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お酒のせい……ですか?
ストーリー12
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「あれ?なんで私ベッドにいるの……ん、眩しい、もう朝か……朝!?」
カーテンの隙間から朝の木漏れ日が差し込み、私は慌ててベッドから起き上がった。
「朝って今何時!?」
鞄の中から急いでスマートフォンを取り出し時間を確認する。
「朝6時過ぎ……か。そういえば、進藤さんって朝何時に起きるのかな。仕事しなきゃ」
取り敢えずリビングへ行ってみると、既に進藤さんはコーヒー片手にテレビをつけて朝のニュースを見ていた。
「あの、おはようございます」
仕事初日、私はいきなり出遅れてしまったのと昨日ゲームの途中で爆睡してしまった申し訳なさから視線を逸らし気味に挨拶した。
「よく眠れたか?」
「は、はい。あの……もしかしてベッドまで運んでくれました?」
「あぁ、ソファーで寝かす訳にはいかないからな」
「それはお手数おかけしました」
そう言うと進藤さんは立ち上がり、対面キッチンから何かを持ってきた。
「朝はブラックコーヒーだけでいい。明日から頼むな」
そう言って私の分のコーヒーを砂糖とミルクを添えてテーブルへ置いてくれた。
「わ、分かりました。私の分までコーヒー……ありがとうございます」
コーヒーを一口飲む。
「わっ美味しい。あの、進藤さんって朝何時に起きるんですか?」
「大体、朝6時前後だな」
「分かりました」
よし、明日からは最低でも進藤さんより30分は早く起きよう。
それにしても、昨日の出来事は全部夢ではなかったんだ。義雄の事も……早く忘れなきゃ。
「あ、進藤さん。夕飯はどうされます?何かリクエストがあれば作りますけど」
「今日は接待があるから帰りは遅くなる。夕飯はいい」
「分かりました」
そう言って進藤さんは仕事の準備を始めた。私は何から始めよう。取り敢えずコーヒーカップでも洗おうかな。
「じゃあ家の事頼んだぞ」
髪もセットされスーツ姿の進藤さんが声をかけてきた。ほのかに香水の匂いもする。
「はい」
私は玄関に向かう進藤さんの後について行き返事をする。
「いってらっしゃいませ」
靴を履き終えて玄関のドアを開けた進藤さんに声をかけた。
進藤さんが仕事に向かったので、私も仕事に取りかかる。
「部屋の掃除から始めようかな」
掃除道具を取りに行こうとした時、テーブルに置いていた私のスマートフォンが鳴り始めた。
スマートフォンを手に取り、着信を確認する。電話してきたのは高瀬さんだった。
「はい、もしもし」
「水沢さんおはようございます。高瀬です。朝から電話してすみません。今、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。どうしましたか?」
「いえ、用があるわけじゃないんですけど。昨日はよく眠れましたか?」
「はい。朝までぐっすりでした」
まさか進藤さんとゲーム対戦してる途中で爆睡しまったなんて言えない。
「そう……なら良かった。社長に手を出されたりしませんでした?」
「あはは。進藤さんがそんな事するわけないじゃないですか」
あり得ない話に私は思わず笑ってしまった。
「分からないですよ?社長だって男ですからねぇ。いつ豹変するかって、今の話は社長には内緒でお願いしますね」
「はい」
「でも、何かあった時にはいつでも連絡して下さい。すぐに駆けつけますから。では失礼します」
「お電話ありがとうございました。お仕事頑張って下さいね」
電話が切れたのを確認して、スマートフォンをテーブルに置いた。それにしても進藤さんが私に手を出すなんてあるはずないのに、高瀬さんは心配性だな。
私は気を取り直して仕事に取り掛かった。
PM 22:00
「進藤さん、何時に帰って来るんだろう?」
する事なく部屋のベッドの上でスマートフォンを触りながら一人呟いた。
一人で過ごす夜って、意外とする事ないものなんだなぁ。今までは夜の仕事をしている時間か元彼の義雄と一緒にいるかだった。
義雄……
また思い出してしまった。義雄との楽しかった時間。私は消せない義雄の携帯履歴を眺めながら思い出に浸った。
「ダメ、もう義雄の事は忘れるんだから」
我に帰った私はスマートフォンをポンっと投げて、ベッドの上で大の字になり天井を眺める。
ーー ガチャ
玄関の方から音が聞こえてきた。
「進藤さんが帰ってきたのかな?」
携帯を見ると午前0時を回っている。私は部屋を出て玄関へ行ってみた。
玄関へ行くとやっぱり進藤さんが帰ってきていた。
「おかえりなさい」
「ただいま、水沢さん。まだ起きてたんですか?」
あれ? この愛想の良さは仕事モードの進藤さんだ。営業スマイルで私を見てくる。
それにお酒の匂い、これは接待で結構お酒を飲まされてきたな。お酒のせいで仕事モードも抜けてないし。
カーテンの隙間から朝の木漏れ日が差し込み、私は慌ててベッドから起き上がった。
「朝って今何時!?」
鞄の中から急いでスマートフォンを取り出し時間を確認する。
「朝6時過ぎ……か。そういえば、進藤さんって朝何時に起きるのかな。仕事しなきゃ」
取り敢えずリビングへ行ってみると、既に進藤さんはコーヒー片手にテレビをつけて朝のニュースを見ていた。
「あの、おはようございます」
仕事初日、私はいきなり出遅れてしまったのと昨日ゲームの途中で爆睡してしまった申し訳なさから視線を逸らし気味に挨拶した。
「よく眠れたか?」
「は、はい。あの……もしかしてベッドまで運んでくれました?」
「あぁ、ソファーで寝かす訳にはいかないからな」
「それはお手数おかけしました」
そう言うと進藤さんは立ち上がり、対面キッチンから何かを持ってきた。
「朝はブラックコーヒーだけでいい。明日から頼むな」
そう言って私の分のコーヒーを砂糖とミルクを添えてテーブルへ置いてくれた。
「わ、分かりました。私の分までコーヒー……ありがとうございます」
コーヒーを一口飲む。
「わっ美味しい。あの、進藤さんって朝何時に起きるんですか?」
「大体、朝6時前後だな」
「分かりました」
よし、明日からは最低でも進藤さんより30分は早く起きよう。
それにしても、昨日の出来事は全部夢ではなかったんだ。義雄の事も……早く忘れなきゃ。
「あ、進藤さん。夕飯はどうされます?何かリクエストがあれば作りますけど」
「今日は接待があるから帰りは遅くなる。夕飯はいい」
「分かりました」
そう言って進藤さんは仕事の準備を始めた。私は何から始めよう。取り敢えずコーヒーカップでも洗おうかな。
「じゃあ家の事頼んだぞ」
髪もセットされスーツ姿の進藤さんが声をかけてきた。ほのかに香水の匂いもする。
「はい」
私は玄関に向かう進藤さんの後について行き返事をする。
「いってらっしゃいませ」
靴を履き終えて玄関のドアを開けた進藤さんに声をかけた。
進藤さんが仕事に向かったので、私も仕事に取りかかる。
「部屋の掃除から始めようかな」
掃除道具を取りに行こうとした時、テーブルに置いていた私のスマートフォンが鳴り始めた。
スマートフォンを手に取り、着信を確認する。電話してきたのは高瀬さんだった。
「はい、もしもし」
「水沢さんおはようございます。高瀬です。朝から電話してすみません。今、大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ。どうしましたか?」
「いえ、用があるわけじゃないんですけど。昨日はよく眠れましたか?」
「はい。朝までぐっすりでした」
まさか進藤さんとゲーム対戦してる途中で爆睡しまったなんて言えない。
「そう……なら良かった。社長に手を出されたりしませんでした?」
「あはは。進藤さんがそんな事するわけないじゃないですか」
あり得ない話に私は思わず笑ってしまった。
「分からないですよ?社長だって男ですからねぇ。いつ豹変するかって、今の話は社長には内緒でお願いしますね」
「はい」
「でも、何かあった時にはいつでも連絡して下さい。すぐに駆けつけますから。では失礼します」
「お電話ありがとうございました。お仕事頑張って下さいね」
電話が切れたのを確認して、スマートフォンをテーブルに置いた。それにしても進藤さんが私に手を出すなんてあるはずないのに、高瀬さんは心配性だな。
私は気を取り直して仕事に取り掛かった。
PM 22:00
「進藤さん、何時に帰って来るんだろう?」
する事なく部屋のベッドの上でスマートフォンを触りながら一人呟いた。
一人で過ごす夜って、意外とする事ないものなんだなぁ。今までは夜の仕事をしている時間か元彼の義雄と一緒にいるかだった。
義雄……
また思い出してしまった。義雄との楽しかった時間。私は消せない義雄の携帯履歴を眺めながら思い出に浸った。
「ダメ、もう義雄の事は忘れるんだから」
我に帰った私はスマートフォンをポンっと投げて、ベッドの上で大の字になり天井を眺める。
ーー ガチャ
玄関の方から音が聞こえてきた。
「進藤さんが帰ってきたのかな?」
携帯を見ると午前0時を回っている。私は部屋を出て玄関へ行ってみた。
玄関へ行くとやっぱり進藤さんが帰ってきていた。
「おかえりなさい」
「ただいま、水沢さん。まだ起きてたんですか?」
あれ? この愛想の良さは仕事モードの進藤さんだ。営業スマイルで私を見てくる。
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