犬好きおっさんが異世界で犬になったらしい?しかも犬なのにテイマーだと!

裏おきな

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第6話

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なんだか温かいな……なんだろう

俺は目を覚ますと、俺の周りで寝ている小熊達を驚き。起こさないようにその場を離れると、突然後ろから声を掛けられた。

『あんたよっぽど気に入られたね』

『そうか?でもそうなら嬉しいな。俺もあの子達は好きだからな』

俺がそう言うと母熊も笑顔で返してくれた。

『でも、あんたここを出て行くつもりだろ?』

そう、俺はここを出る事を決めていた。だからこの子達に気に入られたのは良いんだが、別れが淋しくなる。でも俺は元人間、別れなどは今まででも経験はあるから。変な言い方だが別れには馴れてはいるが。この子達には辛いんじゃないかな。

『あんたは優しいね。この子達の事を心配してくれて居るんだね』

俺が悲しそうな顔で黙っていると、母熊はそれを察し声をかけてくれた。

『でもね。安心をし!うちの子達は強い子だよ!そしてこれを乗り越えたら更に強くなる。だから、あんたは気にすることは無い』

何だかな……元人間の俺だけど、この母熊には力は愚か心でも敵わないな。これが親と言うもんなのかな……

『ありがとう』

俺は自然とこの言葉が出てきた。そして小熊達も目を覚ますと俺は明日出て行く事を話した。



『やだ!あんちゃんと、離れたくない!ずっと一緒にいようよ!』

『そうだよあんちゃん!ここにいればいいよ』

『お兄ちゃん……やだよ……ここにいて……』


やっぱりこうなったか……分かっていた事とは言え、辛いな……確かにここに残るのも楽しいだろう。でも、せっかくの異世界なのだ。この世界を見て回りたいんだ。じゃあこの子達をテイムして連れて行けば良いじゃないか?だがそのやり方は分からん。それにもし……

(現在ミドルベアが仲間になりたいと思っています。仲間にしますか?  はい  いいえ  )

おい!このタイミングか。勿論俺はこれを選ぶ!

(現在ミドルベアが仲間になりたいと思っています。仲間にしますか?  はい  いいえ  )

あれ?もう一度

(現在ミドルベアが仲間になりたいと思っています。仲間にしますか?  はい  いいえ  )

オイオイ?どうして?

『お兄ちゃん?どうして?私をテイムしてくれないの?私の事嫌い?』

そう俺は【いいえ】を選んでいた。何故ってそれは

『いいや嫌いじゃないよ。寧ろ君達の事好きだよ!』

『じゃあ』

『いや……好きだけど、一緒には居られない。それは何故かって?それはまだ君達が幼いからだよ。もしテイムすれば一緒に居られる。でも俺はここを出る事を変えない。そうなると君達を連れて旅をするには、まだ危険過ぎる。それに子供のうちは親と一緒の方が良い』

『でも……』

『勘違いするな?俺はまだと言ったんだよ。もし君達が自分の事を守れるようになったら。その時は一緒に旅をしような』

俺が小熊達に言い聞かせると、小熊達は俯いていた。

やっぱり子供には。無理かな……と、なると小熊達には悪いけど、明日の夜明け前にここを出る事にするかな……

『うん!分かった私強くなる!』

『俺も強くなるぞ!あんちゃんに負けない位に!』

『僕も強くなってみせるよ』

俺が夜逃げ的な事を考えていたら。小熊達は顔を上げて笑顔で宣言していた。

『そうかそれは楽しみにしているぞ』

『ほらね私の言った通りだろ?うちの子はもっと強くなるよ』

そんな事を俺の耳元で周りに聞こえないように母熊が言ってきた。

『ホント敵わないわ』


それからは小熊達が戦い方を教えて欲しいと言うから、色々と俺の知りうる限りで教えてやり数日を過ごす事になっていた。そして俺が旅に出る日の朝を迎えた。

『じゃあ行こうと思う……』

『そうかい……淋しくなるね。あんた無理はするんじゃないよ』

『ああ、分かってるよ。今までありがとうな。ポーラー』

『それ照れるね……でも不思議だよ!私に名前なんて。今まで気にもしていなかったよ。大事に使わせて貰うよ』

俺は皆に何かプレゼントしたいと思って。考えた末に名前を贈る事にした。母熊にポーラー。これは北極熊の別名から取った。安易だが本人は喜んでいるので問題無い。

『あんちゃん!次に会うときは必ず一撃を与えてみせるぞ!』

『それは期待してるぞアル』

この1番上の小熊にアルと名付けた。ギリシャ語で熊をアルクトスと言う。そこから取った。

『あんちゃん僕はこの盾で皆を守ってみせるよ』

『そうか!お前が攻撃の起点になるんだから頑張れよ!ウル!』

この2番目の小熊に俺はウルと名付けた。ラテン語で熊をウルススと言うそれからから取った。そして冒険者のアイテムバックの中に入っていた盾を渡し。戦闘でのタンクを任せる事にした。

そして今俺の前でずっと俯いてる小熊。俺はこの子にケルト神話で熊の女神と言われてる。アルティオから取ってルティと名付けた。

『ルティ?顔を上げて欲しいな?』

ルティは声を掛けられると、ビクッと体動かし首を左右に振った。仕方ないので下から顔を覗くと、必死に涙を堪えていた。そしてもう一度顔を近づけて名を呼ぶと、ルティは目を開け目を合わすと、首に抱き付いてきた。

『やっぱりヤダ私も一緒に行く!あれから私少しは強くなった。だから……』

確かにルティはあれから、凄まじい勢いで強くなった。初めの頃も投擲の精度は良かったけど、進化してからは更にそれが向上した。それを良い事に俺がアイテムバックから弓を取り出し、使い方を教えたら直ぐにマスターしてスキル【弓使い】と【精密】を覚えてしまった。【弓使い】は読んで字の如くで、問題は【精密】の方だった。おそらく器用値が上がった感じなのだろう、獲物を狙えばほぼ100発100中で見事に当てるようになった。そして矢の作り方を教えれば見事に作る事ができた。

俺が困った感じの表情でいると、しょうがないねと言う感じでポーラーが近付いてきた。

『あんた……じゃないな……ケン!ルティを連れて行ってくれないか』

そう俺はこの世界でケンと名乗ることにした。間違ってもケンケンと呼ばないでくれ!某アニメの犬と被るのは嫌だ。まぁ余談だが本名が犬塚剣であるのと、大熊座の尻尾が北斗七星で、こちらも某アニメの主人公の名前がケン◯◯◯と言う。偶然必然?何だか運命を感じたって言うのがある。

『ポーラー?何を言って』

『あんちゃん!ルティをお願い』

『アル……』

『こっちは大丈夫だからルティを連れて行って』

『ウル……』

『おまえ達……あ~分かったよ!連れて行くよ……ルティ!一緒に行くかい?』

『うん!』

ルティは満面の笑顔で答えた。

やれやれだな……でも、まぁいいかこれが俺のモフモフ王の一歩だな



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