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玖
面通し
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「小渕沢君。初狩シェルターへ向かって」
「竜二の追跡は?」
「それは、こちらのドローンオペレーターに任せるわ。というより、完全に寝ちゃったわよ。二人とも」
タブレットを見ると、入り口前で寝そべったままだ。
「しかし、いくら防護服を着ていても、あんなところに長時間いたら……」
「たしか放射線に身体を蝕まれるけど、すぐに死ぬことはないわ。奴らにとっては、君の方が怖いのよ。殺処分されるぐらいなら、少しぐらいの被曝は我慢するしかないのでしょ」
俺はバイクを走らせて、初狩シェルターへ向かった。
「さっき、四方津シェルターの住民全員にタブレットを見せたわね。あのときに彼らの顔写真を撮ったのよ」
「なるほど」
「今から、初狩シェルターの親子に、顔を確認してもらうわよ」
そして、初狩シェルターの親子に四方津の顔写真を見せたところ……
「この人です。いつも犬を連れて地下道を散歩していた人は」
さらに他の住民の写真を見せたところ、初狩シェルターに押し掛けて食料を持ち出していった奴らだった。
「次、倉原氏のところへ行くわよ」
隣の倉原氏に写真を見せると……
「ああ! この人たちですよ。この前空きシェルターから、荷物を運び出していたのは」
「ご協力感謝します」
俺たちは倉原氏に頭を下げてから、再びバイクに乗った。
「四方津シェルターに戻って。あそこの住民がシェルター荒らしの犯人と確定したわ」
「まだ、証拠が弱いような気がしますが……」
「いいのよ。疑わしきは罰するのが今のやり方……四方津シェルターの住民は、全員Bクラスに決定したわ」
四方津シェルターへ向かってバイクを走らせた。
「竜二の追跡は?」
「それは、こちらのドローンオペレーターに任せるわ。というより、完全に寝ちゃったわよ。二人とも」
タブレットを見ると、入り口前で寝そべったままだ。
「しかし、いくら防護服を着ていても、あんなところに長時間いたら……」
「たしか放射線に身体を蝕まれるけど、すぐに死ぬことはないわ。奴らにとっては、君の方が怖いのよ。殺処分されるぐらいなら、少しぐらいの被曝は我慢するしかないのでしょ」
俺はバイクを走らせて、初狩シェルターへ向かった。
「さっき、四方津シェルターの住民全員にタブレットを見せたわね。あのときに彼らの顔写真を撮ったのよ」
「なるほど」
「今から、初狩シェルターの親子に、顔を確認してもらうわよ」
そして、初狩シェルターの親子に四方津の顔写真を見せたところ……
「この人です。いつも犬を連れて地下道を散歩していた人は」
さらに他の住民の写真を見せたところ、初狩シェルターに押し掛けて食料を持ち出していった奴らだった。
「次、倉原氏のところへ行くわよ」
隣の倉原氏に写真を見せると……
「ああ! この人たちですよ。この前空きシェルターから、荷物を運び出していたのは」
「ご協力感謝します」
俺たちは倉原氏に頭を下げてから、再びバイクに乗った。
「四方津シェルターに戻って。あそこの住民がシェルター荒らしの犯人と確定したわ」
「まだ、証拠が弱いような気がしますが……」
「いいのよ。疑わしきは罰するのが今のやり方……四方津シェルターの住民は、全員Bクラスに決定したわ」
四方津シェルターへ向かってバイクを走らせた。
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