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第04話

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「モンスターが近づいてる?」

やっぱり居るのか!やばい、どうしよう?まずは考えてみよう

A 逃げる
B 隠れてやり過ごす
C 戦う


A 逃げるにしても、何処に逃げる?ここが何処かも分からないのに下手に逃げても他のモンスターと出会う可能性もある!

B これはないな…もし気配察知などでバレたら逃げることはできない。

C 戦うは流石に無理だよな?幾らステータスが高くても…!そうだよ!俺には高いステータスがあるじゃないか!しかも魔力なんて無限にあるし、異世界と言ったら魔法でしょ!


と、そんな事をレンが考えていた頃ラクスは周りを警戒してた。


この近づいてるモンスターもしかして、結構強いかも?それでも僕は何がなんでも、ご主人様を守るんだ!

そんな決意をしていたラクスに思いもよらない言葉をレンが言ってきた。

「ラクス心配するな!俺が敵を倒す!」

「駄目だよご主人様! 今向かってるモンスター多分強いよだから僕がご主人様を守るよ!」

「大丈夫だラクス俺には秘策がある!安心して見てな!」

そんな事を言われたのでラクスは渋々レンに任せる事にした。



「ラクス敵はあとどの位で現れる?」

「あと5分位かな?」

あと5分かそれなら少し時間あるなとりあえず魔法が使えるか確認だな確か良くラノベとかの話だと魔法はイメージで出来るって書いてあるよな?よし!試しに魔力を手に集中してみるかな!

そんな事思いながら手に集中して見ると手の方に暖かい何かが集まる感覚がして来た。


「ほほぅ!これが魔力か手が少し光ってるな、それに少し暖かいよし問題ないこれならいけるな!」

「きたよ!」

と、ラクスがそう言ったので目の前の森の中に目を向けた。


ガザガザ  ガザ ズシン バキバキ

と、音を立てながらそこに現れたのは、身長2mを越し胴回りも1mはあるんじゃないかと思う、二本足で立つ大きな鰐みたいなモンスターだった。


二本足で立つ鰐?いやあれは異世界だと、リザードマンて奴じゃないか?おいおい!普通最初出てくるモンスターってゴブリンとかスライムだろ!確かにラクスが多分強いよって言ってたけど…これはヤバイかな?でも今更逃げる事は無理だよな…じゃあやるしかないか!でわ!手に魔力を集中してと…

「ラクス今から魔法で奴を倒してやるぜ!」

頭の中で魔力を集中しながら1mほどの火の玉をイメージしてこう唱える

「ファイヤーボール!!」













「…………………」

「………………………………………………」


魔法が発動しなかった


「あれ?……あれれ?炎がバーンって飛んで瞬殺で終わると思っていたのに!うっそ~~~~ん!
!!!」

そんな分けない!もっと集中して…………………


「ファイヤーボール!」

「ファイヤーボール!」

「ファイヤーボール!」

「ファイヤーボール!」



な、何故出来ないんだと、茫然と考え事をしていたらその時

「ご主人様逃げて!」

その声に我に返り顔を上げたら目の前にバスケットボール位の大きさの火の玉が飛んで来てた。

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