ぼくらはただのセックスフレンド

日没2:53am

文字の大きさ
2 / 3

サンデーモーニングの食卓で

しおりを挟む
 時刻は4:23。薄暗い部屋の中にはシャワーの音だけが聞こえている。
ホントは少し前から目が覚めてたんだけど不思議ちゃんが部屋を出るまでは狸寝入りを決め込む。
それが僕らの間にある数少ないルールのうちの一つだ。
他のルールだって至極簡単。
例えば大学ではお互い知らんぷりをするとか、必要以上に相手を詮索しないとかそんなカンジ。
要は僕らはただのセフレなんだから馴れ合いはしないよって事で僕にとってはヒジョーに都合がいい。
でもたまに、ホントにたまになんだけれどさ、不思議ちゃんは一体何が楽しくてこんな関係を続けてるのかとか考える事はある。
だってさ、やっぱ男の快楽って"つっこまれる"より"つっこむ"方だとは思わないかい?
モチロン不思議ちゃんがいわゆるアッチ系の人で僕以外ともソーユー関係かも知れないとか最初は思ったんだけど今なら無いと言い切れる。
不思議ちゃんのハジメテは僕なんだよね。うん。断言できる。

まぁ、それはともかくだ。
不思議ちゃんが家を出たのを見計って僕はシャワールームへ足を運んだ。
相変わらず狭いバスルームはまだほんのりとぬくもりや石鹸の匂いが残ってて意識すると照れくさくなっちゃった訳で僕はさっさとシャワーを済ませる。
家主のいない部屋。
時刻はまだ五時を少し過ぎた位。こんな時間にやる事がある訳もなく仕方なく。ホント仕方なく本棚の中の一冊に手を伸ばす。
大体、不思議ちゃんと僕とじゃ趣味が全然合わないんだよね。そりゃあ僕は本なんて全然読まないんだけどさ、不思議ちゃんの本棚ってハヤカワのSFか筑摩のつまらなさそうな本ばかりだ。世間は大娯楽狂時代。世の中には面白い本が山ほどあるのになんでわざわざこんなつまんない本を選ぶのかね。僕には理解できないよ。
多分ねそこに僕らの相慣れない、僕らの関係が体だけの関係の理由があるんだと思うよ。ま、別に理解したいとも思わないし、現状で構わない。
悩んだ末手に取ったのはかの有名なSF小説。たしか何年か前に映画やってて見に行った様な気がするな。僕にはつまらなかったけど。
それから何ページか読んでみたんだけどイマイチ入り込めなくて結局諦めて本棚に戻す。っとこの時、僕はひと手間加えるんだ。そう。あえて元あったところと別の所にしまうんだ。この部屋に僕の痕跡を残す為にね。あと不思議ちゃんを若干困らせる事。僕らは必要以上に関らないルールなんだけどこのぐらいのいたずら許して欲しいなぁなんて思いながらどこに紛れ込ませようか考える。どうせなら突拍子もない所にしまいたいよね。散々悩んだ末結局本は本棚の一番下、古ぼけた図鑑が並んでいる所に入れておいた。
これ以上いても仕方が無いので部屋を出る。結局不思議ちゃんは今日も戻らなかった。帰ってきたときにまだ僕がいたらあの子はどんな顔をするのかなってのは気になるんだけれど如何せんこの部屋には娯楽が無い。もしかすると不思議ちゃんはあの本に出てくるレプリカント…つまりはサイボーグとかアンドロイドとかそういった類なのかも知れない。実は首の後ろに電極を差すとこがあってそこから電力を供給してる。そんなトコを想像してみると妙に似合ってて思わず笑ってしまったよ。次にヤる時は探してみようかな。鍵は閉めてポストに入れておく。これで僕のタスクは終了。午後からの憂鬱なデートに備えて一度家に戻ることにした。流石にセフレの家からデートに行くのは気が引けたんだ。

「今野君さ、ホントにあたしの事好きなの?」
ほらきた、僕女の子のこーゆーとこホントに苦手。
僕の付き合ってきた女の子がたまたまそーゆー子ばかりなだけかもしれないけどさ、女の子って僕に愛してるかどうか聞いてくる癖に自分は僕の事好きとか全然口に出さない。
いや、別に愛してるとか好きだとか言われたいわけじゃないけどさ、人に求める癖に自分は口に出さないのってフェアじゃないよね。一度そんな不満が募ると冷めていくのは早い。冬の朝の白湯並みに冷めるのは早い。『さっきまでは好きだったよ』なんて言葉を胸にしまって女の子受けのいい笑顔を作りモチロンなんて言ってやると彼女は満足そうに笑った。君は僕の事好きかい?なんて言葉は口に出さない。彼女の愛なんて僕にとってはもはや何の価値もないし貰っても迷惑だ。有難くもない。
昼下がりのカフェテリア、僕は如何に波風立てず彼女に別れの言葉を切り出すかを考えた。

世間は花の金曜日。街には仕事終わりのサラリーマンやOL、学生が溢れかえり駅前なんかは身動きが取れない。帰宅ラッシュのこの時間に呼び出してきた友人を恨めしく思いながらもその姿を探した。幸い友人は長身で少し目を凝らせば見つけることは安易だ。
「お、意外に早かったね。デートどうだった?」
江本は僕の友人の中でも比較的付き合いの長い部類に入る。その事もあってかオンナノコの相談とかそいう所謂人に話すのは憚られる様なそんな相談は大体この男にしているような気がする。実際江本に相談すると大体最適解をくれるし過去にも色々我ながらサイテーな事を相談してきたり愚痴ってきたりしたけど今もこうしてオトモダチでいてくれてる。こーゆー話の分かる友の存在って有難いよね。特に今日みたいな日にはね!
目的の店までの道すがら僕はいつもみたく彼女への不満を彼に愚痴る。傍から見ればそこそこに最低だと思うよ僕も。だって彼女って僕好みの清楚でおっぱいも大きくて顔も可愛い。年下だけどそれなりに気遣いもできる。他の人から見れば理想のカノジョだもん。他の男からすると別れる理由なんてないよね。
「でもセフレとはずっと続いてるんでしょ?」
そう、彼は僕にセフレがいる事も知ってるのだ。(不思議ちゃんの事は知らないし、相手が男だってことも伏せてはいるけど)
そして江本も江本で如何にも優等生ですよという見た目に反してそれなりに遊んでいるので理解がある。もっとも江本は僕みたいに未だ恋愛に幻想を抱いている訳じゃないので恋人は作らないしセフレも固定じゃなくて一回限りでサヨナラなある意味僕よりもずっと爛れた遊び方をしてるんだけど…。
「いっそのこと、セフレさんと付き合ってみたら?」
いやいやいや!冗談キツいって!僕と不思議ちゃんがアベックになるって??無理だって!そもそも僕ら二人とも男だし、僕も不思議ちゃんもお互いのカラダの事しか知らないから好きになる以前の問題だし!
「それは、ないなぁ」
なんて笑って誤魔化しておいたけど。けど、正直言って不思議ちゃんとそういう仲になる所は全然想像できない。そりゃそうだろ?恋人って学校でランチしたり休日とかに手つないでデートして…そう、丁度今日の僕らみたくね。不思議ちゃんと僕がそれをしている所は思い浮かばない。不思議ちゃんと僕は所詮、体を繋げるだけの関係。それ以上でも以下でも無い。素晴らしいじゃないか。なんて都合の良い関係なんだろう!そんな風に自分を納得させて布団に潜り込んだ。時刻は午前三時。今日はウンと寝て友人によって植え付けられた妙な考えを忘れてしまおう。

…と思っていたけれど。
今僕が立っているのはカフェ・ド・マロニエの前。つまりは不思議ちゃんの働いているお店の前。土曜の午後は決まってここで働いていることを僕は知っている。ということは、このドアの先には不思議ちゃんがいる訳で…。ただ店に入るだけなのに妙に緊張するのは古ぼけた…良い風に言うとレトロな店構えのせいかそれとも…。いやそんなこと無いよね。暑さのせいで!暑さのせいで滲み出る手汗をズボンで拭いその扉を開くとカランカランと古めかしい音に出迎えられた。
結論から言うと不思議ちゃんはいた。大学や狭いアパートで見かけるあの姿とはまた違う不思議ちゃんは新鮮だった。白いワイシャツは肘のあたりで捲られ少し長い黒髪は後ろで束ねられていてそのスタイルは良く似合ってた。
不思議ちゃんは僕が来たことで少し機嫌が悪くなったようにも見えたけど僕はむしろあの子の感情に少なからず影響を与えてる現実に満足感を覚えた。
この狭くて古い店にはあまり客は来ない。来るのは馴染みの主婦ばかりで店内では閑古鳥がハミングをしていた。そんな店内を観察していくつか分かったことがある。
一つは店主の姿を見かけない辺り不思議ちゃん一人で店を回している事。不思議ちゃんは相変わらず口数が少なく(僕に対しては例によってだんまりで一言も発さなかった)、必要最低限の事しか言わない。けど常連の主婦の人たちからは割と可愛がられている事。ここの珈琲はそこそこ美味しい事。
その後も僕はたまに軽食を頼んだり、店に設置されてる小さいブラウン管で競馬中継を見たりして不思議ちゃんのバイトが終わるのを待って一緒に帰路についた。
今日不思議ちゃん家に行くのは別にこの子を抱く為だけじゃない。何となく、何となくなんだけど不思議ちゃんについてもっと知りたくなったからだ。僕は不思議ちゃんの声を知らない。別に声が出せない訳じゃないのはベッドの上で知っているし、言葉を知らないという訳でもないことを僕は知っている。今まではそれで困らなかったし、そもそも語らおうなんて風に思ったことも無かったから無問題だったんだけど今は違う。僕が誰よりも不思議ちゃんの事を知ってる人になるには不思議ちゃんの声を聴く必要があるし不思議ちゃんの言葉を知る必要があるんだ。さて、どうしたものかと考えているうちに例のオンボロアパート、不思議ちゃんの家についた。
不思議ちゃん家は昨日出た時から何も変わらない、相変わらずの生活感の無い部屋だ。不思議ちゃんはあの本が別の場所に移動していることに気づいただろうか、文句の一つでも言ってくれると助かるんだけどそんな事は起きないのも知ってるよ。考えてみただけ。
「不思議ちゃんさ、おなかすいてない?」
首を横に振ってる。減ってないか。
「ピザ、頼んでいい?僕お腹すいちゃった」
首を縦に振る。まぁ、そうだろうね。僕のお金なんだし不思議ちゃんに断る理由は無いよね。
ピザを待ってる間不思議ちゃんを眺めてみる。いつもはさっさと風呂入ってすぐに電気消しちゃうからあんまり明るい所では見ないんだよね。そんな不思議ちゃんは僕を気にせず読書に勤しんでいる。きっと僕がいない時の生活ってこんな感じなんだろうななんてね。とか考えてるうちにピザは届いた。おいしかった。何度か不思議ちゃんを誘ってみたけど不思議ちゃんは首を横に振るだけ。サタデーナイトの食卓に一人っきりは少し寂しかった。

結局、その晩も不思議ちゃんとは口を利かず肌を重ねるだけで終わった。
時刻は三時を過ぎた頃。目が覚めてしまった僕はもうひと眠りする気にもなれず一昨日の友人の言葉を今一度考えてみた。今、背中合わせで眠っているこの子と恋をする。
確かに不思議ちゃんは清楚ではあるけど女の子じゃないからおっぱいもないしそもそも女の子じゃないし、理想の恋人とは言えないよね。でも、僕はこの子を抱いている。
その背中は白い肌のせいであまり温度を感じさせないその体は温かくて確かに生きている事を感じられる。骨張ってはいるけれど無骨さは無い。小柄なこの体を抱きしめると寝息を感じられる。僕はこの体を良く知っているけどこの子の事は全然知らない。知らないからこそ知りたいと思えるんだ。それがただの知的好奇心の一環なのかそれとも別の感情か、それすら今の僕にはわからないけどきっと、この子を知り尽くしたその先にその答えがあるような、そんな気がする。その為にも僕はこの子の声を聴き、この子の言葉を知りたい。
目覚めた不思議ちゃんは驚いてた。そりゃあそうさ。いつも自分より遅く起きる(と思い込んでいる)男が自分より先に目覚めていて、更にはまるで恋人のように抱きしめられているんだから。おはよう、という僕のあいさつを無視してバスルームに向かおうとする不思議ちゃんの腕を引く。
「シャワーご一緒してもいいかな?」
そして今、僕はタオルで泡立てたソープを不思議ちゃんの背中に滑らせてる。白い肌は火照って朱に染まっててエッチした後みたいになんて思ったら何か僕の方がダメになりそうでクラクラしてきちゃって不思議ちゃんを洗い終わった後自分の事は手短に汗を洗い流した。今僕に体を拭かれてる不思議ちゃんは拾ってきたネコみたくされるがままだ。そしてその髪から香るシャンプーの匂いは僕とおんなじ匂い。ああ、ダメだ。江本が変なことを言ったせいで変に意識しちゃう。もし、この子と付き合ったらきっとこんな風な生活を送るのかな。いやいや、付き合わないよ。僕らはただのセックスフレンドなんだってば。そんな事をだらだらぐるぐる考えてるうちに不思議ちゃんはいつもみたく一人で家を出ようとするのでまた引き止める。
「デートしない?」
なんて訊くと不思議ちゃんは露骨に顔を顰めじっとこっちを見ている。そうだろうね。こんな誘い本来ならルール違反だもん。
女の子にするみたいに優しく手を握りダメかな?なんて訊いてみると間はあったけど首を横に振ってくれた。もしかすると頼まれると断れない性格なのかもしれないね。だとするとこの手はヒジョーに有効だ。活用していこう。
その手は握ったまま僕らは道を歩く。早朝の通りには人も居ないので人目を気にしてやる必要もない。一応僕の名誉の為に言っておくとお互い…少なくとも僕は好きで白昼堂々同性と手をつないでいるワケではない。万が一、無いと思うけど万が一逃げられると困るので繋いでいるだけ。
通りを抜け着いた先は川辺にあるカフェ。不思議ちゃんが働いてる古臭い…古き良き喫茶店とは違うそれなりに洒落た、いつか女の子と行こうと思ってたそんなカフェ。
ここに来るまで僕は色々と話しかけたり会話を試みたけど相も変わらず首を振るだけ。そんなんじゃいつか頸椎を痛めそうだし止めた方がいいと思う。
悩んだ末僕はハムエッグのホットサンドとサラダの乗ったセットを不思議ちゃんはバタートーストと珈琲のセットをそれぞれ頼んだ。
そういえば僕はこの子が何かを食べるだとかとにかく人間的な営みをしている所をほぼ見たことが無いような気がする。僕の知ってるこの子は僕とセックスして次の日の朝早くシャワーを浴びてさっさと出て行っちゃう、淡泊でホントに生きてるかどうかもよく分からない、そんな子。それが今僕の前で食事をしている。それがなんだか新鮮で嬉しくて
誰かと食卓を囲むことはあったけれどこの子と囲む食卓は何というか、
サンデーモーニングの食卓はいつもより華やいで見えたんだよね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

壁乳

リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。 最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。 俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 じれじれラブコメディー。 4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。 (挿絵byリリーブルー)

従僕に溺愛されて逃げられない

大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL! 俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。 その傍らには、当然のようにリンがいる。 荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。 高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。 けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。 当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。 居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。 さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。 主従なのか、恋人なのか。 境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。 従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。

仕事ができる子は騎乗位も上手い

冲令子
BL
うっかりマッチングしてしまった会社の先輩後輩が、付き合うまでの話です。 後輩×先輩。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

BL 男達の性事情

蔵屋
BL
 漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。 漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。  漁師の仕事は多岐にわたる。 例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。  陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、 多彩だ。  漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。  漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。  養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。  陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。  漁業の種類と言われる仕事がある。 漁師の仕事だ。  仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。  沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。  日本の漁師の多くがこの形態なのだ。  沖合(近海)漁業という仕事もある。 沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。  遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。  内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。  漁師の働き方は、さまざま。 漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。  出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。  休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。  個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。  漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。  専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。  資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。  漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。  食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。  地域との連携も必要である。 沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。  この物語の主人公は極楽翔太。18歳。 翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。  もう一人の主人公は木下英二。28歳。 地元で料理旅館を経営するオーナー。  翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。 この物語の始まりである。  この物語はフィクションです。 この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。

タトゥーの甘い檻

マリ・シンジュ
BL
執着系わんこ攻(大学生)× 高潔な美形教授受(30代) どのお話も単体でお楽しみいただけます。 ​「先生、ここ……僕の瞳を入れるから。ずっと、僕だけを見てて」 ​真面目な大学教授・新城が、大学生の・羽生にだけ許した、あまりにも淫らな「わがまま」。 ​それは、誰にも見えない内腿の奥深くに、消えないタトゥーを刻むこと。 「下書き」と称して肌を赤く染めるペン先の冷たさ。 アトリエの無機質なライトの下、四つん這いで晒される大人の矜持。 ​ずっと年下の青年の、必死で、残酷で、純粋な独占欲。 愚かだと知りながら、新城はその熱に絆され、ゆっくりと「聖域」を明け渡していく――。 ​「……お前のわがままには、最後まで付き合う」 ​針が通るその時、二人の関係は一生消えない「共犯」へと変わる。 執着攻め×年上受け、密やかに刻まれる秘め事のお話。

処理中です...