異世界転生録if~死と隣り合わせのこの世界で死なないため、力を付けます!!~

島津穂高

文字の大きさ
67 / 186

第67話 企画作成

しおりを挟む
翌朝、海上都市で朝食をとった後すぐに王都へ”転移”した。

そして空間魔法”空間作成”で姿と匂い、音を遮断する結界を自分の周りに展開した。



『これで準備は万端か…?』



念には念を入れて”気配遮断”のスキルも行使した。



『じゃあ早速抜き打ちテストに行きますか!!』



屋敷に着くと、そこは結界で囲われていた。

どうやら防犯対策としてメリルの魔道具を使っているようだ。



この魔道具は情報を登録した人しか入れない仕組みになっているが、俺はおそらく登録されているだろう。

試しに結界に触れてみたが、何も起こらなかった。



『少し不安だったが…良かった。』



屋敷に入ってみると、一方では演習場で訓練をしているパーティーが、他方では朝からクエストを受注しに行くパーティーもいた。



『ん…?なんだ?』



誰かが1人でギルドに向かっている。

気になったので近づいてみると、それはマークだった。



『1人で何しに行くんだ…?』



マークはギルドに入り、そのまま奥の演習場へ行った。

すると、そこにはおそらく新人冒険者であろう人々がいた。



「おはようございますマーク教官!!」



「おはよう!!早速講座を始めるぞ!!」



どうやらマークは新人冒険者対象の講座をやっているようだ。



『初心者向け講座は確かCランク以上の冒険者が対象だったよな?』



マークのパーティーランクはBだったが個人ランクは持っていなかったはずだ。



『この1ヶ月でCまで昇格したのか…?すごいな。』



次に、屋敷内の様子を見ることにした。

メイドたちは怠惰になることなく、まじめに働いていた。



経営担当もしっかり話し合い、安定的に経営を続けられているようだ。

利益もそれなりに出ていた。



『順調だな。』



大体の様子が分かったので、そろそろ姿を見せようと思う。



『急に背後に現れるのは心臓に悪いからドアから入るか。』



俺は廊下に出て結界を解除し、ドアをノックした。



「どうぞ。」



「ただいま。久しぶりだな。」



「っ!?ダグラス様!!お久しぶりです。」



「久しぶりにゃ!!」



「セバス達も無事に経営できているようでよかった。」



「もちろんです。ダグラス様から仰せつかった仕事ですから。」



「何か経営をしていて疑問点や改善点はあるか?」



「そうですね…」



それから今後の経営について話し合った。



まとめると、

1.1人1部屋にしてほしい

2.遠征や護衛任務の際はどうすればいいのか

3.メイドの数を少し増やしてほしい



といった感じだった。



1は新たに屋敷を購入することで決定、2は会計担当に申請して費用をもらうことで解決、3は新たに屋敷を購入してそこに人が流れるので解決した。



「セバス、もう1つ話があるんだがいいか?」



「もちろんです。」



「王都の他に海上都市、鉱山都市、山岳都市にも同じように拠点を作ったんだ。

それで、経営者同士で協力して相互間で遠征をするのはどうだ?」



「確かに色々な環境に身を置くのはいい経験になるのでいいと思います。

ですが、経営者間の連絡はどうやって取るつもりで?」



「そこが問題なんだ…何かいいアイデアはないか?」



「そうですね…鳥を使うのはどうでしょうか?」



「なるほど…」



この世界にも伝書鳩に使える鳥がいるようだ。



「それでいこう!どこで手に入るか知ってるか?」



「商会に行けば見つかるかと。」



「ありがとう!」



まだ他の支部の経営者にこの企画のことを話していないので、商会で購入できるかどうかを確認に行った。

案外すぐに見つかり、誰にでも簡単に使える鳥だった。



俺はついでに王都2つ目の屋敷を探した。

1都市に1拠点を考えていたが、王都はフィールドが広くダンジョンもあるので2つ拠点があってもいいだろう。

収容人数が40人で、立地も良かったので即決した。



その後屋敷に戻って皆と話したり稽古をし、人員移動について説明した。



「何か質問や意見がある人はいるか?」



「はい!はい!はい!」



「どうしたマーク?そんなに変な顔して。」



「闘技場の決闘みたいな感じで他の支部の冒険者たちと決闘したい!!」



「なるほど…考えておくよ。みんなも何か思いついたら言ってくれ。」



マークの意見は面白そうだ。

今はまだ王都を2支部とすると5つしかないが、これから支部数が増えたら面白そうだ。



その晩の夕食は俺が土産に持って来た海鮮だった。

王都は陸地で生魚を食べる機会がないため皆怪訝そうにしていたが、マークが豪快に1口頬張り



「なんだこれ!!!めちゃくちゃうめぇー!!!」



と感動しているのを見ると皆食べ始めた。



結果は非常に好評だった。

あっという間に出された分を食べつくし、おかわりを求めてきたので”アイテムボックス”に入っていた切り身の半分を屋敷に保管した。



そのお礼ということでオーク肉を大量にもらった。

確かに海上都市周辺はオークではなくトロールが生息しているため、この高級オーク肉は久しぶりだ。



その後皆と交流し、そのまま眠りについた。



翌日、奴隷商館に行って新しい屋敷の経営関係者3人とメイド7人を購入し、配置した。

新しい屋敷にはソフィアたちをリーダーとして合計6パーティーが移動した。



「じゃあ俺はそろそろ旅に戻る!元気でな!!」



「ありがとうございます。ダグラス様もお元気で。」



皆元気にしていたので良かった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -

花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。 魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。 十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。 俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。 モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~

さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。 全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。 ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。 これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。

処理中です...