犬好きおっさんが異世界で犬になったらしい?しかも犬なのにテイマーだと!

裏おきな

文字の大きさ
6 / 22

第5話

しおりを挟む
母熊の視線の先に居たのは、二足歩行の1匹のブタが居た。それはオークと呼ばれる魔物。そう夕べ食べた肉である。


オーク?何故こんな所に……あれ?確かオークって群で居るって言ってたよな?……まさか!


1匹のオークの後ろから、更に姿を現してくオーク達その数。50匹以上それと、普通のオークが2mだとしたら、更に大きなオークが1体3m近い大きさの巨漢で鎧を着ていた。

『あんたら何しに来たんだい?』

『何しにきただ?ブヒ……てめーよくも俺様の仲間を殺してくれたな!ブヒ』

『ああ!その事かい。あれは奴らから攻撃して来たから仕方無しで、相手してやっただけだよ!』

母熊が鎧を着たオークの言葉を返すと、鎧を着たオークが顔を真っ赤にして睨みつけていた。その時1匹のオークが母熊に棍棒で殴りかかったが、母熊は斧を一振りでそのオークを倒すと、棍棒と肉の塊を残しオークが消えた。

『てめー!もうゆるさん!おまえ達あいつらを1人残らず殺せ!ブヒ』

鎧を着たオークが叫ぶと、他のオーク達が一斉に襲い掛かってきた。


不味い!このままじゃ小熊達が危ない!そお思い小熊達をみると、小熊達の前に母熊が立ち庇いながらオークを倒していた。それに小熊達も母熊の後ろから石を投げてオークを倒していた。

え?小熊達の投擲ってあんなに速かったのか?あの時は必死で避けてたから実感無かったけど、今見るとあれ……200キロ越えてるぞ……一撃でオークの頭を撃ち抜いてるし。それでも数は居るから俺も倒しますか!


1匹のブラックドックが、口にショートソードを咥えながらオークの群れの中を、駆けずり回り次々とオーク倒していた。そしてそのブラックドック前に鎧を着たオークが立ちふさがった。

『てめー!なにもんだ!ただのブラックドックじゃねえだろ?ブヒ』

『俺か?確かに俺はただのブラックドックじゃねえ!俺はモフモフ王になる男だ!だからな俺の大切なモフモフ達に危害を加える奴等は、誰であろうと許さねえ!覚悟しな!』

『てめーハイオークの俺様に勝てると思って居るのか?ブラックドックの分際で!グチャグチャになりやがれ!ブヒ』

ハイオークは手に持大きな棍棒で、殴りかかってきた。それを楽々と避けて太腿にショートソードで斬りつけた。だがハイオークの肉厚で塞がれ軽い傷しかつけれなかった。


ちっ!肉厚があり堅くて刃が通らねえ!……さてどうするか?

『なんだそんな攻撃で俺様を倒すつもりか?俺様には効かない。ブヒ!』

その後も攻撃を回避しながら、少しずつ傷を与えてはいるけど、決定的な攻撃を与える事が出来ないでいた。


畜生!あの肉の塊!刃が通らねえ!しかも頭を狙うにしても。兜で守られてるから攻撃出来ない。……仕方ない。恐いけどあれをやるか!

『へっ!どうしたもうお仕舞いか?それならさっさと俺様の攻撃で死ねブヒ!』

ハイオークに向かって真っ正面から間合いを詰め走ると、ハイオークも詰めてきて俺はハイオークの攻撃範囲に入ると、【陰分身】を使い分身をハイオークの顔面目掛けて飛びつき。それを見たハイオークはあざ笑いながら棍棒を振り落としてきた。だが分身が消え気がつくと目の前に、ショートソードを掴んだブラックドックがショートソードを突き刺して来ていた。

『なっ!バカな!何でそんな事ができ……』

ハイオークは訳も分からずのまま、顔面にショートソードで突かれて死んでいった。そこに残るのは、大きな肉の塊とハイオークが着ていた鎧だけである。

『ふ~なんとか倒せたな……でも上手く行って良かった。母熊の時は背中側からだったのと、動揺していたから上手く行ったけど。今回は正面からだったからな……タイミングは計っていたけどでも、正面からは怖かった……あ、そうだ母熊達は?』

母熊達の方を見ると、そこでは全てのオーク達を倒した後で母熊と、1m半位の熊3匹がオークの肉を食べていた。

あれ?小熊達大きくなってる?確かさっきまで、80~90cm位の大きさだった筈?兎に角行ってみよう。

俺はハイオークの肉と鎧をアイテムバックに入れて、母熊達の下に向かった。

『お。無事だったかい!良かったよ』

『ああなんとかな!それよりこの子達は?』

俺の言葉で母熊は理解して、説明をしてくれた。それは小熊達もオークを何匹か倒した事で。進化したらしく今は、ミドルベアーと言うらしい。さっき迄はスモールベアーだったらしく。ついでに母熊は何かと聞いたらビックベアーらしい。

『そうだ!これも食べな』

俺はハイオークの肉を小熊達の前に出すと、小熊達はハイオークの肉も食べ始めた。

『すげーうめー!あんちゃん!この肉こっちの肉よりうめーぞ!』

『ホントだこれのがおいしい』

『お兄ちゃんこの肉おいしいよ』

小熊達は進化した事で言葉が上達したみたいだな。さっき迄の舌っ足らずなのも良かったけど、これはこれでいいね。それよりハイオークの肉のが質が良いのかな?

『そうなのか?どれどれ……』

俺もハイオークの肉を食べると、それは上質な豚肉のような物だった。まるで上ロースを食べてるみたいだ!これはおいしいな。

『確かにおいしいな』

俺の言葉を聞いて母熊も食べると、満足そうに食べていた。

『私もこんなの初めて食べたよ!』

俺達は肉を食べ終えると、洞窟の中に入り休憩する事にした。ついでにハイオークの着ていた鎧を母熊に着けてみたら。大丈夫そうだったのでそのままあげることにした。

『本当に良いのかい?』

『ああ、どうせ着れないしな』

さてじゃあ少し昼寝でもするかな。流石に疲れたしな。


しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】

きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。 その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ! 約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。 ――― 当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。 なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私 とうとうキレてしまいました なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが 飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした…… スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

処理中です...