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2章
第10話
しおりを挟むユーゴの設定を賢者から大賢者に変更しました。
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『ユーゴはこの森に眠っておる……ユーゴが死んでから数十年の歳月がたったのう』
ちっ!もう死んでるのか……じゃあ元の世界に帰れるかわからないな……まぁ帰れるとは思って無かったけど、大賢者と言われた程の男ならなにかしら知っていたかも知れなかったな……
『ユーゴはとても良い奴での儂はユーゴに命を助けられて……』
「その話し長い?」
『そうじゃの?儂がユーゴと出会ってから死ぬまでだから人間の世界では、60年はすぎておったのぅフォッフォッフォッ』
「じゃあいいや!それじゃあ僕達は街に戻るよ!」
長々と爺さんの話しなど聞いてられるか!それでなくてもやることあるって言うのに!
『そうか?せっかく儂とユーゴの歴史を語ろうとしたのじゃがな?』
「いや!あなたの娘さんを探しに行かないと駄目でしょ?」
「そうよ!早くしないと。手遅れになるわよ!」
『そうじゃ忘れておった!娘を頼むのだ!……あ!人間の子達よ待つのだこれをやろう』
僕達はキングホワイトウルフに呼び止められると、突然僕の前に短剣が2本置かれ!そしてシズカの目の前には、金のネックレスが置かれた。でもどこから出したんだ?
「これは短剣?……そんな事よりどこから出した?」
『ここじゃよ!ここ!』
キングホワイトウルフは自分の襟首の辺りに口を付けると、そこから果物を数個とりだした。
「何!そこ仕舞っておける場所!」
「シノブ!この短剣凄いわよ!風の加護が付いてるわよ!しかもミスリルで出来てるわ…」
僕がキングホワイトウルフにツッコミを入れてたとき、シズカは【看破】で短剣とネックレスを調べていたらしい。
「風の加護?それはどういうもの?」
「そうね……先ずは武器の説明からするは名前は《風神》でダガーになるわね、そして風の加護とは風を操る事が出来るみたいね!ダガーに魔力を注ぎ斬りつけるとと風の刃が出たり、体の周りに風の防壁を作れるみたいだわ!」
「へ~それは凄いな!この武器貰っていいのか?」
『ああ良いのだ!それはユーゴが使っていた武器の1つなのだよ!それとなユーゴはそれを使い空も飛んでおったぞ!』
「おお!飛べるのかそれは楽しみだな♪……それでそのネックレスはどんな効果があるの?」
「このネックレスの名前は生命のネックレスで、性能は私の【看破】でも見れないのよね?でも何だか力が沸いてる様な感じがするわよ?」
『それはユーゴがしていた物で、何でも基礎能力を上昇させてくれるらしいのぅ、まぁユーゴもそれ位しか分からなかったみたいだがのぅ……』
「でも基礎能力上昇は良いわね♪」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
そして僕達は、王都に戻って来てギルドにクエストの報告をしてから、ギルドにある場所を聞いて来ていた。
「シズカは来ない方が良いんじゃない?ここは女性には危険な場所だから。」
「大丈夫よそれに教師として、こんな所に生徒を1人で来させるのは出来ないわよ!それにもしシノブがあんな所に入って……(大人になるのは許せなわ!シノブの初めては私の物なのよ!)」
「え?何?シズカ最後の方が聞こえなかったけど…」
「え?何でも無いわよ!それより早く手掛かりを探すわよ!」
シズカがこんな所と言っている場所は、日本では風俗街や遊楽と呼ばれる場所だった。何故僕達はここに来ているかと言うと、ここには闇市場があり闇奴隷商なども出入りしていると言うから、もしかしたらキングホワイトウルフの娘達が闇市場で取引が行われるかと思って、ギルドで闇市場とか無いか訪ねたらここを紹介された。……でも話しを聞いてもしかしたらとお思っていたけどここはパラダイスだね♪至る所に風俗のお店がありまだお昼過ぎ位なのに、綺麗な女性がガラスの向こう側の雛壇に座っているよ……ムフ♪今度は1人で来てみたいな♪
「シ・ノ・ブ?今何かろくでもない事考えてなかったかしら?」
シズカが冷たい目をしながら僕を睨みつけて来た。いやその顔やばいでしょ!もしお年寄りが見たら心臓が止まるよ!
「そ、そんな事ないよ……ただ手掛かり見つかると良いなと思っていたんだよ!?」
「そう?それなら良いんだけどね!もし今度1人で来てここで遊んでみたいとか考えていたら私……シノブをどうするか分からないわよ?」
ひっ!ヤバいさっきより更にヤバい顔してるよ…これはバレたら殺されるな……それより?【看破】は人の考えも見破れるのか?
「はは……」
そして僕達は闇市場が開催されている建物の近くに着いた。
「シズカどう?」
「そうね……入口には罠とか無いわよ、その代わりにあの体格の良い門番がいるみたいわ。……でも本当に正面から1人で入るの?」
「ああその方が楽だし、下手に他の出入り口を探してて見つかったら大変だしね!僕のスキルを使えば正面から入るのは簡単だしね!それよりシズカも気をつけて隠れていてね!」
「ええ!気をつけるわ!」
そして僕はステルスを使い開いている門を堂々とくぐって入って行った。
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お読み下さりありがとうございます。
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