え、試行錯誤をしていく…

処理中です...