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5話
しおりを挟む「いたっぁ!」
ひいろが悲鳴に近い声をあげる。
「あっごっ!ごめっ…」
その声に日向は正気を取り戻した。
慌てて彼女の顔を覗き込む。
ひいろは苦しそうな、しかし頬を染めどことなく艶っぽい表情をしていた。
「っ…」
その表情に、日向の心臓の鼓動はまた速くなる。
「…ご…ごめん…」
そう独り言のように言いつつも、やめるとはとてもいえなかった。
「ゆっくり…動くから」
ひいろの中は絡みつくように日向のものを締め付ける。
ゆっくり、馴染ませるように日向は腰を動かした。
ずちゅっずちゅっと体液が混ざる音がする。
「あっ……っ…あっ」
ひいろは小さく声を漏らした。
その声が理性を揺らがせる。
「は……やばい…気持ちいい」
日向は独り言のように呟く。
少しずつ、無意識のうちに腰の動きが速く激しくなる。
息を荒げ、ひいろの中をゆっくり何度もかき混ぜる。
「あっ…んんっ」
ぬちゃっぬちゃっと音が響く。
痛みに歪んでいたひいろの顔が少しずつ緩んでいく。
ひいろもまた、快楽を感じ出しているようだった。
「んっ…ふっ」
2人の荒い息遣いが、ぱちゃっぱちゃっという肌のぶつかる音が部屋に響いた。
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