異世界転生録if~死と隣り合わせのこの世界で死なないため、力を付けます!!~

島津穂高

文字の大きさ
108 / 186

第108話 真祖討伐

しおりを挟む
翌朝

朝食に屋敷の食堂で集合した。



「おはようみんな。よく眠れたか?」



「ええ。私はばっちりよ。」



「俺もだ!!」



「俺も。」



正直三人とも何回も死線くぐり抜けてきたので、あまり心配していなかった。



「良かった。じゃあ昨日話した通り、作戦決行は正午だ。直前に最終確認をするからまた集まってくれ。」



「ええ。」



これから強敵と戦うので暗い雰囲気になるかと思っていたが、いつも以上に明るい気がする。

皆とても心強いものだ。



それから楽しく朝食を終え、別れた。

俺は自室で作戦を見直していた。



『本当にこれで大丈夫だよな…?いや、みんなでちゃんと話し合ったんだから大丈夫だ!!』



それから装備の手入れや軽い運動をして集合時間になった。

緊張からか、ほんの数時間がとても長く感じた。



作戦室に向かうと、既に三人とも集まっていた。



「待たせたな。最終確認をするぞ。」



「おう!!」



皆怯えるどころか生き生きとしていた。

戦闘前においてはいい調子だ。



「まず俺がここ作戦室から神聖魔法”オールエリアパーフェクトピュリフィケーション”を行使して真祖と公爵級以外を殲滅する。」



「頼んだわよ。」



「ああ。そしてそれと同時に三人にバフをかけた後、空間魔法”領域転移”を行使して居城の前に転移する。」



「それで俺らは公爵級のところに向かうって算段だな!!」



「ああ。」



”鑑定”結果から察するに、公爵級のスキルで絶対に勝てないと感じるものはなかった。

なので、バフをかけた三人の実力を十分に発揮できたら多少の怪我程度で公爵級を倒せるだろう。



「俺はそのまま真祖がいる玉座に向かう。三人は戦闘が終わり次第合流し、できるだけ遠くに離れてくれ。」



「…本当に加勢しに行かなくていいのか?」



「ああ。広範囲魔法を使うかもしれないからできるだけ離れてほしいんだ。」



本当は真祖から一瞬でも目を離すとその一瞬の間に誰か一人は殺されてしまうだろうから、それを防ぐためだ。



「そういうことなら分かった!!」



最悪負けた場合は空間魔法”転移”で三人と合流し、”領域転移”で屋敷に逃げるという算段だ。



「気合入れていくぞ!!絶対に誰も死んじゃだめだからな!!」



「ええ!!」



「じゃあカウント0で始めるぞ。」



「了解!」



「10…9…8…7…」



三人に俺が持ちうるすべてのバフを最大限にかけ、MP回復ポーションでMPを全快した。



「6…5…4…」



”レーダー”を展開し、2本目のMP回復ポーションをそばに用意した。



「3…2…1…0!!」



俺は”レーダー”に映った巨城を中心に、消費MPを枯渇ぎりぎりまで込めて”オールエリアパーフェクトピュリフィケーション”を行使した。



「ほい、ポーションだ。」



「ありがとう。」



俺はMP回復ポーションを飲みながら”レーダー”で観察した。

予想通り真祖と公爵級が残ったが、嬉しい誤算があった。



公爵級の弱体化が著しく、既にHPは半分をきっていた。

真祖の方はHPが3割ほどしか減らず、玉座に座ったままだ。



MPが全快した。

勝負の時だ。



「行くぞ!!”領域転移”!!!」



神聖魔法の影響で、以前下見に来た時感じた死のオーラのようなものは完全に消えていた。



「ダグラス、気張れよ!!」



「ああ!!師匠も気を付けて!!」



「ダグラス、くれぐれも無茶しないで頂戴ね。」



「分かった。リヴェリアもな!」



「ダグラス、また後で。」



「ああ!」



俺は玉座へと繋がる一本道を駆け抜けた。

そしてついに玉座のドアの前にたどり着いた。



「ガコッ!」



『っ!?』



大きな音とともにドアが勝手に開いた。



「…我の眷属たちを皆殺しにしたのは貴様か?」



「…っ!?お前は…!!」



以前悪夢で見た、ヴァ―リ領に襲来した魔族だった。

あの時はSランク冒険者と同等の実力を持つギルマスのエリザさんを一撃で倒していた奴だ。



「…答えろ。貴様が皆殺しにしたのか?」



「そうだ。」



「…どうして我々と同族の貴様が仲間を殺したのだ?」



「…は?」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

インターネットで異世界無双!?

kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。  その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。  これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。

魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -

花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。 魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。 十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。 俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。 モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。

異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!

夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。 ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。 そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。 視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。 二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。 *カクヨムでも先行更新しております。

異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。

久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。 事故は、予想外に起こる。 そして、異世界転移? 転生も。 気がつけば、見たことのない森。 「おーい」 と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。 その時どう行動するのか。 また、その先は……。 初期は、サバイバル。 その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。 有名になって、王都へ。 日本人の常識で突き進む。 そんな感じで、進みます。 ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。 異世界側では、少し非常識かもしれない。 面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~

甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって? そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。

ペーパードライバーが車ごと異世界転移する話

ぐだな
ファンタジー
車を買ったその日に事故にあった島屋健斗(シマヤ)は、どういう訳か車ごと異世界へ転移してしまう。 異世界には剣と魔法があるけれど、信号機もガソリンも無い!危険な魔境のど真ん中に放り出された島屋は、とりあえずカーナビに頼るしかないのだった。 「目的地を設定しました。ルート案内に従って走行してください」 異世界仕様となった車(中古車)とペーパードライバーの運命はいかに…

ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

最強無敗の少年は影を従え全てを制す

ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。 産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。 カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。 しかし彼の力は生まれながらにして最強。 そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

処理中です...