異世界転生録if~死と隣り合わせのこの世界で死なないため、力を付けます!!~

島津穂高

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第74話 悪魔

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「すまない、待たせた。じゃあ続けようか。」



「ああ。」



俺は一応ポールが話している間に会議参加者全員を”鑑定”した。

しかし、インプなのはバスクだけだった。



それから対策を詰め、日が暮れてきた頃会議が終わった。



「じゃあとりあえず今日は解散だ。また明日の朝ギルドに来てくれ。」



「分かった。」



皆が解散するなか、俺とポールはギルマス室に残った。



「少なくとも他の会議参加者はインプじゃなかった。」



「そうか…それはよかった。」



「それで、どうする?」



「できれば街の外で戦ってほしいが…」



「でも見てる人がいないと俺がバスクを殺したって誤解されないか?」



「そうなんだよな…」



「なあ、提案なんだが…明日の会議中に仕留めさせてくれないか?」



「どういうことだ?」



「俺の”結界魔法”で奴を閉じ込めて、結界内で仕留める。」



「なるほど…分かった。それでいこう!ただし、失敗は許されないぞ?」



「分かってる。合図は?」



「俺が『次の議案だ。』って言ったら仕掛けてくれ。」



そして迎えた翌朝、ギルドに向かうと既に皆がそろっていた。



「じゃあ会議を始める。」



ポールが話し始めたと同時に、俺は一応会議参加者全員を”鑑定”してみた。

やはりバスクはインプのままだ。



「よし、じゃあ次の議案だ。」



合図だ。

俺は冷静にバスクの周りだけに結界魔法”絶対不可侵結界”を展開した。



「おいお前!!どういうことだ!?」



「お前、インプだろ?」



「なっ!?本当なのかバスク?」



他の参加者たちがどよめき始めた。



「間違いない。なぁ、イルさんとやら?」



「そこまでばれてしまっては仕方ないな。」



そう言うと、バスクから禍々しい角と翼が生え、体の大きさが小さくなり色が変わった。



「なっ!?じゃあバサラは!?」



「ああ、バサラなら僕が殺した。もう魔物たちの餌にしたからかけらも残ってないだろうがな!」



「なっ!?」



「とりあえずみんなは避難してくれ。」



「ダグラス、見届けさせてくれ。」



「…分かった。だが、万が一に備えろよ。」



「ああ!」



俺は万全の準備を整え、インプと対峙した。



「おいお前、いつまで僕をここに閉じ込めているつもりだ?

こんな大層な結界を張り続けてもう魔力が残ってないんだろう?諦めなって。イヒヒヒヒ!!」



「いや、まったく?」



俺は結界内に火属性魔法”ファイヤーメテオ”を”転移”して攻撃した。



「ぎゃぁぁぁ!!あ、熱いぃぃ!!!」



インプはみるみるうちに溶けていった。



「許さない!!」



インプが何かを詠唱し始めた。



「お前に僕の禁忌魔法は防げまい!!食らえ!!!」



そう言うと、突然インプが黒いどろどろとした液体になって溶けた。

すると、その液体が魔法陣となって禍々しい魔力が放出し始めた。



『くっ!?何かが召喚されるのか…?』



次の瞬間、”危険察知”スキルの警鐘がかすかに鳴り始めた。



「おいおい、久しぶりの現世だぜ!!俺様を呼び出したのはどこのどいつだ?」



『なっ!?なんだ!?』



魔法陣からとても禍々しい魔力を発する人が現れた。

呼び出された奴を”鑑定”してみた。




名前 グリズリー 種族 低級悪魔 Lv.279



ステータス

HP 365890/365890 MP 416120/416120 TP 324240/324240 



スキル

・魔法

闇属性魔法S 禁忌魔法S 古代魔法S



・武技

槍S 体術S



ユニークスキル

洗脳



称号

闇属性魔法の極意 禁忌魔法の極意 古代魔法の極意 槍使いの極意 体術使いの極意




『なっ!?悪魔だと…!?』



「ん?お前は…人間か。…なるほど。こいつに負けて俺様を召喚したってわけか。」



「…何かするつもりか?」



「そうだなぁ…まずはお前を殺してこの結界から抜け出して人間を虐殺しようか!!」



次の瞬間、古代魔法で結界を破壊された。



『くっ!?』



こいつを野に放ったら間違いなく多くの人が犠牲になってしまうだろう。

俺は”領域転移”を行使し、悪魔とともに海龍と戦った海上に転移した。



「俺様の邪魔をしやがって!!!」



低級悪魔が槍で攻撃してきたが、ステータスは俺の方が高いので余裕でかわした。



「なっ!?俺様のスピードについて来れるだと!?」



「なんならさっきのインプの仲間の方が速かったぞ?」



「舐めやがって…」



槍で突撃してきたので俺は盾で防ぎつつ片手剣”レイドストリーム”を行使して強い13連撃を食らわせた。



「ぐあぁぁ!!まさかこの俺様にダメージを与えるとは…お前はなかなかやるな。」



この悪魔はバカなのだろうか?

先程から自慢げにしているが、これと言って俺の脅威になる特徴を持っていない。



『この程度か。』



そう思っていると、突然悪魔の魔力が強くなり、”気配察知”の警鐘が少し激しく鳴った。



「な、なんだ!?」



賢者の石と”鑑定”で調べると、これは魔族にしか使えない”リミットブレイク”という技で、これは一定時間自我を崩壊させることで全ステータスが急激に上がるようだ。



それからの俺は防戦一方だった。

攻撃の1撃1撃が早く、重くなっただけでなく槍スキル行使の間に闇属性魔法を行使し始めたのだ。



『隙が無い…!!このままじゃじり貧だ…』
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