異世界転生録if~死と隣り合わせのこの世界で死なないため、力を付けます!!~

島津穂高

文字の大きさ
52 / 186

第52話 模擬戦

しおりを挟む
ハワードが先手を譲ってくれたので、俺は小手調べを兼ねて片手剣C”ソニックストライク”を行使して素早い一撃を放った。

すると、ハワードは表情一つ変えずに自慢の両手斧で防いだ。



俺は防がれることを予想していたので”ソニックストライク”を放ったすぐ後に片手剣D”アークスクエア”を行使して4連撃で追撃した。

若干驚きはしたものの、これもすべて防御された。



『思ってた以上に強いな…何より頑丈すぎる…』



称号”屈強な戦士”の効果で戦闘時の攻撃力と防御力が20%上がっているのだ。



「この程度かダグラス?来ないなら俺から行くぞ!!」



ハワードは斧F”アックス”を行使してきたので俺は盾で全力で守った。

それにも関わらず、俺はノックバックしてしまった。



『一撃が重い…これでFランクスキルだと…!?』



もう左手が麻痺して感覚がない。

俺は自身に”パーフェクトヒール”を行使して回復した。



「もうへばったのか?そんなんじゃレーヴァテインは渡せねぇぞ!」



『流石に素の力では負けるか。』



俺は一度深呼吸をして落ち着き、全バフを自身にかけた。



「行くぞ!!」



今度はスキルを使わずに連撃を与えた。

ハワードは俺の速さに若干ついてこれていないようで、徐々に攻撃が通るようになってきた。



『よし、この調子で攻めるか!』



そう考えた刹那、”危険察知”スキルの警鐘が激しく鳴った。



『…っ!!まずい!!』



急いで防御の体制をとると、両手斧C”シュタルクサークル”という範囲攻撃技を行使してきた。

俺はハワードの一撃をパリィしてできた隙に片手剣B”レイドジェノス”で強い一撃を与えようとしていた。



『くっ…!!やっぱり読まれてるよな…』



俺は自ら後ろに飛び、衝撃を軽減した。

それにも関わらず左手に若干痺れを感じる。



その後も有効打を与えられずに戦闘が続いていた。

俺もハワードも息は上がっておらず、見合っている状態だ。



すると、ハワードが土属性魔法C”アースバインド”を仕掛けてきた。

俺は跳躍して避けると、避けた先にハワードが攻撃の準備をして待っていた。



『まずい!!』



俺は光属性魔法F”フラッシュ”でハワードの視界を奪い、何とか避けられた。

攻撃魔法を行使したいのだが、地下室では狭すぎるため行使できない。



大規模魔法を躊躇って俺は闇属性魔法のデバフすべてをハワードにかけた。

しかし、これも称号”屈強な戦士”によって無効化された。



「どうしたダグラス?この程度の実力じゃレーヴァテインは渡せねぇぞ!!」



『…仕掛けるか。』



俺はこの部屋全体に一応結界魔法S”絶対不可侵結界”を展開して外部と完全に遮断した。

同時に自分の魔法に巻き込まれないよう結界魔法E” 物理遮断シールド 魔法遮断シールド”とB” スキル遮断結界”を展開した。



「ハワード、死ぬなよ?」



俺はハワードを取り囲むように土属性魔法D”アースウォール”を行使し、そのうえ壊されないようにアースウォールに結界魔法B”スキル遮断結界”を展開した。

力だけでアースウォールが破壊されそうなので、一応結界魔法E” 物理遮断シールド 魔法遮断シールド”も重ねて展開した。



そして結界の中に土属性魔法B”アースジャベリン”×10を空間魔法C”転移”で転送し、直撃させた。

魔道具は1度しか命に関わる攻撃を無効化しないのでオーバーキルしていないか心配だ。



しかし、そんな心配は不要だった。

ハワードは3回ほどくらったが、他はすべて防いで立っていた。



追撃をしようと今度は土属性魔法B”アースインパクト”を結界内に転送した。

衝撃は防ぎようがないので、ハワードは案の定弾き飛ばされた。



しかし、それでもハワードは立ち上がった。

気が付けばほとんど無傷だったのだ。

これも称号”屈強な戦士”の効果で、戦闘中常時回復効果があるようだ。



『”屈強な戦士”の称号はチートすぎだろ…』



ハワードを一撃で殺せる攻撃をしない限り回復されてしまうということだ。



『…魔道具の効果で死なないから本気で殺しに行くか。』



俺は土属性魔法S”アースメテオ”を結界内に転送し、直撃させた。

するとハワードは気絶した。



「俺の勝ちだな。」



正直剣の腕では勝てなかっただろう。

ハワードは今まで戦った人の中で1番強かっただろう。



俺は行使した魔法すべてを解除し、汚れたり傷ついた箇所を生活魔法”クリーン リペア”で元通りに戻した。

数分後、ハワードが目を覚ました。



「俺は負けたのか…」



「ああ。魔法で勝ってしまったのは悔しいがな…」



「片手剣の方も十分手強かった。まるでリーダーと戦ってた気分だよ。」



「そうか。」



「勝負はダグラスの勝ちだ。レーヴァテインは譲ろう。」



「ありがとう。」



「一度この部屋で試してから行ってくれ。」



「分かった。」



上の鍛冶屋に戻り、封印されたレーヴァテインを持って来た。



「開けてもいいか?」



「ああ。俺は耐性を持っていないから離れているよ。」



「分かった。開けるぞ。」



封印を解いた瞬間レーヴァテインから黒い霧のようなものがあふれ出した。

手に取ると、俺を乗っ取ろうとする感覚は全くなかった。

それどころか、むしろ手に馴染んだ。



「…大丈夫そうだな。特に異変は全くない。」



「そうか。ダグラス、レーヴァテインを使ってもいいがあまり人には見せないようにするんだぞ?」



「ああ。分かった。」



何とか魔剣レーヴァテインを手に入れることができた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -

花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。 魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。 十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。 俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。 モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~

さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。 全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。 ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。 これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

処理中です...