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19-2 プロポーズ
しおりを挟むエリィが正式にプロポーズしてくれました。
「カトリーヌ嬢、私は心から貴方を愛しています。これからの人生を貴方と共に過ごしたい。貴方を一生大切にします。どうか私と結婚して下さい。」
プロポーズの言葉を 何度も 何度も
思い返して、嬉しさに悶えています。
今夜は眠れそうにありません。
左手の薬指にはまった赤い石は 魔石だそうで、私を守る為、魔法が付与されていて、赤い色が魔力に揺らめいているように見えます。
「凄く キレイ… 」
初めはお金の為に 私との結婚を受けたと思っていました。
私も、どうしても『エリオス レイクウッド』を手に入れたくて、少し 強引なやり方をしてしまったという自覚はあります。
所謂、札束で頬を叩くような、そんな 求婚をしてしまいました。
それなのに、彼は そんな私を、優しく受け入れてくださいました。
彼と一緒に過ごすうち、彼の事をドンドン好きになりました。
彼にも好きになってもらいたくて、一生懸命 彼の好みになりたいと頑張りました。
正式に 彼の婚約者になれた時は、嬉しくて、嬉しくて、天にも登る心地がしました。
彼は、優しく、誠実で、私の事を とても大切にしてくれました。
私が、イジメられた時も、いつも かばってくれました。
私が一人にならないよう、いつだって、時間の許す限り、側に居てくれました。
会うたび、嫌味ばかり言う父とも 仲良くしようとして下さいました。
本当に私には勿体ない、素晴らしい方でした。
私が誘拐された時、必死になって私を探して下さいました。
媚薬に苦しむ私を地獄の底から救って下さいました。
本当に 私の事を、愛して下さるようになりました。
そして、今日、正式にプロポーズして下さいました。
なんて!私は幸せ者なのでしょうか?
初恋を実らせた幸せ。
好きな方に好きを返してもらえる幸せ。
一生大切にするとプロポーズしていただいた幸せ。
私も 一生エリィを大切にします。
一生、エリィを愛し続けます。
エリィと2人、死が 2人を分かつまで。
ずっとずっと 一緒にいましょうね。
ずっとずっと 貴方だけを愛しています。
応援ありがとうございます!
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