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はじまりの森
1.「めっちゃたのし~~~……」
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結論。
「めっちゃたのし~~~……」
エルドに、チュートリアルダンジョンである『はじまりの森』に連れて来られた俺は、すっかりBattleRift-アモルの覚醒-、通称バトリフに魅了されていた。
バトルのテンポも、マップの広さもちょうどよく、隠し洞窟や宝箱などのやり込み要素もある。
特に、バトルが楽しい。俺が最も求めていたものが、残念ながらびったりと俺のお眼鏡にかなってしまった。
『はじまりの森』は名前の通り、ゲームを始めたプレイヤーが最初に訪れるダンジョンだ。
都市から北にある森で、馬車を使う必要すらなく、徒歩で行ける距離にある。
森と言っても開けた草原が何か所もあって、プレイヤーは主に草原を探索するように指示が入っている。
「ここはポーションを作成するための薬草や、解毒草が手に入りやすいのと、家畜用に捕獲できたり、料理の材料になったりする草食動物が多く生息している。しばらくこの森で基本的な操作を――まあ、それは必要なさそうだな」
俺はこのダンジョンのメインモンスターであるゴブリンの頭蓋骨を、聖職者の杖でぶん殴る。基本攻撃から魔法攻撃や戦闘スキルに繋げられるテンポの良さが楽しい。レイなどの聖職者用の攻撃魔法を覚えられたら更に楽しくなるだろう。
それに、今は、『A.S.L(アモル・スキルリンク)』のおかげで、ほぼほぼ無限と言えるエルドとのMP共有ができているため、ゴブリンや牛、豚などのモンスター相手に聖職者の基本攻撃や回避、初期魔法の練習ができる。
エルドは、大都市クラーヴェルから森までの道中、このゲームのメインシステムについて教えてくれた。
『アモル・スキルリンク』は、二人の魂を肉体接触行為によって結びつかせ、ステータスを上昇させるゲームシステム。
ここで言う肉体接触行為には一つ一つ、『アモルコード(Amor Code)』が設定されており、AからZまでの段階が存在する。
行為が進むほどスキルリンクが深まり、双方の能力が共鳴していくという。
相方の能力を全て借りたり、強いバフをつけるには、相当な肉体接触が必要なようで、軽率に俺がスキルリンクしようと提案したときに条件がキツイ、とエルドが言った理由はこれだった。
俺とエルドがこなしたのは、A-Eまでのコードで、これらのバフは今後もペアを組んだ際には自動的に付与される。歯応えのあるダンジョンを楽しみたい場合はバフのオンオフも可能らしい。
要は、同じ人と長く遊び、アモル・スキルリンクを行えば、ゲームを快適に、かつ楽しくプレイできるわけだ。
俺は、杖で殴って倒した牛がドロップした肉を拾いながら、木陰で簡易焚き火セットを出して料理をしていたエルドに問いかける。
「エルドさんには、固定しているペアはいないの?」
拾った肉をエルドに向かって投げると、彼は受け取って鍋に放り込む。シチューを作っているようだ。
「んー……マッチした人とこうしてダンジョンを攻略して、長く一緒にゲームができたら、まあ、いいよな。そういう、時期」
「マチアプ?」
「マチアプだな」
「あー……だから最初、変な顔したのか……」
「変……? 嗚呼、そうだな。なかなかランダムマッチで顔を隠している奴はいないからな」
ゲームをそこそこdisっているような俺の物言いを受け止めるエルドに、もう少し踏み込んでみたくなる。単刀直入に、出会った時からの疑問をぶつけてみようと思った。
「……エルドさんって、」
「エルでいいよ」
時々チームを組むプレイヤーからはそう呼ばれている、とエルドは言った。遠慮なく呼ばせてもらおう。
「エルって、その、えーと……設定を男女どちらでも可能にしたままだった俺とマッチングしただろ。で、中身は男じゃん?」
エルドは、木の器にシチューを注ぎながら、いまいち相手を傷つけない言い方に困り、言い淀む俺の問いに答える。
「そういうこと」
察してくれ、と思った俺は、言わせたことに少しだけ後悔する。
「――俺もずっと聞きたいことがあって、」
次の言葉が思い浮かばなくて唇が重くなった俺に、今度はエルドが問いかけてきた。
「俺は、あんたのことをなんて呼べばいいんだ?」
「あ、あー……あー……」
ゲームはソロ勢だった故に、あまりにも名前を適当に設定してしまったことに気まずさを覚える。
「あー……さん? くん? とか……?」
あああああという名前で愛称を決めろと言うのも無茶がある。無理矢理絞り出した回答に、エルドは緩く笑った。
「じゃあ、あーさんで。――ほら、シチューが出来たぞ。……あーさん」
器が差し出されて、俺は木陰まで近づいてシチューが並々と注がれた器を両手で受け取る。用意されていたキャン
プチェアーに座ると、エルドと対面で食事を取った。シチューにはHP回復の恩恵があるようだが、俺もエルドもダメージを受けていないから食事を取ってダンジョンで休憩を取るというゲームの雰囲気を楽しむ。
ダンジョン内で座っていることへの違和感ともどかしさが、キャラクターの両脚に出ていたのかもぞもぞとローブの下で動かす俺に対して、エルドは言った。
「これもチュートリアルの一環だ」
「戦いたい……」
「戦いたいのに何故聖職者を選んだ?」
俺はエルドに説明する。ジョブは操作が難しかったり難易度が高い方がゲームに没入できること。クリアできた時の快感が違うこと。その快感のためにゲームをやっていること。ついでに、基本的にはソロ勢だということも。
エルドはいまいちこの感覚が理解できなかったようで、生返事だった。
「そういうもんなのか」
「ゲームをマチアプとして使ってる人には分からないと思うけど」
「悪かったな」
元々、エルドはあまりゲームをしないらしい。バトリフも友人に誘われてプレイをし始めたみたいだ。そんな気持ちで冒険者ランキング上位に入っているのは、本人が最も必要としない才能だったんだろう。
「友だちとはやらないの?」
「やるけど、ああいうことするだろ。そういう関係じゃない」
「あ、ああ、そっか……でも、やるって、どうやって?」
「最大4人でダンジョンは攻略できるんだ。他のペアチームと組む。プレイヤーはこれを何て呼んでると思う?」
ちょっと口角を持ち上げて、揶揄うみたいにエルドが問うから、きっとろくな呼び方じゃないんだろうな、と察する。
「普通ならマルチだけど」
「ダブルデート」
納得。
はじまりの森でのチュートリアルが終わればマルチでのダンジョン攻略が可能になるらしい。
エルドと焚火を囲っていると、背後にモンスターの気配を感じた。
「――ッ、う、ゎ!」
チェアーを蹴り退けて身を捩り、戦闘態勢に入ろうとすると椅子を蹴り退けた時点でエルドの腕の中に身体が収まっていた。
ダンジョン内を飛び跳ねていたゴブリンよりも何十倍も大きな、多分3mくらいあるボスゴブリンが背後でこん棒を振りかざしていた。エルドは俺のことを抱き寄せながら、"片手"で抜刀してあった大剣で、まるで殴る様に頭の先から腹まで叩き斬る。
聞きたいことは山ほどあったが、とりあえず、
「大剣を片手で扱うのってスキル?」
「戦士限定のジョブスキルだな」
ぱっと胸の中から解放されて俺は、蹴ってしまった椅子を起こす。
「悪い。あんたに手助けはいらなかったな。あんなにも戦いたがっていたのに」
「あー……もしかしなくても、ダンジョンのボスだったか」
ボスゴブリンが倒れた場所には、金貨の入った小袋や大ぶりのゴブリンの角がドロップされている。そして、ステータス画面には『チュートリアルは以上です。BattleRiftの世界を楽しみましょう!』と表示されていた。
露骨にしょぼくれていた俺を見かねてか、エルドは俺を誘った。
「はじまりの森には中級者用の隠しダンジョンがある。行ってみるか?」
「めっちゃたのし~~~……」
エルドに、チュートリアルダンジョンである『はじまりの森』に連れて来られた俺は、すっかりBattleRift-アモルの覚醒-、通称バトリフに魅了されていた。
バトルのテンポも、マップの広さもちょうどよく、隠し洞窟や宝箱などのやり込み要素もある。
特に、バトルが楽しい。俺が最も求めていたものが、残念ながらびったりと俺のお眼鏡にかなってしまった。
『はじまりの森』は名前の通り、ゲームを始めたプレイヤーが最初に訪れるダンジョンだ。
都市から北にある森で、馬車を使う必要すらなく、徒歩で行ける距離にある。
森と言っても開けた草原が何か所もあって、プレイヤーは主に草原を探索するように指示が入っている。
「ここはポーションを作成するための薬草や、解毒草が手に入りやすいのと、家畜用に捕獲できたり、料理の材料になったりする草食動物が多く生息している。しばらくこの森で基本的な操作を――まあ、それは必要なさそうだな」
俺はこのダンジョンのメインモンスターであるゴブリンの頭蓋骨を、聖職者の杖でぶん殴る。基本攻撃から魔法攻撃や戦闘スキルに繋げられるテンポの良さが楽しい。レイなどの聖職者用の攻撃魔法を覚えられたら更に楽しくなるだろう。
それに、今は、『A.S.L(アモル・スキルリンク)』のおかげで、ほぼほぼ無限と言えるエルドとのMP共有ができているため、ゴブリンや牛、豚などのモンスター相手に聖職者の基本攻撃や回避、初期魔法の練習ができる。
エルドは、大都市クラーヴェルから森までの道中、このゲームのメインシステムについて教えてくれた。
『アモル・スキルリンク』は、二人の魂を肉体接触行為によって結びつかせ、ステータスを上昇させるゲームシステム。
ここで言う肉体接触行為には一つ一つ、『アモルコード(Amor Code)』が設定されており、AからZまでの段階が存在する。
行為が進むほどスキルリンクが深まり、双方の能力が共鳴していくという。
相方の能力を全て借りたり、強いバフをつけるには、相当な肉体接触が必要なようで、軽率に俺がスキルリンクしようと提案したときに条件がキツイ、とエルドが言った理由はこれだった。
俺とエルドがこなしたのは、A-Eまでのコードで、これらのバフは今後もペアを組んだ際には自動的に付与される。歯応えのあるダンジョンを楽しみたい場合はバフのオンオフも可能らしい。
要は、同じ人と長く遊び、アモル・スキルリンクを行えば、ゲームを快適に、かつ楽しくプレイできるわけだ。
俺は、杖で殴って倒した牛がドロップした肉を拾いながら、木陰で簡易焚き火セットを出して料理をしていたエルドに問いかける。
「エルドさんには、固定しているペアはいないの?」
拾った肉をエルドに向かって投げると、彼は受け取って鍋に放り込む。シチューを作っているようだ。
「んー……マッチした人とこうしてダンジョンを攻略して、長く一緒にゲームができたら、まあ、いいよな。そういう、時期」
「マチアプ?」
「マチアプだな」
「あー……だから最初、変な顔したのか……」
「変……? 嗚呼、そうだな。なかなかランダムマッチで顔を隠している奴はいないからな」
ゲームをそこそこdisっているような俺の物言いを受け止めるエルドに、もう少し踏み込んでみたくなる。単刀直入に、出会った時からの疑問をぶつけてみようと思った。
「……エルドさんって、」
「エルでいいよ」
時々チームを組むプレイヤーからはそう呼ばれている、とエルドは言った。遠慮なく呼ばせてもらおう。
「エルって、その、えーと……設定を男女どちらでも可能にしたままだった俺とマッチングしただろ。で、中身は男じゃん?」
エルドは、木の器にシチューを注ぎながら、いまいち相手を傷つけない言い方に困り、言い淀む俺の問いに答える。
「そういうこと」
察してくれ、と思った俺は、言わせたことに少しだけ後悔する。
「――俺もずっと聞きたいことがあって、」
次の言葉が思い浮かばなくて唇が重くなった俺に、今度はエルドが問いかけてきた。
「俺は、あんたのことをなんて呼べばいいんだ?」
「あ、あー……あー……」
ゲームはソロ勢だった故に、あまりにも名前を適当に設定してしまったことに気まずさを覚える。
「あー……さん? くん? とか……?」
あああああという名前で愛称を決めろと言うのも無茶がある。無理矢理絞り出した回答に、エルドは緩く笑った。
「じゃあ、あーさんで。――ほら、シチューが出来たぞ。……あーさん」
器が差し出されて、俺は木陰まで近づいてシチューが並々と注がれた器を両手で受け取る。用意されていたキャン
プチェアーに座ると、エルドと対面で食事を取った。シチューにはHP回復の恩恵があるようだが、俺もエルドもダメージを受けていないから食事を取ってダンジョンで休憩を取るというゲームの雰囲気を楽しむ。
ダンジョン内で座っていることへの違和感ともどかしさが、キャラクターの両脚に出ていたのかもぞもぞとローブの下で動かす俺に対して、エルドは言った。
「これもチュートリアルの一環だ」
「戦いたい……」
「戦いたいのに何故聖職者を選んだ?」
俺はエルドに説明する。ジョブは操作が難しかったり難易度が高い方がゲームに没入できること。クリアできた時の快感が違うこと。その快感のためにゲームをやっていること。ついでに、基本的にはソロ勢だということも。
エルドはいまいちこの感覚が理解できなかったようで、生返事だった。
「そういうもんなのか」
「ゲームをマチアプとして使ってる人には分からないと思うけど」
「悪かったな」
元々、エルドはあまりゲームをしないらしい。バトリフも友人に誘われてプレイをし始めたみたいだ。そんな気持ちで冒険者ランキング上位に入っているのは、本人が最も必要としない才能だったんだろう。
「友だちとはやらないの?」
「やるけど、ああいうことするだろ。そういう関係じゃない」
「あ、ああ、そっか……でも、やるって、どうやって?」
「最大4人でダンジョンは攻略できるんだ。他のペアチームと組む。プレイヤーはこれを何て呼んでると思う?」
ちょっと口角を持ち上げて、揶揄うみたいにエルドが問うから、きっとろくな呼び方じゃないんだろうな、と察する。
「普通ならマルチだけど」
「ダブルデート」
納得。
はじまりの森でのチュートリアルが終わればマルチでのダンジョン攻略が可能になるらしい。
エルドと焚火を囲っていると、背後にモンスターの気配を感じた。
「――ッ、う、ゎ!」
チェアーを蹴り退けて身を捩り、戦闘態勢に入ろうとすると椅子を蹴り退けた時点でエルドの腕の中に身体が収まっていた。
ダンジョン内を飛び跳ねていたゴブリンよりも何十倍も大きな、多分3mくらいあるボスゴブリンが背後でこん棒を振りかざしていた。エルドは俺のことを抱き寄せながら、"片手"で抜刀してあった大剣で、まるで殴る様に頭の先から腹まで叩き斬る。
聞きたいことは山ほどあったが、とりあえず、
「大剣を片手で扱うのってスキル?」
「戦士限定のジョブスキルだな」
ぱっと胸の中から解放されて俺は、蹴ってしまった椅子を起こす。
「悪い。あんたに手助けはいらなかったな。あんなにも戦いたがっていたのに」
「あー……もしかしなくても、ダンジョンのボスだったか」
ボスゴブリンが倒れた場所には、金貨の入った小袋や大ぶりのゴブリンの角がドロップされている。そして、ステータス画面には『チュートリアルは以上です。BattleRiftの世界を楽しみましょう!』と表示されていた。
露骨にしょぼくれていた俺を見かねてか、エルドは俺を誘った。
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