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謁見の間にざわめきが起こる。みなさん私を虐めていた事をご両親に話していなかったのでしょう。まさか忘れていたのかしら。
「事件の内容をしっかりと確認してから来るように記載したはずだ。なぜ、皆その様に驚いているのだろうな。私からの指示はそんなに軽いものだったか?」
焦る人々に陛下の言葉が重くのし掛かる。
その中で勇気のある者が手を上げた。
「陛下、発言をお許し頂けますでしょうか」
「許す」
「ありがとうございます。今回の事件は魔法による精神操作だと聞いております。ですから、殿下も婚約者ではない女性を愛してしまったと。その虐めも殿下を奪うためにやらされたものであって、娘の意思では無かった筈です」
殿下の心変わりという事例があるから、自分達もそうだと言いたいのね。
「知っていますか?魔法に掛けられていた間の記憶はしっかり残っているのですよ。操られていたとしても、自分の行動は覚えているのです。それで?魔法に掛けられていたから謝罪は必要ないとおっしゃるのかしら」
「それは、」
「あなたの様なたいして美しくもない女が殿下の婚約だなんて許されるわけないでしょう?さっさと消えなさいよ。そう言って私を突き飛ばして、転んだ私を皆で笑い者にしていたこともしっかり覚えているはずですよ?」
「まさかそんな!」
「怖いですよね。お隣の方はお友達ですよね。その時一緒でしたわ。体を支える為に床についた私の手をグリグリと踏みつけて笑ってましたもの。あぁ、でも一応謝罪はしてましたね。ごめんなさいね、汚いゴミかと思ったわって。これって謝罪と言えるのかしら」
「後ろの方は、殿下に捨てられて恥ずかしくて学園に来れないでしょう?不用品の処分を手伝うわ。そう言って私の教科書をビリビリに破いてくれました。後片付けが大変だったし、教科書を先輩に譲ってもらったりと手間が増えて、何も手伝いにはなりませんでした」
彼女達の悪事を話していくと、涙目で助けを訴える表情になる。私もこんな顔をしてたのかな。まったく笑えない。なぜ、あなた達はあんなに楽しそうにしていたの?
「どうです?魔法が解けて正常な思考が戻ったのに、一度も謝罪しようと思わなかったあなた方の娘は。王宮から手紙が来てもそれとは結びつかなかったのですもの。罪悪感は無いのでしょうね。恐ろしいわ」
ここまで言ってもまだ謝罪の声は無い。
「だが魔法のせいだろう?!」
殴りたい。私の大嫌いな呪文を使わないで!
「なるほど、魔法のせいか。他の者も同意見か?教師達はどうだ」
「はい、私も魔法に抗う方法など知りません。それに……こう申しては何ですが、この件は殿下から始まったことではありませんか。皆、殿下の御心に沿った結果です」
凄いわ。まさかのすべては魔法と殿下のせいにした!なんて強心臓の持ち主なの。
「だそうだ。合っているだろうか」
陛下が白々しく聞いてくる。知ってるくせに全部私にやらせるんですね。楽しいからやりますけど。
「どうでしょうね」
「なんだと!」
あらあら逆ギレかしら。あの子はパパ似かな。
「実は私も魔法に掛かっていたのです。虐げられることを享受する呪いです。だからあなた方の娘が様々な嫌がらせをしても、ただただ嘆きながら我慢していました。まぁ、多少先生に言ったりはしましたけど。
魔法が解けてからは、一年感情を抑えていた反動があるのですよ。
私は怒りが溢れてきます。私を虐めて孤立させた学園の皆にもだし、馬鹿みたいに我慢していた自分にも。1年分の怒りなので、抑えるのに必死です。
あなた達は?私を虐めてきた罪悪感でいっぱいになりましたか?一年ですよ。みんなでひそひそ噂を流し、嘲り、突き飛ばしたり足を引っ掛けたり持ち物を壊したり。その罪悪感はありましたか?無いですよね?あれば土下座するくらいの謝罪があるはずですもの。
あなた達は楽しかったんですよ。感情なんて抑えてません。皆がやってるから少しくらい大丈夫。そうやってどんどんエスカレートしたのでしょう?罪悪感も無く。
魔法のせいだなんて言わせないわ」
本当に腹立たしい。できるならここにいる全員を平手打ちにしたい!
「どうして私達だけなの!みんなやってたじゃない!あなたを虐めてきたのは学園のみんなよ!私達だけが裁かれるなんて卑怯よ!!」
とうとう騒ぎ出した。そして出ましたお得意の
「みんなやってた」という謎ワード。
魔法のせいと並ぶ最悪な呪文だわ。
「噂話程度ではさすがに裁けないからな。
お前達はやり過ぎたのだよ。リーゼロッテは第二王子の婚約者だったのだ。いずれ王族になる人間にお前達は危害を加えた。せめて謝罪をすればと思っていたが。まさかこの場にいる全員が魔法のせいだからと開き直るとは思わなかった。本当に残念だよ」
「事件の内容をしっかりと確認してから来るように記載したはずだ。なぜ、皆その様に驚いているのだろうな。私からの指示はそんなに軽いものだったか?」
焦る人々に陛下の言葉が重くのし掛かる。
その中で勇気のある者が手を上げた。
「陛下、発言をお許し頂けますでしょうか」
「許す」
「ありがとうございます。今回の事件は魔法による精神操作だと聞いております。ですから、殿下も婚約者ではない女性を愛してしまったと。その虐めも殿下を奪うためにやらされたものであって、娘の意思では無かった筈です」
殿下の心変わりという事例があるから、自分達もそうだと言いたいのね。
「知っていますか?魔法に掛けられていた間の記憶はしっかり残っているのですよ。操られていたとしても、自分の行動は覚えているのです。それで?魔法に掛けられていたから謝罪は必要ないとおっしゃるのかしら」
「それは、」
「あなたの様なたいして美しくもない女が殿下の婚約だなんて許されるわけないでしょう?さっさと消えなさいよ。そう言って私を突き飛ばして、転んだ私を皆で笑い者にしていたこともしっかり覚えているはずですよ?」
「まさかそんな!」
「怖いですよね。お隣の方はお友達ですよね。その時一緒でしたわ。体を支える為に床についた私の手をグリグリと踏みつけて笑ってましたもの。あぁ、でも一応謝罪はしてましたね。ごめんなさいね、汚いゴミかと思ったわって。これって謝罪と言えるのかしら」
「後ろの方は、殿下に捨てられて恥ずかしくて学園に来れないでしょう?不用品の処分を手伝うわ。そう言って私の教科書をビリビリに破いてくれました。後片付けが大変だったし、教科書を先輩に譲ってもらったりと手間が増えて、何も手伝いにはなりませんでした」
彼女達の悪事を話していくと、涙目で助けを訴える表情になる。私もこんな顔をしてたのかな。まったく笑えない。なぜ、あなた達はあんなに楽しそうにしていたの?
「どうです?魔法が解けて正常な思考が戻ったのに、一度も謝罪しようと思わなかったあなた方の娘は。王宮から手紙が来てもそれとは結びつかなかったのですもの。罪悪感は無いのでしょうね。恐ろしいわ」
ここまで言ってもまだ謝罪の声は無い。
「だが魔法のせいだろう?!」
殴りたい。私の大嫌いな呪文を使わないで!
「なるほど、魔法のせいか。他の者も同意見か?教師達はどうだ」
「はい、私も魔法に抗う方法など知りません。それに……こう申しては何ですが、この件は殿下から始まったことではありませんか。皆、殿下の御心に沿った結果です」
凄いわ。まさかのすべては魔法と殿下のせいにした!なんて強心臓の持ち主なの。
「だそうだ。合っているだろうか」
陛下が白々しく聞いてくる。知ってるくせに全部私にやらせるんですね。楽しいからやりますけど。
「どうでしょうね」
「なんだと!」
あらあら逆ギレかしら。あの子はパパ似かな。
「実は私も魔法に掛かっていたのです。虐げられることを享受する呪いです。だからあなた方の娘が様々な嫌がらせをしても、ただただ嘆きながら我慢していました。まぁ、多少先生に言ったりはしましたけど。
魔法が解けてからは、一年感情を抑えていた反動があるのですよ。
私は怒りが溢れてきます。私を虐めて孤立させた学園の皆にもだし、馬鹿みたいに我慢していた自分にも。1年分の怒りなので、抑えるのに必死です。
あなた達は?私を虐めてきた罪悪感でいっぱいになりましたか?一年ですよ。みんなでひそひそ噂を流し、嘲り、突き飛ばしたり足を引っ掛けたり持ち物を壊したり。その罪悪感はありましたか?無いですよね?あれば土下座するくらいの謝罪があるはずですもの。
あなた達は楽しかったんですよ。感情なんて抑えてません。皆がやってるから少しくらい大丈夫。そうやってどんどんエスカレートしたのでしょう?罪悪感も無く。
魔法のせいだなんて言わせないわ」
本当に腹立たしい。できるならここにいる全員を平手打ちにしたい!
「どうして私達だけなの!みんなやってたじゃない!あなたを虐めてきたのは学園のみんなよ!私達だけが裁かれるなんて卑怯よ!!」
とうとう騒ぎ出した。そして出ましたお得意の
「みんなやってた」という謎ワード。
魔法のせいと並ぶ最悪な呪文だわ。
「噂話程度ではさすがに裁けないからな。
お前達はやり過ぎたのだよ。リーゼロッテは第二王子の婚約者だったのだ。いずれ王族になる人間にお前達は危害を加えた。せめて謝罪をすればと思っていたが。まさかこの場にいる全員が魔法のせいだからと開き直るとは思わなかった。本当に残念だよ」
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