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36.夢から覚める時
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「ねえ、あのことをバラしたら許さないから」
しまったわ。隊長に口止めするのを忘れていた。
「何のことだ」
「私はあのことを誰にも話す気はないのよ。もし、貴方がバラしたらそこが貴方の墓場よ」
いくら腹が立ったからってどうしてこの人に私の初恋を語ってしまったのかしら!
「……令嬢に殺害予告されたのは初めてだ」
「いい経験が出来てよかったですね」
よりにもよって陛下さえ良ければ全て解決な変態に知られるなんて。相討ち覚悟で臨めば止められるかしら。
「二人は何時の間にそんなに仲良くなった?」
「「仲良くありません」」
くそう、声が揃うなんて!
「とりあえず、セレスティーヌが困ることをするのは止めなさい。これは私の願いだ」
「お前が喜ぶことでも?」
やっぱり基準はそこかっ!!
「駄目。セレスティーヌの希望通りで」
「…………………………ワカッタ」
声小っさ。めちゃくちゃ嫌そうに言ったわね。
「陛下、ありがとうございます!」
よかった~、これで平和が守られる!
「………やっぱり目が見えなくてよかった」
?意味が分からないわ。
「あの、目は本当に大丈夫なのですか?」
「ん?特に痛みも無いから平気。もともと頭は使ってきたけど、体を動かす方じゃないし。
ブラスが側にいるらしいから、こいつを扱き使うから気にしないで」
いや貴方。仕返しだ、みたいに悪戯っぽく言ってるけど、それはご褒美になるのでは?
「その人は変態だから気を付けてください」
「ハハッ、何それ。ブラスは何をやらかしたの」
貴方がやらかされた張本人ですが?
その目のことですよ!
「あれは冗談だ。本気にしたのか?」
「…………」
どのあたりを信用出来るのだろう。
「俺はこいつが望まないことはしない」
「ああ、それなら信用出来るわ」
どうやってこんな変態を手なづけたのかしら。ある意味陛下って本当に凄い方なのね。
「トリスタンとは今後どうするの」
「……まだ彼とは話していません。まずは陛下との契約を終わらせませんと」
「そうだね」
陛下の声に寂しさが滲むけれど、気付いてはいけない。
「ブラス、書類を」
「王妃の代筆でもいいんじゃないか?」
「これは私がやるべきことだよ」
「あの、それは?」
隊長が何かの書類を出してきた。
「契約の終了と、報酬が書かれている」
書類は2枚。1枚は愛妾契約の終了。もう一枚は契約満了に伴う報酬が書かれていた。
今まで男爵家に与えられた金品は全てそのまま。私のドレスや宝飾品などの、陛下の私費から与えられた物も所有権は私に。
ここまではありがたい。すでにかなりの金額だけれど、今更返せと言われてもドレスとか以外は無理だもの。
でも……
「……この、爵位と領地とは?」
「このままトリスタンと結婚を続けるならトリスタンが爵位を貰って、君は夫人だ。
領地と言ってもそんなに広くはない。ちゃんと管理人もつけるから安心して。
別れるつもりなら、爵位はそのままトリスタンに渡すけど、お金の方は君が多めに貰えばいいよ」
あ、更にお金も可算されている?!
「多過ぎでは?!今までで十分頂いておりますよ?」
「君とトリスタン、二人の人生を狂わせたんだ。足りないくらいだよ。
あと、トリスタンはこのままビニシオの護衛でいいかな。それとももう王族には関わりたくないか。
これは君だけでは決められないね。彼もここに呼ぶかい?」
頭が混乱している。こんな、お気軽に爵位って貰っていいの?
「……保留でお願いします。とりあえず、契約終了のサインだけお願いできますか」
無理。私は貧乏暮らししかしたことのない小娘なの。こんなこと一人で決められないわ。
「分かった。報酬が書かれた方は持っていっていい。二人でよく話しなさい。
あ、国からは正当な額しか出さないから安心して。他は全部私の物だから、好きなだけ毟り取ってくれ」
それから、陛下はブラスに聞きながらサインをした。見えないのに綺麗な字ね。
「これで本当に終わりだ」
「はい」
「……最後に君のダンスが見れてよかった」
あの時の私の言葉は届いたのだろうか?
「どうしてナルバエス湖の色にしたのですか?」
あの美しいドレス。何某かの思いが感じられたのだけど。
「凄いな、良く分かったね。
あの湖は、昼間も綺麗だけれど、夜も神秘的で美しいんだ。一度だけ、満月の夜に訪れたことがある。
雲一つ無く、満天の星が輝いていて。湖に月が浮かんでいるかの様に映っていた。手を伸ばせば掴めそうな……そんな錯覚を起こしたよ。
そうだな、本当はあの時が初めて何かが美しいと、欲しいと思った瞬間だったのかもしれない。
だから、踊る君を見た時、本当は分かっていたんだ。どれだけ手に入れたくても、絶対に掴むことが出来ないって。
セレスティーヌはあの時の月みたいだ。欲しくて堪らないけれど、絶対に手に入れられない。
………本当に好きだった。ごめんね」
それは幻だ。だって私はそんなに美しいものではない。普通の、何処にでもいる人間だもの。
でも、貴方の求めているものは幻影で、夢で、ただただ美しいだけのものなのね。
だけど私は、物語の王子様の様な人に告白されて浮かれたただの小娘だ。貴方だって色々拗らせた、ただの男だ。
美しいだけの愛など描けない。
絶対に、終わってしまう恋だった。
「陛下はちゃんと王妃様と向き合って下さい。幻に逃げないで、現実の、貴方の妻である王妃様を見て。
私も、もう夢は見ませんから」
「……そうだね。夢はお終いだね」
人が聞いたらきっと笑うのだろうな。
何てくだらないと。恋に振り回されて、周りを巻き込んで。
恋愛は本当に人を愚かにするのかもね。
「ふふ」
「ん?」
「私達は馬鹿だなって」
「皆そんなものだろう。高尚な愛など見たことはない」
いや、なぜ隊長が会話に混ざるの。
「お前達もいっそ堕ちてしまえば幸せになれたのにな」
なんてことを言うのよ、この悪魔は!
「嫌よ。私は理性も道徳心も捨てたくありません!そんなものは獣と変わらないわ」
悪魔の囁きには負けないから。
「なるほどな」
「貴方こそ陛下一筋なのはもう少し抑えて、理性と道徳心を身に着けなさいよ」
「……理性はある。だからあいつらは生きているだろう」
あいつらって誰?!
「陛下、手綱はしっかり握ってて下さいね。この人を解き放ったら駄目ですよ!」
これは無理な気がする。今更再教育は出来ない気がする!
「大丈夫。こいつの冗談だよ。言うだけで実行はしないから」
いや、貴方が少しでも望めばやると思いますよ。
「それでは失礼します。また決まったら書類を持って来ますね」
「よろしく。頑張って」
「陛下もですよ!」
貴方は王妃様と。私はトリスタンと。
現実に向き合わなきゃ。
しまったわ。隊長に口止めするのを忘れていた。
「何のことだ」
「私はあのことを誰にも話す気はないのよ。もし、貴方がバラしたらそこが貴方の墓場よ」
いくら腹が立ったからってどうしてこの人に私の初恋を語ってしまったのかしら!
「……令嬢に殺害予告されたのは初めてだ」
「いい経験が出来てよかったですね」
よりにもよって陛下さえ良ければ全て解決な変態に知られるなんて。相討ち覚悟で臨めば止められるかしら。
「二人は何時の間にそんなに仲良くなった?」
「「仲良くありません」」
くそう、声が揃うなんて!
「とりあえず、セレスティーヌが困ることをするのは止めなさい。これは私の願いだ」
「お前が喜ぶことでも?」
やっぱり基準はそこかっ!!
「駄目。セレスティーヌの希望通りで」
「…………………………ワカッタ」
声小っさ。めちゃくちゃ嫌そうに言ったわね。
「陛下、ありがとうございます!」
よかった~、これで平和が守られる!
「………やっぱり目が見えなくてよかった」
?意味が分からないわ。
「あの、目は本当に大丈夫なのですか?」
「ん?特に痛みも無いから平気。もともと頭は使ってきたけど、体を動かす方じゃないし。
ブラスが側にいるらしいから、こいつを扱き使うから気にしないで」
いや貴方。仕返しだ、みたいに悪戯っぽく言ってるけど、それはご褒美になるのでは?
「その人は変態だから気を付けてください」
「ハハッ、何それ。ブラスは何をやらかしたの」
貴方がやらかされた張本人ですが?
その目のことですよ!
「あれは冗談だ。本気にしたのか?」
「…………」
どのあたりを信用出来るのだろう。
「俺はこいつが望まないことはしない」
「ああ、それなら信用出来るわ」
どうやってこんな変態を手なづけたのかしら。ある意味陛下って本当に凄い方なのね。
「トリスタンとは今後どうするの」
「……まだ彼とは話していません。まずは陛下との契約を終わらせませんと」
「そうだね」
陛下の声に寂しさが滲むけれど、気付いてはいけない。
「ブラス、書類を」
「王妃の代筆でもいいんじゃないか?」
「これは私がやるべきことだよ」
「あの、それは?」
隊長が何かの書類を出してきた。
「契約の終了と、報酬が書かれている」
書類は2枚。1枚は愛妾契約の終了。もう一枚は契約満了に伴う報酬が書かれていた。
今まで男爵家に与えられた金品は全てそのまま。私のドレスや宝飾品などの、陛下の私費から与えられた物も所有権は私に。
ここまではありがたい。すでにかなりの金額だけれど、今更返せと言われてもドレスとか以外は無理だもの。
でも……
「……この、爵位と領地とは?」
「このままトリスタンと結婚を続けるならトリスタンが爵位を貰って、君は夫人だ。
領地と言ってもそんなに広くはない。ちゃんと管理人もつけるから安心して。
別れるつもりなら、爵位はそのままトリスタンに渡すけど、お金の方は君が多めに貰えばいいよ」
あ、更にお金も可算されている?!
「多過ぎでは?!今までで十分頂いておりますよ?」
「君とトリスタン、二人の人生を狂わせたんだ。足りないくらいだよ。
あと、トリスタンはこのままビニシオの護衛でいいかな。それとももう王族には関わりたくないか。
これは君だけでは決められないね。彼もここに呼ぶかい?」
頭が混乱している。こんな、お気軽に爵位って貰っていいの?
「……保留でお願いします。とりあえず、契約終了のサインだけお願いできますか」
無理。私は貧乏暮らししかしたことのない小娘なの。こんなこと一人で決められないわ。
「分かった。報酬が書かれた方は持っていっていい。二人でよく話しなさい。
あ、国からは正当な額しか出さないから安心して。他は全部私の物だから、好きなだけ毟り取ってくれ」
それから、陛下はブラスに聞きながらサインをした。見えないのに綺麗な字ね。
「これで本当に終わりだ」
「はい」
「……最後に君のダンスが見れてよかった」
あの時の私の言葉は届いたのだろうか?
「どうしてナルバエス湖の色にしたのですか?」
あの美しいドレス。何某かの思いが感じられたのだけど。
「凄いな、良く分かったね。
あの湖は、昼間も綺麗だけれど、夜も神秘的で美しいんだ。一度だけ、満月の夜に訪れたことがある。
雲一つ無く、満天の星が輝いていて。湖に月が浮かんでいるかの様に映っていた。手を伸ばせば掴めそうな……そんな錯覚を起こしたよ。
そうだな、本当はあの時が初めて何かが美しいと、欲しいと思った瞬間だったのかもしれない。
だから、踊る君を見た時、本当は分かっていたんだ。どれだけ手に入れたくても、絶対に掴むことが出来ないって。
セレスティーヌはあの時の月みたいだ。欲しくて堪らないけれど、絶対に手に入れられない。
………本当に好きだった。ごめんね」
それは幻だ。だって私はそんなに美しいものではない。普通の、何処にでもいる人間だもの。
でも、貴方の求めているものは幻影で、夢で、ただただ美しいだけのものなのね。
だけど私は、物語の王子様の様な人に告白されて浮かれたただの小娘だ。貴方だって色々拗らせた、ただの男だ。
美しいだけの愛など描けない。
絶対に、終わってしまう恋だった。
「陛下はちゃんと王妃様と向き合って下さい。幻に逃げないで、現実の、貴方の妻である王妃様を見て。
私も、もう夢は見ませんから」
「……そうだね。夢はお終いだね」
人が聞いたらきっと笑うのだろうな。
何てくだらないと。恋に振り回されて、周りを巻き込んで。
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「ふふ」
「ん?」
「私達は馬鹿だなって」
「皆そんなものだろう。高尚な愛など見たことはない」
いや、なぜ隊長が会話に混ざるの。
「お前達もいっそ堕ちてしまえば幸せになれたのにな」
なんてことを言うのよ、この悪魔は!
「嫌よ。私は理性も道徳心も捨てたくありません!そんなものは獣と変わらないわ」
悪魔の囁きには負けないから。
「なるほどな」
「貴方こそ陛下一筋なのはもう少し抑えて、理性と道徳心を身に着けなさいよ」
「……理性はある。だからあいつらは生きているだろう」
あいつらって誰?!
「陛下、手綱はしっかり握ってて下さいね。この人を解き放ったら駄目ですよ!」
これは無理な気がする。今更再教育は出来ない気がする!
「大丈夫。こいつの冗談だよ。言うだけで実行はしないから」
いや、貴方が少しでも望めばやると思いますよ。
「それでは失礼します。また決まったら書類を持って来ますね」
「よろしく。頑張って」
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貴方は王妃様と。私はトリスタンと。
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