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第200話 第18ダンジョン 邪神教報告
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「身元確認が取れるものは持ち帰ってきたか?」
「死体を回収してきた。量が量だからここで出す…というわけにはいかないがな。」
「それならこれを使ってくれ。」
ポーチ型”アイテムボックス”の魔道具から何やら結界展開の石に似た魔道具を取り出した。
空中で手を離すと魔道具はポワポワと浮き、俺達3人とテーブルが白い膜のようなものに包まれた。
するとギルマス室の壁までの距離が今までの3倍くらいになり、テーブルも大きくなっていた。
「”空間拡張結界の宝珠”だ。騎士団詰め所内の拷問部屋で脱走させないために使っている。」
「なるほど…」
今改めて考えてみると、この世界の拷問は色々な魔道具や回復薬がある分前世よりグレードアップしているのではないだろうか。
背中がゾッとしたので考えるのを辞め、広くなったテーブルに”アイテムボックス”から死体を出した。
拡張したテーブルでも並べて置き切ることができなかったので、目の前に死体の山を築いてしまった。
「…っ!!体術士ジョー!!それに道化師ギーヴまで!!」
「おいおい、鞭使いアマンダまでいるぜ!?」
「邪神教幹部を名乗ってたが…そこまで有名人だったのか?」
「3人とも私達騎士団が指名手配している指名手配犯だ。」
ティーナは再びポーチ型”アイテムボックス”に手を入れると、今度は3枚の紙を手渡してきた。
それは邪神教幹部の3人の顔と懸賞金、騎士団詰め所の場所が書かれている指名手配書だった。
「知らないで倒したのかよ…体術士ジョーと道化師ギーヴは懸賞金金貨30枚、鞭使いアマンダに関しちゃあ金貨50枚だぞ?」
「…ん?体術士より鞭使いの方が懸賞金が高いのはどうしてだ?」
「鞭使いアマンダは容姿を美化した状態のまま固定する何らかのユニークスキル保持者なんだ。ああ見えて10年近く犯行を繰り返した超極悪人だぞ。」
「そうだったのか…」
「ギルドの情報と照合するからお二人さんはちょっと待っててくれ。」
「それなら私はパウロ殿の照合が終わったら騎士団の情報と照合しよう。ギルドに届いていない情報もあるかもしれないのでな。」
「助かるぜ。じゃあちょっと待っててくれよな!」
ティーナが”空間拡張結界の宝珠”を解除すると、パウロは死体を”アイテムボックス”の魔道具に収納してこの部屋から出ていった。
そしてギルマス室には俺とティーナの二人きりになった。
『…なんか滅茶苦茶じっと見てくるな。さっきはあんなに話が盛り上がったのにどこか気まずい…』
「ア、アルフレッド殿!」
「アルフレッドでいい。なんだ?」
「私と…私と模擬戦をしてくれないだろうか!?」
「…えっ?」
「”不死身のアランの弟子”、”エレノア=ブラッドボーンの後継者”と名高いアルフレッドと1度戦ってみたいのだ!」
「俺は構わないが…副団長として大丈夫なのか?」
「問題ない…わけではないが何とかする。」
それは職権乱用なのでは?と思ったが、俺としても”Sランク冒険者と同等の力量も持つ”と名高いティーナと1度戦ってみたいので気にしないでおこう。
とはいえティーナほどの実力者と戦ったら周囲に被害が出るのは必至だ。
「…そうだ。俺達はいつもダンジョンのボス部屋で模擬戦してるんだが、そこなら騎士団にも見つからないしいいんじゃないか?」
「確かにボス部屋は広さも十分だが…門番は騎士団員だぞ?」
「第18ダンジョンなら”邪神教アジトの後処理”って名目で入れる。当事者である俺が同行するのも自然なはずだ。」
「なるほど…それはいいな!!よしっ、早速行こう!!」
勢いよく立ち上がり、兜を付けると俺の右腕を掴んで引っ張った。
STR値がなかなか高いだけあって結構な馬鹿力だったが、同じ強さで引っ張り返してティーナを止めた。
「待て待て…まだパウロの照合もティーナの照合も終わってなかっただろ…」
「そうだったな。ではそれが終わったら行こうではないか!」
「いやもう夜だぞ?仲間に報告が終わり次第帰ると伝えて出てきたし、明日に改めないか?」
「…そうだな。仕方ない。」
ティーナは目に見えてしょんぼりと落ち込んだ。
この世界にいる可愛くて強い女性は全員戦闘狂なのだろうか?
「早朝訓練が8時に終わるからその後でもいいか?」
「ああ。俺も早朝訓練は日課だし構わない。」
「それだったら1度参加してみないか!?」
「冒険者の俺が…?」
「アルフレッドは騎士団内で人気高いぞ?」
「えっ、なんで!?」
「女性騎士達はその容姿に見惚れているし、男性騎士達はその実力に憧れているからな。」
「そうなのか…じゃあせっかくの機会だし参加させてもらおう。」
「そうか!では6時に騎士団本部へ来てくれ。遅刻は厳罰に処すからな?」
「はいはい…」
ちょうど話にひと段落着いたところでパウロがギルマス室に帰ってきた。
倒した62人のうち幹部を除いて12人に討伐依頼が来ていたらしく、報酬として金貨36枚を受け取った。
それからティーナと共に騎士団本部に移動し、今度は騎士団の照合が始まった。
外の訓練場で待っていると、通りかかった騎士団員全員が俺の方をチラチラと窺っていた。
どうやら人気があるというのは本当だったようだ。
「待たせてすまない。照合終わったぞ。」
「ああ。」
幹部3人の報奨金金貨110枚だけでなく、残りの59人全員にも犯罪の記録が確認されていたため1人当たり金貨1枚で金貨59枚も受け取った。
ギルド分の36枚と合わせて計金貨205枚入った袋を収納し、俺はパーティーハウスに帰った。
「死体を回収してきた。量が量だからここで出す…というわけにはいかないがな。」
「それならこれを使ってくれ。」
ポーチ型”アイテムボックス”の魔道具から何やら結界展開の石に似た魔道具を取り出した。
空中で手を離すと魔道具はポワポワと浮き、俺達3人とテーブルが白い膜のようなものに包まれた。
するとギルマス室の壁までの距離が今までの3倍くらいになり、テーブルも大きくなっていた。
「”空間拡張結界の宝珠”だ。騎士団詰め所内の拷問部屋で脱走させないために使っている。」
「なるほど…」
今改めて考えてみると、この世界の拷問は色々な魔道具や回復薬がある分前世よりグレードアップしているのではないだろうか。
背中がゾッとしたので考えるのを辞め、広くなったテーブルに”アイテムボックス”から死体を出した。
拡張したテーブルでも並べて置き切ることができなかったので、目の前に死体の山を築いてしまった。
「…っ!!体術士ジョー!!それに道化師ギーヴまで!!」
「おいおい、鞭使いアマンダまでいるぜ!?」
「邪神教幹部を名乗ってたが…そこまで有名人だったのか?」
「3人とも私達騎士団が指名手配している指名手配犯だ。」
ティーナは再びポーチ型”アイテムボックス”に手を入れると、今度は3枚の紙を手渡してきた。
それは邪神教幹部の3人の顔と懸賞金、騎士団詰め所の場所が書かれている指名手配書だった。
「知らないで倒したのかよ…体術士ジョーと道化師ギーヴは懸賞金金貨30枚、鞭使いアマンダに関しちゃあ金貨50枚だぞ?」
「…ん?体術士より鞭使いの方が懸賞金が高いのはどうしてだ?」
「鞭使いアマンダは容姿を美化した状態のまま固定する何らかのユニークスキル保持者なんだ。ああ見えて10年近く犯行を繰り返した超極悪人だぞ。」
「そうだったのか…」
「ギルドの情報と照合するからお二人さんはちょっと待っててくれ。」
「それなら私はパウロ殿の照合が終わったら騎士団の情報と照合しよう。ギルドに届いていない情報もあるかもしれないのでな。」
「助かるぜ。じゃあちょっと待っててくれよな!」
ティーナが”空間拡張結界の宝珠”を解除すると、パウロは死体を”アイテムボックス”の魔道具に収納してこの部屋から出ていった。
そしてギルマス室には俺とティーナの二人きりになった。
『…なんか滅茶苦茶じっと見てくるな。さっきはあんなに話が盛り上がったのにどこか気まずい…』
「ア、アルフレッド殿!」
「アルフレッドでいい。なんだ?」
「私と…私と模擬戦をしてくれないだろうか!?」
「…えっ?」
「”不死身のアランの弟子”、”エレノア=ブラッドボーンの後継者”と名高いアルフレッドと1度戦ってみたいのだ!」
「俺は構わないが…副団長として大丈夫なのか?」
「問題ない…わけではないが何とかする。」
それは職権乱用なのでは?と思ったが、俺としても”Sランク冒険者と同等の力量も持つ”と名高いティーナと1度戦ってみたいので気にしないでおこう。
とはいえティーナほどの実力者と戦ったら周囲に被害が出るのは必至だ。
「…そうだ。俺達はいつもダンジョンのボス部屋で模擬戦してるんだが、そこなら騎士団にも見つからないしいいんじゃないか?」
「確かにボス部屋は広さも十分だが…門番は騎士団員だぞ?」
「第18ダンジョンなら”邪神教アジトの後処理”って名目で入れる。当事者である俺が同行するのも自然なはずだ。」
「なるほど…それはいいな!!よしっ、早速行こう!!」
勢いよく立ち上がり、兜を付けると俺の右腕を掴んで引っ張った。
STR値がなかなか高いだけあって結構な馬鹿力だったが、同じ強さで引っ張り返してティーナを止めた。
「待て待て…まだパウロの照合もティーナの照合も終わってなかっただろ…」
「そうだったな。ではそれが終わったら行こうではないか!」
「いやもう夜だぞ?仲間に報告が終わり次第帰ると伝えて出てきたし、明日に改めないか?」
「…そうだな。仕方ない。」
ティーナは目に見えてしょんぼりと落ち込んだ。
この世界にいる可愛くて強い女性は全員戦闘狂なのだろうか?
「早朝訓練が8時に終わるからその後でもいいか?」
「ああ。俺も早朝訓練は日課だし構わない。」
「それだったら1度参加してみないか!?」
「冒険者の俺が…?」
「アルフレッドは騎士団内で人気高いぞ?」
「えっ、なんで!?」
「女性騎士達はその容姿に見惚れているし、男性騎士達はその実力に憧れているからな。」
「そうなのか…じゃあせっかくの機会だし参加させてもらおう。」
「そうか!では6時に騎士団本部へ来てくれ。遅刻は厳罰に処すからな?」
「はいはい…」
ちょうど話にひと段落着いたところでパウロがギルマス室に帰ってきた。
倒した62人のうち幹部を除いて12人に討伐依頼が来ていたらしく、報酬として金貨36枚を受け取った。
それからティーナと共に騎士団本部に移動し、今度は騎士団の照合が始まった。
外の訓練場で待っていると、通りかかった騎士団員全員が俺の方をチラチラと窺っていた。
どうやら人気があるというのは本当だったようだ。
「待たせてすまない。照合終わったぞ。」
「ああ。」
幹部3人の報奨金金貨110枚だけでなく、残りの59人全員にも犯罪の記録が確認されていたため1人当たり金貨1枚で金貨59枚も受け取った。
ギルド分の36枚と合わせて計金貨205枚入った袋を収納し、俺はパーティーハウスに帰った。
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