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私の過去
ストーリー22
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「引き返すなら今だぞ。これから先は止まらないからな」
そう言って私を見つめる。その真っ直ぐな視線から私は目が離せず、瞬きも忘れジッと進藤さんを見ていた。
怖い……不安と緊張が再び私の元へ戻ってくる。でもその感情とは別に、このまま進藤さんに任せたらどうなるのか……私の中に好奇心のようなものも現れた。
十秒くらい経つと時間切れと言わんばかりに口を塞がれた。最初は優しく、次第に深く長いキスへと変わる。
口から唇が離れたかと思ったらそのまま耳元へ……そこから首筋に沿って唇が移動する。私の胸の鼓動は早くなり身体の火照りが激しくなる。
「やっぱりダメっ」
自分が自分で無くなるような感覚が怖くて思わず進藤さんを跳ね除けてしまった。
「俺が怖いか?……明日香」
進藤さんは私の頭をポンっとして稀に見ぬ優しい表情で私を見る。その表情に私の不安や緊張は小さくなり、私は思った。
「……その表情で突然の名前呼びなんてズルい」
私の心の声が聞こえたかのように、進藤さんはニィッと意地悪な顔をして私に言う。
「俺は彼氏じゃないし、遠慮なく不安や不満は声に出していいぞ。それよりどうする? この先は止めとくか?」
「……ズルい」
そう呟いて私は進藤さんの胸にポンっと顔を埋めた。気がつけば不安や緊張より好奇心の方が勝っていた。
「ねぇ、じゃあ電気消して?」
「却下」
お願いしたら意地悪な顔をしてまた口を塞がれた。私のポーッとした顔を見て進藤さんは笑みを浮かべる。
しばらくすると何だか身体中が熱くなる。それに気づいた進藤さんはわざとらしく耳元で囁いてきた。
「どうした?」
「な、何でも……ない」
強がってみせたが、全てお見通しのようだ。進藤さんは笑みを浮かべながら続きをする。
私は我慢できずに目をウルウルさせながら進藤さんにギュッとしがみつく。
もう身体中の火照りが凄い。私の身体、どうしちゃったの?でも力を入れて何とか我慢する。
「力を抜いて明日香」
力を入れて我慢する私の姿に進藤さんはまた優しい表情を見せる。
今、その表情は反則だ。
そして、私は爆睡してしまったみたいでその後の記憶はなかった。
「……ん……朝?」
カーテン越しでも外が明るくなっているのが分かった。私は起き上がり手を上に上げ伸び~っとする。
「あれ!? 上服……着てない」
寝ぼけていた頭の中が目を覚ます。
そうか、昨日の夜は進藤さんに……
「朝から良い眺めだな」
ふと隣を見ると進藤さんが居た。進藤さんを見ると、昨日の記憶が次々と蘇ってくる。思わず私は赤面し、視線を逸らす。そして布団で身体を隠した。
「あ、あの……私、昨日は……」
「満足したのかすぐに爆睡してたな」
「す、すみません」
何たる失態。
自分だけ満足して寝てしまうなんて……。
「それで?昨日は余計な事を考える余裕はあったか?」
「……途中から何も考えられなくなってました」
「まぁそんなもんだろう。あと一歩で未知の世界に踏み込めそうだな」
「うーん、どうでしょう。まだ判断出来ないですね」
あれ? 言った後に気づいたけど、私今とんでもない発言したような……そうっと進藤さんの方を見てみる。
「一回じゃ分からないか。じゃあ完全に踏み込めるまで面倒見てやるよ」
進藤さんはベッドから降り、私の方を見て笑みを浮かべる。
「あ、いえ……そんな……」
「安心しろ、最後まではしない。『処女』は好きな奴に取っておけ」
そう言って進藤さんは部屋を出て行った。
処女は好きな人と……そんな日が来るのだろうか。
取り敢えず服を着て、私も部屋から出た。
そう言って私を見つめる。その真っ直ぐな視線から私は目が離せず、瞬きも忘れジッと進藤さんを見ていた。
怖い……不安と緊張が再び私の元へ戻ってくる。でもその感情とは別に、このまま進藤さんに任せたらどうなるのか……私の中に好奇心のようなものも現れた。
十秒くらい経つと時間切れと言わんばかりに口を塞がれた。最初は優しく、次第に深く長いキスへと変わる。
口から唇が離れたかと思ったらそのまま耳元へ……そこから首筋に沿って唇が移動する。私の胸の鼓動は早くなり身体の火照りが激しくなる。
「やっぱりダメっ」
自分が自分で無くなるような感覚が怖くて思わず進藤さんを跳ね除けてしまった。
「俺が怖いか?……明日香」
進藤さんは私の頭をポンっとして稀に見ぬ優しい表情で私を見る。その表情に私の不安や緊張は小さくなり、私は思った。
「……その表情で突然の名前呼びなんてズルい」
私の心の声が聞こえたかのように、進藤さんはニィッと意地悪な顔をして私に言う。
「俺は彼氏じゃないし、遠慮なく不安や不満は声に出していいぞ。それよりどうする? この先は止めとくか?」
「……ズルい」
そう呟いて私は進藤さんの胸にポンっと顔を埋めた。気がつけば不安や緊張より好奇心の方が勝っていた。
「ねぇ、じゃあ電気消して?」
「却下」
お願いしたら意地悪な顔をしてまた口を塞がれた。私のポーッとした顔を見て進藤さんは笑みを浮かべる。
しばらくすると何だか身体中が熱くなる。それに気づいた進藤さんはわざとらしく耳元で囁いてきた。
「どうした?」
「な、何でも……ない」
強がってみせたが、全てお見通しのようだ。進藤さんは笑みを浮かべながら続きをする。
私は我慢できずに目をウルウルさせながら進藤さんにギュッとしがみつく。
もう身体中の火照りが凄い。私の身体、どうしちゃったの?でも力を入れて何とか我慢する。
「力を抜いて明日香」
力を入れて我慢する私の姿に進藤さんはまた優しい表情を見せる。
今、その表情は反則だ。
そして、私は爆睡してしまったみたいでその後の記憶はなかった。
「……ん……朝?」
カーテン越しでも外が明るくなっているのが分かった。私は起き上がり手を上に上げ伸び~っとする。
「あれ!? 上服……着てない」
寝ぼけていた頭の中が目を覚ます。
そうか、昨日の夜は進藤さんに……
「朝から良い眺めだな」
ふと隣を見ると進藤さんが居た。進藤さんを見ると、昨日の記憶が次々と蘇ってくる。思わず私は赤面し、視線を逸らす。そして布団で身体を隠した。
「あ、あの……私、昨日は……」
「満足したのかすぐに爆睡してたな」
「す、すみません」
何たる失態。
自分だけ満足して寝てしまうなんて……。
「それで?昨日は余計な事を考える余裕はあったか?」
「……途中から何も考えられなくなってました」
「まぁそんなもんだろう。あと一歩で未知の世界に踏み込めそうだな」
「うーん、どうでしょう。まだ判断出来ないですね」
あれ? 言った後に気づいたけど、私今とんでもない発言したような……そうっと進藤さんの方を見てみる。
「一回じゃ分からないか。じゃあ完全に踏み込めるまで面倒見てやるよ」
進藤さんはベッドから降り、私の方を見て笑みを浮かべる。
「あ、いえ……そんな……」
「安心しろ、最後まではしない。『処女』は好きな奴に取っておけ」
そう言って進藤さんは部屋を出て行った。
処女は好きな人と……そんな日が来るのだろうか。
取り敢えず服を着て、私も部屋から出た。
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