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好きになれない1
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「真木さん」
振り向くと、ちょうど通りかかった真木が顔を上げた。
「日和。お疲れさま。どうだった? 肝試し」
「あ、……そう、ですね。みんな満足そうで、嬉しかった、です」
我ながら面白味のない応えだったが、真木は「そっか」と柔らかく目を細めた。そういえば、真木と二人で話したのはキャンプが始まってからはこれがはじめてだった。真木は常に動き回っていたし、日和も肝試しの準備などに追われていたからだ。
寂しがっていたつもりはないのだが、思いがけず二人で話せて、ほっとした。慣れないことばかりで、ずっと肩に力が入っていたのかもしれない。
「なんか飲むの?」
「はい。ちょっとだけ、休憩してから戻ろうかなと思って」
「そうしな。今、学人たちのところに入ったらヤバいよ。枕投げ大会がプロレス大会もどきに進化してた」
「……マジですか」
「学人、元気が有り余ってるからなぁ。肝試しでテンション上がったままなんだろ。まぁ、でも、和が相手してるから大丈夫」
信用してるんだ。当たり前のことなのに、なんだか引っかかる。気にしない振りで、日和は適当にボタンを押した。鈍い音とともに、お茶のペットボトルが落ちてくる。
自動販売機の光に集まってくる虫に近づかないようにしながら、取り出し口に手を突っ込む。冷たさが心地好かった。
「あ、そうだ。日和。戻る前に、ついでにちょっといい?」
「どうかしました?」
むしろ、俺、なにかしましたか、と聞きたいくらいだったが、真木の顔は全く怒ってはいない。
軽く周囲を見渡して、まぁ、ここでいいかと呟いた真木に、日和もつられて視線を送った。もう二十二時に近い時間だ。子どもたちが外に出てくることもないだろうし、スタッフもよほどのことがない限り、子どもたちとバンガローの中だろう。二人きり。
――なんか、そう意識すると、ちょっとドキドキする。
変な意味ではない、けれど。ほぼ無意識で、ぎゅっとペットボトルを握りしめる。
「和から聞いたんだけどさぁ」
「はい」
嫌な予感に、応じる声のトーンが下がる。
「名波さんに粉掛けられたんだって?」
「べつに」
自分の声がどこか不機嫌に響いた気がして、日和は意識して言い直した。
「たいした話じゃないです。そんな」
「俺が心配するようなことじゃない?」
「え、……と。そういうわけでもない、んですけど」
しどろもどろになった日和を見つめていた真木が、ふっと笑う。
「ごめん。ちょっと揶揄っただけ」
「……真木さんって」
「なに?」
「結構、いじめっ子気質ですよね」
本来だったら日和が苦手なタイプの人間なのだということに、いまさらになって気が付いた。
「日和はいじめられっ子ぽいよね、なんというか」
「否定はしませんけど」
深刻ないじめにあったことはないが、気の強い女子に揶揄われ続けた幼少期だった。
拗ねたい気持ちを混ぜたまま、首肯する。そんな日和を見つめていた真木の視線が上に動く。なんだろう、と思っているうちに、のんびりといって差し支えない声が届いた。
「あ、そこ、ちょっと半歩下がったほうがいいよ」
「え……って、うわ!」
いったい、なにが。見上げた瞬間、鼻先すれすれになにかが落ちてきて、日和は固まった。蝉。蝉の、死骸。
「も、もっと早く教えてくださいよ、というか、もっとヤバいっていう声を出してくださいよ!」
ぶわっと鳥肌の立った腕をさすりながら叫んだ日和に、真木が肩を震えさせている。やっぱり、いじめっ子だ。絶対に小さいころはガキ大将だったタイプだ。いつどこで丸くなったのかは知らないけれど。
「悪い、悪い。虫が駄目なわりには、頑張っててえらかったな、肝試し」
笑いを堪えながら告げられて、日和は唇を尖らせた。自分の真上に木の枝があったことに気が付いて、真木のすぐ隣に移動する。ここなら安全だ。いろんな意味で。
「だって、俺より怖がってる小さな子がいるのに、さすがに俺が怖がるわけにいかないじゃないですか」
「うん、だから、そこがすごくえらい」
さらりと褒められて、嬉しいのだけれど、子どもたちと同じレベルに見られているような複雑さも覚える。
――いっても、俺と真木さん、四つしか変わらないのに。
「というか、俺、虫が嫌いだって真木さんに言いましたっけ」
「見てたらわかるよ、それは。嫌いなのに頑張っててかわいいなって思ってた、昼間から」
「……」
撃沈。この人には結局こうやってずっと敵わないのだろうか。拗ねたいような気もするのに、自分を見てくれていた嬉しさが勝つのだから、もうどうしようもない。ペットボトルのキャップを捻って、緑茶を喉に流し込む。そして、口を開いた。
「本当に、たいした話じゃないんですけど」
「うん、いいよ」
たいした話かどうかを決めるのはこっちだ、とも彼は言わなかった。なけなしのプライドにも気付かれているのだろう。日和は昼間の出来事をかいつまんで説明した。
「べつに、本当に、それだけなんです。もちろん、名波さんだって、それ以降、なにも言ってもきませんでしたし。そうかと言って、妙な態度に出ることもなかったですし。だから大丈夫なんです」
「スタッフとしてはもちろんそれで問題ないし、俺も見てて問題なかったと思うんだけど」
「……はい」
「日和自身はどうだったのかなと思って。腑に落ちないというか、わだかまりが残っているようにも見えたから」
静かに問われて、日和は一度、言葉を飲んだ。
「そんなふうに、見えましたか、俺」
「なんとなくね。思い過ごしなら、それはそれでいいんだけど。俺が気になったから」
そんなつもりはなかった、と言えば、多分、嘘になる。けれど、――あぁ、もう嫌だ、と思った。なんでこの人はこんなに俺のことを見てくれているんだろう。
自分に触れてきた名波の華奢な指先よりも、綺麗にケアされた白い肌よりも。この人の細かな傷のある節くれだった指や、子どもたちと一緒に動いて汗をかいた横顔や、ぶっきらぼうな、けれど温かい言葉のほうが、ずっと。
――ずっと、きれいに、見える。
あぁ、でも、と。また不意に考えても栓のないことが脳裏を過る。
――案外、色は白いよな、真木さん。焼けても赤くなって終わるだけだから、なのかな。
Tシャツから覗く腕に手を伸ばしたいような衝動が湧いて、ぐっとこらえる。それは、ひよこでもなんでもなく、セクハラだ。
「え、と。あの……、なんというか、すごく嫌だったんです」
「嫌?」
「はい。真木さんが、みんなが成長できる場所だって言ってたじゃないですか。それで、実際、みんな、会議が終わってからずっと頑張って準備してきて。その頑張りが、踏みにじられたみたいで」
それが、自分の所為みたいで。最後の一言は、なんだかあまりにも子ども染みていて呑み込んだ。けれど、伝わっていたのかもしれない。
黙って聞いていた真木の腕がおもむろに伸びてくる。その指先に髪の毛をぐしゃぐしゃに掻き回されて、日和は「うわ」と小さく声を上げた。
「ちょ、真木さんって」
「んー、かわいいなと思って」
またしても、さらりと。なんでもないことのように告げられてしまった。
「俺、子どもじゃないですよ」
というか、身長だけだったら自分のほうが高い。それくらいしか勝てるところはないかもしれないが、日和だって成人男子だ。真木がそう認知しているのかは甚だ疑わしいが。
「知ってる」
笑いを含んだ声に、本当かよと言いたくなったが、止めた。離れられたくなかったのかもしれない。
「俺が、いい子、いい子ってしたくなっただけ」
最後に、ぽんと頭を撫でて、ぬくもりが離れて行く。明瞭になった視界で、優しい瞳が見えた。
男だ。自分より年上の。取り立てて女顔なわけでも、かわいいわけでもない。それなのに。
――好きだ。
唐突に理解した。理解したというよりかは、見て見ぬふりを続けようとしていた最後の壁が、とうとう壊れた。決壊しそうになったそれを必死で呑み込む。
もし、そんな衝動をここで露呈することは、名波と一緒だ。
先ほど自分が否定したのと、全く同じ行動。
そんなことをして、呆れられたくも嫌われたくもなかった。
「来てくれて、ありがとうね」
なんだか声が出なくて、日和は無言で頭を下げた。
会えてよかった。そう思う。心から。けれど、もしかしたら、それは真木の口にする純粋な意味合いとは違うものになっているのかもしれない。
バンガローに戻るかと言う真木の誘いに、もう少ししてから戻ります、とやっとの思いで答えて、その背中を見送る。暗闇にその姿が消えてから、日和はずるずるとしゃがみ込んだ。頭を抱えたいような、叫び出したいような、そんな気分。
「……マジか、俺」
だが、そうであれば、すべてに納得がいくのだ。なぜ、あれだけ羽山に敵愾心をむき出しにしていたのか。なぜ、出不精だったはずの自分があれだけ積極的につぼみに向かっていたのか。なぜ、ホモフォビアなのだろうかと自分を疑ってしまっていたのか。
――全部、全部。
あの人が、好きだからだ。あの人の特別になりたいと思っていたからだ。だから、きっと、手が伸びていたのだ。
「マジか」
もう一度、呟いて、日和は頭を抱えた。
こんな死にそうな恋心を抱いたのは、生まれてはじめてのことだった。
振り向くと、ちょうど通りかかった真木が顔を上げた。
「日和。お疲れさま。どうだった? 肝試し」
「あ、……そう、ですね。みんな満足そうで、嬉しかった、です」
我ながら面白味のない応えだったが、真木は「そっか」と柔らかく目を細めた。そういえば、真木と二人で話したのはキャンプが始まってからはこれがはじめてだった。真木は常に動き回っていたし、日和も肝試しの準備などに追われていたからだ。
寂しがっていたつもりはないのだが、思いがけず二人で話せて、ほっとした。慣れないことばかりで、ずっと肩に力が入っていたのかもしれない。
「なんか飲むの?」
「はい。ちょっとだけ、休憩してから戻ろうかなと思って」
「そうしな。今、学人たちのところに入ったらヤバいよ。枕投げ大会がプロレス大会もどきに進化してた」
「……マジですか」
「学人、元気が有り余ってるからなぁ。肝試しでテンション上がったままなんだろ。まぁ、でも、和が相手してるから大丈夫」
信用してるんだ。当たり前のことなのに、なんだか引っかかる。気にしない振りで、日和は適当にボタンを押した。鈍い音とともに、お茶のペットボトルが落ちてくる。
自動販売機の光に集まってくる虫に近づかないようにしながら、取り出し口に手を突っ込む。冷たさが心地好かった。
「あ、そうだ。日和。戻る前に、ついでにちょっといい?」
「どうかしました?」
むしろ、俺、なにかしましたか、と聞きたいくらいだったが、真木の顔は全く怒ってはいない。
軽く周囲を見渡して、まぁ、ここでいいかと呟いた真木に、日和もつられて視線を送った。もう二十二時に近い時間だ。子どもたちが外に出てくることもないだろうし、スタッフもよほどのことがない限り、子どもたちとバンガローの中だろう。二人きり。
――なんか、そう意識すると、ちょっとドキドキする。
変な意味ではない、けれど。ほぼ無意識で、ぎゅっとペットボトルを握りしめる。
「和から聞いたんだけどさぁ」
「はい」
嫌な予感に、応じる声のトーンが下がる。
「名波さんに粉掛けられたんだって?」
「べつに」
自分の声がどこか不機嫌に響いた気がして、日和は意識して言い直した。
「たいした話じゃないです。そんな」
「俺が心配するようなことじゃない?」
「え、……と。そういうわけでもない、んですけど」
しどろもどろになった日和を見つめていた真木が、ふっと笑う。
「ごめん。ちょっと揶揄っただけ」
「……真木さんって」
「なに?」
「結構、いじめっ子気質ですよね」
本来だったら日和が苦手なタイプの人間なのだということに、いまさらになって気が付いた。
「日和はいじめられっ子ぽいよね、なんというか」
「否定はしませんけど」
深刻ないじめにあったことはないが、気の強い女子に揶揄われ続けた幼少期だった。
拗ねたい気持ちを混ぜたまま、首肯する。そんな日和を見つめていた真木の視線が上に動く。なんだろう、と思っているうちに、のんびりといって差し支えない声が届いた。
「あ、そこ、ちょっと半歩下がったほうがいいよ」
「え……って、うわ!」
いったい、なにが。見上げた瞬間、鼻先すれすれになにかが落ちてきて、日和は固まった。蝉。蝉の、死骸。
「も、もっと早く教えてくださいよ、というか、もっとヤバいっていう声を出してくださいよ!」
ぶわっと鳥肌の立った腕をさすりながら叫んだ日和に、真木が肩を震えさせている。やっぱり、いじめっ子だ。絶対に小さいころはガキ大将だったタイプだ。いつどこで丸くなったのかは知らないけれど。
「悪い、悪い。虫が駄目なわりには、頑張っててえらかったな、肝試し」
笑いを堪えながら告げられて、日和は唇を尖らせた。自分の真上に木の枝があったことに気が付いて、真木のすぐ隣に移動する。ここなら安全だ。いろんな意味で。
「だって、俺より怖がってる小さな子がいるのに、さすがに俺が怖がるわけにいかないじゃないですか」
「うん、だから、そこがすごくえらい」
さらりと褒められて、嬉しいのだけれど、子どもたちと同じレベルに見られているような複雑さも覚える。
――いっても、俺と真木さん、四つしか変わらないのに。
「というか、俺、虫が嫌いだって真木さんに言いましたっけ」
「見てたらわかるよ、それは。嫌いなのに頑張っててかわいいなって思ってた、昼間から」
「……」
撃沈。この人には結局こうやってずっと敵わないのだろうか。拗ねたいような気もするのに、自分を見てくれていた嬉しさが勝つのだから、もうどうしようもない。ペットボトルのキャップを捻って、緑茶を喉に流し込む。そして、口を開いた。
「本当に、たいした話じゃないんですけど」
「うん、いいよ」
たいした話かどうかを決めるのはこっちだ、とも彼は言わなかった。なけなしのプライドにも気付かれているのだろう。日和は昼間の出来事をかいつまんで説明した。
「べつに、本当に、それだけなんです。もちろん、名波さんだって、それ以降、なにも言ってもきませんでしたし。そうかと言って、妙な態度に出ることもなかったですし。だから大丈夫なんです」
「スタッフとしてはもちろんそれで問題ないし、俺も見てて問題なかったと思うんだけど」
「……はい」
「日和自身はどうだったのかなと思って。腑に落ちないというか、わだかまりが残っているようにも見えたから」
静かに問われて、日和は一度、言葉を飲んだ。
「そんなふうに、見えましたか、俺」
「なんとなくね。思い過ごしなら、それはそれでいいんだけど。俺が気になったから」
そんなつもりはなかった、と言えば、多分、嘘になる。けれど、――あぁ、もう嫌だ、と思った。なんでこの人はこんなに俺のことを見てくれているんだろう。
自分に触れてきた名波の華奢な指先よりも、綺麗にケアされた白い肌よりも。この人の細かな傷のある節くれだった指や、子どもたちと一緒に動いて汗をかいた横顔や、ぶっきらぼうな、けれど温かい言葉のほうが、ずっと。
――ずっと、きれいに、見える。
あぁ、でも、と。また不意に考えても栓のないことが脳裏を過る。
――案外、色は白いよな、真木さん。焼けても赤くなって終わるだけだから、なのかな。
Tシャツから覗く腕に手を伸ばしたいような衝動が湧いて、ぐっとこらえる。それは、ひよこでもなんでもなく、セクハラだ。
「え、と。あの……、なんというか、すごく嫌だったんです」
「嫌?」
「はい。真木さんが、みんなが成長できる場所だって言ってたじゃないですか。それで、実際、みんな、会議が終わってからずっと頑張って準備してきて。その頑張りが、踏みにじられたみたいで」
それが、自分の所為みたいで。最後の一言は、なんだかあまりにも子ども染みていて呑み込んだ。けれど、伝わっていたのかもしれない。
黙って聞いていた真木の腕がおもむろに伸びてくる。その指先に髪の毛をぐしゃぐしゃに掻き回されて、日和は「うわ」と小さく声を上げた。
「ちょ、真木さんって」
「んー、かわいいなと思って」
またしても、さらりと。なんでもないことのように告げられてしまった。
「俺、子どもじゃないですよ」
というか、身長だけだったら自分のほうが高い。それくらいしか勝てるところはないかもしれないが、日和だって成人男子だ。真木がそう認知しているのかは甚だ疑わしいが。
「知ってる」
笑いを含んだ声に、本当かよと言いたくなったが、止めた。離れられたくなかったのかもしれない。
「俺が、いい子、いい子ってしたくなっただけ」
最後に、ぽんと頭を撫でて、ぬくもりが離れて行く。明瞭になった視界で、優しい瞳が見えた。
男だ。自分より年上の。取り立てて女顔なわけでも、かわいいわけでもない。それなのに。
――好きだ。
唐突に理解した。理解したというよりかは、見て見ぬふりを続けようとしていた最後の壁が、とうとう壊れた。決壊しそうになったそれを必死で呑み込む。
もし、そんな衝動をここで露呈することは、名波と一緒だ。
先ほど自分が否定したのと、全く同じ行動。
そんなことをして、呆れられたくも嫌われたくもなかった。
「来てくれて、ありがとうね」
なんだか声が出なくて、日和は無言で頭を下げた。
会えてよかった。そう思う。心から。けれど、もしかしたら、それは真木の口にする純粋な意味合いとは違うものになっているのかもしれない。
バンガローに戻るかと言う真木の誘いに、もう少ししてから戻ります、とやっとの思いで答えて、その背中を見送る。暗闇にその姿が消えてから、日和はずるずるとしゃがみ込んだ。頭を抱えたいような、叫び出したいような、そんな気分。
「……マジか、俺」
だが、そうであれば、すべてに納得がいくのだ。なぜ、あれだけ羽山に敵愾心をむき出しにしていたのか。なぜ、出不精だったはずの自分があれだけ積極的につぼみに向かっていたのか。なぜ、ホモフォビアなのだろうかと自分を疑ってしまっていたのか。
――全部、全部。
あの人が、好きだからだ。あの人の特別になりたいと思っていたからだ。だから、きっと、手が伸びていたのだ。
「マジか」
もう一度、呟いて、日和は頭を抱えた。
こんな死にそうな恋心を抱いたのは、生まれてはじめてのことだった。
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