流石に異世界でもこのチートはやばくない?

裏おきな

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第49話

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レンは目の前に現れたドアを静かに開けて、中に入ってみると。そこには十畳程のスペースで何もなかった。

「あ~ビックリした!てっきり俺の部屋がそのままあるかと思ったけど。流石にそれは無かったか。ただ何も無いだけで部屋その物は俺の部屋と同じかな?広さは十畳のワンルーム位だし高さは約2m半位だな。となると俺の部屋と同じだな」

レンは部屋を見回して窓が無い事に気づき、それに風呂トイレなどの水回りが無いことにも気づいた。

「なる程窓が無いのと水回り系も無いのか!まるで倉庫のようだな。でも電気も無いのに明るいのは、何故なんだ?まぁそんな事より後でいろんな物をそろえたいな……じゃあそろそろ外に出るな?」

レンは部屋を出ようとする前に。ドアの覗き穴で外を見てみたらラミアスとラクスが。心配そうな顔で当たりを見回していた。

「ん?あの二人どうしたんだ?何をあんなに焦っているんだろ?」

そう呟きながらドアノブに手を掛けドアを開けると。ラミアスとラクスは二人同時にレンに抱きついてきた。

「うわっ!どうしたんだ二人とも?何かあったのか?まさか強い敵でも出たのか?」

「違います!レン様がドアの中に入ってドアが閉まると。そのドアが消えてしまいラクスちゃんの索敵でも、分からないらしく心配しましたよ……」

「心配したの……ご主人様……ご主人様の気配が消えて索敵でも反応なくて……ご主人様がもう戻って来ないかと思ったよぅ……」


「そうなのか?それは心配させて悪かったな!でも、ラクスはスマホと同期化してるよな?それでも分からなかったのか?」

「そうなんだよ!僕もそう思いマイルームを起動しようとしたの。でも起動が出来なかった。調べてみたら、何でもドアを出現させるには専用の鍵が必要みたいだよ」

「専用の鍵?……でもそんなの中には何もなかったぞ?中で色々見回したけど?」

「まず一つはご主人様のスマホだよ!それと、他の鍵はご主人様がドアノブに触れながら自由に鍵を思い浮かべると現れるらしいです!」

「成る程ね了解!じゃあまずはまたドアを出現だな」

レンはまた。ドアを出現させてドアノブに手を触れながら、何やらぶつぶつと二人に聞こえないように呟いていた。

(鍵かぁ………普通に普通の鍵を作っても面白く無いよな?じゃあカードタイプ?……それも普通だよな?どうするかな?………………あ、でもな………でも良いかな?まぁとりあえずと言う事で、ちゃんと下
やつは後で用意すれば良いしな。それにこの国の正式な物も知らないし。それを調べて渡せば良いな!じゃあ俺の分も入れて四個だな。ホントは俺はスマホで大丈夫何だけどそれは。流石に同じ物を持たないとな……)



「良し出来た!ラミアスとラクスちょっとこっちに来てくれ」


そうレンが言うとラミアスとラクスはレン所にやってきた。

「鍵出来たのですか?」

「鍵出来の?」

「ああ、出来たぞ!その……二人とも左手を出してくれ」


二人はレンに言われた通りに左手を出し。その手をレンが取り。そのまま薬指に鍵の指輪をラミアスとラクスにはめたのであった。

「え?レン様この指輪は?」

「……あ、ああ、これが鍵だよ。そして俺の生まれた世界では結婚指輪になる!本当はこの国の正式な物を贈るべき何だろうが、俺はまだこの国のやり方を知らない。だからとりあえず俺のやり方で二人に渡す事にした。」

「レン様!ありがとうございます。あの私達の国では結婚している二人はお互いに同じ物を身につけているのが普通です。それは指輪であったり、腕輪、サークレット、ネックレスと他にも色々あります。なのでこれは間違いではありません」

ラミアスは涙ぐみながらレンに笑顔で答えていた。

「ん?僕ご主人様と結婚するの?」

ラクスはまだ状況を分かっていなかったが。ラミアスに説明を受けて納得したのかレンに抱きついた。

「ご主人様!僕ご主人様と結婚するよ。僕嬉しい」

ラクスがレンに抱きついてるのを見たラミアスは、負けじとレンとラクスを一緒に抱きしめた。

「ラクスちゃんちょっと違いますよ?私もレン様のお嫁さんになるんですから、私とラクスちゃんがレン様お嫁さんですからね」

「うん、分かった!僕とラミアスがご主人様のお嫁さんだね!」

「そう、二人はこれから俺のお嫁さんだからなよろしくな!それと二人にこれをお願いするよ。俺の分の指輪を左手の薬指にはめてくれ」

ラミアスとラクスは指輪を取り、レンの指にはめたらレンが二人にキスをした。


「それじゃあ試しにやってみるか!これはマイルーム起動時じゃないと使えないんだよな?」

「そうだよ!起動してないと駄目」

「了解じゃあ起動して、俺が入ったら。ラミアス、ラクスと順番に試してみろ」


レンがマイルームを起動して、中に入りドアを閉めて少ししたら、ラミアスが入って来た。そしてまたドアを閉めて、直ぐにラクスが入って来た。

「おお出来たな!これで大丈夫だな」

「凄いですねここは本当に亜空間なんですか?普通の部屋にしか見えませんね?」

「ああ、そうだなここは。俺が住んでいた部屋がモデルになっているみたいなんだ。まぁただ荷物は何も無いけど。だから俺もここが亜空間とは思え無い。でも多分大丈夫だろう」

「わーい広いね。ご主人様の部屋」

ラクスは部屋の中を走り回っていた。ラクスにとっても懐かしく思い、嬉しくなったようだ。

「ラクス危ないから気をつけるんだぞ?………あ、そうだ一つ試さないとなこの亜空間はドアを開いた場所で固定されるのかを?とりあえず物を置いて確かめるか」


レンは試しに部屋の中に、アマテラスから果物を買い。それを置いて確かめようとした。


(そう言えば部屋の中で、アマテラスは使えたな?まぁ確かにアマテラスも、亜空間から物が転送されて来るから同じなのか?)



「それじゃあ今度こそジークに戻るか!」

レン達はシルバードでジークの町に帰って行った。
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