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八塚克哉は逃げていた。
女子大生二人を連れ、慎重かつ大胆に。
署員の発症者への対応で混乱している警視庁に戻ることを諦め、とにかく隠れる場所を探す。
街ではいたるところで騒ぎが起きていている。
そういった場所は極力避け、道を選んで進むが、それは勘でしかない。
周りには八塚らと同じように、逃げ惑う人々が右往左往していた。
道路の渋滞はより一層ひどくなり、全く動かない。
車を運転中に発症した者が暴走させた事故、同乗者の発症により逃げ出し放置した者、その渋滞で動きが取れず運転を諦めた者、それらの車で溢れている。
時折、車の間を縫うように進むバイクがあるくらいだった。
八塚たちを時たま襲って来る発症者もいるが、なるべく走って逃げ、それでも追いかけて来る者は足を狙ったりして動きを奪った。
とにかく、もう、八塚は人を殺したくない。
逃げることを最優先に、駆け回った。
<どこだ、どこに逃げればいい…考えろ、考えろ>
酸素を頭にも必死で回す。
<どこかいい建物はないか…
開いている店はゾンビがいるかもしれないし、閉まっている店には無理しても入れないだろう。
なら、どこか、マンションや民家…だが、誰もこんな状況では入れてくれるかどうか…
じゃあ、人がいないところまで…
いや、この東京のど真ん中では無理だ…
では、なるべく少ないところはないか…>
「きゃあ!」
振り返ってみると、オメガを発症したであろう若い男が、狂ったような表情で自分たちを追いかけて来ている。
八塚は急いで後ろに回ると、その男の顎に膝蹴りをかます。
男への顎へのダメージは相当なもので、前歯を折り、脳震盪を起こして倒れた。
だが、それでも、じたばたと暴れ回っている。
「さあ、早く!」
<本当にうかうかしてられないな…
人の少ないところ、できれば周りが見渡せて、誰が来るか一目瞭然で…すぐに逃げられて…
ないのか、そんな都合のいい場所は…>
八塚は苦しくなって顎が上がり、空を見る形となった。
<まだ、街の明かりは灯ってるな、都会の空には色が無いとか…考えてる場合か…
空…ヘリででも逃げられれば…まあ、無理だけどな…
警視庁には電話が繋がらない、繋がったとしても俺みたいな下っ端に出してくれるヘリはない…
空も駄目、陸も駄目、なら、あとは…海か川の…船…ん?船って意外に良くないか?
周りは水だから、周りに誰か近付いても水の音でわかるし、泳ぎも遅いし、万一、追いつかれても、上から攻撃したら何とかなりそうだし…
ただ、ここから海は遠いな…
それなら川、川ならボートがある…
公園でもどこでもいいが、ここからなら…>
「牛若堀に行きましょう!」
八塚は後ろの二人に唐突に声を掛けた。
牛若堀とは赤坂にあり、堀にかかる牛若橋のそばにボート場があった。
「はあ、はあ、もう駄目、はあ、もう走れない…」
江角は息が上がってふらふらだった。
阪水の方も苦しそうにしている。
「頑張って、ここからなら、あと数百メートルです」
八塚たちはいつの間にか、青山通りまで来ていた。
そこを東に進めば牛若堀はすぐだ。
「ほら、赤坂御苑の方へ渡りましょう、向う側は人が少ない」
三人は渋滞で動かない青山通りを渡る。
途中、車中で発症した者が叫び声を上げるが、車から外に出る知恵が回らないようだった。
赤坂署付近の交差点まで来ると、警官が総動員で発症者をとり抑えようと奮闘していた。
八塚はその様子を横目に走った。
<申し訳ないが、行きがかり上、この二人を助けることを優先させてもらうよ…>
三人は交差点を走り抜ける。
そして、やっと牛若橋まで辿り着いた。
「はあはあ、もう駄目、マジもう無理、はあはあ」
江角が息を切らして言った。
「考えることは皆同じか…」
橋の上から堀を覗いた八塚が、失望のため息を漏らした。
堀には、難を逃れようとする人々が出したいくつもののボートが浮かび、余りは一つもなさそうだった。
「ぎゃああああ!」
ボートの上のひとつから、叫び声が聞こえた。
複数人で乗っていた一人が発症したようで、同乗者の一人に噛み付いたようだ。
残りの者は慌てて堀に飛び込み、他のボートの者は離れようと必死でオールを漕ぎ始める。
<舟の考えは机上の空論だったか…まさに泥舟…さて、どうしたものか…>
八塚は息を整えながら考える。
「はあはあ、ちょっと、はあはあ、さすがに走り過ぎてもう無理です…」
ここまで弱音を漏らさなかった阪水も、既に体力の限界のようだった。
「ちょっと待ってて。
そこでジュースでも買ってくる、ちょっとこれ持ってて」
八塚は橋を渡り切ったところにある自販機を見つけ、警棒と盾を江角に預けると小走りに向かった。
スマホ決裁が利用できるタイプで、八塚は急いでペットボトルタイプのスポーツ飲料二本と炭酸飲料一本を買った。
「きゃああ!」
二人の元に戻ろうとした時、行き交う人ゴミから、スーツ姿の発症者が現れた。
二人は残りの気力を振り絞って、八塚に向かって走る。
八塚は急いで駆け付け、その勢いでその男の胸を蹴り飛ばした。
「一旦、この茂みに隠れましょう。
体力を回復しないと持たない」
ボート乗り場の扉は壊されており、一見、小さな森のように見える木立の中に散策道が続いている。
三人はそこに入ると、すぐに道をそれ、人目のつかないよう木の下に腰を下ろした。
「さあ、これを飲んで、ここで少し休もう」
八塚はコートからスポーツ飲料を取り出して、二人に渡す。
「はあ、はあ、ありがとうございます」
二人はごくごくとそれを喉に流し込んだ。
「今は走って熱いくらいだけど、夜は冷え込むだろうから、後であったかいのでも買っておこう」
八塚はそう言って自分用に買った炭酸飲料のキャップを開けた。
一口だけ口に含むと、炭酸が渇いた喉に浸み込む。
<くうー!効くなー>
「あーっ」
八塚は思わず、声を漏らした。
「あ、一人だけ炭酸じゃないですか、一口くださいよ」
江角が気付いて、手を伸ばしてきた。
「え?ああ、すまん、君たちも炭酸の方が良かったかな。
口付けたんで良ければ…」
八塚は照れくさそうに飲み口を指で拭い、江角に渡す。
<しかし、女子大生二人とこんな茂みの中にいてこんなことしてるとは…
別れる前なら里奈に怒られて…そういや、あいつには連絡してなかったな>
八塚はスマホを取り出した。
<ブロックしてなきゃいいけど、どうだか>
と、そばにそそり立つホテルから、小さな叫び声や怒鳴り声が聞こえてくる。
<ここでも、うかうかしてられないかもな…>
八塚が手早くリネを操作し終えた時だった。
ガサガサ。
ふいに、茂みの向うから音が聞こえた。
三人に緊張が走る。
そこへ作業着を着た中年の男が現れた。
両手を前に上げ、小さな呻き声を上げながら、こちらに向かって来る。
八塚は咄嗟に身構えた。
八塚が江角の顔を見ると、江角はすぐに察したように警棒を渡す。
八塚は意を決して立ち上がり、その男に殴りかかる。
「ちょい待ち!ちょい待ち、お兄さん!」
八塚はすんでのところで、警棒を止めた。
「うわ、何ですか、こんな時にまぎらわしい、勘弁してくださいよ」
発症者でないことがわかった八塚は警棒を下ろした。
「すみません、すみません」
男が下げる頭は少し薄い。
八塚は改めて男を観察すると、どこも噛まれたところはなさそうだ。
作業着の胸のところには『尾坂』の刺繍がある。
「えー、尾坂さんですか、そんなゾンビみたいな歩き方してたら、そりゃ間違えますよ」
「いや、そうですが、あの、知らないんですか」
「え?何を?」
その男、尾坂の言葉により、八塚たちは助かることになった。
女子大生二人を連れ、慎重かつ大胆に。
署員の発症者への対応で混乱している警視庁に戻ることを諦め、とにかく隠れる場所を探す。
街ではいたるところで騒ぎが起きていている。
そういった場所は極力避け、道を選んで進むが、それは勘でしかない。
周りには八塚らと同じように、逃げ惑う人々が右往左往していた。
道路の渋滞はより一層ひどくなり、全く動かない。
車を運転中に発症した者が暴走させた事故、同乗者の発症により逃げ出し放置した者、その渋滞で動きが取れず運転を諦めた者、それらの車で溢れている。
時折、車の間を縫うように進むバイクがあるくらいだった。
八塚たちを時たま襲って来る発症者もいるが、なるべく走って逃げ、それでも追いかけて来る者は足を狙ったりして動きを奪った。
とにかく、もう、八塚は人を殺したくない。
逃げることを最優先に、駆け回った。
<どこだ、どこに逃げればいい…考えろ、考えろ>
酸素を頭にも必死で回す。
<どこかいい建物はないか…
開いている店はゾンビがいるかもしれないし、閉まっている店には無理しても入れないだろう。
なら、どこか、マンションや民家…だが、誰もこんな状況では入れてくれるかどうか…
じゃあ、人がいないところまで…
いや、この東京のど真ん中では無理だ…
では、なるべく少ないところはないか…>
「きゃあ!」
振り返ってみると、オメガを発症したであろう若い男が、狂ったような表情で自分たちを追いかけて来ている。
八塚は急いで後ろに回ると、その男の顎に膝蹴りをかます。
男への顎へのダメージは相当なもので、前歯を折り、脳震盪を起こして倒れた。
だが、それでも、じたばたと暴れ回っている。
「さあ、早く!」
<本当にうかうかしてられないな…
人の少ないところ、できれば周りが見渡せて、誰が来るか一目瞭然で…すぐに逃げられて…
ないのか、そんな都合のいい場所は…>
八塚は苦しくなって顎が上がり、空を見る形となった。
<まだ、街の明かりは灯ってるな、都会の空には色が無いとか…考えてる場合か…
空…ヘリででも逃げられれば…まあ、無理だけどな…
警視庁には電話が繋がらない、繋がったとしても俺みたいな下っ端に出してくれるヘリはない…
空も駄目、陸も駄目、なら、あとは…海か川の…船…ん?船って意外に良くないか?
周りは水だから、周りに誰か近付いても水の音でわかるし、泳ぎも遅いし、万一、追いつかれても、上から攻撃したら何とかなりそうだし…
ただ、ここから海は遠いな…
それなら川、川ならボートがある…
公園でもどこでもいいが、ここからなら…>
「牛若堀に行きましょう!」
八塚は後ろの二人に唐突に声を掛けた。
牛若堀とは赤坂にあり、堀にかかる牛若橋のそばにボート場があった。
「はあ、はあ、もう駄目、はあ、もう走れない…」
江角は息が上がってふらふらだった。
阪水の方も苦しそうにしている。
「頑張って、ここからなら、あと数百メートルです」
八塚たちはいつの間にか、青山通りまで来ていた。
そこを東に進めば牛若堀はすぐだ。
「ほら、赤坂御苑の方へ渡りましょう、向う側は人が少ない」
三人は渋滞で動かない青山通りを渡る。
途中、車中で発症した者が叫び声を上げるが、車から外に出る知恵が回らないようだった。
赤坂署付近の交差点まで来ると、警官が総動員で発症者をとり抑えようと奮闘していた。
八塚はその様子を横目に走った。
<申し訳ないが、行きがかり上、この二人を助けることを優先させてもらうよ…>
三人は交差点を走り抜ける。
そして、やっと牛若橋まで辿り着いた。
「はあはあ、もう駄目、マジもう無理、はあはあ」
江角が息を切らして言った。
「考えることは皆同じか…」
橋の上から堀を覗いた八塚が、失望のため息を漏らした。
堀には、難を逃れようとする人々が出したいくつもののボートが浮かび、余りは一つもなさそうだった。
「ぎゃああああ!」
ボートの上のひとつから、叫び声が聞こえた。
複数人で乗っていた一人が発症したようで、同乗者の一人に噛み付いたようだ。
残りの者は慌てて堀に飛び込み、他のボートの者は離れようと必死でオールを漕ぎ始める。
<舟の考えは机上の空論だったか…まさに泥舟…さて、どうしたものか…>
八塚は息を整えながら考える。
「はあはあ、ちょっと、はあはあ、さすがに走り過ぎてもう無理です…」
ここまで弱音を漏らさなかった阪水も、既に体力の限界のようだった。
「ちょっと待ってて。
そこでジュースでも買ってくる、ちょっとこれ持ってて」
八塚は橋を渡り切ったところにある自販機を見つけ、警棒と盾を江角に預けると小走りに向かった。
スマホ決裁が利用できるタイプで、八塚は急いでペットボトルタイプのスポーツ飲料二本と炭酸飲料一本を買った。
「きゃああ!」
二人の元に戻ろうとした時、行き交う人ゴミから、スーツ姿の発症者が現れた。
二人は残りの気力を振り絞って、八塚に向かって走る。
八塚は急いで駆け付け、その勢いでその男の胸を蹴り飛ばした。
「一旦、この茂みに隠れましょう。
体力を回復しないと持たない」
ボート乗り場の扉は壊されており、一見、小さな森のように見える木立の中に散策道が続いている。
三人はそこに入ると、すぐに道をそれ、人目のつかないよう木の下に腰を下ろした。
「さあ、これを飲んで、ここで少し休もう」
八塚はコートからスポーツ飲料を取り出して、二人に渡す。
「はあ、はあ、ありがとうございます」
二人はごくごくとそれを喉に流し込んだ。
「今は走って熱いくらいだけど、夜は冷え込むだろうから、後であったかいのでも買っておこう」
八塚はそう言って自分用に買った炭酸飲料のキャップを開けた。
一口だけ口に含むと、炭酸が渇いた喉に浸み込む。
<くうー!効くなー>
「あーっ」
八塚は思わず、声を漏らした。
「あ、一人だけ炭酸じゃないですか、一口くださいよ」
江角が気付いて、手を伸ばしてきた。
「え?ああ、すまん、君たちも炭酸の方が良かったかな。
口付けたんで良ければ…」
八塚は照れくさそうに飲み口を指で拭い、江角に渡す。
<しかし、女子大生二人とこんな茂みの中にいてこんなことしてるとは…
別れる前なら里奈に怒られて…そういや、あいつには連絡してなかったな>
八塚はスマホを取り出した。
<ブロックしてなきゃいいけど、どうだか>
と、そばにそそり立つホテルから、小さな叫び声や怒鳴り声が聞こえてくる。
<ここでも、うかうかしてられないかもな…>
八塚が手早くリネを操作し終えた時だった。
ガサガサ。
ふいに、茂みの向うから音が聞こえた。
三人に緊張が走る。
そこへ作業着を着た中年の男が現れた。
両手を前に上げ、小さな呻き声を上げながら、こちらに向かって来る。
八塚は咄嗟に身構えた。
八塚が江角の顔を見ると、江角はすぐに察したように警棒を渡す。
八塚は意を決して立ち上がり、その男に殴りかかる。
「ちょい待ち!ちょい待ち、お兄さん!」
八塚はすんでのところで、警棒を止めた。
「うわ、何ですか、こんな時にまぎらわしい、勘弁してくださいよ」
発症者でないことがわかった八塚は警棒を下ろした。
「すみません、すみません」
男が下げる頭は少し薄い。
八塚は改めて男を観察すると、どこも噛まれたところはなさそうだ。
作業着の胸のところには『尾坂』の刺繍がある。
「えー、尾坂さんですか、そんなゾンビみたいな歩き方してたら、そりゃ間違えますよ」
「いや、そうですが、あの、知らないんですか」
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その男、尾坂の言葉により、八塚たちは助かることになった。
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