私のかわいい婚約者【完結】

nao

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レイクウッド領から帰って来て1ヶ月が過ぎました。

エリィと知り合うきっかけとなった化粧品の研究を始めて 1年と少し、やっと完成に漕ぎ着けました。

エリィが用意してくれた『ネバーグラス』のお陰で研究が進み、何度もサンプルを作り 改善を重ねて やっと満足のいく物を作る事が出来ました。

私達の作った シワ改善クリームは、潤いもキープして シワを少しずつ改善出来る効果も認められ、いよいよ来月から発売する事が決まりました。

テスト中は私や、お母様、我が家のメイド達の協力もあって、使用感や効果をレポートしてもらい、改善を重ね、被験者達から
「手のシワが無くなった。」
「ほうれい線が薄くなった。」
「目尻のシワが目立たなくなった。」
など、一定の効果が出たので、あとは 使用感や香りもドンドン新しくして、皆の満足を得られた所で、発売にGOサインを出しました。

発売数や、生産数など、会議を重ね、原料である薬草をどのくらい準備出来るのか、『魔の森』での採集の状況やリスク、栽培出来るのかどうかなど、エリィと意見を交換しながら 話を詰めてゆきます。

エリィの仕事は早く、知識も豊富で、私の知りたい事の答えが淀みなくポンポン返ってくるのは、本当に素晴らしいです!

大好きな人と、大好きな仕事を一緒に出来ることがこんなに楽しいなんて、初めて知りました。

王都の中心にある、モルガン商会で売り出された「シワ取り改善潤いクリーム」は1日30個の限定販売をする事になり、売出しから1週間、毎日 完売していると報告が来ています。

その日は 学園の中庭のガゼボで、エリィと2人、紅茶で乾杯しました。

「新商品 完売を祝って、乾杯。」

「乾杯!」

カップの端と端を合わせて、小さくチンッと鳴らしました。

「昨日 父上に 毎日完売してるって手紙を送ったんだ。予想以上の売上に領の皆も凄く喜んでる。ありがとう カティのお陰だよ。」

「こちらこそ ありがとうございます。エリィのお陰でとっても良い商品が出来ました。エリィ 本当にありがとう。」

お互い、頭を下げあって、クスクス笑う…


「来年は卒業だね。」

「ええ…」

「カティはもうドレスを注文した?」

「あの…この間の舞踏会の時みたいに、お揃いの衣装にしたくて、まだ 頼んでいないの。エリィも一緒に選んでくれますか?」

「わかった、じゃあ 次の休みは、義母上の所に行こうか。」

「はい、あの…母が、出来たらうちの店で仕立てて欲しいと言うのですが、エリィはどうですか?」

「義母上はとても忙しい方だって聞いているんだけど大丈夫なのかい?」

「はい。むしろ声をかけてくれないから寂しいと言ってます。」

「じゃあ、お言葉に甘えてもいいかな?アルとリリの事もあるし、迷惑では無いだろうか?」

「迷惑だなんて、とんでも無いです。エリィに甘えてもらえたら 母も喜びます。」

「そうだといいのだけれど。」

「はい、じゃあ次の休みはショッピングデートですね。楽しみです!」

「卒業式にアルとリリのデビュー、それから結婚式。義母上には負担をかけてしまうけれど、カティからもよろしく伝えて下さい。」

「むしろ とっても喜んでくれると思いますよ!張り切り過ぎの母に付き合う 2人の方が心配です。」


来年の4月、アルバート君とリリアーナちゃんのデビューの為に、年が明けたら2人が我が家に滞在する予定です。
デビューに向けて、ドレスやスーツ、お飾りや 小物、靴まで、我がモルガン商会が 全面バックアップする事が決まっているのです。
2人の絵姿を見た、ドレスショップデザイナーの母が狂喜乱舞して、2人の訪れを手ぐすね引いて待っているのです。
こちらでは、マナーや貴族についてのおさらい、ダンスレッスンなど色々勉強してもらう予定なのです。母のレッスンは厳しいので、少し心配だけれど…
考え込んでいると エリィが心配そうに声をかけてくれました。


「カティ、あの2人なら大丈夫だよ。心も身体も強いからね。だてに魔獣はびこる辺境育ちじゃあないから。それに あの2人は、兄の私が言うのもおかしいけれど、とても器用だからね、大体の事は そつ無くこなすと思うよ。」

「ありがとうございます エリィ。早く2人に会いたいですね。」

「きっと すぐだよ。」

「はい、そうですね。楽しみです。」

2人、お互いの顔を見つめ合って ニコニコと笑い合う。

「さぁ、そろそろ午後の授業が始まる。行こうか、カティ。」

「はい。」

エリィの差し出してくれた手を取り、立ち上がる。
2人、手を繋いで教室に向かう。



「これからもずっと こうして手を繋いで歩いて行けたらいいな…」

ポツリと言葉が漏れる

「当たり前、私はカティの手を離すつもりなんて無いからね!」

もう!本当にエリィはステキすぎます!

「はい!」

私は、しっかりとエリィの目を見て返事を返しました。






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