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死は突然に
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しくしく、と誰かの泣き声が聞こえる
なぜ泣いているのだろう?何を悲しんでいるのだろう?
そう思いつつも、眠気が襲い瞼を閉じた
目が覚めると見知らぬ場所に居た
ここは何処だろう?と思い当たりを見回すと目の前の扉が目に付いた
扉を見つめていると、"コンコン"とノックの音が聞こえ"ギィ"っと扉が開く音がした
「あぁ、起きていたんだね。どこか痛いところは無いかな?」
……やけに神々しい人が来たな。どちら様だろうか?
「僕はレシィーウ。君達人間が神と呼ぶ存在だよ」
えっ!?今、ボク声に出してた……?
「ふふっ、ここは所謂神域と呼ばれる場所だから、声に出していなくても僕には君の考えている事ある程度はが分かるんだよ、あとコイツ誰って顔してたし」
「なんかごめん……。って言うか百歩譲ってキミが神だとして、ボクに何の用?」
ボクがそう訪ねると、レシィーウはどこかしょんぼりした顔で告げた
「実は君に伝えないといけないことがあるんだ……」
「西園寺 澪(さいおんじ みお)さん、君は本日亡くなりました。本来であれば、亡くなった人間の魂は僕に会うことはありません。天国に行って転生するまで過ごすか、地獄に落ちて生前の罪を長い年月をかけて償うか、時空の狭間で魂が消失するまでさ迷って貰うんだ。だけど君はこちら側のミスが原因で無くなってしまった為、ここに来て貰ったんだ」
……ボク死んだのか、ようやく死ねたのか。彼らからしたらボクの死は想定外のことだったのだろう
でも、ボクは死んだことの悲しさより嬉しさの方が勝っている
「何だか嬉しそうだね、君?死んだのが悲しくは無いの?」
「今は悲しさより嬉しさの方が勝ってる、これでようやく両親を解放してあげられるんだから」
ボクがそう告げると、レシィーウは驚いた顔をした
澪は生まれつき不治の病を患っていた
その為、生まれてから人生の殆どを病室で過ごしていた
澪の両親は仕事が忙しく、誕生日やクリスマスなどの祝い事の日ですら見舞いに来ることは無かった為、澪は『自分が居なければ両親は幸せになれる』『自分にお金をかけなくて済む』『幸せな家庭を築くことが出来る』と思いながら生きていたため、死んだという事実に悲しみよりも嬉しさの方が勝っていたのだ
「う、嬉しい……?悲しいじゃ無くてですか……?」
声がした方を見る
するとレシィーウが入ってきた扉の外に、フードを目深に被り背中に大きな鎌を背をった子どもが立っていた
前に読んだ本に出てきた"死神"みたいな見た目だなぁと思いながら、澪は子どもを見つめていた
なぜ泣いているのだろう?何を悲しんでいるのだろう?
そう思いつつも、眠気が襲い瞼を閉じた
目が覚めると見知らぬ場所に居た
ここは何処だろう?と思い当たりを見回すと目の前の扉が目に付いた
扉を見つめていると、"コンコン"とノックの音が聞こえ"ギィ"っと扉が開く音がした
「あぁ、起きていたんだね。どこか痛いところは無いかな?」
……やけに神々しい人が来たな。どちら様だろうか?
「僕はレシィーウ。君達人間が神と呼ぶ存在だよ」
えっ!?今、ボク声に出してた……?
「ふふっ、ここは所謂神域と呼ばれる場所だから、声に出していなくても僕には君の考えている事ある程度はが分かるんだよ、あとコイツ誰って顔してたし」
「なんかごめん……。って言うか百歩譲ってキミが神だとして、ボクに何の用?」
ボクがそう訪ねると、レシィーウはどこかしょんぼりした顔で告げた
「実は君に伝えないといけないことがあるんだ……」
「西園寺 澪(さいおんじ みお)さん、君は本日亡くなりました。本来であれば、亡くなった人間の魂は僕に会うことはありません。天国に行って転生するまで過ごすか、地獄に落ちて生前の罪を長い年月をかけて償うか、時空の狭間で魂が消失するまでさ迷って貰うんだ。だけど君はこちら側のミスが原因で無くなってしまった為、ここに来て貰ったんだ」
……ボク死んだのか、ようやく死ねたのか。彼らからしたらボクの死は想定外のことだったのだろう
でも、ボクは死んだことの悲しさより嬉しさの方が勝っている
「何だか嬉しそうだね、君?死んだのが悲しくは無いの?」
「今は悲しさより嬉しさの方が勝ってる、これでようやく両親を解放してあげられるんだから」
ボクがそう告げると、レシィーウは驚いた顔をした
澪は生まれつき不治の病を患っていた
その為、生まれてから人生の殆どを病室で過ごしていた
澪の両親は仕事が忙しく、誕生日やクリスマスなどの祝い事の日ですら見舞いに来ることは無かった為、澪は『自分が居なければ両親は幸せになれる』『自分にお金をかけなくて済む』『幸せな家庭を築くことが出来る』と思いながら生きていたため、死んだという事実に悲しみよりも嬉しさの方が勝っていたのだ
「う、嬉しい……?悲しいじゃ無くてですか……?」
声がした方を見る
するとレシィーウが入ってきた扉の外に、フードを目深に被り背中に大きな鎌を背をった子どもが立っていた
前に読んだ本に出てきた"死神"みたいな見た目だなぁと思いながら、澪は子どもを見つめていた
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