元社畜の断罪回避計画

クローライ

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前世の記憶

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転んで頭をぶつけた。そのとき大きな衝撃と共に俺は前世の記憶を思い出してしまった。まさかとは思ったが、目の前の光景に俺は言葉を失った。どうして悪役非道のギルバートに転生してしまったのか。

思わずため息をつきそうになりちらりと横を見ると、こちらを見つめるユリウスと目が合った。同時に、俺はいたたまれない気持ちになった。

 前世では普通のサラリーマンとしてゲーム会社に勤めていた。あまりにブラックで休むこともままならい生活を送っており、ある夜やけ酒した帰り、ふらついた足取りのまま事故に遭った。今思えばなんであんなとこで働き続けていたのか、本当に後悔しかない。

そして気づけば、俺はこの世界にいた。

これが乙女ゲームだと気づいたのは、妹がこの乙女ゲームが大好きで推しであるユリウスの画像を何回も見せてきたからだ。うんざりしていたが、おかげで顔と名前だけは妙に覚えていた。ここまで思い出したことでこの後どうするべきかと考えた。ゲームの通り行くと、ユリウスに今までの悪事を暴露され処刑されてしまう。なんとかそれは避けなければ、、、

 しかし今までの行いを振り返り、ユリウスに対し暴言はあたり前機嫌が悪い時には暴力も振るっている。自分で言うのもアレだがクソすぎないか。いやほんとすみません許してください。

 少し訝しげな目線を感じて、何も言わないのも変だと思い「今日はもう休む」とだけ告げた。明日から徐々に行動を変え、断罪を回避することを心に決めた。


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