子連れの界渡り

みき

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獣人ギルド

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ミーナさんは女湯の戸を開き、硬直状態である私の背を優しく押し、中へ入るよう促さす。


私はミーナに促されるままに中へと入って行く。

ようやくお風呂に入れるようだ。



戸が閉まる直前、後ろの方で「待て」とロルフさんの声が聞こえたような気がする。



“バタンッ”
と戸が閉まった。



ミ「風呂はもうちょっと後で入る予定だったけど、あたしもユキたちと一緒に入るよ。んで、色々教えてあげる。」
とミーナさんは満面の笑みで言うと、私の両肩に手を置いてきた。


ミ「その代わりぃ~、さっきのマスターが優しいっていうところをもうちょっと詳しく聞かせて?」



あぁ、私、余計な事言っちゃったかも・・・








ザバァー

ミーナさんと一緒に浴槽に浸かるとお湯が溢れだす。



ミ「だぁぁ~生き返るぅ。」

なんとも中年オヤジみたいなことを言うミーナさん。


優「だぁ~。りゅぅ。」

私が優愛を抱っこしたまま浴槽に入ったら、優愛がミーナさんの真似をして言った。

ミ「あぁ、何て可愛い子なのぉ。」

ミーナさんは早くも優愛の可愛いさにメロメロだ。



ミ「さて、何から話そうかなぁ。まずは、さっきの"マスター"についてかな。」
とミーナさんが話だした。

ミ「ユキはギルドって知ってる?」

由「ギルド・・・?すみません、知らないです。」

ミ「そんな謝ることないって。ギルドっていうのは、簡単に言うと、ん〰︎なんでもやる組織かな。」



・・・ミーナさん、その説明ではわかりません。


ミーナさんの大雑把な説明に首を傾げる私。


ミ「簡単に言い過ぎたかもしれないけど、本当にそんか感じなんだ。」

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