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僕と君とは
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不思議ちゃんって本当不思議だと思うんだよね。
僕に抱かれたい女の子っていっぱいいるのに全然嬉しそうでもないし。
まぁ、不思議ちゃんって別に…うん。でもだからと言って嫌がりもしないんだよね。
最初はともかく今は無理やりでも何でもないよ。普通に受け入れてくれるんだけどさぁ、何て言うんだろう。
そう、すっごい淡泊っていうかあれはもう。うん。すんごい淡泊なんだよね。
あの子僕に抱かれた次の日、僕が起きる前にシャワー浴びてそのままどっか行っちゃうし。
おかしいでしょ?普通そーゆーことした日ってもうちょっとこう、余韻に浸るもんじゃないの?
うん、まぁ僕らセフレなんだけどさ…。
僕らが"そういう"関係になったのはいつだろう。
と、大学からの帰り道電車に揺られながら考える。けどあの時は酒に酔っていたし不思議ちゃん自身何も語らないので真相は闇の中。まぁ僕らの関係にはそんな些細なこと重要じゃないと僕は思うからいいんだけど。
と、まぁそんな不毛なことに考えるのをやめて放置してきた彼女からのメールに返信をする。彼女との付き合いもそろそろ潮時かなと思いつつちゃっかりデートのお誘いに乗ることにした。やっぱ可愛い女の子を連れて歩くのは楽しいし、男冥利に尽きるよね。
正直、最近女の子と付き合うの自体煩わしく感じる。だって、みんな僕の事好きなのはわかるけど多くの事を求めすぎだと思うから。もっと不思議ちゃんを見習ってほしいよね。
不思議ちゃんは僕に何かを求めたことが無いし、ただただ淡々と僕を受け入れてくれる。あの子は僕に対して都合がいい存在だと思う。僕が彼女らに対してそうであるようにね。
なんだか僕は彼女とのデートが酷く憂鬱になってこのまま家路につくのも嫌になってしまった。そんな時僕が向かう場所と言えばやっぱり不思議ちゃん家だ。
そうと決まれば逆方面、すなわち大学方面へ向かう電車に飛び乗った。
この時間不思議ちゃんは絶対に家にいないことを僕は知っている。水曜の夕方は学校近くの古い喫茶店でバイトをしていることも。
店に行ってもいいんだけれど僕が行くとあからさまに不機嫌になるんだ。まぁ、そんな不思議ちゃんを見るのも悪くは無いんだけれど面白いし。でもまぁ、僕としてもやっぱり不機嫌な相手を抱くのもなんだかなぁって感じだし。やっぱお互い快楽目的でやってることだし、人が嫌がることはしちゃいけないって言われてるからね。僕は玄関の前に座り込んで携帯ゲーム機を取り出す。
どのぐらい経っただろう。辺りはすっかり暗くなり照りつけるような暑さはすっかりとせいろの中の様な蒸し暑さに置き換わっていた。だから僕は日本の夏って嫌いなんだ。
いい加減ゲーム機のバッテリーも死にかけてるしドアにもたれかかった背中には汗でシャツがへばりついて気持ちが悪い。あーあ、こんな時不思議ちゃん気を利かせてアイスでも買ってきてくれないかなーーーなんて考えるけどそんな事は絶対にありえないって事も僕は知ってるから。そもそも僕が家に来てることも知らないと思うしね。仕方が無いから煙草でも吸おうとかも考えたけどこの暑さじゃ煙草の火すら見たくない。今何時だろうと時計を見ると八時を少し過ぎる時間。すなわち僕はかれこれ二時間もここで待たされている訳で…。こんな待ちぼうけは馬鹿らしいし帰った方がいいというか帰るべきだと思うんだけど、この時の僕はここまで待ったなら逆に来るまで待たないと今まで待った分の時間が惜しいってそんなゲーセンのクレーンゲームで馬鹿みたいに金を掛けるような奴みたいな思考に囚われていた。多分暑さに晒されたせいで正常な判断が出来なくなっていたんだと思う。
僕らはただのセックスフレンドであって恋人じゃないんだからさ。そんな体を張ることじゃないんだよ。
でも、不思議ちゃんが帰ってきたときすごく嬉しかったんだよね。アイスは持ってなかったけど。でもそれはあくまで狙っていた景品が取れた時の嬉しいに近い感情で、別にその景品が欲しいとかそんな訳じゃないんだけどさ。不思議ちゃんも多分、僕の事あんまり好きじゃないと思うし。ま、なにより僕がそう信じたかったってのもあるんだけど。
「おかえり。遅かったね」
なんて声をかけてもあの子、僕の事見えてないみたいに無視して、鍵を開けて、ノブに手を掛ける。ドアに僕がもたれかかってるせいで開けられない。
神妙な顔をして固まってる。ここで退けとか何とか言ってくれたらすぐにでも退いてあげるのにさ、何も言わないんだよ。いつも。まぁ慣れてますけどね!
まぁこんなとこでこんなことしていても意味が無いし優しい僕は退いてあげる事にした。感謝の言葉ぐらい言ってくれてもいいと思うんだけど。
不思議ちゃんは今どき漫画でも見かけないようなウサギ小屋みたいな狭さのボロアパートに住んでいる。
見た目はボロいけど中身もボロい。債務者か何かかと思うぐらいにボロい。そんなボロくて狭い部屋にはベッドと本棚とローテーブルぐらいしかないし、生活感の欠片もない。風呂とトイレが共用じゃなくてちゃんと部屋にあるのが救いってとこかな。まぁ、狭いんだけれど。
「お風呂、借りるね」
なんて言っても首を縦に振るだけ。
不思議ちゃんだってこんな蒸し暑い中長袖なんか着て歩いてきたんだから汗ばんで気持ち悪いだろうにね。
あの部屋扇風機しかないんだよね。クーラーぐらい買ったらいいのにさ。よくまぁあんな暑苦しい部屋で暮らせるよね。修行僧か何かなの?
年がら年中長袖なのもそーゆー修行の一環だったりする?なんて馬鹿な事も何もかもシャワーで洗い流して狭い狭いバスルームを出た。
うん。暑い。
僕はおざなりに体を拭くとさっさと服を着て脱衣所を出た。あぁ、喉が渇いたな。この家の勝手を知っている僕は家主に了承も得ず冷蔵庫から麦茶を取り出すとコップになみなみ注ぎ、一つは飲み干しもう一つは居間で扇風機に当たっている不思議ちゃんに差し出す。こーゆーとこホント僕って優しいよね。ま、そんな事したところで不思議ちゃんは黙って受け取るだけ。何も言わない。うん、分かってた。
「飲みなよ。ちゃんと水分とらないと」
そんな事言っても不思議ちゃんはコップの中の麦茶を見つめるだけ。もう、頭の中見てみたいよね。何考えてんだろ。
やきもきした僕はそのコップを奪い取るとその中身を口に含みそのまま半ば強引に口づけをした。そんでそのまま口に含んだ液体を流し込んだ。
それに抗議するみたいに僕の腕を力いっぱい握ってくるけど全然力入ってないし、そもそも早く飲まない方が悪いと思う。
唇を離すと酸欠のせいかな、いつもは不健康そうに青白い頬に赤みがさしているわ、口の端からは飲みきれなかった液体がこぼれているわでなんかすんごい煽情的で逸る気持ちを抑えることなく僕はそのまま押し倒した。組み敷かれた不思議ちゃんは、一瞬呆けた顔をしていたけどすぐに正気に戻って拒むように首を横に振って僕を押しのけそのままバスルームに消えた。…まぁ、拒むよね。ベッドじゃないし。あーゆーことをするにはそれなりの準備だって必要な訳だし。
拒んでくれたことで少し頭の冷えた僕はしばしキスの余韻に浸る。
ここだけの話、僕、キスなら不思議ちゃんとするのが一番好きなんだよね。
セックスとかは普通に女の子とする方が好きだし、不思議ちゃんって骨張ってて抱き心地あんまりよくないんだけど。
でも、キスだけなら不思議ちゃんに叶う人はいないと思う。テクがどうのこうのって訳じゃない。ほら、あの薄いけど柔らかい唇とか、深くしたときに漏れる声とか苦しそうに歪む眉とかさ、そういうの見ると"ああ、ちゃんと生きてるんだな"って思えてそれがすんごい興奮するんだよ。生きてるか死んでるか分からないような子の人間らしい所を僕だけが知ってる。そんな所がホント、他の子じゃこうは行かないよね。
上がってきた不思議ちゃんは黒のTシャツを着ていた。半袖の。そう、つまりはいつもは服に隠れてる腕とかが露わになってて、細いし白いしえっちだよね。
所在なさげにベッドに腰かけた不思議ちゃんを僕はそのまま押し倒す。今度は拒まなくて内心すごい安心した。黒髪はバラバラと広がり普段は覆い隠されている白く細い首が露わになり、それが僕の情欲を誘う。そしてそのまま僕は今夜もその体を貪った。
不思議ちゃんは余り体力が無い。だからかいつもいつも行為が終わるころには気絶したみたいに深い眠りに落ちる。不思議ちゃん普段から運動とかしなさそうだしすんごい体にも負担がかかってるんだろうね。ま、おかげで自分で起きるまで何しても起きないんだけどさ。僕はこの時間が割と好きだ。寝てる不思議ちゃんを触りまくるのはとっても面白い。毎回いろんな発見があって、んで、それを知ってるのはきっとこの世界で僕だけだろうって、そんな優越感に浸ることが出来るから。この手首の細さも薄すぎるわき腹にある黒子も、いつもは神経質そうに歪められた眉も眉間のしわが無くなるだけでこんなにもあどけない表情になるんだってことも、全部知ってるのは僕だけなんだ。それを世界中の人に自慢してやりたくもなるんだけれどでも、それを誰かに自慢することは出来ない。
だってさ、まぁ、言えないよね。僕らはただのセックス・フレンドな訳だし。その相手が同じゼミの男だなんてさ。
僕に抱かれたい女の子っていっぱいいるのに全然嬉しそうでもないし。
まぁ、不思議ちゃんって別に…うん。でもだからと言って嫌がりもしないんだよね。
最初はともかく今は無理やりでも何でもないよ。普通に受け入れてくれるんだけどさぁ、何て言うんだろう。
そう、すっごい淡泊っていうかあれはもう。うん。すんごい淡泊なんだよね。
あの子僕に抱かれた次の日、僕が起きる前にシャワー浴びてそのままどっか行っちゃうし。
おかしいでしょ?普通そーゆーことした日ってもうちょっとこう、余韻に浸るもんじゃないの?
うん、まぁ僕らセフレなんだけどさ…。
僕らが"そういう"関係になったのはいつだろう。
と、大学からの帰り道電車に揺られながら考える。けどあの時は酒に酔っていたし不思議ちゃん自身何も語らないので真相は闇の中。まぁ僕らの関係にはそんな些細なこと重要じゃないと僕は思うからいいんだけど。
と、まぁそんな不毛なことに考えるのをやめて放置してきた彼女からのメールに返信をする。彼女との付き合いもそろそろ潮時かなと思いつつちゃっかりデートのお誘いに乗ることにした。やっぱ可愛い女の子を連れて歩くのは楽しいし、男冥利に尽きるよね。
正直、最近女の子と付き合うの自体煩わしく感じる。だって、みんな僕の事好きなのはわかるけど多くの事を求めすぎだと思うから。もっと不思議ちゃんを見習ってほしいよね。
不思議ちゃんは僕に何かを求めたことが無いし、ただただ淡々と僕を受け入れてくれる。あの子は僕に対して都合がいい存在だと思う。僕が彼女らに対してそうであるようにね。
なんだか僕は彼女とのデートが酷く憂鬱になってこのまま家路につくのも嫌になってしまった。そんな時僕が向かう場所と言えばやっぱり不思議ちゃん家だ。
そうと決まれば逆方面、すなわち大学方面へ向かう電車に飛び乗った。
この時間不思議ちゃんは絶対に家にいないことを僕は知っている。水曜の夕方は学校近くの古い喫茶店でバイトをしていることも。
店に行ってもいいんだけれど僕が行くとあからさまに不機嫌になるんだ。まぁ、そんな不思議ちゃんを見るのも悪くは無いんだけれど面白いし。でもまぁ、僕としてもやっぱり不機嫌な相手を抱くのもなんだかなぁって感じだし。やっぱお互い快楽目的でやってることだし、人が嫌がることはしちゃいけないって言われてるからね。僕は玄関の前に座り込んで携帯ゲーム機を取り出す。
どのぐらい経っただろう。辺りはすっかり暗くなり照りつけるような暑さはすっかりとせいろの中の様な蒸し暑さに置き換わっていた。だから僕は日本の夏って嫌いなんだ。
いい加減ゲーム機のバッテリーも死にかけてるしドアにもたれかかった背中には汗でシャツがへばりついて気持ちが悪い。あーあ、こんな時不思議ちゃん気を利かせてアイスでも買ってきてくれないかなーーーなんて考えるけどそんな事は絶対にありえないって事も僕は知ってるから。そもそも僕が家に来てることも知らないと思うしね。仕方が無いから煙草でも吸おうとかも考えたけどこの暑さじゃ煙草の火すら見たくない。今何時だろうと時計を見ると八時を少し過ぎる時間。すなわち僕はかれこれ二時間もここで待たされている訳で…。こんな待ちぼうけは馬鹿らしいし帰った方がいいというか帰るべきだと思うんだけど、この時の僕はここまで待ったなら逆に来るまで待たないと今まで待った分の時間が惜しいってそんなゲーセンのクレーンゲームで馬鹿みたいに金を掛けるような奴みたいな思考に囚われていた。多分暑さに晒されたせいで正常な判断が出来なくなっていたんだと思う。
僕らはただのセックスフレンドであって恋人じゃないんだからさ。そんな体を張ることじゃないんだよ。
でも、不思議ちゃんが帰ってきたときすごく嬉しかったんだよね。アイスは持ってなかったけど。でもそれはあくまで狙っていた景品が取れた時の嬉しいに近い感情で、別にその景品が欲しいとかそんな訳じゃないんだけどさ。不思議ちゃんも多分、僕の事あんまり好きじゃないと思うし。ま、なにより僕がそう信じたかったってのもあるんだけど。
「おかえり。遅かったね」
なんて声をかけてもあの子、僕の事見えてないみたいに無視して、鍵を開けて、ノブに手を掛ける。ドアに僕がもたれかかってるせいで開けられない。
神妙な顔をして固まってる。ここで退けとか何とか言ってくれたらすぐにでも退いてあげるのにさ、何も言わないんだよ。いつも。まぁ慣れてますけどね!
まぁこんなとこでこんなことしていても意味が無いし優しい僕は退いてあげる事にした。感謝の言葉ぐらい言ってくれてもいいと思うんだけど。
不思議ちゃんは今どき漫画でも見かけないようなウサギ小屋みたいな狭さのボロアパートに住んでいる。
見た目はボロいけど中身もボロい。債務者か何かかと思うぐらいにボロい。そんなボロくて狭い部屋にはベッドと本棚とローテーブルぐらいしかないし、生活感の欠片もない。風呂とトイレが共用じゃなくてちゃんと部屋にあるのが救いってとこかな。まぁ、狭いんだけれど。
「お風呂、借りるね」
なんて言っても首を縦に振るだけ。
不思議ちゃんだってこんな蒸し暑い中長袖なんか着て歩いてきたんだから汗ばんで気持ち悪いだろうにね。
あの部屋扇風機しかないんだよね。クーラーぐらい買ったらいいのにさ。よくまぁあんな暑苦しい部屋で暮らせるよね。修行僧か何かなの?
年がら年中長袖なのもそーゆー修行の一環だったりする?なんて馬鹿な事も何もかもシャワーで洗い流して狭い狭いバスルームを出た。
うん。暑い。
僕はおざなりに体を拭くとさっさと服を着て脱衣所を出た。あぁ、喉が渇いたな。この家の勝手を知っている僕は家主に了承も得ず冷蔵庫から麦茶を取り出すとコップになみなみ注ぎ、一つは飲み干しもう一つは居間で扇風機に当たっている不思議ちゃんに差し出す。こーゆーとこホント僕って優しいよね。ま、そんな事したところで不思議ちゃんは黙って受け取るだけ。何も言わない。うん、分かってた。
「飲みなよ。ちゃんと水分とらないと」
そんな事言っても不思議ちゃんはコップの中の麦茶を見つめるだけ。もう、頭の中見てみたいよね。何考えてんだろ。
やきもきした僕はそのコップを奪い取るとその中身を口に含みそのまま半ば強引に口づけをした。そんでそのまま口に含んだ液体を流し込んだ。
それに抗議するみたいに僕の腕を力いっぱい握ってくるけど全然力入ってないし、そもそも早く飲まない方が悪いと思う。
唇を離すと酸欠のせいかな、いつもは不健康そうに青白い頬に赤みがさしているわ、口の端からは飲みきれなかった液体がこぼれているわでなんかすんごい煽情的で逸る気持ちを抑えることなく僕はそのまま押し倒した。組み敷かれた不思議ちゃんは、一瞬呆けた顔をしていたけどすぐに正気に戻って拒むように首を横に振って僕を押しのけそのままバスルームに消えた。…まぁ、拒むよね。ベッドじゃないし。あーゆーことをするにはそれなりの準備だって必要な訳だし。
拒んでくれたことで少し頭の冷えた僕はしばしキスの余韻に浸る。
ここだけの話、僕、キスなら不思議ちゃんとするのが一番好きなんだよね。
セックスとかは普通に女の子とする方が好きだし、不思議ちゃんって骨張ってて抱き心地あんまりよくないんだけど。
でも、キスだけなら不思議ちゃんに叶う人はいないと思う。テクがどうのこうのって訳じゃない。ほら、あの薄いけど柔らかい唇とか、深くしたときに漏れる声とか苦しそうに歪む眉とかさ、そういうの見ると"ああ、ちゃんと生きてるんだな"って思えてそれがすんごい興奮するんだよ。生きてるか死んでるか分からないような子の人間らしい所を僕だけが知ってる。そんな所がホント、他の子じゃこうは行かないよね。
上がってきた不思議ちゃんは黒のTシャツを着ていた。半袖の。そう、つまりはいつもは服に隠れてる腕とかが露わになってて、細いし白いしえっちだよね。
所在なさげにベッドに腰かけた不思議ちゃんを僕はそのまま押し倒す。今度は拒まなくて内心すごい安心した。黒髪はバラバラと広がり普段は覆い隠されている白く細い首が露わになり、それが僕の情欲を誘う。そしてそのまま僕は今夜もその体を貪った。
不思議ちゃんは余り体力が無い。だからかいつもいつも行為が終わるころには気絶したみたいに深い眠りに落ちる。不思議ちゃん普段から運動とかしなさそうだしすんごい体にも負担がかかってるんだろうね。ま、おかげで自分で起きるまで何しても起きないんだけどさ。僕はこの時間が割と好きだ。寝てる不思議ちゃんを触りまくるのはとっても面白い。毎回いろんな発見があって、んで、それを知ってるのはきっとこの世界で僕だけだろうって、そんな優越感に浸ることが出来るから。この手首の細さも薄すぎるわき腹にある黒子も、いつもは神経質そうに歪められた眉も眉間のしわが無くなるだけでこんなにもあどけない表情になるんだってことも、全部知ってるのは僕だけなんだ。それを世界中の人に自慢してやりたくもなるんだけれどでも、それを誰かに自慢することは出来ない。
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